6 / 274
06 箱庭師は商業ギルドに店を構える為に向かう。
しおりを挟む
湯上りサッパリのカイルの髪は、わたくしと同じ美しい金の髪に燃えるような赤い瞳でしたわ。
髭も整えたのか、一気に若返って見えますけれど……20代だったのかしら?
わたくしの髪と瞳とは若干違う色合いではありますけれど、パッと見は兄妹のようにみえるかもしれませんわね。
そんな事を思いながらカイルと共に商業ギルドへと到着すると、店舗兼居住スペースのある家を借りたいと伝え、担当者は「暫くお待ちください」と言って席を外そうとした。
しかし。
「少々お待ち頂きたい」
「なんでしょう?」
「出来れば月金貨20からの物件を探しています」
「畏まりました」
ここのエリアの物件の値段は知りませんけど、カイルが前もって注意のように伝えるという事は何かしらあるのでしょう。
わたくし達が待っていると暫くして担当の方が戻られましたわ。
「月金貨20枚からですと5軒ほどあります。間取りを見られますか?」
「お願いします」
ここまでわたくし、一言も喋ってませんわ。
カイルが自分で進んでやってくれる為、隣で様子を窺っている程度。
5枚ある間取りと住所を見ると、どれも似たり寄ったり……のように感じるのだけれど?
「この三つの物件は無しでお願いします」
「宜しいのですか?」
「ええ。この三つの物件は築年数と立地を見てもあまり宜しくない。その代わり、こちら二つの物件は、築年数はそこそこ真新しく、治安の良いエリアにありますよね?」
まぁ! カイルったらそこまで見込んで二つに絞りましたのね。
確かに治安の良いエリアでの営業は望ましいですわ。
一人で店番していたら荒くれ者が乗り込んでくるとか恐怖でしかありませんもの。
「こちら二つの物件を見させていただきたい」
「畏まりました。案内は今からでも?」
「大丈夫です」
「では、ご案内致します」
とんとん拍子に進んでしまいましたわ。
カイルは交渉術も上手ですのね。
うちのクソ親よりもうまいんじゃないかしら?
そんな事を思いつつカイルについていく形で物件を見に行きましたの。
一つは近くに警備隊の勤務地がありますけれど、直ぐ隣は酒場のようで騒がしそうですわ。
問題が飛び火するのは嫌だと伝えると、次の物件へ向かいましたの。
そちらは勤務地からは少し離れてますけれど、宿屋が立ち並ぶエリアでこちらの方が安心出来そうね。
問題は店舗だけれど、二階建ての家の鍵を開けて貰うと、どうやら一階は店舗の様子。
元々道具屋が入っていたらしいけれど、経営者がご年配で辞めたのだそうだ。
広めの店舗に、隣には小さい別室が用意されていましたわ。
在庫置き場って感じかしら?
そのまま二階に向かうと、広めのダイニングルームに部屋が三つ。
キッチンにトイレ、お風呂はシャワーが取り付けられた水回りは綺麗に感じましたわ。
小さな庭もあるようで、日当たりはそれなりによく洗濯物も干すことができそう。
宿屋が近いだけあって朝と夜は騒がしいかもしれないけれど、酒場の隣よりは断然マシですわね。
「カイル、此処が宜しいんじゃないかしら?」
「そうだな」
「此処ですと、月金貨23枚となりますが」
「こちらをお借り致します」
「畏まりました。契約者はカイル様で問題はありませんでしょうか」
「問題ありません。売り物は隣にいるリディアが用意してくれますので」
「畏まりました」
あら?
もっと何を売るのかとか聞いてくると思いましたのにスンナリ通りましたわ。何故かしら?
首を傾げつつカイルを見つめると、にっこりとした笑顔を向けられるだけで意味が分かりませんわ。
しかも商業ギルドにカイルが登録し、店舗の金貨23枚プラス2枚心づけで渡したカイルに職員の方はニコニコしていて、契約が完了すると本日から使えることになりましたの。
更に、カイルが商業ギルドに登録したことで、店舗に並べる商品に関しては「道具屋」と登録したこともあり、アレコレ聞かれることもありませんでしたわ。
「こちらが鍵となります」
「有難うございます」
「冒険者をしながら店は妹に任せるというのは、いい案でしたね」
「ははは」
――なるほど!!
わたくしとカイルの髪の色や瞳の色が似ているから、職員が勝手に兄妹と勘違いしましたのね!
道理で箱庭師と言葉がでなくともスンナリ借りれたはずですわ!
「後は毎月の家賃の他に、商業ギルドに納める一定金額の登録料が掛かりますがよろしいですね」
「ええ、家賃に金貨23枚、ギルドに納める金額は月銀貨10枚ですね」
「お忘れなく」
「畏まりました」
――こうして、アッサリ店舗兼住居も手に入れたわたくし達は、その足で路地裏に入って即箱庭に向かいましたわ。
今まで興奮で叫び声を上げたくて仕方なかったのを我慢していた事もあり、箱庭に着いた途端「やったわ――!!」と叫んでしまいましたわ!
「凄いですわカイル! アッサリでしたわ!」
「あちらが勝手に俺たちを兄妹と間違えてくれたおかげでスンナリだったな。後は俺の冒険者ランクも関係しているだろう」
「そう言えばカイルの冒険者ランク聞いてませんでしたわ」
「俺はBランクだ」
「結構上ですのね……」
「ああ、もう上に行くことは無いがな」
何処か諦めた様子の喋り方でしたけれど、カイルは腕を鈍らせるような真似はしないだろうと判断し、此処まで色々して貰ったお礼にと、カイルに金貨5枚を先に渡しましたの。
だって、男の人の一人暮らしをするにしても、着替えは何とかした方が良いと思ったのよ。
「家具はわたくしから全部プレゼント致しますわ! その金貨はボーナスですわ!」
「ぼーなす?」
「よく働いてくださった特典ですわね! 貴方がいらっしゃらなかったら此処まで一日に進みませんでしたわ! 後はそうですわね、服を買ってきていただけたら助かりますわ」
「じゃあ店が閉まる前に服を買いに行こう。リディアは買わなくていいのか?」
「平民に落とされた時に既に購入致しましたわ。それと、鞄ですけれど、わたくしからこちらをプレゼントさせて頂いても宜しいかしら?」
そう言うと机の上に置いておいた鞄を持ってくると、カイルに手渡しましたの。
カイルは不思議そうにしながら鞄を開くと、沈黙してから鞄を閉めましたわ。
どうかしたかしら?
「リディア」
「何かしら?」
「これは、アイテムボックスと呼ばれる」
「よくお解りになりましたわね!」
「これは流石に高額過ぎるんじゃないか?」
「そんなことありませんわ、手作りですもの」
「あ――……なるほど」
「それに、わたくしの箱庭は広くて作業も多いでしょう? アイテムボックスがあった方が、都合が宜しいのよ?」
「確かに言われてみればそうだ。有難く借りるよ」
「差し上げますわ。今日のお礼ですわ」
「金貨5枚も貰った上にアイテムボックスまでは流石に貰えない」
「でしたら、今後の貴方の働きに期待して」
そう告げるとカイルは苦笑いを零し「シッカリ頑張らないとな」と告げて鞄を受け取りましたわ。
その後カイルは服を買いに出かけ、その間に趣味で作っておいた家具一式を用意しておきましたわ。毛布もベッドもわたくしのお手製だけど、とっても眠りやすくってよ!
だって日本にあるベッドのスプリングとか色々組み込んでますものね!
家具と寝具一式を用意し終わる頃にカイルは戻ってきて、用意された家具を見て驚きはしていたものの、「働いてこの恩に報いよう」と言ってくれたのが嬉しかったですわ。
そして夜、ロストテクノロジーを使いクリスタルと材料で料理を作りお皿に盛りつけていくと「料理までスキルで作れるのか!」と驚いていましたけれど、絶対美味しいですわよ?
あら、男性は胃袋を掴めと仰いますけど、掴んじゃうかしら?
そんな事を思いつつ、カイルは家具と寝具一式を鞄に入れて店舗の方へと戻り、その日はグッスリと眠りにつきましたわ。
髭も整えたのか、一気に若返って見えますけれど……20代だったのかしら?
わたくしの髪と瞳とは若干違う色合いではありますけれど、パッと見は兄妹のようにみえるかもしれませんわね。
そんな事を思いながらカイルと共に商業ギルドへと到着すると、店舗兼居住スペースのある家を借りたいと伝え、担当者は「暫くお待ちください」と言って席を外そうとした。
しかし。
「少々お待ち頂きたい」
「なんでしょう?」
「出来れば月金貨20からの物件を探しています」
「畏まりました」
ここのエリアの物件の値段は知りませんけど、カイルが前もって注意のように伝えるという事は何かしらあるのでしょう。
わたくし達が待っていると暫くして担当の方が戻られましたわ。
「月金貨20枚からですと5軒ほどあります。間取りを見られますか?」
「お願いします」
ここまでわたくし、一言も喋ってませんわ。
カイルが自分で進んでやってくれる為、隣で様子を窺っている程度。
5枚ある間取りと住所を見ると、どれも似たり寄ったり……のように感じるのだけれど?
「この三つの物件は無しでお願いします」
「宜しいのですか?」
「ええ。この三つの物件は築年数と立地を見てもあまり宜しくない。その代わり、こちら二つの物件は、築年数はそこそこ真新しく、治安の良いエリアにありますよね?」
まぁ! カイルったらそこまで見込んで二つに絞りましたのね。
確かに治安の良いエリアでの営業は望ましいですわ。
一人で店番していたら荒くれ者が乗り込んでくるとか恐怖でしかありませんもの。
「こちら二つの物件を見させていただきたい」
「畏まりました。案内は今からでも?」
「大丈夫です」
「では、ご案内致します」
とんとん拍子に進んでしまいましたわ。
カイルは交渉術も上手ですのね。
うちのクソ親よりもうまいんじゃないかしら?
そんな事を思いつつカイルについていく形で物件を見に行きましたの。
一つは近くに警備隊の勤務地がありますけれど、直ぐ隣は酒場のようで騒がしそうですわ。
問題が飛び火するのは嫌だと伝えると、次の物件へ向かいましたの。
そちらは勤務地からは少し離れてますけれど、宿屋が立ち並ぶエリアでこちらの方が安心出来そうね。
問題は店舗だけれど、二階建ての家の鍵を開けて貰うと、どうやら一階は店舗の様子。
元々道具屋が入っていたらしいけれど、経営者がご年配で辞めたのだそうだ。
広めの店舗に、隣には小さい別室が用意されていましたわ。
在庫置き場って感じかしら?
そのまま二階に向かうと、広めのダイニングルームに部屋が三つ。
キッチンにトイレ、お風呂はシャワーが取り付けられた水回りは綺麗に感じましたわ。
小さな庭もあるようで、日当たりはそれなりによく洗濯物も干すことができそう。
宿屋が近いだけあって朝と夜は騒がしいかもしれないけれど、酒場の隣よりは断然マシですわね。
「カイル、此処が宜しいんじゃないかしら?」
「そうだな」
「此処ですと、月金貨23枚となりますが」
「こちらをお借り致します」
「畏まりました。契約者はカイル様で問題はありませんでしょうか」
「問題ありません。売り物は隣にいるリディアが用意してくれますので」
「畏まりました」
あら?
もっと何を売るのかとか聞いてくると思いましたのにスンナリ通りましたわ。何故かしら?
首を傾げつつカイルを見つめると、にっこりとした笑顔を向けられるだけで意味が分かりませんわ。
しかも商業ギルドにカイルが登録し、店舗の金貨23枚プラス2枚心づけで渡したカイルに職員の方はニコニコしていて、契約が完了すると本日から使えることになりましたの。
更に、カイルが商業ギルドに登録したことで、店舗に並べる商品に関しては「道具屋」と登録したこともあり、アレコレ聞かれることもありませんでしたわ。
「こちらが鍵となります」
「有難うございます」
「冒険者をしながら店は妹に任せるというのは、いい案でしたね」
「ははは」
――なるほど!!
わたくしとカイルの髪の色や瞳の色が似ているから、職員が勝手に兄妹と勘違いしましたのね!
