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第二章 針の筵の婚約者編
絶対に許さない
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ガタン、ガタタン……ゴトン!
一際大きく地面が揺れて、寝かされていた私は一瞬浮き上がり、床に頭をぶつけてしまった。
「痛い……」
額を擦りながら起き上がる。
(ここ、どこ?)
一見狭い物置か何かのように見えるが、この空間自体が動いている。どうやら私は、馬車に寝かされ、どこかへ運ばれているようだった。
「お目覚めかしら、お母様?」
御者台へと続くドアが開かれ、そこに立っていたのはエルシィだった。ぼーっと彼女を見つめていた私だったが、意識が覚醒してくるにつれ、それまでの記憶が一気に蘇る。
私はエルシィに薬を嗅がされ、拉致されたのだ。
「エルシィ、どうして貴女が!? リバージュ様は私の味方ではなかったの? それに、『お母様』って何」
「まあまあ、興奮は体に毒よ。そうね、貴女には話しておいた方がいいか……何せ私たちの旗頭のお母様になるのだから」
旗頭? そのお母様と言われて、思い当たるのは昨日産んだばかりの赤ん坊しかない。彼はこの国にとって厄介な存在だったのではなかったのかしら?
「貴女は……貴女たちは、何者なの?」
「私たちは、今の王家ではなく、私たちが定めた王に忠誠を誓う組織『真正鷹騎士団』のメンバーよ」
今の王家ではなく……私の子を旗頭に……ぼんやりと聞いていた頭が、氷水を浴びたようにザアッと冷え切った。
この人たち、反逆者!?
カーク殿下の話では、その手の組織も入り込んでいたとか何とか。このタイミングで!? 確かに完全に油断していたけど……
「私の子を王に仕立て上げて、国家に反旗を翻すなんて……絶対上手く行きっこない。すぐに掴まって殺されてしまうわよ」
「あのネメシスの目ですら欺いたのよ。もう以前のような失敗は繰り返さない。何せ今は、生まれたと知っている者自体が限られているんですもの。そして実際、王は私たちの手の中に」
エルシィの言う通り、命を狙う者たちからすれば、現在の息子は生まれたばかりで、生きているのか死んでいるのかもあやふやだろう。魔法の鍵の部屋で遮断されているから、今はこの世界にすらいないとも言える。
「あの子は渡さないわ」
「貴女の鍵なら、ここにあるわよ」
「!?」
チャリ、とチェーンにぶら下がった鍵を見せられて、血の気が引く。無駄と分かりつつも胸元を探るが、気を失っている間に盗まれても仕方がなかった。
エルシィはメイドだった頃の殊勝な態度は消え失せ、クスクス笑いながら鍵を弄ぶ。
「本当に、厄介な鍵ね。知ってる? 何度か鍵を盗もうと試みた者たちがいたのよ。だけどあの部屋にすら入れないのが大半だったし、運良く盗めたとしても、いつの間にか消え失せて貴女の手に戻ってしまう。同じように使おうとしても、鍵穴が合わない……きっとこの鍵が使えるのは、貴女だけ」
知らなかった……いつの間にか私は盗難被害に遭っていたらしい。本当に、肌身離さず持っていたのに。でも、ティアラ伯母様が言っていた契約の魔法のおかげか、本当に私にしか扱えない代物だったのだろう。
「だからね、チャンスを窺うのは大変だったけど、貴女ごと連れて行く事にしたの」
「私が言う事を聞くとでも?」
あそこにはクララもいるから、いざとなれば通販で食料を買う事もできる。しばらく閉じ込めておいても大丈夫なはず。
「すぐにとは言わないわ。これから私たちのアジトまで来てもらって、ゆっくりお話ししましょう? きっと私たちの理想に共感してもらえるはずだから」
「無理よ、理解したくもないわ。私たちを巻き込まないで!」
エルシィの言い様からして、私が承諾するまで監禁し、洗脳するつもりだろう。もちろん頷くつもりもないけれど、出産直後で弱った体でどこまで持つかは不安だ。
「そんなに邪険にしなくてもいいじゃない。旦那様の境遇を知っていて、それでも貴女は産む事を選んだ。それは『愛』でなくて何なのかしら?
私たちもね、『チャールズ』様のためなら命は惜しくないわ」
……まあ、『愛』かと言われればそうなんだけど。チャールズ様がどうとかじゃなくて、私の子だからなんですがね。この流れで言うべきか何とも言えない気持ちになる私をよそに、エルシィは浮かれた様子で続けた。
「ついに私たちの悲願が叶う……新しい王の下、生まれ変わる理想の王国! 『チャールズ』様も、きっとお喜びになる」
「!?」
ちょっと、待って……どういう意味?
チャールズ様が、お喜びになる……って?
「貴女……その『真正鷹の騎士団』って、チャールズ様が立ち上げられたの?」
「何言ってるの? そんな事できる訳ないじゃない。でも、あの方にとって王家は敵よ。だから私たちは動いたの」
まあ、不可能だろう。チャールズ様はカーク殿下との『双鷹の誓い』がある。裏切ればブスリだ。
でも……チャールズ様本人ではなく、息子に託されたとしたら? それは大丈夫なの? いいえ、裏切るのではなく、殿下が主導である可能性もある。あの御方は侯爵令嬢のベアトリス様ではなく、平民のリリオルザ嬢や伯爵家の私と結婚できるかのような事も言っていた。逃亡を想定したような話だって……
(まさか……カーク殿下は革命をお考えなの? 自分が王太子になるのではなく、チャールズ様を担ぎ上げるために? ベアトリス様を下げ渡そうとしたのだって、もしかして……)
考えれば考えるほど、殿下たちが国を引っ繰り返そうとしているとしか思えなくなってくる。いつの間にか、エルシィが御者台に戻っていたのにも気付けなかった。
ひょっとしたらチャールズ様の方は、乗り気ではなかったのかもしれないけど(ベアトリス様とは犬猿の仲だし)、もし……自分の代わりができたらどうだろう?
(私に産んでもいいって言ってくれたのは……都合のいい駒だったから? 厄介者の私に優しくしてくれたのも、あの子に利用価値があるからなの? 王家に復讐するための……)
ヒュッと喉が鳴り、私は激しく咳き込んだ。息が苦しい。お腹の底からマグマみたいに何かがボコボコ沸き上がって、熱い。
すっと振り上げられた手が、床に激突する瞬間、今まで溜め込んでいたものが一気に爆発した。
「――っ、チャールズ!!」
ガン、ガン、と床を叩き続ける。今まで抱いた事のないくらいの怒りと悔しさが、心を支配する。
「許さない、絶対に許さないわ、チャールズ!!」
激情に塗り潰される心の奥底で、ちらりと違和感を覚える。そもそも、何が起こっているのかも分からないのだ。エルシィは私を騙していた訳で、この馬車の行く先にチャールズ様が待っているはずもない。
だけどエルシィの、チャールズ様への心酔が演技とも思えない。そしてチャールズ様が、王家に恨みを抱いても仕方ない身の上なのも確かだ。
何が真実なの? 何も分からない……誰も教えてくれない。確かなのは、もうチャールズ様は信用できないという事。
思うまま吠えて喚いて、力尽きて蹲った時、床にボトボト雫が垂れ落ちるのを見て、笑ってしまった。
(泣いてるの? ショックだったの? あんなに酷い人だって、分かってたのに)
たった数ヶ月で、裏切られて激しく憤るほど、チャールズ様を信じるようになっていたのだろうか。私から何もかも毟り取っていった家族ですら、ここまでの怒りはなかったのに。
絆される部分はあったと思う。魔法の鍵の部屋で見せる寛いだ姿に、私の前でだけ気を許していたような錯覚を……あれがエルシィの言う『愛』だったのかしら?
