13 / 30
13.辺境伯へ帰郷
しおりを挟む
魔王がクロエと話をして転移で魔王城に戻ると、魔王の息子ロアが執務室の前で壁に寄りかかって立っていた。
「親父、クロエはどうだった?」
魔王はニヤリと笑うと「暗黒魔法を学ぶのはやめるって言ってたぞ。あんなもん背負うのは俺たちだけで十分だからな」
ロアは、「そうか。良かった」と言というと、転移してどこかへ行ってしまった。
「はぁ~、あいつも面倒くせーなぁ……」魔王は頭を掻きながらロアを見送った。
* * *
それからクロエは闇魔法修行に必死で取り組み、帰郷まで残りあと1か月となった。闇魔法の上級から特級まで自由に行使できるようになり、長距離の転移や時空間魔法まで使えるようになっていた。しかし読心魔法だけは教えてもらえなかった。
「師匠、どうして読心魔法は教えてくれないんですか~」とクロエは口を尖らせて師匠に突っかかっていた。
師匠のレイは、ソファーで本を読みながら、顔も上げずにクロエに答えた。
「その歳で読心魔法使えたら、不自由になるぞ~。婚約者が出来た時に、何を考えているのか知りたくなってずっと読心魔法使ってしまうようになる。そうなったら、婚約者を信用することが出来なくなるだろうし、信用も得ることがむずかしくなるだろ。相手の考えてることなんぞ、わからんぐらいでいいんじゃ」
(はっ!なるほど!確かに師匠の言う通りだわ。さすが師匠ね!)クロエは、腕組みをしながら、なるほど~と頷いていた。
ルカが側に来るとクロエの頭をくしゃくしゃとかき回し、「お前は読心魔法使わなくても、何考えてるか顔にでるからわかりやすいしな。クロエには使う必要ないな」と苦笑いしていた。
(失礼ねえ~!私だって貴族特有のポーカーフェイスぐらいできるしな!)クロエは「ふんっ!」とルカの手を払い、どすどすと歩いてキッチンへ入っていった。
レイはルカにソファーに座るように言うと念話で話し始めた。
「ルカ、来月クロエが辺境伯領に帰郷する。ここから儂と一緒に転移で辺境伯城まで行くつもりなんじゃが……。ルカ、お前の気持ちは決まったか?お前の気持ちが決まったのなら、一緒に辺境伯城に行くが……」
ルカはレイと視線を合わせると、小さく頷いた。
レイは眉を上げてニッコリと笑うと、「クロエ~、今日の夕食はなんじゃ~?」と嬉しそうにキッチンへ入っていった。
ルカは、はぁ~っと大きくため息をつくと「俺の他にだれも適任いねーだろ……」とひとり呟いた。
* * *
辺境伯領に帰郷する日の朝、森で仲良くなった妖精族やブラックウルフ族が見送りにきてくれた。そしてブラックウルフ族長の孫娘がクロエの護衛として辺境伯領に付いていくことになった。
ブラックウルフ族の族長ギルは、「孫娘のメイだ」と言って真っ黒いモフモフの固まりを指さすと、フワッと光が舞ってクロエより少し背の低いツインテールの女の子が現れた。
「クロエ様、メイと申します。クロエ様の護衛兼侍女としてお側に仕えさせていただきます」メイは、ニコリと微笑んでお辞儀をした。
「メイは、どんな影の中にも入ることが出来る。だからクロエに付いてどこへでも行けるぞ」ギルはメイの頭をポンポンと叩きながら優しい眼差しで孫娘を見ていた。
(あぁ。ギル様もメイさんと離れるの寂しいわよね。お孫さん、大事にお預かりしないとだわ)
クロエはメイに笑顔を向けると「メイさん、お友達として私と一緒に辺境伯領に行ってくれますか。私、女の子のお友達って初めてなの。よろしくね!」と挨拶した。
クロエは、メイとは同じ年頃の女の子同士(そしてお転婆同士のためか)、すぐに仲良くなれそうな気がした。
