竜の契約者

ホワイトエンド

文字の大きさ
上 下
199 / 418
5章 天衣無縫の少女と欲望の町

第188話 ハリエスとアリス

しおりを挟む

さてどうしようか。
そんなことを考えているのはハリエスだった。
ハリエスは実はディレードや女、子供の前以外では割と口が悪い。特に自分の心の中では昔の口調がよく出る。
ディレード団長は…フルル様と話しているようだ。いつになればあの二人はくっつくんだろうな。その為に神父を出来る許可を得たのに。
前団長は…ガレル殿とカジノに行ったみたいだ。本当にお好きなんだな。
まるで理解出来ないことのように二人のことに関してそれで終わらせた。
エリリス…様達はエリリス様がワインを口に含んでいますね。凄く赤いワインだまるで血のようだ。確かブラッディーレッドとか言ったか?確か通しか好まないんだとか。前、バイトしてたときに聞かせてもらいました。
それで最後の一人は…前に助けた女の子。赤い赤い女の子。団長が直々に助け協力を仰いだ少女。少々羨ましい。団長に助けを仰がれるなんて…羨みしかない。
だが彼女の人格も少し気になるところだこれを気に話しておくか。
「アリス…さんでしたか?少し話しませんか?」
「え?…いいよ私も暇してたし」
知ってるだから声をかけた。
「なに話す?」
「そうですね……」
なんかあるか?共通の話題、ねぇ…
「そういえばなんで貴女はこのような事件に関わったのですか?」
「そうだなぁ…」
「貴方なら、関わらないという選択肢もなかったはず。」
「友達に頼まれたからかな?」
「友達…団長とかですか?」
「そうだね。」
友達ですか。お人好しの典型的なタイプだな。
「そうですか。」
「貴方は?」
「私はディレード団長の頼みでしたので。」
「なるほどね。」
お人好しってだけで大体の人格は必要最低限は分かる。少なくともディレード団長の敵にはならないだろう。
「それでは少し飲み物でも飲みに行きます。」
「あ、私はここに残るよ。」
「なにか取ってきましょうか?」
「ううん別にいい。」
「分かりました。それじゃあありがとうございました。」

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい

白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。 私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。 「あの人、私が

幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話

妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』 『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』 『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』  大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

陛下、貸しひとつですわ

あくび。
ファンタジー
亡き母ビアトリスから引き継いだ二冊のノート。 ひとつには母のアイデアが、もうひとつには陛下の貸しが詰まっている。 ビアトリスの娘、クリスティアがノートをもとに母に恥じぬ生き方をしようと決意した矢先、 顔も知らなかった生物学上の父が家族で公爵邸に乗り込んできた。 無視をするつもりが、陛下からの命により、彼らを別邸に住まわせることに。 陛下、貸しひとつですわよ? ※すみません。完結に変更するのを忘れていました。 完結したのは少し前なので、今更の完結作品で申し訳ないです。

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

愚かな父にサヨナラと《完結》

アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」 父の言葉は最後の一線を越えてしまった。 その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・ 悲劇の本当の始まりはもっと昔から。 言えることはただひとつ 私の幸せに貴方はいりません ✈他社にも同時公開

悪意のパーティー《完結》

アーエル
ファンタジー
私が目を覚ましたのは王城で行われたパーティーで毒を盛られてから1年になろうかという時期でした。 ある意味でダークな内容です ‪☆他社でも公開

召喚アラサー女~ 自由に生きています!

マツユキ
ファンタジー
異世界に召喚された海藤美奈子32才。召喚されたものの、牢屋行きとなってしまう。 牢から出た美奈子は、冒険者となる。助け、助けられながら信頼できる仲間を得て行く美奈子。地球で大好きだった事もしつつ、異世界でも自由に生きる美奈子 信頼できる仲間と共に、異世界で奮闘する。 初めは一人だった美奈子のの周りには、いつの間にか仲間が集まって行き、家が村に、村が街にとどんどんと大きくなっていくのだった *** 異世界でも元の世界で出来ていた事をやっています。苦手、または気に入らないと言うかたは読まれない方が良いかと思います かなりの無茶振りと、作者の妄想で出来たあり得ない魔法や設定が出てきます。こちらも抵抗のある方は読まれない方が良いかと思います

処理中です...