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エピソード1
貸与術師と探偵稼業
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「で、皆さん。お揃いでどうしたんですか?」
「わたくし共が合同で、こちらの事務所にウィアードに関する依頼をお持ちしました」
…。
……。
「………はえ!?」
何ともマヌケな声が出てしまった。しかし、そんな声を出した俺を誰が笑えようか。けれども俺の反応に、ラトネッカリさんは早速笑いながら言った。
「そんなに驚くことがあるか、少年。ここはウィアードを専門に扱う探偵事務所だろう?」
「いやまあ、そうなんですけど」
俺が驚いたのはウィアードの事件を持ち込まれたからじゃなく、全く違うギルドの五人組が共同で依頼を持ってきた、という点だ。内容は頗る気になるが、そんな怪しさ満点の依頼をおいそれとは引き受けられない。
それに不可解なことだってある。この面子がいるのだから、ウィアードに関する案件はここではなくギルドが結集しているウィアード対策室に持ち込むべきだし、そっちの方が動きやすいはずだ。何でわざわざ俺の事務所に持ってくる必要がある?
そう思った俺は頭に浮かんだ疑問をそのまま口から出してみた。
「ここよりもウィアード対策室に持ち込んだ方がいいのでは」
「いえ、この案件はこちらにしか依頼できないものなのです」
サーシャさんの真剣な返事に、謎はさらに深まる。その言葉の意味を追求しようとしたのだが、ラトネッカリさんはさらっと真実を語ってきた。
「それにウィアード対策室は事実上、機能不全に陥ってしまっているのだよ、少年」
「機能不全?」
「そうそう。あの日、少年が出て行った後にウィアード対策室は無事に発足したんだがね。ウィアードに対してボクらは手をこまねくばかりで、後手後手の対処ばかりになってしまった。元々ギルドの垣根を超えた前例のない組織だったせいで、統率は取れず次第に瓦解していき、今となっては責任の押し付け合いが日々の業務になっているのだよ。想像つくだろう?」
…言われる通り、それは容易に想像ができた。多種多様な種族たちがいかつい顔をしながら怒号、罵声、叱咤、悪態、暴言、誹謗中傷と共に剣と魔法の応酬を繰り広げる。同時にその場に居合わせなくてよかったという安堵感も湧いてきた。
俺が渋い顔をしていると優雅にお茶を一口飲んだハヴァさんが、じとっと垂れた瞳で見据えてきた。
「それに引きかえ、ヲルカ様の事務所の令聞は私達の耳にも届いております。迅速かつ的確な処断だと。ヱデンキアの中にはギルドよりも信頼置けると囁く声もございます」
「いや、それは流石に言い過ぎですよ。最近は依頼の件数が増える一方で、手が足りなくて…」
「わたくし達の依頼はそこにあるのです」
「そこ?」
「恐らくわたくし達の口から説明するよりも、こちらの手紙を読んで頂く方がスムーズかと」
「分厚っ!」
サーシャさんが差し出してきた手紙は、もはや本と呼んだ方が相応しい程の厚さがあった。そして俺は厚さ以上に手紙の内容に驚くことになる。封筒の中からまず出てきたのは、ここにいる五人の所属するギルドの他に、更に五つのギルドの正式な依頼であるという証明書だった。そのそれぞれに、ギルドマスターの直筆のサインと印鑑が押してある。要するにヱデンキアに存在している全ギルドのギルドマスターが公認した内容であるということだ。
以前とは違い、ギルドの重要性をある程度は分かっているつもりだ。俺は思わず手が震えている事に気が付く。
「これ、マジっすか?」
アホみたいな質問に五人は力強く頷いて肯定してくる。
念のため一枚ずつ目を通し、丁寧に机に置いた。そしてようやく本命の依頼書を読み始めることができた。この五人を待たせるのも忍びなかったので、斜め読みして要点だけを急いで確認した。
「要約すると…ウィアードの被害を収めるためにヱデンキアに11番目のギルドを作って、そこのギルドマスターをしてほしい、と?」
「極めて明快な省略だ」
「いや、無理でしゅ」
噛んだ。
いや、とにかくそれくらい無理だ。この個人事務所を立ち上げるだけでも並々ならぬ苦労があったのだ。ギルドを新しく作るなんて、かかる費用も労力も計り知れない。
俺があからさまな拒否の態度を示すと、それに逆らうように五人が説得の態度を表した。
「ギルドと言っても臨時のものですし、」
「そうそう、気軽に考えて。お試しと思ってさ」
「うん。私たちも手伝うし」
「たださえ忙しいですし―――ん? 手伝う? ヤーリンが?」
「うん…」
どういう事?
