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都市1
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アンデッド軍団との戦闘を終えた帝国軍はすぐにでも休憩を挟みたかったところだが、辺り一面骨と腐肉で散らかった場所で天幕を張る訳にもいかず、少し北にズレて墓地から外れた辺りで休憩を取る事にした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
帝国軍の将軍バルバドスは悩んでいた。
当初14500名で元要塞都市ガダンを出発した帝国軍だったが、度重なる戦闘を経て、今やその数を9000名程度にまで減らしていた。
勇者パーティーが仲間にいる事で多少兵士達の士気は上がっている。
討伐した魔獣なども食料としている為、兵糧にもまだ余裕がある。
それにしても兵士の1/3が死亡や重篤な怪我により戦線離脱した状態である。
ちなみに重傷者には護衛として1組付けて帝国に戻るよう指示してあった。それには戦況報告の伝令の役目も与えている。
これが帝国の隣国への出兵であれば、まず間違いなく1度帝国に戻り兵士の補充をしているだろう。
しかしここは帝国より遠く離れた魔族領。
しかもそれなりに奥地へと来てしまっている。
ここで軍を帰国させる判断を取るべきか、はたまた伝令を送り増員の要請を出すべきか。
この行軍は使者も送らずに唐突に攻め込んだ形であり、今は言わば奇襲のような状態である。
ここで引き返せば魔族達に防衛、または侵攻の準備をさせる事になる。
今が攻め入るチャンスではあるのだ。
天幕の中で机に向かい1人頭を捻っていると特例兵士のシャラマンとフェリオサが天幕内に入ってきた。
「何をさっきから呻ってるんで?天幕の外にまで聞こえてますよ。ぐぬぬぬぬって。」
そう言うのは額の左から右の頬に抜ける大きな剣創を持つ2mの巨漢、シャラマン。
「何かお困りなら我々にもおっしゃってくださいまし。」
そう言うのは今は兜を外し、金髪ロングの髪をなびかせる女兵士、フェリオサ。
「む?聞こえていたか。なに、今の状態で先に進むべきか、帝国に戻るべきかで悩んでいてな。」
「今の状態ってのは兵士が減ってる状況の事で?それならおれは進む方に1票ですな。」
「なに?なぜだ?」
「そりゃ今は兵士の数こそ減ってますが、度重なる戦闘での勝利を得て兵士達の士気もあがっています。それに勇者様達だっている。今はチャンスの時です。攻め入るべきですって。」
「むむ。そう言われればそうだな。」
「ワタシも進む方に1票ですわ。」
「フェリオサもか。理由を聞いても?」
「はい。シャラマンの言う事もありますが、今はあの聖王様がおられる傭兵団の存在が大きいかと。今までの戦闘では強敵ほど彼等が対処してくれています。我々だけでここまでの戦闘を乗り切れたかと言われれば難しいかったと答えますわ。」
「むむ。あの傭兵団達か。確かに先の戦いでもドラゴンゾンビなどの強大な敵を彼等が討伐しているのは事実、我々もヴァンパイア戦で助けられたしな。」
「はい。彼等の助けがあってこその今ですわ。」
「むむむ。」
バルバドスは顎髭を撫でながら思案顔である。
「確かにお前達の言うことには一理ある。よし。進軍を続ける。本国にはそうだな。3組くらいの兵士達を向かわせよう。戦況報告と兵士増員の依頼状を持たせよう。」
そう言うとバルバドスは報告書と依頼書の作成に取りかかった。
人とコミュニケーションが苦手なバルバドスは事務作業すら1人でこなす。
有能な将軍なのだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
天幕内での今後の進退についての会話など露知らず、天幕の外では兵士達が携行食を食べながら思い思いに過ごしていた。
そこで1人の兵士が携行食を囓りながら呟いた。
「あの傭兵団強くねぇーか?」
周りにいた兵士達が反応する。
「それな!俺も思ったよ。さっきの聖術は聖王様の御業だって言うじゃねーか。」
「聖王様が傭兵団に?って言は周りの奴等は聖王様の護衛か何かか?」
「仲間って呼んでたらしいぞ。」
「聖王様の仲間って言ったらそれこそ英雄とかじゃねーの?」