レイは、「ギル殿、ミハエル殿、また近々お会いしましょう」というと、ルカとクロエそしてメイと手を繋いで円陣を組み、一瞬にして辺境伯城の門の前に転移した。
「「クロエ!おかえり!」」ダンとロイはクロエ達が門の前に現れるとダッシュで走ってクロエをハグした。そして辺境伯城のみんなも全員で門の前で迎えてくれていた。
「兄様!お父様、お母様、皆さん、クロエただ今帰りました!」クロエは帰ってこれた喜びで、満面の笑みでみんなに大きく手を振った。
辺境伯夫妻はレイの前に来て深々と頭を下げ「クロエが大変お世話になりました」とレイとルカに感謝を述べた。
「ブラウン辺境伯殿、儂らにクロエを預けてくれてこちらこそ感謝しております。儂らが帰る前に少し話があるんじゃが、いいだろうか?」
「今日はコーナー侯爵もこちらにいらっしゃることになっております。ぜひお辺境伯城にお泊り頂いてゆっくりとお話を聞かせていただきたい」
レイは「コーナー侯爵にも話を聴いていただければありがたい」と言って笑顔で頷いた。
「ダン兄様、ロイ兄様。こちらがルカとメイです。ルカは師匠のお孫さんで、メイは魔の森の族長のお孫さんです。2人とも、私と同じ歳です」クロエは自慢げに2人を紹介した。
「えぇ!シルバーズ侯爵令息は俺より年下なのか!どう見ても、俺より年上だろ! (なんだ、その落ち着き過ぎてるオーラは!)」とダンは目を丸くして驚いた。
「えぇ!魔の森の族長の孫って、どういうこと……」とロイもブツブツ言いながら驚いていた。
ルカは苦笑いしながら、(さすがクロエの兄貴だわ)とクロエをちらりと見た。
「俺のことはルカと呼び捨てにしてください。クロエからお兄さん方の話を聞いて、ぜひ雷魔法と氷魔法を見せてもらいたいと思っていたんです。ヴァンパイア国ではほとんどの者が闇魔法しか持っていないんで……」とルカが話終わる前に、ダンとロイは「よし!訓練場に行こうぜ!」とルカを連れて行こうとしたが、兄弟2人の暴走を視覚の端にとらえた辺境伯夫人のレーナは、「ダン!ロイ!まずはシルバーズ前侯爵にご挨拶でしょ!」と2人をずるずると引きずっていった。
師匠とルカ、そして辺境伯夫妻は、話があるといって先に城の中へ入ると、クロエはメイの手を取り「城内を案内するわ」と言って、手を繋ぎながら城内を散策した。
辺境伯夫妻は、レイとルカを応接室に案内してお茶の準備が整うと、メイド達を下がらせ防音の結界を張った。
「クロエが帰ってきたばかりなのにすまんの。詳しくはコーナー侯爵がいらっしゃってから話をするつもりじゃが、実はクロエの婚約者の件じゃ。クロエの出自は以前お会いした時に話したが、実はクロエを狙っている敵がヒューマン国の王妃に接触したらしいんじゃ。クロエをヒューマン国の王太子妃にするよう取引したらしい。シルバーズ侯爵家の暗部からの情報じゃ」
辺境伯夫人は「何のために……?」とレイの顔を見つめた。
レイは眉を寄せると「戦争させるつもりじゃろ……」といってお茶を一口飲んだ。
「敵は、クロエの暗黒魔法を狙っておった。しかし奴らの目的は魔国への復讐じゃ。クロエをヒューマン国の王妃にして魔国と戦争させれば、自分らが手を下さなくても魔王家の血族同士の争いになる。どちらが潰れても魔王家は痛い目をみる。それを狙っているんじゃろう」レイは苦虫を嚙み潰したような表情で大きくため息をついた。
「魔国への復讐……?」レーナは、どういうこと?とレイを見つめた。
「長い話になるから、コーナー侯爵がいらっしゃってから詳しく説明させてもらうつもりじゃ。そこでじゃな、ヒューマン国の王家からクロエを王太子の婚約者にすると王命が出る前に、クロエに婚約者を作っておいた方が良いと思ったんじゃ。以前から考えていたことなんじゃが、儂の孫のルカをクロエの婚約者にどうかと、辺境伯に打診したいと思っておる。そのために今回の修行にもルカを同行させておった。ルカからは了承を得た。あとはクロエと辺境伯夫妻のご返事をいただきたい」
