44 / 71
1章・戦火繚乱編
45、数奇な運命
しおりを挟むゴズ達が城内に忍び込んで少し、四人は兵に見つかって追われた。
レイナが槍を振るって戦おうとしたが、兵士は何人も姿を見せて、廊下にゾロゾロと居たのでゴズは彼女を無理矢理引っ張って逃げたのである。
何度か曲がり角を通って、素早く一室に入る。
こんな部屋に隠れてもすぐに兵士に見つかってしまうと思う。
それでもその場限りの安心の為に、手近な部屋に隠れていたかった。
レイナ以外の三人ともバクバクと心臓が張り裂けそうになりながら扉に全体重をかけて押さえている。
足音がバタバタと近付いてきて.......それから通り過ぎて行った。
四人は不思議そうに顔を見合わせる。
まさか兵達が部屋を見ようともしないなどと、思いもしなかった。
「それはな。魔法のおかげだよ」
しゃがれ声が部屋の奥から聞こえて、ゴズ達は驚きながら振り向く。
明かりが無いので真っ暗だが、ゴソゴソと部屋の奥で誰かが物を物色している。
ソルモがカンテラに灯りを付けて部屋を照らす。
四人はこの時に初めて、部屋がいわゆる物置なのだと分かった。
幾つもの木箱が置いてある。
他にも鎧や剣もあるし、棚には本なんかもあった。
部屋にある木箱に頭を突っ込んでいる人が居た。
「おお、明かりか。助かる助かる」
顔を上げたその人は、幾らも年取った老人である。
ダボダボとしたローブ。長い白髭。
森に隠遁生活をするような隠者というイメージそのままだ。
老人は顔を落として木箱をゴソゴソ掻き回し、嬉しそうな顔で三つの指輪を取り出す。
なんだ。ただの盗人か。
ゴズ達は呆れた。
「おい爺さん。皇帝の城に忍び込むもんじゃないぞ。年寄りの冷や水はやめてとっとと出て行けよ」
ゴズがそう言うと、老人はカカカと笑う。
そして、皇帝の暗殺よりは無茶じゃないと言うのだ。
それに四人はたまげた。
こんな老人が四人の皇帝暗殺計画を知っているはずは無い。
しかし、わざわざ今に言うのだから、あたかも暗殺計画を知っているかのようではないか。
するとレイナがカツカツと老人へ近付き、一息に槍で老人を突いた。
怪しい奴は殺せという事か。皇帝暗殺計画を知っているか知らないか、何にせよ、ここで殺してしまえば角も立たないという判断であった。
だが、レイナが老人を突くと目の前から、ふっと彼の姿が消えてしまう。
驚くレイナ。老人はその時、彼女の背後に立っていた。
これにはゴズ達も驚いた。
確かにレイナの前に立っていた老人がまばたき一つの間もなく彼女の後ろに立っていたのである。
目の錯覚を疑いたくもなった。
老人はカカカと笑って、女が物騒な事をするものじゃないと言う。
ゴズ達はこの得体の知れない老人を恐れ、三人で抱き合った。
血の気が引いて顔が青ざめる。
レイナだけは老人を恐れずに槍を向けていた。
老人はそのような状況でもカカカと笑った。
老人はレイナを見ると、槍を下げて欲しいとお願いする。
これも何かの縁だから、互いに優しくあろうじゃないかと彼は言うのだ。
だけどレイナときたら、自慢の槍を避けられてしまったのが酷く不愉快だったのもあって、この老人を殺さねば気が済まなかった。
それに焦ったのはゴズだ。
こんな正体不明の怪しい老人に喧嘩を売りたく無いゴズは、レイナに槍を下げるようお願いする。
「俺たちの目的はこんな事じゃ無いだろ? こんな爺を殺したところでなんの自慢にもならないじゃ無いか」
ゴズの言葉にアットラとソルモも頷き、「姉御! やめましょうよ!」と手を組んで懇願した。
レイナは彼らにそうまで懇願されると、仕方ない様子で槍を下ろす。
