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悪魔3
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帝国軍兵士達の踏ん張りとヨル達の働きにより悪魔人達を殲滅する事が出来た。
30体の悪魔人を倒すのにかかった時間は1時間ないくらいだったのに帝国軍兵士達の死傷者数は500人近かった。
そのお多くは最前面立っていた重装兵だった為、今は急ぎ編成の見直しが行われている。
やはり魔法の威力は凄まじいものがあると再認識する戦いだった。
戦いが終わった今は緑鳥がまた帝国軍兵士全体に癒やしの聖術をかけ、全身に打撲痕の残る紫鬼、同じく全身に火傷跡が残る金獅子にも癒やしの聖術をかけたところだ。
蒼龍と紅猿は敵の相性が良かったらしく、火炎魔法を浴びるもダメージはなし。
黄豹に至っては王化した際の能力でダメージは全て自己修復していた。
白狐はヨル関しては敵の魔術を掻い潜って攻撃していた為、ダメージなしだ。
後方にいた為、緑鳥始め、帝国軍から来ている桃犬、案内役のワンリンチャンとシュウカイワンにも被害者は出なかった。
皆で話し合ったところ、悪魔人族もアンデッド同様に首を刎ねても首の骨を折っても平気で魔法を放ってきた事から弱点は心臓部のみという結論になった。
打撃ではなかなか心臓部の破壊が難しい事から次は紫鬼の代わりに灰虎が前線に出る事にした。
まだ魔将は出てきていないが、必ず6体目の九大魔将がいるはずだ。
油断は出来ない。
が、先へ進むのは帝国軍の再編が終わってからにすると決めた為、束の間の休息だ。
俺は作り置きのカレーを影収納から取り出し、パンと一緒に皆に配る。
もちろん桃犬とワンリンチャン、シュウカイワンにも配っている。
「「「「「頂きます。」」」」」
「ます。」
皆で一斉に食べ始める。
「やっぱり戦闘の後のカレーは益々美味いのぅ。」
「そりゃクロさんが作ったカレーですからね。」
紫鬼が言い白狐が自慢げに答える。
「いかにも。黒猫には料理の素質があるのである。」
紅猿も言ってくれる。
「確かに黒猫がいなければ今頃俺様達も帝国軍兵士達の様な携帯食料だっただろうな。」
「ホント黒猫には助かってるね」
金獅子が言い灰虎が続けた。
「俺自身は戦闘の役には立ててないからな。少しでも貢献出来てるなら良かったよ。」
「何を言うか。お主はヨルと共に戦闘に貢献しておるぞ。」
「ん。ヨルもクロも強い。」
蒼龍が言い黄豹も続ける。
「まぁ戦闘に関しては体動かしてるのヨルだから。」
『それもお前がいて成り立ってるんだ。自信を持つがいいさ。』
カレーにがっつきながらヨルも言う。
「そうか。なら良かった。」
戦闘に参加してない引け目を感じていたが、確かにヨルが動かしてるのは俺の体だ。
もう少し自信を持とうと思った。
俺達が食事の片付けをしていると桃犬の持っ水晶から声が聞こえた。
『あーバルバドスだ。兵士達の再編が完了した。待たせたな。いつでも進軍可能だ。』
それを聞いた桃犬が俺達を見る。
代表して金獅子が答える。
「了解した。我々が先頭を行くので付いてきて貰ってくれ。」
「はい。わかりました。」
そう返事をすると桃犬は水晶に向かって喋り出す。
「こちらが先頭を行くので付いてきて下さいとの事です。」
『わかった。帝国軍はそちらの後方を行く。』
「お願いします。」
そう言って通信を終えた。
「よし。じゃあ進むか。」
金獅子が皆に声をかけ、俺達は再び歩き出した。
それから3時間。魔物の襲撃もなく俺達は進んだ。
シュウカイワンによればそろそろ2つ目の悪魔人族の集落が見えてくるはずだった。
遠くを見れば確かに小さく家らしきものが見えてきた。
金獅子が桃犬に目配せすると桃犬は水晶に向かって言う。
「バルバドス将軍。次の敵集落を発見しました。」
『む?了解した。こちらも戦闘隊形を取る。』
そう言うと後方の帝国軍兵士達が陣形を変えた。鏃の型と言う先頭を頂点に左右に広がった隊形で、攻めに転じる際の基本陣形らしい。