辺境伯のジョンはあごに手をあて考えていたが、決心したような顔をレイに向けた。
「こちらこそ、ぜひお願いしたい。クロエの気持ちが最優先だが、これからのクロエの将来のことを考えると状況を良く知っているルカ君に婚約者になっていただくのがいいと私も思います。ルカ君は、それでいいのかい?」
「はい。3年間クロエを見てきました。正直、まだ恋愛という気持ちはお互いにありませんが、信頼関係は出来ていると思います」ルカは辺境伯の目て頷いた。
辺境伯はうんうんと頷き、「ルカ君、クロエをよろしく頼む」と笑顔でルカに言って頭を下げた。
レイは、良かった良かったとルカの膝をたたいて喜び、レーナもクロエの婚約者が整った喜びで嬉し泣きしていた。
「親父、クロエはどうだった?」
魔王はニヤリと笑うと「暗黒魔法を学ぶのはやめるって言ってたぞ。あんなもん背負うのは俺たちだけで十分だからな」
ロアは、「そうか。良かった」と言というと、転移してどこかへ行ってしまった。
「はぁ~、あいつも面倒くせーなぁ……」魔王は頭を掻きながらロアを見送った。
* * *
それからクロエは闇魔法修行に必死で取り組み、帰郷まで残りあと1か月となった。闇魔法の上級から特級まで自由に行使できるようになり、長距離の転移や時空間魔法まで使えるようになっていた。しかし読心魔法だけは教えてもらえなかった。
「師匠、どうして読心魔法は教えてくれないんですか~」とクロエは口を尖らせて師匠に突っかかっていた。
師匠のレイは、ソファーで本を読みながら、顔も上げずにクロエに答えた。
「その歳で読心魔法使えたら、不自由になるぞ~。婚約者が出来た時に、何を考えているのか知りたくなってずっと読心魔法使ってしまうようになる。そうなったら、婚約者を信用することが出来なくなるだろうし、信用も得ることがむずかしくなるだろ。相手の考えてることなんぞ、わからんぐらいでいいんじゃ」
(はっ!なるほど!確かに師匠の言う通りだわ。さすが師匠ね!)クロエは、腕組みをしながら、なるほど~と頷いていた。
ルカが側に来るとクロエの頭をくしゃくしゃとかき回し、「お前は読心魔法使わなくても、何考えてるか顔にでるからわかりやすいしな。クロエには使う必要ないな」と苦笑いしていた。
(失礼ねえ~!私だって貴族特有のポーカーフェイスぐらいできるしな!)クロエは「ふんっ!」とルカの手を払い、どすどすと歩いてキッチンへ入っていった。
レイはルカにソファーに座るように言うと念話で話し始めた。
「ルカ、来月クロエが辺境伯領に帰郷する。ここから儂と一緒に転移で辺境伯城まで行くつもりなんじゃが……。ルカ、お前の気持ちは決まったか?お前の気持ちが決まったのなら、一緒に辺境伯城に行くが……」
ルカはレイと視線を合わせると、小さく頷いた。
レイは眉を上げてニッコリと笑うと、「クロエ~、今日の夕食はなんじゃ~?」と嬉しそうにキッチンへ入っていった。
ルカは、はぁ~っと大きくため息をつくと「俺の他にだれも適任いねーだろ……」とひとり呟いた。
* * *
辺境伯領に帰郷する日の朝、森で仲良くなった妖精族やブラックウルフ族が見送りにきてくれた。そしてブラックウルフ族長の孫娘がクロエの護衛として辺境伯領に付いていくことになった。
ブラックウルフ族の族長ギルは、「孫娘のメイだ」と言って真っ黒いモフモフの固まりを指さすと、フワッと光が舞ってクロエより少し背の低いツインテールの女の子が現れた。
「クロエ様、メイと申します。クロエ様の護衛兼侍女としてお側に仕えさせていただきます」メイは、ニコリと微笑んでお辞儀をした。
「メイは、どんな影の中にも入ることが出来る。だからクロエに付いてどこへでも行けるぞ」ギルはメイの頭をポンポンと叩きながら優しい眼差しで孫娘を見ていた。
(あぁ。ギル様もメイさんと離れるの寂しいわよね。お孫さん、大事にお預かりしないとだわ)
クロエはメイに笑顔を向けると「メイさん、お友達として私と一緒に辺境伯領に行ってくれますか。私、女の子のお友達って初めてなの。よろしくね!」と挨拶した。
クロエは、メイとは同じ年頃の女の子同士(そしてお転婆同士のためか)、すぐに仲良くなれそうな気がした。
レイは、「ギル殿、ミハエル殿、また近々お会いしましょう」というと、ルカとクロエそしてメイと手を繋いで円陣を組み、一瞬にして辺境伯城の門の前に転移した。
「「クロエ!おかえり!」」ダンとロイはクロエ達が門の前に現れるとダッシュで走ってクロエをハグした。そして辺境伯城のみんなも全員で門の前で迎えてくれていた。
「兄様!お父様、お母様、皆さん、クロエただ今帰りました!」クロエは帰ってこれた喜びで、満面の笑みでみんなに大きく手を振った。
辺境伯夫妻はレイの前に来て深々と頭を下げ「クロエが大変お世話になりました」とレイとルカに感謝を述べた。
「ブラウン辺境伯殿、儂らにクロエを預けてくれてこちらこそ感謝しております。儂らが帰る前に少し話があるんじゃが、いいだろうか?」
「今日はコーナー侯爵もこちらにいらっしゃることになっております。ぜひお辺境伯城にお泊り頂いてゆっくりとお話を聞かせていただきたい」
レイは「コーナー侯爵にも話を聴いていただければありがたい」と言って笑顔で頷いた。
「ダン兄様、ロイ兄様。こちらがルカとメイです。ルカは師匠のお孫さんで、メイは魔の森の族長のお孫さんです。2人とも、私と同じ歳です」クロエは自慢げに2人を紹介した。
「えぇ!シルバーズ侯爵令息は俺より年下なのか!どう見ても、俺より年上だろ! (なんだ、その落ち着き過ぎてるオーラは!)」とダンは目を丸くして驚いた。
「えぇ!魔の森の族長の孫って、どういうこと……」とロイもブツブツ言いながら驚いていた。
ルカは苦笑いしながら、(さすがクロエの兄貴だわ)とクロエをちらりと見た。
「俺のことはルカと呼び捨てにしてください。クロエからお兄さん方の話を聞いて、ぜひ雷魔法と氷魔法を見せてもらいたいと思っていたんです。ヴァンパイア国ではほとんどの者が闇魔法しか持っていないんで……」とルカが話終わる前に、ダンとロイは「よし!訓練場に行こうぜ!」とルカを連れて行こうとしたが、兄弟2人の暴走を視覚の端にとらえた辺境伯夫人のレーナは、「ダン!ロイ!まずはシルバーズ前侯爵にご挨拶でしょ!」と2人をずるずると引きずっていった。
師匠とルカ、そして辺境伯夫妻は、話があるといって先に城の中へ入ると、クロエはメイの手を取り「城内を案内するわ」と言って、手を繋ぎながら城内を散策した。
辺境伯夫妻は、レイとルカを応接室に案内してお茶の準備が整うと、メイド達を下がらせ防音の結界を張った。
「クロエが帰ってきたばかりなのにすまんの。詳しくはコーナー侯爵がいらっしゃってから話をするつもりじゃが、実はクロエの婚約者の件じゃ。クロエの出自は以前お会いした時に話したが、実はクロエを狙っている敵がヒューマン国の王妃に接触したらしいんじゃ。クロエをヒューマン国の王太子妃にするよう取引したらしい。シルバーズ侯爵家の暗部からの情報じゃ」
辺境伯夫人は「何のために……?」とレイの顔を見つめた。
