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旭葵はどんぶりの中のナルトをそっと端に移動させる。
旭葵は昔からラーメンのナルトが好きだ。ピンクのぐるぐる渦巻きにそこはかとない愛着を感じる。いちごのショートケーキでいちごが主役なら、旭葵にとってラーメンのそれはナルトだ。それを言うとチャーシューだろ、と言われるが、とにかく旭葵にとってラーメンの主役はナルトなのだ。
けれど今日はそんなナルトを見ても旭葵のテンションはイマイチ上がらない。
「なんだかやっぱあんまり元気がないな。ラーメン、別に今日じゃなくてもよかったんだけどな」
隼人は山のようにそびえ立つもやしのてっぺんを箸で突き崩す。
「それとも俺とデートしたかったとか?」
「とぼけたこと言うと奢ってやらないからな。だいたい女にモテる奴がなんでわざわざ男にいくんだよ」
隼人に問いながら、ほとんど旭葵の頭の中は一生で締められていた。
「別に男にいってる訳じゃないさ、俺は旭葵だから好きなんだ」
あまりにサラリと“好き”と言う言葉を吐く隼人と一生を比べないではいられない。
一生はまだ一度もそれを口にしていない。なくても十分過ぎるほど伝わっている。けれどそこにこだわっている自分がいた。それを言って欲しいのか、言って欲しくないのか、自分はどっちなのだろう。
「隼人の“好き”は軽いんだよ。だから信用なんねぇ」
「なにそれ、誰と比べて言ってんだよ」
「別に比べてなんてないよ」
「いいや、比べてるね」
隼人は箸を置いて旭葵を睨んだ。
「あいつか。あいつとなんかあったのか」
なんて鋭い奴なんだ。
「あ、ある訳ないだろ、一生と俺の間で何があるって言うんだよ。俺たちは小3の頃からの幼なじみで親友で、って、そもそも男同士で何があるって言うんだよ」
しゃべればしゃべるほど隼人の旭葵に向ける視線が尖っていき、墓穴を掘っていっているのが分かった。
「旭葵の心臓は脳みそでできてんのな」
「どういう意味だよ」
隼人は人差し指で旭葵の胸をつんと突いた。
「“好き”は脳みそで考えるものではなく、ここで感じるものなんだよ。ここが疼かない“好き”は食品サンプルみたいなもんで、そっくりで本物より美味しく見えるかも知れないけど、実際に食べてみると全く味がしないばかりか、食べ物でさえないんだよ」
そんな“疼き”を隼人は自分に感じているとでも言うのか。
「で、あいつと何があった?」
「だから一生とは何もないって」
自然と口元をぬぐってしまう。旭葵の心を見透かすような隼人の視線が居心地悪くて仕方ない。
「文化祭の最終日、旭葵、あいつのために上級生殴っただろ。教室に戻って来てから様子が変だったのは、その時あいつとなんかあったんだろ」
なんだ、そっちの“なんか”かと、旭葵はほっと胸を撫で下ろす。が、それを隼人は見逃さなかった。
「それとも他に何かあるのか」
「ない、ないないないないない」
旭葵は首をぶるぶると振った。隼人は疑い深い目つきを崩さない。
「おい、せっかく俺様が奢ってやってるラーメンが伸びるぞ」
旭葵は隼人の視線を無視してラーメンを頬張った。隼人は不満そうにしていたが、やがて自分もラーメンを啜り始めた。
バスの窓から宵闇に浮かぶ海と空を眺める。
一緒に帰ろうというメッセージを最後に、一生は何も言ってこない。いい加減、旭葵が一生を避けていることも分かっているだろう。
肝試し大会の夜の後、一生は何事もなかったかのように振る舞った。けど、今回はそういう訳にはいくまい。
一生は旭葵と話をしたがっている。いつまでも逃げ続ける訳にはいかない。分かってはいるけど、もう少し時間が欲しい。
情けないため息が出た。
バス停に降り立つとすっかり海は夜に飲み込まれていて、冷たくなった海風に旭葵は肩をすくめた。
今日、お婆さんは老人会主催のカラオケ大会に行っている。多分帰りは遅い。明かりのついていない家の門をくぐろうとしてギクリと足が止まった。
暗い玄関の前に一生が立っていた。
「お、驚かせるなよ一生」
一生と会った時の最初のセリフをぐるぐる考えていたが、結局それらのどれでもない言葉を咄嗟に発することになった。
「今までどこに行ってたんだよ」
低い怒気を含んだ声だった。薄暗い中でも一生の怒りに満ちた眼光が分かる。
これがラストダンスでキスを交わした相手に取る態度か?
旭葵は後夜祭のあの夜からずっと自分のこと以上に、一生のことを考えていた。
次に会った時一生は自分に謝ってくるのか、または全てなかったことにしようとするのか、それとも、ちゃんと告白をしてくるのか。
まさかこんな怒りをぶつけられるとは夢にも思わなかった。あんなふうにキスされて、怒るのだったらそれは自分の方だろう。それとも一生のメッセージを無視し続けたことがそんなに頭にくるのか。状況が状況なんだからそこは少しぐらい旭葵の心境を察してくれてもいいではないか。
想定外すぎる一生の態度に旭葵の方でも軽い怒りが湧いてくる。旭葵は一生の横を素通りして玄関の鍵を開けた。
「隼人とラーメン食べに行ってたんだよ。今日は婆さん老人会でいないし」
一生が隼人を嫌う理由が今ならよく分かる。旭葵を好きだという気持ちを隠さない隼人。隼人は一生にとっての恋敵だったのだ。隼人と一緒にいたと言うと一生の機嫌がもっと悪くなるのは分かっていた。が、かまいやしなかった。
旭葵は昔からラーメンのナルトが好きだ。ピンクのぐるぐる渦巻きにそこはかとない愛着を感じる。いちごのショートケーキでいちごが主役なら、旭葵にとってラーメンのそれはナルトだ。それを言うとチャーシューだろ、と言われるが、とにかく旭葵にとってラーメンの主役はナルトなのだ。
けれど今日はそんなナルトを見ても旭葵のテンションはイマイチ上がらない。
「なんだかやっぱあんまり元気がないな。ラーメン、別に今日じゃなくてもよかったんだけどな」
隼人は山のようにそびえ立つもやしのてっぺんを箸で突き崩す。
「それとも俺とデートしたかったとか?」
「とぼけたこと言うと奢ってやらないからな。だいたい女にモテる奴がなんでわざわざ男にいくんだよ」
隼人に問いながら、ほとんど旭葵の頭の中は一生で締められていた。
「別に男にいってる訳じゃないさ、俺は旭葵だから好きなんだ」
あまりにサラリと“好き”と言う言葉を吐く隼人と一生を比べないではいられない。
一生はまだ一度もそれを口にしていない。なくても十分過ぎるほど伝わっている。けれどそこにこだわっている自分がいた。それを言って欲しいのか、言って欲しくないのか、自分はどっちなのだろう。
「隼人の“好き”は軽いんだよ。だから信用なんねぇ」
「なにそれ、誰と比べて言ってんだよ」
「別に比べてなんてないよ」
「いいや、比べてるね」
隼人は箸を置いて旭葵を睨んだ。
「あいつか。あいつとなんかあったのか」
なんて鋭い奴なんだ。
「あ、ある訳ないだろ、一生と俺の間で何があるって言うんだよ。俺たちは小3の頃からの幼なじみで親友で、って、そもそも男同士で何があるって言うんだよ」
しゃべればしゃべるほど隼人の旭葵に向ける視線が尖っていき、墓穴を掘っていっているのが分かった。
「旭葵の心臓は脳みそでできてんのな」
「どういう意味だよ」
隼人は人差し指で旭葵の胸をつんと突いた。
「“好き”は脳みそで考えるものではなく、ここで感じるものなんだよ。ここが疼かない“好き”は食品サンプルみたいなもんで、そっくりで本物より美味しく見えるかも知れないけど、実際に食べてみると全く味がしないばかりか、食べ物でさえないんだよ」
そんな“疼き”を隼人は自分に感じているとでも言うのか。
「で、あいつと何があった?」
「だから一生とは何もないって」
自然と口元をぬぐってしまう。旭葵の心を見透かすような隼人の視線が居心地悪くて仕方ない。
「文化祭の最終日、旭葵、あいつのために上級生殴っただろ。教室に戻って来てから様子が変だったのは、その時あいつとなんかあったんだろ」
なんだ、そっちの“なんか”かと、旭葵はほっと胸を撫で下ろす。が、それを隼人は見逃さなかった。
「それとも他に何かあるのか」
「ない、ないないないないない」
旭葵は首をぶるぶると振った。隼人は疑い深い目つきを崩さない。
「おい、せっかく俺様が奢ってやってるラーメンが伸びるぞ」
旭葵は隼人の視線を無視してラーメンを頬張った。隼人は不満そうにしていたが、やがて自分もラーメンを啜り始めた。
バスの窓から宵闇に浮かぶ海と空を眺める。
一緒に帰ろうというメッセージを最後に、一生は何も言ってこない。いい加減、旭葵が一生を避けていることも分かっているだろう。
肝試し大会の夜の後、一生は何事もなかったかのように振る舞った。けど、今回はそういう訳にはいくまい。
一生は旭葵と話をしたがっている。いつまでも逃げ続ける訳にはいかない。分かってはいるけど、もう少し時間が欲しい。
情けないため息が出た。
バス停に降り立つとすっかり海は夜に飲み込まれていて、冷たくなった海風に旭葵は肩をすくめた。
今日、お婆さんは老人会主催のカラオケ大会に行っている。多分帰りは遅い。明かりのついていない家の門をくぐろうとしてギクリと足が止まった。
暗い玄関の前に一生が立っていた。
「お、驚かせるなよ一生」
一生と会った時の最初のセリフをぐるぐる考えていたが、結局それらのどれでもない言葉を咄嗟に発することになった。
「今までどこに行ってたんだよ」
低い怒気を含んだ声だった。薄暗い中でも一生の怒りに満ちた眼光が分かる。
これがラストダンスでキスを交わした相手に取る態度か?
旭葵は後夜祭のあの夜からずっと自分のこと以上に、一生のことを考えていた。
次に会った時一生は自分に謝ってくるのか、または全てなかったことにしようとするのか、それとも、ちゃんと告白をしてくるのか。
まさかこんな怒りをぶつけられるとは夢にも思わなかった。あんなふうにキスされて、怒るのだったらそれは自分の方だろう。それとも一生のメッセージを無視し続けたことがそんなに頭にくるのか。状況が状況なんだからそこは少しぐらい旭葵の心境を察してくれてもいいではないか。
想定外すぎる一生の態度に旭葵の方でも軽い怒りが湧いてくる。旭葵は一生の横を素通りして玄関の鍵を開けた。
「隼人とラーメン食べに行ってたんだよ。今日は婆さん老人会でいないし」
一生が隼人を嫌う理由が今ならよく分かる。旭葵を好きだという気持ちを隠さない隼人。隼人は一生にとっての恋敵だったのだ。隼人と一緒にいたと言うと一生の機嫌がもっと悪くなるのは分かっていた。が、かまいやしなかった。
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