老人はレイナを説得してくれた三人に感謝すると、感謝の印にと三つの指輪をゴズ達に渡した。
「この指輪は元々ワシの物であった。与える相手を間違えたが故にこんな所に置かれてしまったのだよ。だが、感謝の気持ちだ。受け取ってくれたまへ」
美しい宝石が埋め込まれた指輪。
老人は「どうかその指輪を大事にしてくだされ」と言う。
「きっとその指輪はこの世を良くしてくれるだろう。君たちがその指輪を正しく使ってくれたらね」
かなり高価そうな指輪は三つ。
そんな指輪をくれるというのだ。
ゴズはその指輪を売り払おうと思う。
売ったらきっとかなりの高値になるだろう。
だけどそんな考えを老人に馬鹿正直に言いはしない。
「もちろん大切にしますよ。御老公」
ゴズの言葉に老人は気を良くして笑うと、ヒュウと風が吹いた。
密室なのになぜか、髪を揺らす程の風が吹いたのである。
そして、ソルモの持つ、ガラスに覆われているカンテラの火が風に揺らめいた。
火の揺らめきに影が激しく部屋の中を交錯する。
その風が収まり、火が静かな揺らめきを取り戻した時、老人の姿はすっかり無かった。
ゾーっと血の気が引いた三人は、レイナに急いで引き上げようと言う。
あんな不気味な老人が居た部屋に居たくない。
いや、もはや城にいる必要なんて無いのだから、今すぐ出ようと言った。
レイナは眉をひそめた。
なにせお金の為に皇帝を暗殺する手筈なのだ。
ここで城を出ては報酬が貰えない。
であるが、とにかくゴズ達は老人の居た場所から離れたくて、レイナを連れて城から出て行った。
城を出るのは簡単であった。
まるで不思議な魔法でもかかったみたいに兵士一人にも会わなかったのだ。
こうして城下町へと出た四人はホッとする。
だけれど、まだ安心は出来なかった。
この時はまだエルグスティアらが前線に出たばかりの時期である。
彼らは戦火に巻き込まれる前に急いで帝都を出ようとしたのだ。
ところが帝都の城下町を囲む城壁の、その四方に設置された門は全てが硬く閉じられていた。
門に立つ衛兵へ開けて欲しいと懇願したが、「今は戦争中であるぞ」と断られたのである。
戦争中は門が閉められるのは当然であった。
自国から民が出れば敵に内情はバレるし、敵の密偵が出入りする可能性はある。
それに、最後の最後の戦力として徴兵する兵士として民草を逃がさずに留めておく必要があったのだ。
これにはゴズ達の落胆は激しかろう。
せっかく金目の指輪を手に入れたというのに帝都に留まらねばならない。
このままじゃあ戦乱に巻き込まれる。
本来なら、皇帝暗殺で戦争は早期解決。
ゴズ達はカセイ国から多額の報酬を貰うはずだった。
しかし、皇帝は生きていて、皇帝の為に戦いは続く事は容易に想像出来た。
籠城と攻城。
この背の高い城壁を無数のカセイ国軍が登ってきて、兵士と民草の別なく無残に殺されていくのだ。
ゴズ達は絶望した。
ゴズが近くの民家の壁にもたれて、自分で自分の頭を叩くと悪態をついた。
そんなゴズ達を事情の知らない衛兵がなだめようとする。
帝国軍がきっと勝つから、安心して家へ帰りなさい。と。
ゴズは「うるせえ!」と怒鳴りつけた。
これに事情の知らない衛兵らは肩を竦めて門の警備に戻る。
ゴズはそんな衛兵達を睨み付けて、恨みがまじく深く溜息を吐いた。
あの衛兵達が通してくれてら全てが上手く行くのに.......。
「もう.......ダメか」
ゴズは観念して、レイナを近くに呼んだ。
レイナはどうしたのかとゴズの元へ寄る。
いつもの冷徹な顔だ。
だが純粋で屈託のない顔とも言えた。
この女は事態の一つでも分かっているのだろうか?
多分、何も分かっていない。
腹が減ったら飯を食う。それくらいしかこの女には頭を使う事など無いのだろう。
だが、そんな女に惚れたのだ。
ゴズは静かに片膝をつくと、レイナに指に指輪を一つはめさせた。
「俺達は多分、ここで終わりだ。だからせめてこれくらいはしたいんだ」
結婚指輪。
レイナはキョトンとしながらその指輪を見ると、「そうかそうか。これが結婚というものだったか」と言う。
レイナはどうやら、結婚というものは知っていたようだ。
指輪を女が貰って、男と結ばれるもの。
言葉で結婚と言われてもピンと来なかったレイナが、指輪を貰って初めて結婚とはなんなのかを思い出した。
アットラが「なんだい。結婚を知っているのか?」とレイナが文化的な事を知っているのに驚く。
レイナは頷いた。
彼女は幼き頃より祖父に連れられて山篭りの生活をしていたが、祖父から言われていた事が一つだけあった。
女なら結婚しろ。
時代錯誤的な言葉であったが、その日の食い物の事しか考えないレイナの、唯一の人生目標だったと言っても良い。
もっとも、結婚というものに対する認識が、男から指輪を貰って愛の言葉を言われるという程度のものであったが。
レイナは指輪をまじまじ見ると、たちまちニンマリと笑った。
仏頂面か怒り顔しか出来なかったレイナが笑ったのだ。
ゴズ達は驚く。
「どうしたんだよ?」
「いや、何だか.......凄く良いなって思って。そうかそうか。ゴズ、お前は私を愛していたんだな?」
「今まで何度もそう言ったじゃないか」
ゴズ達が苦笑したその瞬間だった。
レイナがゴズ達に背を向ける。
直後、衛兵達の首が飛んだ。
ゴズ達が驚き、言葉を失った。
呆然としながら地面に転がる兵士二人の首を見る。
地面に斑な赤黒い血がこびり付いていた。
二人とも、自分が死んだなんて気付いていないような顔だ。
レイナが振り向いて「急げ。この門を開かせるぞ」と言うので、三人はハッとした。
すぐに四人で門の横にある回転式のバーを回すと、重々しい音をたてて城門が開く。
そうして四人は帝都から脱出する事が出来た。
帝都から少しばかり離れた草原で、彼らは行先をどうしようかと話し合った。
北はモンタアナで、戻るのはいかん。
東は帝都の領土だし、このままカセイに帝都が落とされたら諸侯によって戦乱となるかも知れない。
西は論外。カセイ国が今まさに攻めてきている。
で、あるならば、南に行くしか無かった。
そう結論付けた時、帝都からワラワラと人が出てくるのが見える。
追手かと思ったが、すぐに違うと分かった。
鎧や武器を持ってなかったから、ただの帝都の民である。
彼らはゴズ達を見ると笑顔ですぐに駆け寄ってきた。
彼らが嬉しそうにしているのでゴズ達は訝しんで顔を見合わせる。
なぜ彼らが嬉しそうにしていたかというと、ゴズが城門を開けた為に帝都から脱出出来たからだ。
しきりに感謝の言葉を述べる彼らの数は五十人はくだらなかった。
ゴズ達としては感謝されるのは悪い気はしなかったがとにかく早く帝都から離れたい。
それで、避難民はモンタアナに向かうというのだ。
ゴズ達は南に向かうので別れようとした所、「待ってください。ルルム地方も戦火にまかれてますよ」と一人の民が言った。
アーランドラ南方域のルルム地方は、領主の跡目争いが激化しているのだ。
ゴズ達は戦火に巻き込まれるのを嫌がった。
そういう意味では、確かにモンタアナは安全である。
もっとも、ゴズらがお尋ね者だという点を差し引けばであるが。
そこでソルモは、この避難民に紛れるなら、モンタアナに楽に入れるのではないかと気付く。
次いでアットラがモンタアナと言ってもモンタアナ町だけじゃない指摘した。
そう、いまとなってはモンタアナとはラドウィン領全域を示す言葉となりつつある。
あの急速に成長したモンタアナではなく、ラドウィン領のどこか小さな村へ向かおうじゃないかと言うのだ。
小さな村に店を構えよう。そこなら、きっとゴズ達の素性なんてバレやしない。
三人とも、もう争いごとは懲り懲りだった。
静かに、穏やかに、ゆっくりと暮らしていたかったのだ。
レイナはゴズの肩に頭を乗せて、「お前と一緒ならなんでも良いさ」と指輪を見ていた。
ゴズから貰った結婚の誓いに惚れ惚れとしている。
いつもなら仏頂面で実力行使を好み、他人の言葉に不服そうなレイナが素直だ。
こんなレイナの豹変に三人は驚きながらも、ボロ布で顔を隠して避難民の護衛という体(てい)でモンタアナへと戻った。
0
お気に入りに追加
1,697
あなたにおすすめの小説
残滓と呼ばれたウィザード、絶望の底で大覚醒! 僕を虐げてくれたみんなのおかげだよ(ニヤリ)
SHO
ファンタジー
15歳になり、女神からの神託の儀で魔法使い(ウィザード)のジョブを授かった少年ショーンは、幼馴染で剣闘士(ソードファイター)のジョブを授かったデライラと共に、冒険者になるべく街に出た。
しかし、着々と実績を上げていくデライラとは正反対に、ショーンはまともに魔法を発動する事すら出来ない。
相棒のデライラからは愛想を尽かされ、他の冒険者たちからも孤立していくショーンのたった一つの心の拠り所は、森で助けた黒ウサギのノワールだった。
そんなある日、ショーンに悲劇が襲い掛かる。しかしその悲劇が、彼の人生を一変させた。
無双あり、ザマァあり、復讐あり、もふもふありの大冒険、いざ開幕!