それを確認した俺達は集落方向へと向かった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「人族だ!」
「人間が攻めてきたぞ!」
こんな所まで人族が攻めてくる事を想定していなかった悪魔人達は慌てた。
しかし年配の悪魔人が皆を宥める。
「所詮人族など我等の敵ではない!我等の魔法で蹴散らしてくれようぞ!」
それを聞いた悪魔人達は冷静さを取り戻す。
「確かにそうだ!」
「私達の敵ではないわ。」
「人族など殺してしまえ!」
「私の魔法で消し炭にしてやろう!」
悪魔人達は一気に沸き立つ。
「よし出撃だぁー!」
そう言って集落を飛び出していった悪魔人達に無数の矢が飛んでくるのだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「第1射、敵に当たりました。」
「よし、続けて第2射用意。放て!」
次々に打ち出される矢の数々。
敵にどれ程のダメージを与えられるかは分からないが先程の先頭ではすぐに混戦となってしまい弓兵達の適切な運用が出来ていなかった。
その反省を活かしての先制攻撃だ。
2列目が弓を放つ間に1列目が弓を引き射撃準備に入る。
双眼鏡を覗く斥候が声を上げる。
「第2射命中!」
「よし、立て続けに行くぞ!第3射、放て!」
敵に殺到した矢が空中で大爆発を起こす。
悪魔人達が迫り来る矢に向けて魔法を放ったのだ。次々にこちらに向かってくる悪魔人達。
「構うな。第4射、放て!」
再び中空で矢が燃え上がる。
「くそっ。ダメか。重装兵前に。進めー!」
バルバドスの号令で一斉に駆けだす帝国軍兵士達。
勇者パーティーはその後方にいた。
「不味いですね。勇者様。あんな楯まで焼く魔法を受けちまったら流石の俺もひとたまりもないですぜ。」
「相手が魔法使いとなるとあたしの魔術もそこまで役には立たないよ。」
「火傷なら聖術で癒やせますが燃え尽きてしまってはいくら聖術でも治せませんわ。」
「うん。今回は相手が悪いね。ここは帝国軍兵士達に任せよう。僕達の出番はまだ先にある。」
そんな事を言い合いながら後方に待機する勇者パーティーであった。
30体の悪魔人を倒すのにかかった時間は1時間ないくらいだったのに帝国軍兵士達の死傷者数は500人近かった。
そのお多くは最前面立っていた重装兵だった為、今は急ぎ編成の見直しが行われている。
やはり魔法の威力は凄まじいものがあると再認識する戦いだった。
戦いが終わった今は緑鳥がまた帝国軍兵士全体に癒やしの聖術をかけ、全身に打撲痕の残る紫鬼、同じく全身に火傷跡が残る金獅子にも癒やしの聖術をかけたところだ。
蒼龍と紅猿は敵の相性が良かったらしく、火炎魔法を浴びるもダメージはなし。
黄豹に至っては王化した際の能力でダメージは全て自己修復していた。
白狐はヨル関しては敵の魔術を掻い潜って攻撃していた為、ダメージなしだ。
後方にいた為、緑鳥始め、帝国軍から来ている桃犬、案内役のワンリンチャンとシュウカイワンにも被害者は出なかった。
皆で話し合ったところ、悪魔人族もアンデッド同様に首を刎ねても首の骨を折っても平気で魔法を放ってきた事から弱点は心臓部のみという結論になった。
打撃ではなかなか心臓部の破壊が難しい事から次は紫鬼の代わりに灰虎が前線に出る事にした。
まだ魔将は出てきていないが、必ず6体目の九大魔将がいるはずだ。
油断は出来ない。
が、先へ進むのは帝国軍の再編が終わってからにすると決めた為、束の間の休息だ。
俺は作り置きのカレーを影収納から取り出し、パンと一緒に皆に配る。
もちろん桃犬とワンリンチャン、シュウカイワンにも配っている。
「「「「「頂きます。」」」」」
「ます。」
皆で一斉に食べ始める。
「やっぱり戦闘の後のカレーは益々美味いのぅ。」
「そりゃクロさんが作ったカレーですからね。」
紫鬼が言い白狐が自慢げに答える。
「いかにも。黒猫には料理の素質があるのである。」
紅猿も言ってくれる。
「確かに黒猫がいなければ今頃俺様達も帝国軍兵士達の様な携帯食料だっただろうな。」
「ホント黒猫には助かってるね」
