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5章 天衣無縫の少女と欲望の町
第138話 プロローグ
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??? 地下ステージ
「ああああああああああああああああああああ」
ステージの上の少女の悲鳴が部屋中に響き渡る。
悲鳴の理由は簡単だ、今彼女の腕が切り落とされようとしているのだ。
ギコギコ、ギコギコ
まるでノコギリのように骨を切り裂こうとステージの男達が刃を少女の腕をこすりつけているのだ。
裸にひん剥かれ全身を動かないように枷を付けられ、魔法まで使えなくされ無防備な体を痛みに動かしている。その美貌は本来は美しいもののはずだが痛みに苦しんでいるがゆえにそれはもう、普通に見れば見れるものじゃないがここに集まっている人々からすれば
「いいねいいね!」
「そういう顔がいいぜ!」
「今日のネタに出来るぜ!」
そう、ただの興奮のネタだ。趣味が悪いことこの上ないが、ここにいるのは綺麗な女が苦しむのを見るのが好きな人間達だ。ごくごく僅かだが女性もいるのが人間達と表した理由だが、まあそこらへんは別にいいだろう。
そんなステージを上の階の部屋から眺めているの男がいた。その男は黒のスーツを来て椅子にドカッと偉そうに座っている。偉そうなのも当然、この建物の所有者でありこのショーの開催者だ。
「ふむ、やはりこのショーはいい。高い金を請求しても来る客がいる。」
にやりと笑うこの男の側には執事服を着た男と、最早裸よりも恥ずかしい格好をさせられた女が、鎖で床に繋げられていた。
ステージの上ではついに少女の腕が切り落とされた。
溢れ出る血、血、血。
もうステージ周りは大興奮だ。
少女はついに悲鳴を上げるどころかまるで事切れるように気絶してしまった。だが、
「あの出血量ではもう終わりです。廃棄しましょう。」
「ひっ…!」
「ふむ、またか。やはり他のショーと比べると実入りもいいが廃棄も他の倍以上に悪いな。」
実はこのショー、一週間に一回行われているのだが、ほぼほぼ毎日行われている、いわゆる性処理ショーとは一線を画すレベルで実入りがいいのだ。
なぜかというと、性処理はもはや最悪表でも見られないことはないが女を苦しめるだけのショーなど他では見られないからだ。だがその分女性の廃棄も、限界まで多い。一回で必ず使い潰してしまうからだ。一応、最初は、治療薬や魔法などで回復させてはいたのだが、そんなものを使うより女を買った方が安上がりとなった為、使い捨てとなったのだった。
「次の女性はどうしましょう?」
「ふむ、あてはあるのかね?」
「あります。もうすでに用意しております。」
「流石だ。給料増やしてやろう。」
「ありがたき幸せ。」
「来週までに仕上げておけ。」
「了解しました。」
執事服の男はペコリと頭を下げ下がっていった。
「ふむ、にしても出費は少ない方が好ましい。上手く吸血種でも捕まえられぬものか…おい、何か知らないか?」
「わ、私ですか?えーと…」
男は床に座り込んでいる女に目を向ける。女はビクッとしながら思い当たることを話す。
「そ、それなら……この町の管理者様などは、い、いかがでしょう?」
「ほう?あの小娘か…悪くない。あやつの周りには護衛も少ない。」
「慢心も、多いのでその間に…」
「枷をつけるか、悪くない。確保部隊に依頼しておくか。ふはははははははははははははは!」
「ふぅ…」
そうして男の笑い声が部屋の中に響き渡る。
黒い企みは今こうして始まった。
「ああああああああああああああああああああ」
ステージの上の少女の悲鳴が部屋中に響き渡る。
悲鳴の理由は簡単だ、今彼女の腕が切り落とされようとしているのだ。
ギコギコ、ギコギコ
まるでノコギリのように骨を切り裂こうとステージの男達が刃を少女の腕をこすりつけているのだ。
裸にひん剥かれ全身を動かないように枷を付けられ、魔法まで使えなくされ無防備な体を痛みに動かしている。その美貌は本来は美しいもののはずだが痛みに苦しんでいるがゆえにそれはもう、普通に見れば見れるものじゃないがここに集まっている人々からすれば
「いいねいいね!」
「そういう顔がいいぜ!」
「今日のネタに出来るぜ!」
そう、ただの興奮のネタだ。趣味が悪いことこの上ないが、ここにいるのは綺麗な女が苦しむのを見るのが好きな人間達だ。ごくごく僅かだが女性もいるのが人間達と表した理由だが、まあそこらへんは別にいいだろう。
そんなステージを上の階の部屋から眺めているの男がいた。その男は黒のスーツを来て椅子にドカッと偉そうに座っている。偉そうなのも当然、この建物の所有者でありこのショーの開催者だ。
「ふむ、やはりこのショーはいい。高い金を請求しても来る客がいる。」
にやりと笑うこの男の側には執事服を着た男と、最早裸よりも恥ずかしい格好をさせられた女が、鎖で床に繋げられていた。
ステージの上ではついに少女の腕が切り落とされた。
溢れ出る血、血、血。
もうステージ周りは大興奮だ。
少女はついに悲鳴を上げるどころかまるで事切れるように気絶してしまった。だが、
「あの出血量ではもう終わりです。廃棄しましょう。」
「ひっ…!」
「ふむ、またか。やはり他のショーと比べると実入りもいいが廃棄も他の倍以上に悪いな。」
実はこのショー、一週間に一回行われているのだが、ほぼほぼ毎日行われている、いわゆる性処理ショーとは一線を画すレベルで実入りがいいのだ。
なぜかというと、性処理はもはや最悪表でも見られないことはないが女を苦しめるだけのショーなど他では見られないからだ。だがその分女性の廃棄も、限界まで多い。一回で必ず使い潰してしまうからだ。一応、最初は、治療薬や魔法などで回復させてはいたのだが、そんなものを使うより女を買った方が安上がりとなった為、使い捨てとなったのだった。
「次の女性はどうしましょう?」
「ふむ、あてはあるのかね?」
「あります。もうすでに用意しております。」
「流石だ。給料増やしてやろう。」
「ありがたき幸せ。」
「来週までに仕上げておけ。」
「了解しました。」
執事服の男はペコリと頭を下げ下がっていった。
「ふむ、にしても出費は少ない方が好ましい。上手く吸血種でも捕まえられぬものか…おい、何か知らないか?」
「わ、私ですか?えーと…」
男は床に座り込んでいる女に目を向ける。女はビクッとしながら思い当たることを話す。
「そ、それなら……この町の管理者様などは、い、いかがでしょう?」
「ほう?あの小娘か…悪くない。あやつの周りには護衛も少ない。」
「慢心も、多いのでその間に…」
「枷をつけるか、悪くない。確保部隊に依頼しておくか。ふはははははははははははははは!」
「ふぅ…」
そうして男の笑い声が部屋の中に響き渡る。
黒い企みは今こうして始まった。
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