クラス転移で神様に?
空見 大
ファンタジー
集団転移に巻き込まれ、クラスごと異世界へと転移することになった主人公晴人はこれといって特徴のない平均的な学生であった。
異世界の神から能力獲得について詳しく教えられる中で、晴人は自らの能力欄獲得可能欄に他人とは違う機能があることに気が付く。
そこに隠されていた能力は龍神から始まり魔神、邪神、妖精神、鍛冶神、盗神の六つの神の称号といくつかの特殊な能力。
異世界での安泰を確かなものとして受け入れ転移を待つ晴人であったが、神の能力を手に入れたことが原因なのか転移魔法の不発によりあろうことか異世界へと転生してしまうこととなる。
龍人の母親と英雄の父、これ以上ない程に恵まれた環境で新たな生を得た晴人は新たな名前をエルピスとしてこの世界を生きていくのだった。
現在設定調整中につき最新話更新遅れます2022/09/11~2022/09/17まで予定
【完結】男爵令嬢は冒険者生活を満喫する
影清
ファンタジー
英雄の両親を持つ男爵令嬢のサラは、十歳の頃から冒険者として活動している。優秀な両親、優秀な兄に恥じない娘であろうと努力するサラの前に、たくさんのメイドや護衛に囲まれた侯爵令嬢が現れた。「卒業イベントまでに、立派な冒険者になっておきたいの」。一人でも生きていけるようにだとか、追放なんてごめんだわなど、意味の分からぬことを言う令嬢と関わりたくないサラだが、同じ学園に入学することになって――。
※残酷な描写は予告なく出てきます。
※小説家になろう、アルファポリス、カクヨムに掲載中です。
※106話完結。
S級スキル【竜化】持ちの俺、トカゲと間違われて実家を追放されるが、覚醒し竜王に見初められる。今さら戻れと言われてももう遅い
猪木洋平@【コミカライズ連載中】
ファンタジー
主人公ライルはブリケード王国の第一王子である。
しかし、ある日――
「ライル。お前を我がブリケード王家から追放する!」
父であるバリオス・ブリケード国王から、そう宣言されてしまう。
「お、俺のスキルが真の力を発揮すれば、きっとこの国の役に立てます」
ライルは必死にそうすがりつく。
「はっ! ライルが本当に授かったスキルは、【トカゲ化】か何かだろ? いくら隠したいからって、【竜化】だなんて嘘をつくなんてよ」
弟である第二王子のガルドから、そう突き放されてしまう。
失意のまま辺境に逃げたライルは、かつて親しくしていた少女ルーシーに匿われる。
「苦労したんだな。とりあえずは、この村でゆっくりしてくれよ」
ライルの辺境での慎ましくも幸せな生活が始まる。
だが、それを脅かす者たちが近づきつつあった……。
最弱悪役令嬢に捧ぐ
クロタ
ファンタジー
死んで乙女ゲームの最弱悪役令嬢の中の人になってしまった『俺』
その気はないのに攻略キャラや、同じ転生者(♂)のヒロインとフラグを立てたりクラッシュしたりと、慌ただしい異世界生活してます。
※内容はどちらかといえば女性向けだと思いますが、私の嗜好により少年誌程度のお色気(?)シーンがまれにあるので、苦手な方はご注意ください。
転生賢者の異世界無双〜勇者じゃないと追放されましたが、世界最強の賢者でした〜
平山和人
ファンタジー
平凡な高校生の新城直人は異世界へと召喚される。勇者としてこの国を救ってほしいと頼まれるが、直人の職業は賢者であったため、一方的に追放されてしまう。
だが、王は知らなかった。賢者は勇者をも超える世界最強の職業であることを、自分の力に気づいた直人はその力を使って自由気ままに生きるのであった。
一方、王は直人が最強だと知って、戻ってくるように土下座して懇願するが、全ては手遅れであった。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
クラスメイトのなかで僕だけ異世界転移に耐えられずアンデッドになってしまったようです。
大前野 誠也
ファンタジー
ー
子供頃から体の弱かった主人公は、ある日突然クラスメイトたちと異世界に召喚されてしまう。
しかし主人公はその召喚の衝撃に耐えきれず絶命してしまった。
異世界人は世界を渡る時にスキルという力を授かるのだが、主人公のクラスメイトである灰田亜紀のスキルは死者をアンデッドに変えてしまうスキルだった。
そのスキルの力で主人公はアンデッドとして蘇ったのだが、灰田亜紀ともども追放されてしまう。
追放された森で2人がであったのは――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる