竜の契約者

ホワイトエンド

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番外編 ヒロインズエピソード

ヒロインズエピソードリネ1 ニイという名前

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コンニチハ。私はキリリングドール(幼)のリネです。リネの命名理由はむか~しマオウ様と仲良くなって幸せに暮らしたユウシャ?っていう人が言った人形の他のイイカタのまりおねっとって言うのを縮めて名前にしたらしいデス。
……言葉のアンテイまだシナイなぁ。先輩とかはこの頃の年齢ニハ全部ヒトみたいに話せるようにナッテルノニナァ。
そうだ!センパイはいっぱい人と話せば話せるようにナルって言ってた。これを理由にイッパイあの人と喋っちゃおう。

「で俺に話し相手になってもらいに来たと。」
「ウン、大丈夫?」
「まあ、いいけど。今日は見回り以外予定なかったし。」
このカッコイイ人はニイ。魔王サマがいつの間にか合体してたヒト。マオウ様と交互に表に出るのをコウタイしてるけどやっぱりニイのトキの方が好き。
私達みたいに表情が全然カワラナイからそこがイイ。センパイにも紹介したらカッコイイって言ってた。
「で、なんか話のネタはあるのか?なければ俺がどうにかするけど。」
「用意シテキタ」
「…そうか、何が聞きたい?」
鼻歌を歌いながらヨウイシテキタスケッチブックを取り出す。
「マズは…好きなオンナノコのタイプはどんなカンジですか?」
「いきなりだな…えっと」
「トクニなしは禁止」
「特にな…え?」
やっぱり言うとオモッタ。先輩がニイみたいなタイプは、特にナシって言うかくりつが高いって言ってたモン。
「ハヤク」
「えーと…」
「わくわく」
「…大人しい子、かな。」
「オトナシイ、だね。」
「あ、ああ」
メモめも
「次」
「ああ。」
「スキな胸のサイズはドレクライですか?」
「…やっぱり特に無しは…」
「駄目。」
どきドキ
「小さい方かなぁ」
「ヘェ~」
やった!
実はキリリングドールはセイチョウシナイからこれはウレシイ。
「次」
「本当に種はあるんだなぁ。」
「ヨルの初体験はイツですか?」
「ん?それはしたことな…え?」
「?」
「夜の初体験って意味分かってる?」
不思議なコトヲキイテクル。
「アタリマエだよ。」
「念の為教えてくれよ。」
「ウン。えーとマズ男の人とオンナノコがいて、」
「うん。」
「裸にナッテ」
「おう…」
「お互いの一番ダイジナ所を」
「ごめん俺が悪かった。もういい。」
「?ならイイヤ。」
苦笑いをシテイル?のかな。まあ、イイヤ。
「したことないの?」
「あ、ああ。無い。」
「え~とセンパイからのメモにあったはず。」
「?」
「アッタ。えーと目の前のシンピンいりませんか?だよ。」
「ぶっ」
「ドウ?」
「い、今はいらない。」
「そっか」
ちょっと残念。アシタからレンとかラウネにイバレルと思ったのに。センパイが痛いって言う人もいればキモチヨクテ帰って来れなくなるって言う人もいたからニイはどっちかキニナッテタノニ。
「なあ、もっと男女関係に関わり合いの無い質問は無いのか?」
「えーと、ニイという名前にモンクは無いですか。」
「え?」
「ドウ…かな?」
「お前…」
「マエから不安…だったんだ。モシカシテニイの名前がキニイラナイかもって。あの時はアノナカデハだったし…」
「…」
ずっとずっと不安だった。ヒトメボレして人形使いのナマエをつけてもらってあの時はウレシカッタけど私の押し付けがスゴかったからシテクレタノカナッテ。本当はレンやラウネみたいな名前が欲しかったのかなって。
秘密にシテタコトだった。ナミダで前が歪む。アタマに何か……
「悪かったな何も感想伝えてなくて。」
ニイが私の頭を撫でてクレテイタ。
「俺は最初ニイって響きが女みたいだなとは思ったんだ。」
「ウウッ……」
「けど今は違う。」
「違うの…?」
「今じゃ俺の名前ということで気に入ってるんだよ。もう俺の名前と言ったらニイって簡単に答えられるぐらいにはな。」
「…?」
「簡単に言うとニイって名前を付けてくれてありがとうな。」
「あ…うん!」
その笑顔で少しだけワタシはおかしくなってしまった。な、なんでダロウ!?頬が熱くなってくる。
「キョ、キョウは帰る!」
「ん、おう。送っていこうか?」
「大丈夫!」
「それじゃあ、またな。」
「うん!」

急いでニイのソバを離れる私。何かがおかしくなって来る。
ナンデ…だろう。さっきの夜にツイテのカイワが急に恥ずかしく…多分私の顔は真っ赤にナッテル。なんだろうこの気持ち。ハジメテノ…

本当に話したいことは話せなかった。
ナイヨウハというとニイと言う名前は人形使いの縮めた名前って言ったけどホントウハチガウ。
ニイって言うのは…私達キリリングドールを魔物の仲間にハイレルヨウ助けてくれた勇者様の名前。ただのゴーレムのナカマとして数えられていたワタシタチハ自爆突撃もオオカッタラシイ。
その勇者サマは人形がダイスキで私達がバクハツシテイクノヲミテその時のマオウ様にじかだんぱんしに行ったらしい。それでその剣幕にマケタ魔王サマが魔物として仲間に入れたんだという。
だからニイという名前は魔王さまよりダイジナナマエ。
それを付けた理由は本当に一目惚れシチャッタからっていうのとこんな人が私達を助けてくれたんだなって思ったからなの。

大事なダイジナ名前。あの時の姿は忘れない。あの人間達を倒して助けてくれたアノスガタを。

だからワスレナイ名前にしたの。

今度は名前なんてワスレナイでねニイ。
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