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第一章 したいこともできないこんな世の中じゃ
八、街中散策デート()
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店を出ると並んで歩く。後ろからはブライトルの護衛が四人、僕の護衛が二人付いてきている。治安のいいエリアと言っても、他国の王族がそう簡単に歩いていい場所じゃない。
現に建物の隙間からはいくつか視線を感じる。
どちらを狙っているのか知らないけど、今回の情報が洩れていないことを祈る。
「喉が渇いただろう? どこかに入ろうか?」
「お任せします」
「なら、そうだな――」
高級店街なので通りにメニューが出ているはずもなく、ショーウィンドウという概念もないらしい。どの店が何を出すのかも、何の店なのかも分からない。
そもそもエドマンドは市街地に出ることが少なかったのでデータが少ない。興味も薄かったし、外出している暇もなかった。
ブライトルが選んだ店にエスコートされるままに入る。
他と比べれば小さな店舗だった。レンガ造りに小さな丸い扉と窓が二つ付いている。ピカピカに磨き上げられたドアノブが、今にも右手を誘っているように見える。
「ここにしよう。紅茶もケーキもとても美味しいよ」
王族が来たことがあるのかと怪訝に思っていると、どうやら考えを読まれたらしい。得意の爽やかな笑顔で「直接来るのは初めてだよ」と訂正された。
僕は渡されたメニューを見ることはなかった。まずはブライトルの注文が決まるのを待つ。
「うん。木苺のケーキに、アッサムを」
「僕も同じも」
「エドマンド。せっかくなのだから違うのを頼むといい」
「――では、アップルパイとダージリンで」
別に甘い物が食べたいわけじゃなかったから絶対にあるだろう商品を選んだ。ブライトルには分かっていると言わんばかりの笑顔をされてしまった。居心地が悪い。
出てきたケーキとパイは芸術品のようだったけど、美しさを鑑賞すると手を付ける前に皿は下げられる。僕らは国の重要人物だ。外での食事は毒見される。
戻ってきたケーキはある程度取り繕われているけど食べられた形跡はある。こればかりは記憶が戻ってからも暫く違和感があった。
パイはなるほど、確かに美味しかった。ニュドニア産の酸味が強いリンゴを見事な甘みに仕上げていて、サクサク感も口の中を楽しませた。
「うん、悪くない」
「はい」
「この木苺はトーカシア産だよ。一口どうだい?」
「お気持ちだけいただきます」
「それは残念。リンゴの方はどう? セイダル国との違いはある?」
「セイダル国産の方が、やはり甘みが強いですね。ニュドニア産は酸味が強くてそのまま食べるのは難しいですから」
普段であれば、きっとセイダル産のリンゴを使用していたのではないだろうか。わざわざ手間のかかるニュドニア産を使用しているのは、きっと入手が難しくなったからだ。
ここのところ、外交の関係で北の大国であるセイダルからの輸入が滞りがちだ。
国土の広さから農作物や畜産業も盛んな隣国からの物資の輸入は、我が国の生活を守るためにはとても大切なことなのに。
ニュドニアは大量のモカトのせいで土が少し特殊で、作物が育ちにくいんだ。
「気に入った?」
「はい、ありがとうございます」
「じゃあ、また来よう」
このまたは是非社交辞令であって欲しい。
のんびり紅茶を飲んで接待が終わるかと思えば、まあ当然そんなこともなく。その店を出ると今度はすぐ近くにあった白い外壁のシンプルな店の扉を開いた。
ここでも率先してエスコートしてきて、顔はいつもの爽やかさ。さっき聞いたデート発言はやっぱり聞き間違いじゃなかったらしい。
「この店のアクセサリーはまだ若い職人の物を揃えているんだ。粗はあるけど、若葉を育てたい人もいるからね。中々繁盛しているようだよ」
「恐縮です。殿下」
店員が丁寧に頭を下げる。素性は割れているらしい。先ほどから親しそうに話していることから、この店の商品を贔屓にしているようだ。
僕はといえば、二人が話し込んでいるのをよそに、無言でソファーに座ることしかできない。
宝石に関しては本当によく分からない。精々がダイヤモンド、ルビー、エメラルドくらい。どうやら種類も日本で聞いたことのあるものと違いはないようだ。
「これはこの値段であっているかい?」
ブライトルが少し不思議そうな声を出す。
「はい。残念ながら、最近は宝石自体の価格が上がってきていますから」
「そう、分かった。じゃあ今日はそっちと奥のそれを」
「ありがとうございます。すぐにご用意いたします」
ブライトルは細めの土台に大きな一粒ルビーが乗った指輪を二つ買って店を出た。包まれた商品はSPの一人が持っているようだ。まさか指輪まで贈ってこないだろうな、と少し警戒していたので安心した。
「そろそろだね。いい時間だ。エドマンド、これで最後だ」
「はい」
「あの時計塔へ行く」
「時計塔、ですか」
「実はまだ登ったことがなくてね。いい機会だろう?」
「承知しました」
時計塔はこの国のシンボルの一つだ。街の中心部に建っていて、高さは百メートルもないくらい。
塔の上層階は展望台になっているから街中をよく見渡せる。
素晴らしい眺めと言われているのでみんな一度は行きたいと言うけど、これが中々難しい。
入場料も決して安いとは言えない上に、入場には審査がある。誰でも入れるわけじゃない。
エレベーターで最上階へ行く。
なんとエレベーターがある。モカトをかなり使用するので、世界でもエレベーターがある施設はここと大国セイダルくらいだ。
それだけお金をかけた施設だということだ。
展望台は、人払いをする必要がないほど人がいない。
実質密談をするための場所なのかもしれないな。
「立ったままで悪いね。見てごらん、あの素晴らしい夕日と照らし出される街並み。美しいね」
「はい」
京都ほどじゃないけど、丁寧に区画整理された街にヨーロッパ風のレンガや石造りの建物が整然と並んでいる。
白や赤の壁を夕日が照らして色を変えて、今にも何か違うものに変わってしまいそうな神々しさすらあった。
「この国は都市の整備がとてもうまい。入り組んだ道も少ないから犯罪にも繋がり難いだろうね」
「我が国は比較的に新しい国ですから。開拓前に充分な資料があったためでしょう」
「そうだね。君は、この国をどうしたいと思っているのかな?」
「僕が、ですか?」
「そう。君が、だよ。君はこの先、国を背負っていく一人だろう?」
衝撃だった。
考えたことがなかったのだ。言われるままに生きてきて、知識を取り込むことに精一杯で。
日本でのことを思い出してからの約十日間に至っては、それどころじゃなかった。
「もしかして、分からないのかな?」
ブライトルが完璧な笑みを浮かべる。一部の隙もない。
また違和感が強くなる。でも、今は待たせすぎない内に答えなきゃいけない。答えなんて持ってないけど。
「ご期待に沿えず申し訳ございません」
結局、素直に謝った。
こう聞いてくるということは、彼には何かしらのヴィジョンがあるんだろうか。
だとしたら、悔しい。モクトスタでも勝てないのに、精神年齢でいえば年下のブライトルにまた負けたのだから。
「エドマンド」
不意にブライトルが顔を近づけてくる。爽やかな笑顔のイケメンが至近距離だ。
今にも顔がぶつかりそうになる。
キス? これキスの流れか? キス程度なら受け入れるべきなのか? 分からない。状況が突飛すぎて判断できない。
てか、待て、待て待て、待ってくれ。
この人、まさか本当に僕が好きなわけじゃ……。
「へたくそだな」
「え……」
直立不動でいたら、ブライトルの唇は僕の顔を横切って耳元に到着した。
「焦りが目に出てる。負けず嫌いなのも丸わかりだ」
「ブライトル殿下……?」
ゆっくりとブライトルが離れ行く。
そこにはやっぱり完璧な笑顔があって、でも、少しその奥から何かが覗いていることに気付いた。
ああ、そういうことか。
なんで、今の今まで気づくことができなかったんだろう。やっと、違和感の正体に気づいた。
この顔は演じている顔だ。この人も常に演じて生きているのだ。
現に建物の隙間からはいくつか視線を感じる。
どちらを狙っているのか知らないけど、今回の情報が洩れていないことを祈る。
「喉が渇いただろう? どこかに入ろうか?」
「お任せします」
「なら、そうだな――」
高級店街なので通りにメニューが出ているはずもなく、ショーウィンドウという概念もないらしい。どの店が何を出すのかも、何の店なのかも分からない。
そもそもエドマンドは市街地に出ることが少なかったのでデータが少ない。興味も薄かったし、外出している暇もなかった。
ブライトルが選んだ店にエスコートされるままに入る。
他と比べれば小さな店舗だった。レンガ造りに小さな丸い扉と窓が二つ付いている。ピカピカに磨き上げられたドアノブが、今にも右手を誘っているように見える。
「ここにしよう。紅茶もケーキもとても美味しいよ」
王族が来たことがあるのかと怪訝に思っていると、どうやら考えを読まれたらしい。得意の爽やかな笑顔で「直接来るのは初めてだよ」と訂正された。
僕は渡されたメニューを見ることはなかった。まずはブライトルの注文が決まるのを待つ。
「うん。木苺のケーキに、アッサムを」
「僕も同じも」
「エドマンド。せっかくなのだから違うのを頼むといい」
「――では、アップルパイとダージリンで」
別に甘い物が食べたいわけじゃなかったから絶対にあるだろう商品を選んだ。ブライトルには分かっていると言わんばかりの笑顔をされてしまった。居心地が悪い。
出てきたケーキとパイは芸術品のようだったけど、美しさを鑑賞すると手を付ける前に皿は下げられる。僕らは国の重要人物だ。外での食事は毒見される。
戻ってきたケーキはある程度取り繕われているけど食べられた形跡はある。こればかりは記憶が戻ってからも暫く違和感があった。
パイはなるほど、確かに美味しかった。ニュドニア産の酸味が強いリンゴを見事な甘みに仕上げていて、サクサク感も口の中を楽しませた。
「うん、悪くない」
「はい」
「この木苺はトーカシア産だよ。一口どうだい?」
「お気持ちだけいただきます」
「それは残念。リンゴの方はどう? セイダル国との違いはある?」
「セイダル国産の方が、やはり甘みが強いですね。ニュドニア産は酸味が強くてそのまま食べるのは難しいですから」
普段であれば、きっとセイダル産のリンゴを使用していたのではないだろうか。わざわざ手間のかかるニュドニア産を使用しているのは、きっと入手が難しくなったからだ。
ここのところ、外交の関係で北の大国であるセイダルからの輸入が滞りがちだ。
国土の広さから農作物や畜産業も盛んな隣国からの物資の輸入は、我が国の生活を守るためにはとても大切なことなのに。
ニュドニアは大量のモカトのせいで土が少し特殊で、作物が育ちにくいんだ。
「気に入った?」
「はい、ありがとうございます」
「じゃあ、また来よう」
このまたは是非社交辞令であって欲しい。
のんびり紅茶を飲んで接待が終わるかと思えば、まあ当然そんなこともなく。その店を出ると今度はすぐ近くにあった白い外壁のシンプルな店の扉を開いた。
ここでも率先してエスコートしてきて、顔はいつもの爽やかさ。さっき聞いたデート発言はやっぱり聞き間違いじゃなかったらしい。
「この店のアクセサリーはまだ若い職人の物を揃えているんだ。粗はあるけど、若葉を育てたい人もいるからね。中々繁盛しているようだよ」
「恐縮です。殿下」
店員が丁寧に頭を下げる。素性は割れているらしい。先ほどから親しそうに話していることから、この店の商品を贔屓にしているようだ。
僕はといえば、二人が話し込んでいるのをよそに、無言でソファーに座ることしかできない。
宝石に関しては本当によく分からない。精々がダイヤモンド、ルビー、エメラルドくらい。どうやら種類も日本で聞いたことのあるものと違いはないようだ。
「これはこの値段であっているかい?」
ブライトルが少し不思議そうな声を出す。
「はい。残念ながら、最近は宝石自体の価格が上がってきていますから」
「そう、分かった。じゃあ今日はそっちと奥のそれを」
「ありがとうございます。すぐにご用意いたします」
ブライトルは細めの土台に大きな一粒ルビーが乗った指輪を二つ買って店を出た。包まれた商品はSPの一人が持っているようだ。まさか指輪まで贈ってこないだろうな、と少し警戒していたので安心した。
「そろそろだね。いい時間だ。エドマンド、これで最後だ」
「はい」
「あの時計塔へ行く」
「時計塔、ですか」
「実はまだ登ったことがなくてね。いい機会だろう?」
「承知しました」
時計塔はこの国のシンボルの一つだ。街の中心部に建っていて、高さは百メートルもないくらい。
塔の上層階は展望台になっているから街中をよく見渡せる。
素晴らしい眺めと言われているのでみんな一度は行きたいと言うけど、これが中々難しい。
入場料も決して安いとは言えない上に、入場には審査がある。誰でも入れるわけじゃない。
エレベーターで最上階へ行く。
なんとエレベーターがある。モカトをかなり使用するので、世界でもエレベーターがある施設はここと大国セイダルくらいだ。
それだけお金をかけた施設だということだ。
展望台は、人払いをする必要がないほど人がいない。
実質密談をするための場所なのかもしれないな。
「立ったままで悪いね。見てごらん、あの素晴らしい夕日と照らし出される街並み。美しいね」
「はい」
京都ほどじゃないけど、丁寧に区画整理された街にヨーロッパ風のレンガや石造りの建物が整然と並んでいる。
白や赤の壁を夕日が照らして色を変えて、今にも何か違うものに変わってしまいそうな神々しさすらあった。
「この国は都市の整備がとてもうまい。入り組んだ道も少ないから犯罪にも繋がり難いだろうね」
「我が国は比較的に新しい国ですから。開拓前に充分な資料があったためでしょう」
「そうだね。君は、この国をどうしたいと思っているのかな?」
「僕が、ですか?」
「そう。君が、だよ。君はこの先、国を背負っていく一人だろう?」
衝撃だった。
考えたことがなかったのだ。言われるままに生きてきて、知識を取り込むことに精一杯で。
日本でのことを思い出してからの約十日間に至っては、それどころじゃなかった。
「もしかして、分からないのかな?」
ブライトルが完璧な笑みを浮かべる。一部の隙もない。
また違和感が強くなる。でも、今は待たせすぎない内に答えなきゃいけない。答えなんて持ってないけど。
「ご期待に沿えず申し訳ございません」
結局、素直に謝った。
こう聞いてくるということは、彼には何かしらのヴィジョンがあるんだろうか。
だとしたら、悔しい。モクトスタでも勝てないのに、精神年齢でいえば年下のブライトルにまた負けたのだから。
「エドマンド」
不意にブライトルが顔を近づけてくる。爽やかな笑顔のイケメンが至近距離だ。
今にも顔がぶつかりそうになる。
キス? これキスの流れか? キス程度なら受け入れるべきなのか? 分からない。状況が突飛すぎて判断できない。
てか、待て、待て待て、待ってくれ。
この人、まさか本当に僕が好きなわけじゃ……。
「へたくそだな」
「え……」
直立不動でいたら、ブライトルの唇は僕の顔を横切って耳元に到着した。
「焦りが目に出てる。負けず嫌いなのも丸わかりだ」
「ブライトル殿下……?」
ゆっくりとブライトルが離れ行く。
そこにはやっぱり完璧な笑顔があって、でも、少しその奥から何かが覗いていることに気付いた。
ああ、そういうことか。
なんで、今の今まで気づくことができなかったんだろう。やっと、違和感の正体に気づいた。
この顔は演じている顔だ。この人も常に演じて生きているのだ。
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