ふっと自嘲の息を吐き出すと、ドォン! と馬車が何かにぶつかったような衝撃を受けた。
一際大きく地面が揺れて、寝かされていた私は一瞬浮き上がり、床に頭をぶつけてしまった。
「痛い……」
額を擦りながら起き上がる。
(ここ、どこ?)
一見狭い物置か何かのように見えるが、この空間自体が動いている。どうやら私は、馬車に寝かされ、どこかへ運ばれているようだった。
「お目覚めかしら、お母様?」
御者台へと続くドアが開かれ、そこに立っていたのはエルシィだった。ぼーっと彼女を見つめていた私だったが、意識が覚醒してくるにつれ、それまでの記憶が一気に蘇る。
私はエルシィに薬を嗅がされ、拉致されたのだ。
「エルシィ、どうして貴女が!? リバージュ様は私の味方ではなかったの? それに、『お母様』って何」
「まあまあ、興奮は体に毒よ。そうね、貴女には話しておいた方がいいか……何せ私たちの旗頭のお母様になるのだから」
旗頭? そのお母様と言われて、思い当たるのは昨日産んだばかりの赤ん坊しかない。彼はこの国にとって厄介な存在だったのではなかったのかしら?
「貴女は……貴女たちは、何者なの?」
「私たちは、今の王家ではなく、私たちが定めた王に忠誠を誓う組織『真正鷹騎士団』のメンバーよ」
今の王家ではなく……私の子を旗頭に……ぼんやりと聞いていた頭が、氷水を浴びたようにザアッと冷え切った。
この人たち、反逆者!?
カーク殿下の話では、その手の組織も入り込んでいたとか何とか。このタイミングで!? 確かに完全に油断していたけど……
「私の子を王に仕立て上げて、国家に反旗を翻すなんて……絶対上手く行きっこない。すぐに掴まって殺されてしまうわよ」
「あのネメシスの目ですら欺いたのよ。もう以前のような失敗は繰り返さない。何せ今は、生まれたと知っている者自体が限られているんですもの。そして実際、王は私たちの手の中に」
エルシィの言う通り、命を狙う者たちからすれば、現在の息子は生まれたばかりで、生きているのか死んでいるのかもあやふやだろう。魔法の鍵の部屋で遮断されているから、今はこの世界にすらいないとも言える。
「あの子は渡さないわ」
「貴女の鍵なら、ここにあるわよ」
「!?」
チャリ、とチェーンにぶら下がった鍵を見せられて、血の気が引く。無駄と分かりつつも胸元を探るが、気を失っている間に盗まれても仕方がなかった。
エルシィはメイドだった頃の殊勝な態度は消え失せ、クスクス笑いながら鍵を弄ぶ。
「本当に、厄介な鍵ね。知ってる? 何度か鍵を盗もうと試みた者たちがいたのよ。だけどあの部屋にすら入れないのが大半だったし、運良く盗めたとしても、いつの間にか消え失せて貴女の手に戻ってしまう。同じように使おうとしても、鍵穴が合わない……きっとこの鍵が使えるのは、貴女だけ」
知らなかった……いつの間にか私は盗難被害に遭っていたらしい。本当に、肌身離さず持っていたのに。でも、ティアラ伯母様が言っていた契約の魔法のおかげか、本当に私にしか扱えない代物だったのだろう。
「だからね、チャンスを窺うのは大変だったけど、貴女ごと連れて行く事にしたの」
「私が言う事を聞くとでも?」
あそこにはクララもいるから、いざとなれば通販で食料を買う事もできる。しばらく閉じ込めておいても大丈夫なはず。
「すぐにとは言わないわ。これから私たちのアジトまで来てもらって、ゆっくりお話ししましょう? きっと私たちの理想に共感してもらえるはずだから」
「無理よ、理解したくもないわ。私たちを巻き込まないで!」
エルシィの言い様からして、私が承諾するまで監禁し、洗脳するつもりだろう。もちろん頷くつもりもないけれど、出産直後で弱った体でどこまで持つかは不安だ。
「そんなに邪険にしなくてもいいじゃない。旦那様の境遇を知っていて、それでも貴女は産む事を選んだ。それは『愛』でなくて何なのかしら?