道理で箱庭師と言葉がでなくともスンナリ借りれたはずですわ!
「後は毎月の家賃の他に、商業ギルドに納める一定金額の登録料が掛かりますがよろしいですね」
「ええ、家賃に金貨23枚、ギルドに納める金額は月銀貨10枚ですね」
「お忘れなく」
「畏まりました」
――こうして、アッサリ店舗兼住居も手に入れたわたくし達は、その足で路地裏に入って即箱庭に向かいましたわ。
今まで興奮で叫び声を上げたくて仕方なかったのを我慢していた事もあり、箱庭に着いた途端「やったわ――!!」と叫んでしまいましたわ!
「凄いですわカイル! アッサリでしたわ!」
「あちらが勝手に俺たちを兄妹と間違えてくれたおかげでスンナリだったな。後は俺の冒険者ランクも関係しているだろう」
「そう言えばカイルの冒険者ランク聞いてませんでしたわ」
「俺はBランクだ」
「結構上ですのね……」
「ああ、もう上に行くことは無いがな」
何処か諦めた様子の喋り方でしたけれど、カイルは腕を鈍らせるような真似はしないだろうと判断し、此処まで色々して貰ったお礼にと、カイルに金貨5枚を先に渡しましたの。
だって、男の人の一人暮らしをするにしても、着替えは何とかした方が良いと思ったのよ。
「家具はわたくしから全部プレゼント致しますわ! その金貨はボーナスですわ!」
「ぼーなす?」
「よく働いてくださった特典ですわね! 貴方がいらっしゃらなかったら此処まで一日に進みませんでしたわ! 後はそうですわね、服を買ってきていただけたら助かりますわ」
「じゃあ店が閉まる前に服を買いに行こう。リディアは買わなくていいのか?」
「平民に落とされた時に既に購入致しましたわ。それと、鞄ですけれど、わたくしからこちらをプレゼントさせて頂いても宜しいかしら?」
そう言うと机の上に置いておいた鞄を持ってくると、カイルに手渡しましたの。
カイルは不思議そうにしながら鞄を開くと、沈黙してから鞄を閉めましたわ。
どうかしたかしら?
「リディア」
「何かしら?」
「これは、アイテムボックスと呼ばれる」
「よくお解りになりましたわね!」
「これは流石に高額過ぎるんじゃないか?」
「そんなことありませんわ、手作りですもの」
「あ――……なるほど」
「それに、わたくしの箱庭は広くて作業も多いでしょう? アイテムボックスがあった方が、都合が宜しいのよ?」
「確かに言われてみればそうだ。有難く借りるよ」
「差し上げますわ。今日のお礼ですわ」
「金貨5枚も貰った上にアイテムボックスまでは流石に貰えない」
「でしたら、今後の貴方の働きに期待して」
そう告げるとカイルは苦笑いを零し「シッカリ頑張らないとな」と告げて鞄を受け取りましたわ。
その後カイルは服を買いに出かけ、その間に趣味で作っておいた家具一式を用意しておきましたわ。毛布もベッドもわたくしのお手製だけど、とっても眠りやすくってよ!
だって日本にあるベッドのスプリングとか色々組み込んでますものね!
家具と寝具一式を用意し終わる頃にカイルは戻ってきて、用意された家具を見て驚きはしていたものの、「働いてこの恩に報いよう」と言ってくれたのが嬉しかったですわ。
そして夜、ロストテクノロジーを使いクリスタルと材料で料理を作りお皿に盛りつけていくと「料理までスキルで作れるのか!」と驚いていましたけれど、絶対美味しいですわよ?
あら、男性は胃袋を掴めと仰いますけど、掴んじゃうかしら?