「あぁ。あの強さだ。きっとSランクの傭兵団なんだよ。」
「なんだよそのSランクって?」
「お前知らねーの?傭兵試験でも説明されてるんだぜ。確か国を護る者って言われててドラゴンなんかも1人で倒せるほど強いらしいぜ。」
「まぢかよ。ドラゴンを1人で?」
「そう言えばさっきのアンデッドの中で遠くにドラゴンゾンビいなかったか?」
最初こそ1部の兵士達が話題にしていた程度だったが話が広がり今や全兵士達が同行する傭兵団についての話で持ち切りだった。
「ってかそんなに強いんならもうオレ達いらなくねぇーか?」
誰かがポツリと呟いた。
「確かに。」
「おれ等なんて大した役に立ってねーよな。」
「そんな事は無いぞ。先の戦いでも多くのアンデッドを打ち倒したじゃないか。」
「あれは相手が低ランクの魔物だったからだろ。」
「その前はオーガだって倒したぞ。オーガは低ランクじやまないだろ?」
「そもそも帝国軍兵士足る者、上官の命令は絶対だ。」
「でもよぉ。もうそのSランク傭兵団に任せりゃいいじゃんかよ。」
すでに金獅子達はSランク傭兵団だと言う話になっていた。
兵士達の中では自分達が今後も必要か、必要じゃないかで意見が真っ二つだった。
そんな中で将軍バルバドスの指令が飛んだ。
「皆の者!我々はここから先もこのメンバーで突き進む!今は攻めるチャンスなんだ!今までの連勝を思い返せ!我々はまだまだ戦える!」
「「「おー!」」」
自分達は必要ないのではないかと主張してきた兵士達の士気は下がり応える声もまばらだった。
しかしそんな事には気付かずバルバドスは続ける。
「休憩は1時間!その後はまたいつ魔物が出ても言いよう円闘の型で進軍する!自分達の組に負傷者が出ている場合は話し合って組み分けを考えろ!以上!」
バルバドスはそう言うなり天幕の中へと戻っていく。
「このまま進むってよ。」
「上官の命令なら仕方ないな。」
「まぁせいぜい死なない様に足掻こうや。」
自分達は必要ないのではないかと主張してきた兵士達は口々に自分達を励まし、束の間の休息を過ごすのであった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
皆カレーを食べ終わり、片付けも終わったがまだ動けずにいた。
聖術を行使し続けてきた緑鳥を少し休ませた方が良いと判断したからだ。
緑鳥自身は問題ないと言っていたが、この先も九大魔将がいつ現れるかわからない。
少しでも回復しておいて欲しかったのだ。
それにしても最後に帝国軍兵士全員に癒しの聖術をかけたのには驚いた。まさか10000人近くを1度に癒やせるとは思ってもみなかった。
俺は素直にその感想を伝えると、
「わたしの特技と言えば癒しの聖術くらいですから。」
とまた謙遜する緑鳥。
「そんな事はないぞ。さっきだって浄化の聖術で大活躍だったじゃないか。」
「あれは相手がアンデッドでしたから。もうあれだけのアンデッドが出没したのですから暫くは浄化の聖術の出番はないでしょうし。」
「まぁいずれにしろ緑鳥の働きには感謝してるよ。癒しの聖術くらいって言うけど、それでも十分助かってるよ。」
「ふふっ。ありがとうございます。クロ様はお優しいですね。」
「あ。緑鳥さん。ダメですよ。クロさんは私の旦那様なんですから。」
白狐が口を挟んできた。
「だから皆の前で旦那様とかやめてくれよ。むず痒いんだよ。」
「何でですか?いいじゃないですか本当の事なんですから。」
と、その後は皆でワイワイ談笑して過ごした。
ある程度休息を取ると俺達は今度は東へと進路を取った。
近くに天幕を張って休憩していた帝国軍も同じ頃、片付けを始めた。そろそろ出発するのだろう。
墓地から出たところは何もない平地だった。所々に木々が生えている程度。
そう考えると魔獣なり魔物なりが出てきそうだったが、1時間ちょっとの休憩中も1体も出てこなかった。
やはり魔物でも墓地の周りには出てきたくないのだろうか。
その後も魔物に遭遇する事なく順調に歩みを進め、夕方になった為、野営の準備をした。
墓地を出てからちょうど3日目の夕方の事。
前方に長大な壁が現れた。
自然に出来たものではなく、都市を囲むような人工的な壁だったが、遠目からだとまだよくわからない。
近づいてみてはっきりわかった。
完全に街壁だ。門まである。
恐らく魔人達の住処であろう。魔物にここまでの能力はない。
ある程度近づいても門から魔人が出てくる様子はない。
俺達はひとまず門へと向かってみた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
帝国軍の将軍バルバドスは悩んでいた。
当初14500名で元要塞都市ガダンを出発した帝国軍だったが、度重なる戦闘を経て、今やその数を9000名程度にまで減らしていた。
勇者パーティーが仲間にいる事で多少兵士達の士気は上がっている。
討伐した魔獣なども食料としている為、兵糧にもまだ余裕がある。
それにしても兵士の1/3が死亡や重篤な怪我により戦線離脱した状態である。
ちなみに重傷者には護衛として1組付けて帝国に戻るよう指示してあった。それには戦況報告の伝令の役目も与えている。
これが帝国の隣国への出兵であれば、まず間違いなく1度帝国に戻り兵士の補充をしているだろう。
しかしここは帝国より遠く離れた魔族領。
しかもそれなりに奥地へと来てしまっている。
ここで軍を帰国させる判断を取るべきか、はたまた伝令を送り増員の要請を出すべきか。
この行軍は使者も送らずに唐突に攻め込んだ形であり、今は言わば奇襲のような状態である。
ここで引き返せば魔族達に防衛、または侵攻の準備をさせる事になる。
今が攻め入るチャンスではあるのだ。
天幕の中で机に向かい1人頭を捻っていると特例兵士のシャラマンとフェリオサが天幕内に入ってきた。
「何をさっきから呻ってるんで?天幕の外にまで聞こえてますよ。ぐぬぬぬぬって。」
そう言うのは額の左から右の頬に抜ける大きな剣創を持つ2mの巨漢、シャラマン。
「何かお困りなら我々にもおっしゃってくださいまし。」
そう言うのは今は兜を外し、金髪ロングの髪をなびかせる女兵士、フェリオサ。
「む?聞こえていたか。なに、今の状態で先に進むべきか、帝国に戻るべきかで悩んでいてな。」
「今の状態ってのは兵士が減ってる状況の事で?それならおれは進む方に1票ですな。」
「なに?なぜだ?」
「そりゃ今は兵士の数こそ減ってますが、度重なる戦闘での勝利を得て兵士達の士気もあがっています。それに勇者様達だっている。今はチャンスの時です。攻め入るべきですって。」
「むむ。そう言われればそうだな。」
「ワタシも進む方に1票ですわ。」
「フェリオサもか。理由を聞いても?」
「はい。シャラマンの言う事もありますが、今はあの聖王様がおられる傭兵団の存在が大きいかと。今までの戦闘では強敵ほど彼等が対処してくれています。我々だけでここまでの戦闘を乗り切れたかと言われれば難しいかったと答えますわ。」
「むむ。あの傭兵団達か。確かに先の戦いでもドラゴンゾンビなどの強大な敵を彼等が討伐しているのは事実、我々もヴァンパイア戦で助けられたしな。」
「はい。彼等の助けがあってこその今ですわ。」
「むむむ。」
バルバドスは顎髭を撫でながら思案顔である。
「確かにお前達の言うことには一理ある。よし。進軍を続ける。本国にはそうだな。3組くらいの兵士達を向かわせよう。戦況報告と兵士増員の依頼状を持たせよう。」
そう言うとバルバドスは報告書と依頼書の作成に取りかかった。
人とコミュニケーションが苦手なバルバドスは事務作業すら1人でこなす。
有能な将軍なのだ。
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天幕内での今後の進退についての会話など露知らず、天幕の外では兵士達が携行食を食べながら思い思いに過ごしていた。
そこで1人の兵士が携行食を囓りながら呟いた。
「あの傭兵団強くねぇーか?」
周りにいた兵士達が反応する。
「それな!俺も思ったよ。さっきの聖術は聖王様の御業だって言うじゃねーか。」
「聖王様が傭兵団に?って言は周りの奴等は聖王様の護衛か何かか?」
「仲間って呼んでたらしいぞ。」
「聖王様の仲間って言ったらそれこそ英雄とかじゃねーの?」
「あぁ。あの強さだ。きっとSランクの傭兵団なんだよ。」
「なんだよそのSランクって?」
「お前知らねーの?傭兵試験でも説明されてるんだぜ。確か国を護る者って言われててドラゴンなんかも1人で倒せるほど強いらしいぜ。」
「まぢかよ。ドラゴンを1人で?」
「そう言えばさっきのアンデッドの中で遠くにドラゴンゾンビいなかったか?」
最初こそ1部の兵士達が話題にしていた程度だったが話が広がり今や全兵士達が同行する傭兵団についての話で持ち切りだった。
「ってかそんなに強いんならもうオレ達いらなくねぇーか?」
誰かがポツリと呟いた。
「確かに。」
「おれ等なんて大した役に立ってねーよな。」
「そんな事は無いぞ。先の戦いでも多くのアンデッドを打ち倒したじゃないか。」
「あれは相手が低ランクの魔物だったからだろ。」
「その前はオーガだって倒したぞ。オーガは低ランクじやまないだろ?」
「そもそも帝国軍兵士足る者、上官の命令は絶対だ。」
「でもよぉ。もうそのSランク傭兵団に任せりゃいいじゃんかよ。」
すでに金獅子達はSランク傭兵団だと言う話になっていた。
兵士達の中では自分達が今後も必要か、必要じゃないかで意見が真っ二つだった。
そんな中で将軍バルバドスの指令が飛んだ。
「皆の者!我々はここから先もこのメンバーで突き進む!今は攻めるチャンスなんだ!今までの連勝を思い返せ!我々はまだまだ戦える!」
「「「おー!」」」
自分達は必要ないのではないかと主張してきた兵士達の士気は下がり応える声もまばらだった。
しかしそんな事には気付かずバルバドスは続ける。
「休憩は1時間!その後はまたいつ魔物が出ても言いよう円闘の型で進軍する!自分達の組に負傷者が出ている場合は話し合って組み分けを考えろ!以上!」
バルバドスはそう言うなり天幕の中へと戻っていく。
「このまま進むってよ。」
「上官の命令なら仕方ないな。」
「まぁせいぜい死なない様に足掻こうや。」
自分達は必要ないのではないかと主張してきた兵士達は口々に自分達を励まし、束の間の休息を過ごすのであった。
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皆カレーを食べ終わり、片付けも終わったがまだ動けずにいた。
聖術を行使し続けてきた緑鳥を少し休ませた方が良いと判断したからだ。
緑鳥自身は問題ないと言っていたが、この先も九大魔将がいつ現れるかわからない。
少しでも回復しておいて欲しかったのだ。
それにしても最後に帝国軍兵士全員に癒しの聖術をかけたのには驚いた。まさか10000人近くを1度に癒やせるとは思ってもみなかった。
俺は素直にその感想を伝えると、
「わたしの特技と言えば癒しの聖術くらいですから。」
とまた謙遜する緑鳥。
「そんな事はないぞ。さっきだって浄化の聖術で大活躍だったじゃないか。」
「あれは相手がアンデッドでしたから。もうあれだけのアンデッドが出没したのですから暫くは浄化の聖術の出番はないでしょうし。」
「まぁいずれにしろ緑鳥の働きには感謝してるよ。癒しの聖術くらいって言うけど、それでも十分助かってるよ。」
「ふふっ。ありがとうございます。クロ様はお優しいですね。」
「あ。緑鳥さん。ダメですよ。クロさんは私の旦那様なんですから。」
白狐が口を挟んできた。
「だから皆の前で旦那様とかやめてくれよ。むず痒いんだよ。」
「何でですか?いいじゃないですか本当の事なんですから。」
と、その後は皆でワイワイ談笑して過ごした。
ある程度休息を取ると俺達は今度は東へと進路を取った。
近くに天幕を張って休憩していた帝国軍も同じ頃、片付けを始めた。そろそろ出発するのだろう。
墓地から出たところは何もない平地だった。所々に木々が生えている程度。
そう考えると魔獣なり魔物なりが出てきそうだったが、1時間ちょっとの休憩中も1体も出てこなかった。
やはり魔物でも墓地の周りには出てきたくないのだろうか。
その後も魔物に遭遇する事なく順調に歩みを進め、夕方になった為、野営の準備をした。
墓地を出てからちょうど3日目の夕方の事。
前方に長大な壁が現れた。
自然に出来たものではなく、都市を囲むような人工的な壁だったが、遠目からだとまだよくわからない。
近づいてみてはっきりわかった。
完全に街壁だ。門まである。
恐らく魔人達の住処であろう。魔物にここまでの能力はない。
ある程度近づいても門から魔人が出てくる様子はない。
俺達はひとまず門へと向かってみた。
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