1 / 1
車両が歩道に侵入することを防ぐ装置
しおりを挟む
「ひどいよねー、また、高齢者の運転する自動車が歩道に突っ込んで、子供づれのお母さんをひいちゃったんだって。」
大学のカフェテリアで新聞を読んでいた山下君が、大津君の方に顔を向けて、怖い顔をして言った。
「そうかー、またかー」
と大津君は、言い、続けて、
「ここのところ、そういう交通事故、多いよね」
「高齢者じゃなくっても、よそみ運転をしたり、スマホを見たりして、若い人でも歩道に突っ込む事故が起こりそうだから、気をつけるようにしないとだめだよね」
そんな話をしながら、大津君は、今日も親友の山下君とコーヒーを飲んでいた。
大津君は、週3回、大学の研究室に来て物性物理学の研究を続けているのである。
次の日、大津君は、助手として働いているサンエイ科学研究所で、コーヒータイムに所長の市山博士に、昨日の山下君との話をした。
「所長、昨日、大学で友達と話しをしたんですけど、最近、高齢者の運転する自動車が歩道に突っ込む事故が多くなってるようなんです」
「高齢になっても自動車を利用しなければならない人もいるんですね」
と大津君は、市山博士に困った顔をしながら言った。
市山博士は、
「そうですね。年をとると、判断力や運動神経も鈍ってくる人もいるから、なかなか自動車を運転するのは、あぶないよね」
と、やはり、困った顔をしながら、大津君に言った。
「大津君」
と市山博士は、突然真面目な顔になり、言った。
「実は、ぼくも最近の車両が歩道に突っ込む事故をなんとかできないかと考えていたんだ」
「そこで、大津君、ぼくは、車両が歩道に侵入する事故を防ぐ装置を考えたんだ」
と市山博士は、大津君に得意げに言った。
「そうですかー、すごいですね、所長」
と大津君は、市山博士に、興味深そうに言った。
市山博士は、
「その車両が歩道に侵入する事故を防ぐ装置は、磁場を利用するものなんだ」
と言った。
市山博士は、続けて大津君に話した。
「その装置は、歩道に沿って車道側の路面の下に埋め込んだ磁石アレイを設けるんだ」
「また、車両には、ブレーキと連動した磁場検知装置を車体の下部に設けておくんだ」
「そうすることで、車両が歩道内に入りそうになったとき、磁石アレイの磁場を磁場検知装置が検知し、車両を停止させることができるんだ」
と市山博士は、説明した。
「それは、すごいですね」
「それが設置されれば、車両が歩道に侵入する事故を防ぐことができますね」
「歩行者は、安心して歩道を歩けますね」
と大津君は、市山博士に感心した顔で言った。
市山博士は、大津君に、言った。
「大津君、仕事だ」
「この車両が歩道に侵入することを防ぐ装置の特許明細書を書いてください」
「そして、特許出願するんだ」
「さっ、はじめよう」
と市山博士は、言い、
「はい、分かりました」
と大津君は、言い、自分の席に戻り、パソコンに向かって、書類の作成を始めた。
こうして、サンエイ科学研究所のコーヒータイムは、終わりました。
大学のカフェテリアで新聞を読んでいた山下君が、大津君の方に顔を向けて、怖い顔をして言った。
「そうかー、またかー」
と大津君は、言い、続けて、
「ここのところ、そういう交通事故、多いよね」
「高齢者じゃなくっても、よそみ運転をしたり、スマホを見たりして、若い人でも歩道に突っ込む事故が起こりそうだから、気をつけるようにしないとだめだよね」
そんな話をしながら、大津君は、今日も親友の山下君とコーヒーを飲んでいた。
大津君は、週3回、大学の研究室に来て物性物理学の研究を続けているのである。
次の日、大津君は、助手として働いているサンエイ科学研究所で、コーヒータイムに所長の市山博士に、昨日の山下君との話をした。
「所長、昨日、大学で友達と話しをしたんですけど、最近、高齢者の運転する自動車が歩道に突っ込む事故が多くなってるようなんです」
「高齢になっても自動車を利用しなければならない人もいるんですね」
と大津君は、市山博士に困った顔をしながら言った。
市山博士は、
「そうですね。年をとると、判断力や運動神経も鈍ってくる人もいるから、なかなか自動車を運転するのは、あぶないよね」
と、やはり、困った顔をしながら、大津君に言った。
「大津君」
と市山博士は、突然真面目な顔になり、言った。
「実は、ぼくも最近の車両が歩道に突っ込む事故をなんとかできないかと考えていたんだ」
「そこで、大津君、ぼくは、車両が歩道に侵入する事故を防ぐ装置を考えたんだ」
と市山博士は、大津君に得意げに言った。
「そうですかー、すごいですね、所長」
と大津君は、市山博士に、興味深そうに言った。
市山博士は、
「その車両が歩道に侵入する事故を防ぐ装置は、磁場を利用するものなんだ」
と言った。
市山博士は、続けて大津君に話した。
「その装置は、歩道に沿って車道側の路面の下に埋め込んだ磁石アレイを設けるんだ」
「また、車両には、ブレーキと連動した磁場検知装置を車体の下部に設けておくんだ」
「そうすることで、車両が歩道内に入りそうになったとき、磁石アレイの磁場を磁場検知装置が検知し、車両を停止させることができるんだ」
と市山博士は、説明した。
「それは、すごいですね」
「それが設置されれば、車両が歩道に侵入する事故を防ぐことができますね」
「歩行者は、安心して歩道を歩けますね」
と大津君は、市山博士に感心した顔で言った。
市山博士は、大津君に、言った。
「大津君、仕事だ」
「この車両が歩道に侵入することを防ぐ装置の特許明細書を書いてください」
「そして、特許出願するんだ」
「さっ、はじめよう」
と市山博士は、言い、
「はい、分かりました」
と大津君は、言い、自分の席に戻り、パソコンに向かって、書類の作成を始めた。
こうして、サンエイ科学研究所のコーヒータイムは、終わりました。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
英雄一家は国を去る【一話完結】
青緑 ネトロア
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。
- - - - - - - - - - - - -
ただいま後日談の加筆を計画中です。
2025/06/22
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる