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二十六章 新しいB組
二
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「なんで? ねえ……、どうして……?」
琴乃がおかしなことを言い出してからしばらくしたある日の夜のことだった。布団にもぐったまま、なぜだかなかなか寝付けない。
「何でだろう……」
だけど、その原因はわかっていた。何なのだこの感じは。異様な胸騒ぎがする。何か心配事でもあるのだろうか。それとも明日に試験でも控えているのだろうか。いや、そんなことはなかった。この感じは……、いつだか忘れてしまったけど以前にも同じような感じを味わったような気がする。いつだったか……。……ダメだ、思い出せない……。
「ダメだ! 今日もドキドキする。」
その次の日も、私は眠れないでいた。布団にくるまっていろいろと寝返りを打ってみた。けれども、私の中には睡魔に勝るものがあった。
「ダメッ! 落ち着くの! 落ち着くのよ!」そう言い聞かせれば言い聞かせるほど胸が余計にドキドキしてしまう。焦燥感に駆られ睡眠どころではなくなってしまった。
「ダメッ! 寝るの! 寝るのよ! ……! ああっ! 早く、会いたい!」
無心になって飛び起き、部屋の明かりもつけないまま机の引き出しをひっくり返し、中をあさり始める。
「ない ない! ない! ないっ! ……! あああ~っ! あった~」
溢れんばかりの喜びに満ちた私は、やっと探し出した一枚の写真を凝視し強く抱きしめた。
「どこ⁉ どこ⁉ どこにいるの⁉ ……、わあああ~っ! いた~っ! ……ああ……、ダメッ……! 早く……、会いたい……。早く……、おしゃべりしたい……。あのもちもちした感触……。ああ……、早く……、触りたい……」
琴乃がおかしなことを言い出してからしばらくしたある日の夜のことだった。布団にもぐったまま、なぜだかなかなか寝付けない。
「何でだろう……」
だけど、その原因はわかっていた。何なのだこの感じは。異様な胸騒ぎがする。何か心配事でもあるのだろうか。それとも明日に試験でも控えているのだろうか。いや、そんなことはなかった。この感じは……、いつだか忘れてしまったけど以前にも同じような感じを味わったような気がする。いつだったか……。……ダメだ、思い出せない……。
「ダメだ! 今日もドキドキする。」
その次の日も、私は眠れないでいた。布団にくるまっていろいろと寝返りを打ってみた。けれども、私の中には睡魔に勝るものがあった。
「ダメッ! 落ち着くの! 落ち着くのよ!」そう言い聞かせれば言い聞かせるほど胸が余計にドキドキしてしまう。焦燥感に駆られ睡眠どころではなくなってしまった。
「ダメッ! 寝るの! 寝るのよ! ……! ああっ! 早く、会いたい!」
無心になって飛び起き、部屋の明かりもつけないまま机の引き出しをひっくり返し、中をあさり始める。
「ない ない! ない! ないっ! ……! あああ~っ! あった~」
溢れんばかりの喜びに満ちた私は、やっと探し出した一枚の写真を凝視し強く抱きしめた。
「どこ⁉ どこ⁉ どこにいるの⁉ ……、わあああ~っ! いた~っ! ……ああ……、ダメッ……! 早く……、会いたい……。早く……、おしゃべりしたい……。あのもちもちした感触……。ああ……、早く……、触りたい……」
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