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逃 が す
しおりを挟む次の話に参ります前に短いのを一つ。
郡槻さんが今までで一番怖かった話。
ちなみに得体の知れないものは一切登場しません。
郡槻さんはその日買い物を終え、自宅に自転車を停めて購入した商品を家の中に運び込もうとしていました。
すると、ポケットの中に忍び込ませた筈の宝くじが無い。
買い物のおつりで購入した少額の宝くじでしたので、落とした?縁が無かった?まぁいいか?と諦める事にしました。
一か月後。
お隣さんが自宅の敷地内になんの前触れも無く、離れのような別宅を建て始めました。
時折する世間話でもそんな話題はひとつも出なかったのに···と、郡槻さんはそれ以来お隣さんが自分の宝くじを拾ったのではないか?と疑心暗鬼が消えないそうです。
皆様も心の怪物を大きく育てぬよう、チャンスの紛失にはご用心下さい。
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