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間章 勇者と森妖精の泡沫の鎮魂歌
第347話 あの日の始まり
しおりを挟む全てはあの日、100年前のとある日に始まったんです。
私が住んでいたのは私の種族以外知らない隠れ里だったんです。珊瑚を建物の素材に使ってて本当に綺麗な町でした。私達人魚しか住んでいなかったので流行りとかは一辺倒な感じでしたけどね。
はい、キャスニアに似通った感じです。あ、エルフの里にも似てますね。
そうして見ると私達故郷というか住んでいる場所は似通っているんですね。
私はそこにある劇場で歌手をやっていました。
はい、閉ざされた空間だったので聴きに来てくれる人は同じでしたけど皆楽しんで聴いてくれていました。
あ、そうですね、一応同じ種族なら自由に出入りできましたので新しく聴きに来てくれる人もいましたよ。
はい、出入り出来ると言う事は知ってる人も外の世界にいた訳です。
その日私はいつもどうり劇場に昼頃に行ったんです。
そしていつもどうりリハーサルを始めたとき、警報が鳴り響いたんです。その警報は魔物、もしくは人間が侵入してきたときのものだったんです。
劇場は警報が鳴ったときの避難所だったのでリハーサルを中止して皆で町の皆を迎い入れる準備を始めました。そして皆が避難してきて兵士の人達からの撃退の放送があるのを待ちました。
その通りです…えっと名前聞き忘れてましたね。
魔王ファルーグ・ニイ・デュアルさんと森妖精のルアーナ・フェアレストさんですね。
…え、魔王!?
あまり気にしなくてもいい?そ、そんな訳にも…一応私達人魚も魔物の種族の一つなんですから…
お、怒らないで下さい!わ、分かりました分かりましたから!
ニイさん、ルアーナさんお二人の言う通りです。その放送は鳴ることはありませんでした。
支配人さん、ずっとお世話になっていた人だったんですけどその人が護衛の人達を連れて外の様子を見に行ったんです。あの人は最悪の事態になった時に全員脱出の判断を下せる一人でしたので状況を確認したかったんだと思います。もちろん今日休みだった兵士の人達に劇場を任せて。
しばらくしたあと支配人さんたちがボロボロの状態で戻ってきました。
それが私達の終わりの始まりでした。
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