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21 その令嬢、街に出る
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伯父の提案。大公の勘案。
きっとそれは大切なことなんだろうって理解できる。
繁栄のため、いつか来る未来、明日のため。
それはランバート家ミリアにとっても、レギウス家アーサーにとっても。
翌日になって、私はつい、勢いで肯定の返事をしてしまったんじゃないかと、グルグルと考え続けていた。
こんなのは当たり前。どこの屋敷でもある話で、むしろ縁談を提案してもらえるなんて幸せなこと。ああ、なんて幸せな当たり前…。
でも、私にとっては当然のこと? 私たち姉妹にとっては当然のこと?
お姉様はどんな気持ちで大公家に向かったんだろう。
そういえば、お父様とお母様はどんな気持ちで…。
「ミリアお嬢様」
「え、あ、はいっ!」
グルグルと回る思考の渦は、マリアンヌの声でピタッと止められてしまった。
「せっかくの紅茶が冷めてしまいますよ」
「あ、うん。ごめんなさい」
「ぼんやりとされている時間が増えているようですね。夜はちゃんとお休みになられていますか?」
「え、ええ。大丈夫よ」
「それなら結構ですが。…エレナ様の一件以来、落ち着きのない日々ではございますが。それでも淑女たるもの、保つべき姿勢、とるべき振る舞いがございます。よろしいですね?」
「…最近厳しいわね、マリアンヌ」
「ええ、今日からは特に。ミリア様にも縁談が持ち上がるだなんて、なんと素敵なことでしょう」
「なんでそれで厳しくなっちゃうのよ」
「もちろん、とっても素敵なお嬢様でいていただきたいからです」
マリアンヌが優しい笑顔を向けてくる。
「うう、期待が重たい…。伯父様も大公様も、せめてエレナが帰ってきてから提案してほしかったわ…」
「きっともうすぐ戻っていらっしゃいますわ。その時には、とっても素敵なミリアお嬢様をご覧いただいて、感動していただかなくては」
「そ、そんなすぐには変われないわよ!」
だいたい、お姉様が出発してからまだ10日程度だし、そんなわずかな時間で見違えるようになれるものですかっ。
「さあさ、それではお茶の時間も早めにお開きといたしましょう。もう少ししたら、アーサー様がお見えになりますよ」
「アーサー!」
少し逸る気持ちを抑えることも考えないまま…簡単に言えばソワソワした気分のまま、門で彼を出迎えた。
「やあ、ミリア」
「ふふ、また来てくれてありがとう。先日と一緒ね」
お姉様がいなくなって、ぼんやりとした日々が始まった(と思っていた)私の元に、ふっと現れてくれたのはアーサーだった。そしても今日も。
驚くことに…本当に驚くことに、昨日セナーから戻り私の元に寄ってくれた伯父は、その足でレギウス家に向かい、早速アーサーを含めレギウス家当主様たちに縁談のことを伝えたらしい。その行動力に私は少々戸惑ったのだけど、伯父は状況を少しでも変えたいという気持ちがあるのかもしれない、と思うことにした。
肝心の伯父様は結局、一晩屋敷に宿泊した後、今朝には「では次はお前たちの縁談の場で会おう!」と領地に出発していった。「おお、そうだ。今日はアーサーがミリアと会いたいと言っておったぞ。午後には来訪するだろう。おめかしはしっかりな。はっはっはっ」と置き土産を残して。
伯父様って本当にお父様のお兄様なのかしら、と思ってしまう時がある。私たちのお父様は、どちからといえば物静かな人なのだけど。
「ミリア?」
「あ、ごめんなさい。今日はその、考えごとが多くて。昨日から伯父様がすごい勢いで」
「はは、そうだね。昨日ランバート伯爵がいらっしゃった時には本当にびっくりしたな。ずいぶんとお会いしていなかったし」
アーサーが困り顔を浮かべながら笑う。
「僕の方こそ、急な誘いでごめんね。その、昨日の話を聞いて、すぐにでもミリアと会いたいと思って」
「え、ええ。それは、私も」
「ミリア、今日はちょっと街に出てみないかい?」
「街に?」
何となく外に出るような気がしていたので、身軽な服装と靴を選んでおいてよかった。
私はアーサーと二人、のんびりと歩きながら街の中央広場に向かった。私たち貴族の屋敷は街外れの丘に密集するようにして建っている。昔から、礼拝の時やちょっとした気分転換に街に行くこともよくあって、歩き慣れた道を進んでいった。
他愛のない話をしているうちに、中央広場が見えてくる。
「そういえば、礼拝堂の前で思いっきり転んだことがあったなあ」
「ふふ、覚えてる! 大声で泣く貴方を、エレナと二人で抱えようとして…」
「でもうまくいかなくて、君も泣いちゃったんだよね」
「そうよ、だって貴方ったら、見た目よりずっと重いんだもの! 思ったとおりにいかなくて、なんだかイライラしちゃって…」
「ははは、そうだね。僕は僕で、擦りむいた膝がずっと痛くて。でも、そこに君の母君とマリアンヌさんが来てくれたんだよね」
「そうそう! お母様に慰めてもらいながら、お屋敷に戻ったのを覚えてる。お母様の歌、好きだったなぁ」
そう。私とエレナ、アーサーが小さかった時。マリアンヌはもちろん、お母様もよく一緒になって街に連れ出してくれた。いろんなものを見たし、いろんな歌を聞いて、いろんな人と会った。街の人たちはみんな、私たちと笑顔で接してくれた。それはきっと、お母様のおかげだったんだと思う。
それは、貴族としての振る舞いが素敵だったから? 街の人たちを考えて努力していたから? この街を想って。
「お母様は、優しい人だった。私達にも、街の人たちにも」
「うん、そうだね」
「…。それって、やっぱり私たちのこれからにとっても大切なことよね」
「ああ、そうだね、きっと。領主として、街の人たちを想って、繫栄につなげていくというか」
「…みんな、そう言うわ。伯父様も、エレナも」
立ち止まり石畳の道に視線を落として、私はこぼす。歪なカタチをした心そのままに、言葉をこぼす。
「…ミリア?」
「繁栄…先代も、先々代も、多くの人がそうやって繁栄を求めてきたんでしょうね。でも、それって、そんなに大切なこと?」
「…」
「私がいて、貴方がいて、エレナがいて。マリアンヌも、お父様も、もう会えないお母様もいて、その人たちが、その人たちを想うだけではダメなのかしら…そんな、そんなに、何か大きな…」
「うん」
「そんな大きなことを考えなくたって、一人ひとりの想いって、きっとそれも、大きなものでしょう? だから、それを考えるだけでも、すごく大変っていうか、その…ごめんなさい、何だかわからなくなってきちゃった」
「大丈夫。わかるよミリア。僕も同じだ」
「アーサー…?」
私たちは歩きながら言葉は続けていった。
「貴族たるもの、さらなる繁栄の礎を築き続けるべき…これは僕の父上の言葉だけれど。我がレギウス家はランバート侯爵家付きの騎士家として在る。それは、ランバート家のために存在し、そしてレギウス家自身のために奉仕するってことだと僕は思っている。それが明日に、未来の繁栄につながるって。でも、そうだよね、じゃあ僕たち一人ひとりの想いはどうなんだろう、どこにいけばいいんだろうって、僕も思うよ」
アーサーが少し困ったような顔で笑った。そして彼はゆっくりとあたりを見渡し、手を広げて続けた。
「でもね、ミリア。僕の父上や君の父君、その前の世代の人、もっと前の世代の、家系図で名前を見ただけの、この血の祖…そういった人たちが、繁栄を目指してきたからこそ、今のサザントリアの街並みがあって、僕たちがいて、思い出があるんだって、そう思うんだ」
アーサーの視線の先、私たちの思い出が残る街並み。それはたしかに、1日で出来上がったものじゃなくて、ずっと続いてきたからこそ在るもの…。
「…うん。そう、よね」
「だから…うん、僕ら一人ひとりの想いが、そうやって折り重なって、貴族としての想いも一緒になって、明日につながればいいなって思ってる。そのために僕たちの縁談があるとしたら、それはきっと、素敵なことなんだと」
「アーサー…」
見つめ合い、微笑む。それはなんだか照れくさくて、でも、いつかの昔、エレナやお母様とも一緒に交わしたことのあるような、安心感をもたらすもので。
それから私はアーサーに手を引かれ、街並みを歩いて…その先に、再会したのだった。
エレナと、ようやく再会したのだった。
きっとそれは大切なことなんだろうって理解できる。
繁栄のため、いつか来る未来、明日のため。
それはランバート家ミリアにとっても、レギウス家アーサーにとっても。
翌日になって、私はつい、勢いで肯定の返事をしてしまったんじゃないかと、グルグルと考え続けていた。
こんなのは当たり前。どこの屋敷でもある話で、むしろ縁談を提案してもらえるなんて幸せなこと。ああ、なんて幸せな当たり前…。
でも、私にとっては当然のこと? 私たち姉妹にとっては当然のこと?
お姉様はどんな気持ちで大公家に向かったんだろう。
そういえば、お父様とお母様はどんな気持ちで…。
「ミリアお嬢様」
「え、あ、はいっ!」
グルグルと回る思考の渦は、マリアンヌの声でピタッと止められてしまった。
「せっかくの紅茶が冷めてしまいますよ」
「あ、うん。ごめんなさい」
「ぼんやりとされている時間が増えているようですね。夜はちゃんとお休みになられていますか?」
「え、ええ。大丈夫よ」
「それなら結構ですが。…エレナ様の一件以来、落ち着きのない日々ではございますが。それでも淑女たるもの、保つべき姿勢、とるべき振る舞いがございます。よろしいですね?」
「…最近厳しいわね、マリアンヌ」
「ええ、今日からは特に。ミリア様にも縁談が持ち上がるだなんて、なんと素敵なことでしょう」
「なんでそれで厳しくなっちゃうのよ」
「もちろん、とっても素敵なお嬢様でいていただきたいからです」
マリアンヌが優しい笑顔を向けてくる。
「うう、期待が重たい…。伯父様も大公様も、せめてエレナが帰ってきてから提案してほしかったわ…」
「きっともうすぐ戻っていらっしゃいますわ。その時には、とっても素敵なミリアお嬢様をご覧いただいて、感動していただかなくては」
「そ、そんなすぐには変われないわよ!」
だいたい、お姉様が出発してからまだ10日程度だし、そんなわずかな時間で見違えるようになれるものですかっ。
「さあさ、それではお茶の時間も早めにお開きといたしましょう。もう少ししたら、アーサー様がお見えになりますよ」
「アーサー!」
少し逸る気持ちを抑えることも考えないまま…簡単に言えばソワソワした気分のまま、門で彼を出迎えた。
「やあ、ミリア」
「ふふ、また来てくれてありがとう。先日と一緒ね」
お姉様がいなくなって、ぼんやりとした日々が始まった(と思っていた)私の元に、ふっと現れてくれたのはアーサーだった。そしても今日も。
驚くことに…本当に驚くことに、昨日セナーから戻り私の元に寄ってくれた伯父は、その足でレギウス家に向かい、早速アーサーを含めレギウス家当主様たちに縁談のことを伝えたらしい。その行動力に私は少々戸惑ったのだけど、伯父は状況を少しでも変えたいという気持ちがあるのかもしれない、と思うことにした。
肝心の伯父様は結局、一晩屋敷に宿泊した後、今朝には「では次はお前たちの縁談の場で会おう!」と領地に出発していった。「おお、そうだ。今日はアーサーがミリアと会いたいと言っておったぞ。午後には来訪するだろう。おめかしはしっかりな。はっはっはっ」と置き土産を残して。
伯父様って本当にお父様のお兄様なのかしら、と思ってしまう時がある。私たちのお父様は、どちからといえば物静かな人なのだけど。
「ミリア?」
「あ、ごめんなさい。今日はその、考えごとが多くて。昨日から伯父様がすごい勢いで」
「はは、そうだね。昨日ランバート伯爵がいらっしゃった時には本当にびっくりしたな。ずいぶんとお会いしていなかったし」
アーサーが困り顔を浮かべながら笑う。
「僕の方こそ、急な誘いでごめんね。その、昨日の話を聞いて、すぐにでもミリアと会いたいと思って」
「え、ええ。それは、私も」
「ミリア、今日はちょっと街に出てみないかい?」
「街に?」
何となく外に出るような気がしていたので、身軽な服装と靴を選んでおいてよかった。
私はアーサーと二人、のんびりと歩きながら街の中央広場に向かった。私たち貴族の屋敷は街外れの丘に密集するようにして建っている。昔から、礼拝の時やちょっとした気分転換に街に行くこともよくあって、歩き慣れた道を進んでいった。
他愛のない話をしているうちに、中央広場が見えてくる。
「そういえば、礼拝堂の前で思いっきり転んだことがあったなあ」
「ふふ、覚えてる! 大声で泣く貴方を、エレナと二人で抱えようとして…」
「でもうまくいかなくて、君も泣いちゃったんだよね」
「そうよ、だって貴方ったら、見た目よりずっと重いんだもの! 思ったとおりにいかなくて、なんだかイライラしちゃって…」
「ははは、そうだね。僕は僕で、擦りむいた膝がずっと痛くて。でも、そこに君の母君とマリアンヌさんが来てくれたんだよね」
「そうそう! お母様に慰めてもらいながら、お屋敷に戻ったのを覚えてる。お母様の歌、好きだったなぁ」
そう。私とエレナ、アーサーが小さかった時。マリアンヌはもちろん、お母様もよく一緒になって街に連れ出してくれた。いろんなものを見たし、いろんな歌を聞いて、いろんな人と会った。街の人たちはみんな、私たちと笑顔で接してくれた。それはきっと、お母様のおかげだったんだと思う。
それは、貴族としての振る舞いが素敵だったから? 街の人たちを考えて努力していたから? この街を想って。
「お母様は、優しい人だった。私達にも、街の人たちにも」
「うん、そうだね」
「…。それって、やっぱり私たちのこれからにとっても大切なことよね」
「ああ、そうだね、きっと。領主として、街の人たちを想って、繫栄につなげていくというか」
「…みんな、そう言うわ。伯父様も、エレナも」
立ち止まり石畳の道に視線を落として、私はこぼす。歪なカタチをした心そのままに、言葉をこぼす。
「…ミリア?」
「繁栄…先代も、先々代も、多くの人がそうやって繁栄を求めてきたんでしょうね。でも、それって、そんなに大切なこと?」
「…」
「私がいて、貴方がいて、エレナがいて。マリアンヌも、お父様も、もう会えないお母様もいて、その人たちが、その人たちを想うだけではダメなのかしら…そんな、そんなに、何か大きな…」
「うん」
「そんな大きなことを考えなくたって、一人ひとりの想いって、きっとそれも、大きなものでしょう? だから、それを考えるだけでも、すごく大変っていうか、その…ごめんなさい、何だかわからなくなってきちゃった」
「大丈夫。わかるよミリア。僕も同じだ」
「アーサー…?」
私たちは歩きながら言葉は続けていった。
「貴族たるもの、さらなる繁栄の礎を築き続けるべき…これは僕の父上の言葉だけれど。我がレギウス家はランバート侯爵家付きの騎士家として在る。それは、ランバート家のために存在し、そしてレギウス家自身のために奉仕するってことだと僕は思っている。それが明日に、未来の繁栄につながるって。でも、そうだよね、じゃあ僕たち一人ひとりの想いはどうなんだろう、どこにいけばいいんだろうって、僕も思うよ」
アーサーが少し困ったような顔で笑った。そして彼はゆっくりとあたりを見渡し、手を広げて続けた。
「でもね、ミリア。僕の父上や君の父君、その前の世代の人、もっと前の世代の、家系図で名前を見ただけの、この血の祖…そういった人たちが、繁栄を目指してきたからこそ、今のサザントリアの街並みがあって、僕たちがいて、思い出があるんだって、そう思うんだ」
アーサーの視線の先、私たちの思い出が残る街並み。それはたしかに、1日で出来上がったものじゃなくて、ずっと続いてきたからこそ在るもの…。
「…うん。そう、よね」
「だから…うん、僕ら一人ひとりの想いが、そうやって折り重なって、貴族としての想いも一緒になって、明日につながればいいなって思ってる。そのために僕たちの縁談があるとしたら、それはきっと、素敵なことなんだと」
「アーサー…」
見つめ合い、微笑む。それはなんだか照れくさくて、でも、いつかの昔、エレナやお母様とも一緒に交わしたことのあるような、安心感をもたらすもので。
それから私はアーサーに手を引かれ、街並みを歩いて…その先に、再会したのだった。
エレナと、ようやく再会したのだった。
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