そんな事を思いつつ、カイルは家具と寝具一式を鞄に入れて店舗の方へと戻り、その日はグッスリと眠りにつきましたわ。
76
お気に入りに追加
385
あなたにおすすめの小説
【完結】天候を操れる程度の能力を持った俺は、国を富ませる事が最優先!~何もかもゼロスタートでも挫けずめげず富ませます!!~
udonlevel2
ファンタジー
幼い頃から心臓の悪かった中村キョウスケは、親から「無駄金使い」とののしられながら病院生活を送っていた。
それでも勉強は好きで本を読んだりニュースを見たりするのも好きな勤勉家でもあった。
唯一の弟とはそれなりに仲が良く、色々な遊びを教えてくれた。
だが、二十歳までしか生きられないだろうと言われていたキョウスケだったが、医療の進歩で三十歳まで生きることができ、家での自宅治療に切り替わったその日――階段から降りようとして両親に突き飛ばされ命を落とす。
――死んだ日は、土砂降りの様な雨だった。
しかし、次に目が覚めた時は褐色の肌に銀の髪をした5歳くらいの少年で。
自分が転生したことを悟り、砂漠の国シュノベザール王国の第一王子だと言う事を知る。
飢えに苦しむ国民、天候に恵まれないシュノベザール王国は常に飢えていた。だが幸いな事に第一王子として生まれたシュライは【天候を操る程度の能力】を持っていた。
その力は凄まじく、シュライは自国を豊かにするために、時に鬼となる事も持さない覚悟で成人と認められる15歳になると、頼れる弟と宰相と共に内政を始める事となる――。
※小説家になろう・カクヨムにも掲載中です。
無断朗読・無断使用・無断転載禁止。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
【完結】うっかり異世界召喚されましたが騎士様が過保護すぎます!
雨宮羽那
恋愛
いきなり神子様と呼ばれるようになってしまった女子高生×過保護気味な騎士のラブストーリー。
◇◇◇◇
私、立花葵(たちばなあおい)は普通の高校二年生。
元気よく始業式に向かっていたはずなのに、うっかり神様とぶつかってしまったらしく、異世界へ飛ばされてしまいました!
気がつくと神殿にいた私を『神子様』と呼んで出迎えてくれたのは、爽やかなイケメン騎士様!?
元の世界に戻れるまで騎士様が守ってくれることになったけど……。この騎士様、過保護すぎます!
だけどこの騎士様、何やら秘密があるようで――。
◇◇◇◇
※過去に同名タイトルで途中まで連載していましたが、連載再開にあたり設定に大幅変更があったため、加筆どころか書き直してます。
※アルファポリス先行公開。
※表紙はAIにより作成したものです。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
石しか生成出来ないと追放されましたが、それでOKです!
udonlevel2
ファンタジー
夏祭り中に異世界召喚に巻き込まれた、ただの一般人の桜木ユリ。
皆がそれぞれ素晴らしいスキルを持っている中、桜木の持つスキルは【石を出す程度の力】しかなく、余りにも貧相なそれは皆に笑われて城から金だけ受け取り追い出される。
この国ではもう直ぐ戦争が始まるらしい……。
召喚された3人は戦うスキルを持っていて、桜木だけが【石を出す程度の能力】……。
確かに貧相だけれど――と思っていたが、意外と強いスキルだったようで!?
「こうなったらこの国を抜け出して平和な国で就職よ!」
気合いを入れ直した桜木は、商業ギルド相手に提案し、国を出て違う場所で新生活を送る事になるのだが、辿り着いた国にて、とある家族と出会う事となる――。
★暫く書き溜めが結構あるので、一日三回更新していきます! 応援よろしくお願いします!
★カクヨム・小説家になろう・アルファポリスで連載中です。
中国でコピーされていたので自衛です。
「天安門事件」
無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す
紅月シン
ファンタジー
七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。
才能限界0。
それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。
レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。
つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。
だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。
その結果として実家の公爵家を追放されたことも。
同日に前世の記憶を思い出したことも。
一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。
その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。
スキル。
そして、自らのスキルである限界突破。
やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。
※小説家になろう様にも投稿しています
最底辺の転生者──2匹の捨て子を育む赤ん坊!?の異世界修行の旅
散歩道 猫ノ子
ファンタジー
捨てられてしまった2匹の神獣と育む異世界育成ファンタジー
2匹のねこのこを育む、ほのぼの育成異世界生活です。
人間の汚さを知る主人公が、動物のように純粋で無垢な女の子2人に振り回されつつ、振り回すそんな物語です。
主人公は最強ですが、基本的に最強しませんのでご了承くださいm(*_ _)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる