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1章・戦火繚乱編

45、数奇な運命

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 ゴズ達が城内に忍び込んで少し、四人は兵に見つかって追われた。
 レイナが槍を振るって戦おうとしたが、兵士は何人も姿を見せて、廊下にゾロゾロと居たのでゴズは彼女を無理矢理引っ張って逃げたのである。

 何度か曲がり角を通って、素早く一室に入る。
 こんな部屋に隠れてもすぐに兵士に見つかってしまうと思う。

 それでもその場限りの安心の為に、手近な部屋に隠れていたかった。

 レイナ以外の三人ともバクバクと心臓が張り裂けそうになりながら扉に全体重をかけて押さえている。

 足音がバタバタと近付いてきて.......それから通り過ぎて行った。

 四人は不思議そうに顔を見合わせる。
 まさか兵達が部屋を見ようともしないなどと、思いもしなかった。

「それはな。魔法のおかげだよ」

 しゃがれ声が部屋の奥から聞こえて、ゴズ達は驚きながら振り向く。

 明かりが無いので真っ暗だが、ゴソゴソと部屋の奥で誰かが物を物色している。

 ソルモがカンテラに灯りを付けて部屋を照らす。

 四人はこの時に初めて、部屋がいわゆる物置なのだと分かった。

 幾つもの木箱が置いてある。
 他にも鎧や剣もあるし、棚には本なんかもあった。

 部屋にある木箱に頭を突っ込んでいる人が居た。

「おお、明かりか。助かる助かる」

 顔を上げたその人は、幾らも年取った老人である。
 ダボダボとしたローブ。長い白髭。
 森に隠遁生活をするような隠者というイメージそのままだ。

 老人は顔を落として木箱をゴソゴソ掻き回し、嬉しそうな顔で三つの指輪を取り出す。

 なんだ。ただの盗人か。

 ゴズ達は呆れた。

「おい爺さん。皇帝の城に忍び込むもんじゃないぞ。年寄りの冷や水はやめてとっとと出て行けよ」

 ゴズがそう言うと、老人はカカカと笑う。
 そして、皇帝の暗殺よりは無茶じゃないと言うのだ。

 それに四人はたまげた。
 こんな老人が四人の皇帝暗殺計画を知っているはずは無い。
 しかし、わざわざ今に言うのだから、あたかも暗殺計画を知っているかのようではないか。

 するとレイナがカツカツと老人へ近付き、一息に槍で老人を突いた。
 怪しい奴は殺せという事か。皇帝暗殺計画を知っているか知らないか、何にせよ、ここで殺してしまえば角も立たないという判断であった。