「助力にあたるのは『ヤウェンチカ大学校』だけではありません。わたくし達『サモン議会』も含めて全てのギルドが全面的に協力します」
「いやいや。それはウィアード対策室の二の舞になるでしょう?」
「その点は心配ございません。各ギルドから一名を選抜し、ヲルカ様を全力でサポートする所存です。体系的には部下として雇って頂くと思って頂ければ」
「雇うと言っても、ウチにはそんなお金ありませんし」
「それは心配いらぬ。各ギルドからそれぞれが貴殿に協力するために派遣されるのだ、貴殿は一ラヴンたりとも身銭を切る必要はない。その上に各ギルドからの補助金も出るだろう。我々『タールポーネ局』としては―――」
その弁に俺は身を乗り出した。
「待ってください。補助金はいいとして、それはタダで人手が増やせるって事ですか?」
「ま、そうなるね」
「仮に…仮に俺がこの要求を飲むとしたら、誰がいつ頃に派遣されるかはどのくらいで決まるんです?」
今度は反対に張り切り過ぎて五人が呆気に取られている。しかし、この事務所の業務状況を鑑みれば人員を費用なしに増員できるならば、多少の無理を聞き入れても致し方ないと思う。聞けば金銭面については心配なさそうだし。
「す、既に各ギルドでの人員選抜は終わっております。と、言いますかわたくし達五名はその選抜メンバーです。本来は全員で伺いたかったのですが残りの五名はどうしてもギルド内での職務を完了できず、遅れております」
「皆さんが? いつからです?」
「少年がボクらの新ギルドマスター引き受けてくれれば、いつからでもだ」
「じゃあ、今日、これから、今すぐにでも???」
「お、お望みとあればわたくし共は出動可能です」
「じゃあやります、ギルドマスターを。皆さん、すぐに出かける準備をしてください」
渡りに舟とはこの事だ。今日、これから退治に向かおうと思っている妖怪を相手にする為には、どうしても頭数が欲しい。一気に五人も人手が増えてくれれば、成功する確率も上がるはず。
俺が依頼を受諾すると、皆は困惑しつつも安心したかのような表情になる。ただ、ヤーリンだけは何故だかどうにも形容できない様な微妙な顔つきで俺の真意を確認してきた。
「え…ホントにいいの?」
「ヤングウェイさん…
「あ、でも、ちょっと待った」
ヤーリンの一言で俺はこの仕事をする前に確認しなければならない、最も肝心な事を思い出し、一度考えを改めた。
こちらの五人は、ギルドマスターから直々に俺を説得するようにと命を受けてきているのだろうから、好転仕掛けたものがまた止まってしまって、居ても立っても居られないかも知れないが、これだけははっきりさせておかなければならない。
「相手はウィアードで、とても危険な存在…そりゃ人手は欲しいですけど、皆さんにもそれなりの危険が及びます。それでも――」
俺は最後まで言い切ることができなかった。
五人が不敵な笑みと共に、誇り高い眼差しで俺を見ていたからだ。彼女らから発せられる覇気に思わず一歩退いてしまった。
それぞれが信念に満ち満ちた声で俺に覚悟を告げてくる。
「ヲルカ君。その懸念は心外ですね」
「我らはギルドに属し、日々ヱデンキアの為に命をかけている」
「今更のそれは脅し文句になっていないよ、少年」
「私も新米だけど、正式な『ヤウェンチカ大学校』のギルド魔導士だもの」
「私達はもうすでに死んでおりますので」
…。
まあアレだ。レイスだもんね、ハヴァさん。ちなみにその冗談だか本気だかの発言に言葉を失ったのは俺だけでなく、ハヴァさんを除く全員だった。
それから時間を貰って、俺は急いで出掛けるための支度を整えた。寝起きという事を伝えると、ヤーリンが気を利かせて簡単な食事を作ってくれた。時間的にはラナーといったところか。ヤーリンが台所に立ってくれるのはとても嬉しかったのだが、同時に何となく気恥ずかしかった。
冷静に考えると幼馴染の女の子が自分の為にご飯を作ってくれているという事実だけでどうにかなってしまいそうなイベントだよな、これ。
しかも、どういう訳かヤーリンにくっついて他の四人も二階の住居スペースに上がってきていたので余計に変な気分だった。依頼人とはいえ、全員がかなりの美形揃いなので、仕事の忙しさにかまけて禄に掃除もしていなかった部屋に上げ、あまつさえ掃除させているのが非常に申し訳ない。ただ、ヤーリンは頗るご機嫌だったし、他のメンバーも俺が余程忙しく奔走していてくれたのを部屋の惨状から垣間見てくれたので結果オーライというやつだろう。
やがて全ての支度を終えて事務所を出たところで、ようやく俺は全員の前に堂々と立つことができた。だが、それと同時に美人を五人侍らせて歩いている風に思えて、またしても妙な気分になってしまったのだった。
「わたくし共が合同で、こちらの事務所にウィアードに関する依頼をお持ちしました」
…。
……。
「………はえ!?」
何ともマヌケな声が出てしまった。しかし、そんな声を出した俺を誰が笑えようか。けれども俺の反応に、ラトネッカリさんは早速笑いながら言った。
「そんなに驚くことがあるか、少年。ここはウィアードを専門に扱う探偵事務所だろう?」
「いやまあ、そうなんですけど」
俺が驚いたのはウィアードの事件を持ち込まれたからじゃなく、全く違うギルドの五人組が共同で依頼を持ってきた、という点だ。内容は頗る気になるが、そんな怪しさ満点の依頼をおいそれとは引き受けられない。
それに不可解なことだってある。この面子がいるのだから、ウィアードに関する案件はここではなくギルドが結集しているウィアード対策室に持ち込むべきだし、そっちの方が動きやすいはずだ。何でわざわざ俺の事務所に持ってくる必要がある?
そう思った俺は頭に浮かんだ疑問をそのまま口から出してみた。
「ここよりもウィアード対策室に持ち込んだ方がいいのでは」
「いえ、この案件はこちらにしか依頼できないものなのです」
サーシャさんの真剣な返事に、謎はさらに深まる。その言葉の意味を追求しようとしたのだが、ラトネッカリさんはさらっと真実を語ってきた。
「それにウィアード対策室は事実上、機能不全に陥ってしまっているのだよ、少年」
「機能不全?」
「そうそう。あの日、少年が出て行った後にウィアード対策室は無事に発足したんだがね。ウィアードに対してボクらは手をこまねくばかりで、後手後手の対処ばかりになってしまった。元々ギルドの垣根を超えた前例のない組織だったせいで、統率は取れず次第に瓦解していき、今となっては責任の押し付け合いが日々の業務になっているのだよ。想像つくだろう?」
…言われる通り、それは容易に想像ができた。多種多様な種族たちがいかつい顔をしながら怒号、罵声、叱咤、悪態、暴言、誹謗中傷と共に剣と魔法の応酬を繰り広げる。同時にその場に居合わせなくてよかったという安堵感も湧いてきた。
俺が渋い顔をしていると優雅にお茶を一口飲んだハヴァさんが、じとっと垂れた瞳で見据えてきた。
「それに引きかえ、ヲルカ様の事務所の令聞は私達の耳にも届いております。迅速かつ的確な処断だと。ヱデンキアの中にはギルドよりも信頼置けると囁く声もございます」
「いや、それは流石に言い過ぎですよ。最近は依頼の件数が増える一方で、手が足りなくて…」
「わたくし達の依頼はそこにあるのです」
「そこ?」
「恐らくわたくし達の口から説明するよりも、こちらの手紙を読んで頂く方がスムーズかと」
「分厚っ!」
サーシャさんが差し出してきた手紙は、もはや本と呼んだ方が相応しい程の厚さがあった。そして俺は厚さ以上に手紙の内容に驚くことになる。封筒の中からまず出てきたのは、ここにいる五人の所属するギルドの他に、更に五つのギルドの正式な依頼であるという証明書だった。そのそれぞれに、ギルドマスターの直筆のサインと印鑑が押してある。要するにヱデンキアに存在している全ギルドのギルドマスターが公認した内容であるということだ。
以前とは違い、ギルドの重要性をある程度は分かっているつもりだ。俺は思わず手が震えている事に気が付く。
「これ、マジっすか?」
アホみたいな質問に五人は力強く頷いて肯定してくる。
念のため一枚ずつ目を通し、丁寧に机に置いた。そしてようやく本命の依頼書を読み始めることができた。この五人を待たせるのも忍びなかったので、斜め読みして要点だけを急いで確認した。
「要約すると…ウィアードの被害を収めるためにヱデンキアに11番目のギルドを作って、そこのギルドマスターをしてほしい、と?」
「極めて明快な省略だ」
「いや、無理でしゅ」
噛んだ。
いや、とにかくそれくらい無理だ。この個人事務所を立ち上げるだけでも並々ならぬ苦労があったのだ。ギルドを新しく作るなんて、かかる費用も労力も計り知れない。
俺があからさまな拒否の態度を示すと、それに逆らうように五人が説得の態度を表した。
「ギルドと言っても臨時のものですし、」
「そうそう、気軽に考えて。お試しと思ってさ」
「うん。私たちも手伝うし」
「たださえ忙しいですし―――ん? 手伝う? ヤーリンが?」
「うん…」
どういう事?
「助力にあたるのは『ヤウェンチカ大学校』だけではありません。わたくし達『サモン議会』も含めて全てのギルドが全面的に協力します」
「いやいや。それはウィアード対策室の二の舞になるでしょう?」
「その点は心配ございません。各ギルドから一名を選抜し、ヲルカ様を全力でサポートする所存です。体系的には部下として雇って頂くと思って頂ければ」
「雇うと言っても、ウチにはそんなお金ありませんし」
「それは心配いらぬ。各ギルドからそれぞれが貴殿に協力するために派遣されるのだ、貴殿は一ラヴンたりとも身銭を切る必要はない。その上に各ギルドからの補助金も出るだろう。我々『タールポーネ局』としては―――」
その弁に俺は身を乗り出した。
「待ってください。補助金はいいとして、それはタダで人手が増やせるって事ですか?」
「ま、そうなるね」
「仮に…仮に俺がこの要求を飲むとしたら、誰がいつ頃に派遣されるかはどのくらいで決まるんです?」
今度は反対に張り切り過ぎて五人が呆気に取られている。しかし、この事務所の業務状況を鑑みれば人員を費用なしに増員できるならば、多少の無理を聞き入れても致し方ないと思う。聞けば金銭面については心配なさそうだし。
「す、既に各ギルドでの人員選抜は終わっております。と、言いますかわたくし達五名はその選抜メンバーです。本来は全員で伺いたかったのですが残りの五名はどうしてもギルド内での職務を完了できず、遅れております」
「皆さんが? いつからです?」
「少年がボクらの新ギルドマスター引き受けてくれれば、いつからでもだ」
「じゃあ、今日、これから、今すぐにでも???」
「お、お望みとあればわたくし共は出動可能です」
「じゃあやります、ギルドマスターを。皆さん、すぐに出かける準備をしてください」
渡りに舟とはこの事だ。今日、これから退治に向かおうと思っている妖怪を相手にする為には、どうしても頭数が欲しい。一気に五人も人手が増えてくれれば、成功する確率も上がるはず。
俺が依頼を受諾すると、皆は困惑しつつも安心したかのような表情になる。ただ、ヤーリンだけは何故だかどうにも形容できない様な微妙な顔つきで俺の真意を確認してきた。
「え…ホントにいいの?」
「ヤングウェイさん…
「あ、でも、ちょっと待った」
ヤーリンの一言で俺はこの仕事をする前に確認しなければならない、最も肝心な事を思い出し、一度考えを改めた。
こちらの五人は、ギルドマスターから直々に俺を説得するようにと命を受けてきているのだろうから、好転仕掛けたものがまた止まってしまって、居ても立っても居られないかも知れないが、これだけははっきりさせておかなければならない。
「相手はウィアードで、とても危険な存在…そりゃ人手は欲しいですけど、皆さんにもそれなりの危険が及びます。それでも――」
俺は最後まで言い切ることができなかった。
五人が不敵な笑みと共に、誇り高い眼差しで俺を見ていたからだ。彼女らから発せられる覇気に思わず一歩退いてしまった。
それぞれが信念に満ち満ちた声で俺に覚悟を告げてくる。
「ヲルカ君。その懸念は心外ですね」
「我らはギルドに属し、日々ヱデンキアの為に命をかけている」
「今更のそれは脅し文句になっていないよ、少年」
「私も新米だけど、正式な『ヤウェンチカ大学校』のギルド魔導士だもの」
「私達はもうすでに死んでおりますので」
…。
まあアレだ。レイスだもんね、ハヴァさん。ちなみにその冗談だか本気だかの発言に言葉を失ったのは俺だけでなく、ハヴァさんを除く全員だった。
それから時間を貰って、俺は急いで出掛けるための支度を整えた。寝起きという事を伝えると、ヤーリンが気を利かせて簡単な食事を作ってくれた。時間的にはラナーといったところか。ヤーリンが台所に立ってくれるのはとても嬉しかったのだが、同時に何となく気恥ずかしかった。
冷静に考えると幼馴染の女の子が自分の為にご飯を作ってくれているという事実だけでどうにかなってしまいそうなイベントだよな、これ。
しかも、どういう訳かヤーリンにくっついて他の四人も二階の住居スペースに上がってきていたので余計に変な気分だった。依頼人とはいえ、全員がかなりの美形揃いなので、仕事の忙しさにかまけて禄に掃除もしていなかった部屋に上げ、あまつさえ掃除させているのが非常に申し訳ない。ただ、ヤーリンは頗るご機嫌だったし、他のメンバーも俺が余程忙しく奔走していてくれたのを部屋の惨状から垣間見てくれたので結果オーライというやつだろう。
やがて全ての支度を終えて事務所を出たところで、ようやく俺は全員の前に堂々と立つことができた。だが、それと同時に美人を五人侍らせて歩いている風に思えて、またしても妙な気分になってしまったのだった。
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