私たちもね、『チャールズ』様のためなら命は惜しくないわ」
……まあ、『愛』かと言われればそうなんだけど。チャールズ様がどうとかじゃなくて、私の子だからなんですがね。この流れで言うべきか何とも言えない気持ちになる私をよそに、エルシィは浮かれた様子で続けた。
「ついに私たちの悲願が叶う……新しい王の下、生まれ変わる理想の王国! 『チャールズ』様も、きっとお喜びになる」
「!?」
ちょっと、待って……どういう意味?
チャールズ様が、お喜びになる……って?
「貴女……その『真正鷹の騎士団』って、チャールズ様が立ち上げられたの?」
「何言ってるの? そんな事できる訳ないじゃない。でも、あの方にとって王家は敵よ。だから私たちは動いたの」
まあ、不可能だろう。チャールズ様はカーク殿下との『双鷹の誓い』がある。裏切ればブスリだ。
でも……チャールズ様本人ではなく、息子に託されたとしたら? それは大丈夫なの? いいえ、裏切るのではなく、殿下が主導である可能性もある。あの御方は侯爵令嬢のベアトリス様ではなく、平民のリリオルザ嬢や伯爵家の私と結婚できるかのような事も言っていた。逃亡を想定したような話だって……
(まさか……カーク殿下は革命をお考えなの? 自分が王太子になるのではなく、チャールズ様を担ぎ上げるために? ベアトリス様を下げ渡そうとしたのだって、もしかして……)
考えれば考えるほど、殿下たちが国を引っ繰り返そうとしているとしか思えなくなってくる。いつの間にか、エルシィが御者台に戻っていたのにも気付けなかった。
ひょっとしたらチャールズ様の方は、乗り気ではなかったのかもしれないけど(ベアトリス様とは犬猿の仲だし)、もし……自分の代わりができたらどうだろう?
(私に産んでもいいって言ってくれたのは……都合のいい駒だったから? 厄介者の私に優しくしてくれたのも、あの子に利用価値があるからなの? 王家に復讐するための……)
ヒュッと喉が鳴り、私は激しく咳き込んだ。息が苦しい。お腹の底からマグマみたいに何かがボコボコ沸き上がって、熱い。
すっと振り上げられた手が、床に激突する瞬間、今まで溜め込んでいたものが一気に爆発した。
「――っ、チャールズ!!」
ガン、ガン、と床を叩き続ける。今まで抱いた事のないくらいの怒りと悔しさが、心を支配する。
「許さない、絶対に許さないわ、チャールズ!!」
激情に塗り潰される心の奥底で、ちらりと違和感を覚える。そもそも、何が起こっているのかも分からないのだ。エルシィは私を騙していた訳で、この馬車の行く先にチャールズ様が待っているはずもない。
だけどエルシィの、チャールズ様への心酔が演技とも思えない。そしてチャールズ様が、王家に恨みを抱いても仕方ない身の上なのも確かだ。
何が真実なの? 何も分からない……誰も教えてくれない。確かなのは、もうチャールズ様は信用できないという事。
思うまま吠えて喚いて、力尽きて蹲った時、床にボトボト雫が垂れ落ちるのを見て、笑ってしまった。
(泣いてるの? ショックだったの? あんなに酷い人だって、分かってたのに)
たった数ヶ月で、裏切られて激しく憤るほど、チャールズ様を信じるようになっていたのだろうか。私から何もかも毟り取っていった家族ですら、ここまでの怒りはなかったのに。
絆される部分はあったと思う。魔法の鍵の部屋で見せる寛いだ姿に、私の前でだけ気を許していたような錯覚を……あれがエルシィの言う『愛』だったのかしら?
ふっと自嘲の息を吐き出すと、ドォン! と馬車が何かにぶつかったような衝撃を受けた。
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