 だが、レイナが老人を突くと目の前から、ふっと彼の姿が消えてしまう。
 驚くレイナ。老人はその時、彼女の背後に立っていた。

 これにはゴズ達も驚いた。
 確かにレイナの前に立っていた老人がまばたき一つの間もなく彼女の後ろに立っていたのである。
 目の錯覚を疑いたくもなった。

 老人はカカカと笑って、女が物騒な事をするものじゃないと言う。

 ゴズ達はこの得体の知れない老人を恐れ、三人で抱き合った。
 血の気が引いて顔が青ざめる。

 レイナだけは老人を恐れずに槍を向けていた。

 老人はそのような状況でもカカカと笑った。

 老人はレイナを見ると、槍を下げて欲しいとお願いする。
 これも何かの縁だから、互いに優しくあろうじゃないかと彼は言うのだ。

 だけどレイナときたら、自慢の槍を避けられてしまったのが酷く不愉快だったのもあって、この老人を殺さねば気が済まなかった。

 それに焦ったのはゴズだ。
 こんな正体不明の怪しい老人に喧嘩を売りたく無いゴズは、レイナに槍を下げるようお願いする。

「俺たちの目的はこんな事じゃ無いだろ? こんな爺を殺したところでなんの自慢にもならないじゃ無いか」

 ゴズの言葉にアットラとソルモも頷き、「姉御! やめましょうよ!」と手を組んで懇願した。

  レイナは彼らにそうまで懇願されると、仕方ない様子で槍を下ろす。

 老人はレイナを説得してくれた三人に感謝すると、感謝の印にと三つの指輪をゴズ達に渡した。

「この指輪は元々ワシの物であった。与える相手を間違えたが故にこんな所に置かれてしまったのだよ。だが、感謝の気持ちだ。受け取ってくれたまへ」

 美しい宝石が埋め込まれた指輪。

 老人は「どうかその指輪を大事にしてくだされ」と言う。

「きっとその指輪はこの世を良くしてくれるだろう。君たちがその指輪を正しく使ってくれたらね」

 かなり高価そうな指輪は三つ。
 そんな指輪をくれるというのだ。

 ゴズはその指輪を売り払おうと思う。
 売ったらきっとかなりの高値になるだろう。

 だけどそんな考えを老人に馬鹿正直に言いはしない。

「もちろん大切にしますよ。御老公」

 ゴズの言葉に老人は気を良くして笑うと、ヒュウと風が吹いた。

 密室なのになぜか、髪を揺らす程の風が吹いたのである。
 そして、ソルモの持つ、ガラスに覆われているカンテラの火が風に揺らめいた。

 火の揺らめきに影が激しく部屋の中を交錯する。

 その風が収まり、火が静かな揺らめきを取り戻した時、老人の姿はすっかり無かった。

 ゾーっと血の気が引いた三人は、レイナに急いで引き上げようと言う。

 あんな不気味な老人が居た部屋に居たくない。
 いや、もはや城にいる必要なんて無いのだから、今すぐ出ようと言った。

 レイナは眉をひそめた。
 なにせお金の為に皇帝を暗殺する手筈なのだ。
 ここで城を出ては報酬が貰えない。

 であるが、とにかくゴズ達は老人の居た場所から離れたくて、レイナを連れて城から出て行った。

 城を出るのは簡単であった。
 まるで不思議な魔法でもかかったみたいに兵士一人にも会わなかったのだ。

 こうして城下町へと出た四人はホッとする。

 だけれど、まだ安心は出来なかった。

 この時はまだエルグスティアらが前線に出たばかりの時期である。
 彼らは戦火に巻き込まれる前に急いで帝都を出ようとしたのだ。

 ところが帝都の城下町を囲む城壁の、その四方に設置された門は全てが硬く閉じられていた。

 門に立つ衛兵へ開けて欲しいと懇願したが、「今は戦争中であるぞ」と断られたのである。

 戦争中は門が閉められるのは当然であった。
 自国から民が出れば敵に内情はバレるし、敵の密偵が出入りする可能性はある。

 それに、最後の最後の戦力として徴兵する兵士として民草を逃がさずに留めておく必要があったのだ。

 これにはゴズ達の落胆は激しかろう。

 せっかく金目の指輪を手に入れたというのに帝都に留まらねばならない。

 このままじゃあ戦乱に巻き込まれる。

 本来なら、皇帝暗殺で戦争は早期解決。
 ゴズ達はカセイ国から多額の報酬を貰うはずだった。

 しかし、皇帝は生きていて、皇帝の為に戦いは続く事は容易に想像出来た。
 籠城と攻城。
 この背の高い城壁を無数のカセイ国軍が登ってきて、兵士と民草の別なく無残に殺されていくのだ。

 ゴズ達は絶望した。

 ゴズが近くの民家の壁にもたれて、自分で自分の頭を叩くと悪態をついた。

 そんなゴズ達を事情の知らない衛兵がなだめようとする。

 帝国軍がきっと勝つから、安心して家へ帰りなさい。と。
 ゴズは「うるせえ!」と怒鳴りつけた。

 これに事情の知らない衛兵らは肩を竦めて門の警備に戻る。

 ゴズはそんな衛兵達を睨み付けて、恨みがまじく深く溜息を吐いた。

 あの衛兵達が通してくれてら全てが上手く行くのに.......。

「もう.......ダメか」

 ゴズは観念して、レイナを近くに呼んだ。

 レイナはどうしたのかとゴズの元へ寄る。

 いつもの冷徹な顔だ。
 だが純粋で屈託のない顔とも言えた。

 この女は事態の一つでも分かっているのだろうか?
 多分、何も分かっていない。
 腹が減ったら飯を食う。それくらいしかこの女には頭を使う事など無いのだろう。

 だが、そんな女に惚れたのだ。

 ゴズは静かに片膝をつくと、レイナに指に指輪を一つはめさせた。

「俺達は多分、ここで終わりだ。だからせめてこれくらいはしたいんだ」

 結婚指輪。

 レイナはキョトンとしながらその指輪を見ると、「そうかそうか。これが結婚というものだったか」と言う。

 レイナはどうやら、結婚というものは知っていたようだ。
 指輪を女が貰って、男と結ばれるもの。

 言葉で結婚と言われてもピンと来なかったレイナが、指輪を貰って初めて結婚とはなんなのかを思い出した。

 アットラが「なんだい。結婚を知っているのか?」とレイナが文化的な事を知っているのに驚く。

 レイナは頷いた。

 彼女は幼き頃より祖父に連れられて山篭りの生活をしていたが、祖父から言われていた事が一つだけあった。

 女なら結婚しろ。

 時代錯誤的な言葉であったが、その日の食い物の事しか考えないレイナの、唯一の人生目標だったと言っても良い。

 もっとも、結婚というものに対する認識が、男から指輪を貰って愛の言葉を言われるという程度のものであったが。

 レイナは指輪をまじまじ見ると、たちまちニンマリと笑った。

 仏頂面か怒り顔しか出来なかったレイナが笑ったのだ。
 ゴズ達は驚く。

「どうしたんだよ?」
「いや、何だか.......凄く良いなって思って。そうかそうか。ゴズ、お前は私を愛していたんだな?」
「今まで何度もそう言ったじゃないか」

 ゴズ達が苦笑したその瞬間だった。

 レイナがゴズ達に背を向ける。
 直後、衛兵達の首が飛んだ。

 ゴズ達が驚き、言葉を失った。

 呆然としながら地面に転がる兵士二人の首を見る。

 地面に斑な赤黒い血がこびり付いていた。
 二人とも、自分が死んだなんて気付いていないような顔だ。

 レイナが振り向いて「急げ。この門を開かせるぞ」と言うので、三人はハッとした。

 すぐに四人で門の横にある回転式のバーを回すと、重々しい音をたてて城門が開く。

 そうして四人は帝都から脱出する事が出来た。

 帝都から少しばかり離れた草原で、彼らは行先をどうしようかと話し合った。

 北はモンタアナで、戻るのはいかん。
 東は帝都の領土だし、このままカセイに帝都が落とされたら諸侯によって戦乱となるかも知れない。

 西は論外。カセイ国が今まさに攻めてきている。

 で、あるならば、南に行くしか無かった。

 そう結論付けた時、帝都からワラワラと人が出てくるのが見える。

 追手かと思ったが、すぐに違うと分かった。
 鎧や武器を持ってなかったから、ただの帝都の民である。

 彼らはゴズ達を見ると笑顔ですぐに駆け寄ってきた。

 彼らが嬉しそうにしているのでゴズ達は訝しんで顔を見合わせる。

 なぜ彼らが嬉しそうにしていたかというと、ゴズが城門を開けた為に帝都から脱出出来たからだ。

 しきりに感謝の言葉を述べる彼らの数は五十人はくだらなかった。

 ゴズ達としては感謝されるのは悪い気はしなかったがとにかく早く帝都から離れたい。

 それで、避難民はモンタアナに向かうというのだ。

 ゴズ達は南に向かうので別れようとした所、「待ってください。ルルム地方も戦火にまかれてますよ」と一人の民が言った。

 アーランドラ南方域のルルム地方は、領主の跡目争いが激化しているのだ。

 ゴズ達は戦火に巻き込まれるのを嫌がった。
 そういう意味では、確かにモンタアナは安全である。

 もっとも、ゴズらがお尋ね者だという点を差し引けばであるが。

 そこでソルモは、この避難民に紛れるなら、モンタアナに楽に入れるのではないかと気付く。

 次いでアットラがモンタアナと言ってもモンタアナ町だけじゃない指摘した。

 そう、いまとなってはモンタアナとはラドウィン領全域を示す言葉となりつつある。
 あの急速に成長したモンタアナではなく、ラドウィン領のどこか小さな村へ向かおうじゃないかと言うのだ。
 小さな村に店を構えよう。そこなら、きっとゴズ達の素性なんてバレやしない。

 三人とも、もう争いごとは懲り懲りだった。
 静かに、穏やかに、ゆっくりと暮らしていたかったのだ。

 レイナはゴズの肩に頭を乗せて、「お前と一緒ならなんでも良いさ」と指輪を見ていた。

 ゴズから貰った結婚の誓いに惚れ惚れとしている。

 いつもなら仏頂面で実力行使を好み、他人の言葉に不服そうなレイナが素直だ。

 こんなレイナの豹変に三人は驚きながらも、ボロ布で顔を隠して避難民の護衛という体(てい)でモンタアナへと戻った。
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