金獅子が言い灰虎が続けた。
「俺自身は戦闘の役には立ててないからな。少しでも貢献出来てるなら良かったよ。」
「何を言うか。お主はヨルと共に戦闘に貢献しておるぞ。」
「ん。ヨルもクロも強い。」
蒼龍が言い黄豹も続ける。
「まぁ戦闘に関しては体動かしてるのヨルだから。」
『それもお前がいて成り立ってるんだ。自信を持つがいいさ。』
カレーにがっつきながらヨルも言う。
「そうか。なら良かった。」
戦闘に参加してない引け目を感じていたが、確かにヨルが動かしてるのは俺の体だ。
もう少し自信を持とうと思った。
俺達が食事の片付けをしていると桃犬の持っ水晶から声が聞こえた。
『あーバルバドスだ。兵士達の再編が完了した。待たせたな。いつでも進軍可能だ。』
それを聞いた桃犬が俺達を見る。
代表して金獅子が答える。
「了解した。我々が先頭を行くので付いてきて貰ってくれ。」
「はい。わかりました。」
そう返事をすると桃犬は水晶に向かって喋り出す。
「こちらが先頭を行くので付いてきて下さいとの事です。」
『わかった。帝国軍はそちらの後方を行く。』
「お願いします。」
そう言って通信を終えた。
「よし。じゃあ進むか。」
金獅子が皆に声をかけ、俺達は再び歩き出した。
それから3時間。魔物の襲撃もなく俺達は進んだ。
シュウカイワンによればそろそろ2つ目の悪魔人族の集落が見えてくるはずだった。
遠くを見れば確かに小さく家らしきものが見えてきた。
金獅子が桃犬に目配せすると桃犬は水晶に向かって言う。
「バルバドス将軍。次の敵集落を発見しました。」
『む?了解した。こちらも戦闘隊形を取る。』
そう言うと後方の帝国軍兵士達が陣形を変えた。鏃の型と言う先頭を頂点に左右に広がった隊形で、攻めに転じる際の基本陣形らしい。
それを確認した俺達は集落方向へと向かった。
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「人族だ!」
「人間が攻めてきたぞ!」
こんな所まで人族が攻めてくる事を想定していなかった悪魔人達は慌てた。
しかし年配の悪魔人が皆を宥める。
「所詮人族など我等の敵ではない!我等の魔法で蹴散らしてくれようぞ!」
それを聞いた悪魔人達は冷静さを取り戻す。
「確かにそうだ!」
「私達の敵ではないわ。」
「人族など殺してしまえ!」
「私の魔法で消し炭にしてやろう!」
悪魔人達は一気に沸き立つ。
「よし出撃だぁー!」
そう言って集落を飛び出していった悪魔人達に無数の矢が飛んでくるのだった。
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「第1射、敵に当たりました。」
「よし、続けて第2射用意。放て!」
次々に打ち出される矢の数々。
敵にどれ程のダメージを与えられるかは分からないが先程の先頭ではすぐに混戦となってしまい弓兵達の適切な運用が出来ていなかった。
その反省を活かしての先制攻撃だ。
2列目が弓を放つ間に1列目が弓を引き射撃準備に入る。
双眼鏡を覗く斥候が声を上げる。
「第2射命中!」
「よし、立て続けに行くぞ!第3射、放て!」
敵に殺到した矢が空中で大爆発を起こす。
悪魔人達が迫り来る矢に向けて魔法を放ったのだ。次々にこちらに向かってくる悪魔人達。
「構うな。第4射、放て!」
再び中空で矢が燃え上がる。
「くそっ。ダメか。重装兵前に。進めー!」
バルバドスの号令で一斉に駆けだす帝国軍兵士達。
勇者パーティーはその後方にいた。
「不味いですね。勇者様。あんな楯まで焼く魔法を受けちまったら流石の俺もひとたまりもないですぜ。」
「相手が魔法使いとなるとあたしの魔術もそこまで役には立たないよ。」
「火傷なら聖術で癒やせますが燃え尽きてしまってはいくら聖術でも治せませんわ。」
「うん。今回は相手が悪いね。ここは帝国軍兵士達に任せよう。僕達の出番はまだ先にある。」
そんな事を言い合いながら後方に待機する勇者パーティーであった。
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