黒猫と12人の王

病床の翁

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獣魔4

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 獣人と獣魔人の見た目はまるで異なる。獣人は金獅子やはいとらのように人の姿に獣の耳や尻尾などの特長が出るのに対し、獣魔人は獣が人の姿を取ったものであり、見た目はまんま獣である。
 本来4足歩行をしている獣が2足歩行しているような形になり、見ている方からすれば違和感しかない。
 そんな獣魔人の中でも2足歩行に特段違和感のない熊系獣魔人に対するのは爪王である。
 熊系獣魔人は武器を持たずに己の爪で帝国軍兵士達を圧倒していた。
「ここはアタイに任せな!」
 爪王は後ろの帝国軍兵士達に言うと熊系獣魔人に正面からぶつかっていく。
 お互いの爪が交錯する。
 爪王はアダマンタイト製の四本爪だ。
 それに打ち負けない熊系獣魔人の爪もアダマンタイト級の硬度を持つと言う事になる。
 その身にアダマンタイト級の爪を擁するんて規格外もいいところだ。
 獣魔人の身体能力の高さに舌を巻く爪王だった。
 もちろん獣魔人はその身に宿す魔力によって身体能力強化の魔法を使っている。
 それにしてもアダマンタイト級とは恐れ入った。
「凄い爪を持ってるんだね。」
「お前のその武器もなかなかの硬度じゃないか。」
 そんな会話を繰り広げつつもお互いに爪を繰り出しては爪をぶつけ合う2人。
 熊系獣魔人の右腕の大振りの一撃を受けた爪王は1mは吹っ飛ばされた。
 爪の強度だけでなく膂力も半端ない。
 正面からぶつかっても勝ち目が薄いと見た爪王は熊系獣魔人の周りを高速で回り始める。
 熊系獣魔人はそのスピードについていけず翻弄される。
「そこ!ここ!まだまだ!」
 爪王は回りながら熊系獣魔人の首の後ろを狙って攻撃を仕掛ける。これには堪らず首元を手で押さえる熊系獣魔人。
 次に爪王が狙うのは首を守るために上げた腕の脇の下だ。
 太い血管がある箇所を狙って爪擊を繰り出す。
 熊系獣魔人の外皮は硬く、その獣毛も硬質だ。
 幾度となく爪王は斬りつけるが致命傷を与えることが出来ない。
 そしてここにきて熊系獣魔人が我武者羅にその腕を振り回し始めた。
 狙った訳ではないその爪擊を左肩に受けてしまう爪王は2mほど吹っ飛ばされた。
 王鎧の左肩にはくっきりと熊の4本爪の傷がついていたが、肉体には届いていない。
 まだ左腕は動かせる。爪王は勢い良く熊系獣魔人に跳びかかると両腕の爪擊を放つ。
「風刃・虎空斬!」
 爪王が繰り出した両腕の鉤爪の大上段から振り下ろしは熊系獣魔人のガードした腕をズタズタに切り裂く。
 両腕から血を滴らせる熊系獣魔人。
 今の爪王の攻撃で腕が痺れてしまっている。
 その僅かな違和感を爪王は見逃さない。
 再び熊系獣魔人の周りを回りながら首に狙いを付けて爪擊を繰り出す。
 ガードする腕が上がらず首の周りをズタズタに切り裂かれる熊系獣魔人。
 やがて爪王の左の首への一撃が太い動脈を切断する。
 勢い良く飛び散る血を浴びながらも空いた傷口に尚も爪擊を繰り返す爪王。
 そして前面に倒れ込む熊系獣魔人。
 ピクリとも動かなくなったその姿を見て爪王は呟く。
「やっと1体かい。こりゃ骨が折れるねぇ。」
 そう言って次の相手を求めて爪王は戦場を駆けていった。

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 犀系獣魔人と対峙しているのは鬼王だ。
 犀系獣魔人は両手に大楯を持ってその突進力で相手を潰そうとしてくる。
「ふんぬっ!」
 対する鬼王は猛烈な連打を繰り出してその突進を止めた。
「うぉぉぉぉぉお!」
 止むことのない拳の雨あられ。
 犀系獣魔人が持つ鋼鉄の大楯が変形していく。
「なに?!楯が?!」
「うぉぉぉぉぉお!鬼拳!」
 鬼王は連打の最後に妖気を乗せた拳を大楯に繰り出す。
 犀系獣魔人の持つ大楯はベコベコに折れ曲がりもはや楯としての役にはたたなそうだ。
「えぇい!」
 犀系獣魔人は大楯をかなぐり捨て、自身の鼻先の角でもって突進してきた。
「グォォォォオ!」
「おりゃぁぁぁあ!鬼拳!」
 突進してきた犀系獣魔人の顎を的確に捉えたアッパーが炸裂。
 犀系獣魔人は吹っ飛び動かなくなった。
「ふぅ。疲れるのう。」
 鬼王は呟き次の標的を求めて戦場を駆ける。

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 不死王が対峙しているのは馬系獣魔人だ。
 馬系獣魔人は手にした槍を自在に操り不死王の接近を許さない。
「ん。近づけない。」
 トンファーで槍を弾きつつ接近を試みる不死王。
 だが、すぐさま槍を引いた馬系獣魔人は接近する不死王に向けて再び槍を突き出す。
「ふん!ふん!」
 これを後方に下がって躱す不死王。
 その攻防が暫く続いている。
「ん。近付かないと。」
 不死王は右回りに回り込むようにして馬系獣魔人に近付く。
 馬系獣魔人は槍を突き出しては引き突き出しては引きを繰り返すばかり。
「ふん!ふん!」
「ん。見えた。」
 不死王は突き出しては引く槍を追うように馬系獣魔人に接近、次の突き出しを出される前にその左腕を刃付きトンファーで切断する事に成功。
「ぐきゃー!」
 片腕となった馬系獣魔人だが片手でも器用に槍を扱う。
「ふん!ふん!ふん!」
 ただやはり先程までの速度は出せない。
 槍を突き出したところをひらりと躱し肉迫する不死王。
 その長い首目掛けてトンファーを振るう。
 一撃で首を刎ねられた馬系獣魔人はゆっくりと後ろに倒れるのであった。
「ん。次。」
 不死王も次のターゲットを求めて戦場を駆ける。

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 破王が対峙するのは猿系獣魔人。
 その両手に長剣を持ち我武者羅に破王に向けて斬撃を繰り出してくる。
「ウキキキキッ!」
 破王は白刃・白百合で迫り来る斬撃をすべて
 弾く。
 しかし次第にその斬撃はスピードを増していき、そのうちの一撃が破王の左肩に当たってしまう。
「ウキッ!」
 咄嗟に身を引き後退する破王。
 幸い王鎧に弾かれた斬撃はその身にダメージを与えてはいない。
「ウキキキキッ!わしの斬撃の速度についてこれんだろう。」
 余裕を見せる猿系獣魔人。
 両腕が下がっている。
 その一瞬の隙をついて破王は猿系獣魔人に肉迫すると、その首を一撃で刎ね飛ばした。
「帯刀術・残光一閃。」
 首を無くした猿系獣魔人は暫く倒れずに立ったままだった。
 首を失った事にまだ気付いていないかのように。
「さて、次行きますか。」
 その場を離れる破王。
 その時になって猿系獣魔人は後ろに倒れたのであった。

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 獣王は誰よりも前線に出ていた。
 今も牛系獣魔人を相手にその手にした大剣で頭をかち割り倒したところだった。
 そんな獣王に声がかかる。
「貴様なかなかやるなぁ。どうだ?オレサマと勝負するか?」
 その声の主は7本の尾を持つ獅子の獣魔人だった。
「お前は…もしかして九大魔将か?」
「その通り!オレサマは九大魔将の1人。七尾の菜々緒サマよ!見たところ貴様は獅子系の獣人であろう?同じ獅子系として獣魔人と獣人どちらが上か勝負といこうではないか!」
 そう言うと七尾の菜々緒は片手で持った巨大な斧を振り上げた。
 獣王は咄嗟に判断した。あれを受けたら大剣もただでは済まないと。
 振り下ろされた巨大な斧を獣王は大剣で受け流す。
 地面に向けて振り下ろされた巨大な斧はその重量のままに刃を半分以上地面にめり込ませた。
「ほう。オレサマの一撃をしのぐか。なかなかやるではないか。」
「はっん!今度は俺様の番だな!」
 そう言うと獣王は跳び上がり大上段から大剣を振り下ろす。
「断頭斬!」
 その攻撃はいつの間にか頭上に持ってこられた巨大な斧によって受けられてしまう。
 しかしその威力は十分に伝わっており、七尾の菜々緒の足が地面にめり込む。
「むう。なかなかの一撃よ。次はオレサマのターン!」
 七尾の菜々緒は着地する獣王を狙って横殴りに巨大な斧を振り抜く。
 着地の瞬間を狙われた事もあり、どうにか大剣で受けるも3m近く吹っ飛ばされた獣王。
「むむむ。なかなかやりやがる。俺様も本気のホンキで挑まねばなるまい。」
「はははっ。のんびりと様子見などしてる暇など与えんよ。」
 七尾の菜々緒は空いた距離を詰めるべく走り出す。
 あれだけの重量の斧を持っているとは思えないスピードだ。
「うぉぉりゃぁぁあ!雷鳴剣!」
 獣王の繰り出した横なぎの剣はその刃に電撃を纏って七尾の菜々緒に迫る。
 これを余裕をもって巨大な斧で受ける七尾の菜々緒。
 バリバリバリ!
 大剣に纏っていた電撃が斧を通じて七尾の菜々緒に流れる。
「がぁぁぁぁあ!」
 7本の尻尾がピンと張る。
「うぅぅ。やるではないか。」
 そう言う七尾の菜々緒の体からは白い煙が上がっている。
 電撃によって体が焼かれたのだ。
「体が痺れるだろ?まだまだ行くぜ!雷撃断頭斬!」
 獣王は跳び上がると電撃を纏った大剣を大上段から振り下ろす。
 だがこれも巨大な斧によって防がれる。
 しかし電撃は斧を伝って七尾の菜々緒に襲いかかる。
「ぐぎぎぎぎっ!」
 またも雷撃に体を焼かれる七尾の菜々緒。
 しかしまだ倒れない。
「うぬぅ。その電撃が邪魔だな。」
 体の痺れなど無いかのように巨大な斧を振り回す七尾の菜々緒。
 次々と襲い来る刃を大剣で防ぐ獣王。
 獣王の大剣もその刀身は細身の女性をすっぽり隠すぐらいの巨大さだ。もちろん重量もそれなりだ。
「ウォォォォォオ!」
「くっ!」
 しかしそんな獣王の大剣すらも凌駕するほどの重量を持った巨大な斧による連撃は、大剣の強度を超えてしまった。
 ガギッ!
 大音量と共に獣王の大剣が半ばから折れてしまう。
 折れてもまだ60cmくらいは長さがある。
 獣王はその折れた剣でまだまだ続く連撃を防ぐも、防ぎきれず王鎧を削られていく。
「くはははっ。自慢の大剣も折れてしまったぞ!貴様もさっさと折れるがいい!」
 巨大な斧とは思えないほどの連撃に、受けきれなくなった獣王は後方に飛び退く。
「はぁはぁはぁ。」
 吐く息も荒く、王鎧のあちらこちらが砕け肉体にも刃が届き流血する獣王。
「くはははっ。そんな折れた剣でオレサマの連撃を受けきるとはやるではないか。しかしそれも、もう終わりだ!」
 獣王に肉迫し大上段から巨大斧を振り下ろす七尾の菜々緒。
 咄嗟に身を引いた獣王だったが、その刃に胸を左肩から右脇腹までをざっくりと斬り裂かれてしまう。
 王鎧を超えて肉体まで深々と斬られてしまった獣王は膝をつく。
「くはははっ。十分に戦えた方だぞ。誇るが良い。そして、死ね!」
 頭部を狙った巨大斧による振り下ろしが獣王に迫る。
「なんのこれしき!」
 これを残った刃で受け流す獣王。
 そして立ち上がると七尾の菜々緒の左を抜けるように移動し、
「雷神剣!」
 獣王の放った中断斬りが七尾の菜々緒の腹部を切り裂く。
 獣王の持つ大剣の先には雷撃を束ねて作られた刃が60cm程度伸びていたのだ。
「ぐぬぬっ。折れた剣が伸びるとは思わなんだ。」
 傷口を雷撃により焼かれた七尾の菜々緒は振り向いて言う。
「オレサマの本気の連撃をあそこまで受けきったのは貴様が初めてだ。誇るが良い。」
 そして痺れが腕にまで響き巨大斧を手放してしまう。
「これからはオレサマの隠し球だ。完全獣化!」
 そう言う七尾の菜々緒の体が膨れ上がり始める。
「ガォォォォォオ!」
 獣魔人の特技、完全獣化だ。
七尾の菜々緒は体長10mほどにもなる完全なる獅子の姿となって金獅子へと向かってくるのであった。
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