レイは眉を寄せると「戦争させるつもりじゃろ……」といってお茶を一口飲んだ。
「敵は、クロエの暗黒魔法を狙っておった。しかし奴らの目的は魔国への復讐じゃ。クロエをヒューマン国の王妃にして魔国と戦争させれば、自分らが手を下さなくても魔王家の血族同士の争いになる。どちらが潰れても魔王家は痛い目をみる。それを狙っているんじゃろう」レイは苦虫を嚙み潰したような表情で大きくため息をついた。
「魔国への復讐……?」レーナは、どういうこと?とレイを見つめた。
「長い話になるから、コーナー侯爵がいらっしゃってから詳しく説明させてもらうつもりじゃ。そこでじゃな、ヒューマン国の王家からクロエを王太子の婚約者にすると王命が出る前に、クロエに婚約者を作っておいた方が良いと思ったんじゃ。以前から考えていたことなんじゃが、儂の孫のルカをクロエの婚約者にどうかと、辺境伯に打診したいと思っておる。そのために今回の修行にもルカを同行させておった。ルカからは了承を得た。あとはクロエと辺境伯夫妻のご返事をいただきたい」
辺境伯のジョンはあごに手をあて考えていたが、決心したような顔をレイに向けた。
「こちらこそ、ぜひお願いしたい。クロエの気持ちが最優先だが、これからのクロエの将来のことを考えると状況を良く知っているルカ君に婚約者になっていただくのがいいと私も思います。ルカ君は、それでいいのかい?」
「はい。3年間クロエを見てきました。正直、まだ恋愛という気持ちはお互いにありませんが、信頼関係は出来ていると思います」ルカは辺境伯の目て頷いた。
辺境伯はうんうんと頷き、「ルカ君、クロエをよろしく頼む」と笑顔でルカに言って頭を下げた。
レイは、良かった良かったとルカの膝をたたいて喜び、レーナもクロエの婚約者が整った喜びで嬉し泣きしていた。
102
お気に入りに追加
270
あなたにおすすめの小説
婚約破棄されたので、論破して旅に出させて頂きます!
桜アリス
ファンタジー
婚約破棄された公爵令嬢。
令嬢の名はローザリン・ダリア・フォールトア。
婚約破棄をした男は、この国の第一王子である、アレクサンドル・ピアニー・サラティア。
なんでも好きな人ができ、その人を私がいじめたのだという。
はぁ?何をふざけたことをおっしゃられますの?
たたき潰してさしあげますわ!
そして、その後は冒険者になっていろんな国へ旅に出させて頂きます!
※恋愛要素、ざまぁ?、冒険要素あります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
文章力が、無いのでくどくて、おかしいところが多いかもしれません( ̄▽ ̄;)
ご注意ください。m(_ _)m
へぇ。美的感覚が違うんですか。なら私は結婚しなくてすみそうですね。え?求婚ですか?ご遠慮します
如月花恋
ファンタジー
この世界では女性はつり目などのキツい印象の方がいいらしい
全くもって分からない
転生した私にはその美的感覚が分からないよ
【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。
【完結】特別な力で国を守っていた〈防国姫〉の私、愚王と愚妹に王宮追放されたのでスパダリ従者と旅に出ます。一方で愚王と愚妹は破滅する模様
岡崎 剛柔
ファンタジー
◎第17回ファンタジー小説大賞に応募しています。投票していただけると嬉しいです
【あらすじ】
カスケード王国には魔力水晶石と呼ばれる特殊な鉱物が国中に存在しており、その魔力水晶石に特別な魔力を流すことで〈魔素〉による疫病などを防いでいた特別な聖女がいた。
聖女の名前はアメリア・フィンドラル。
国民から〈防国姫〉と呼ばれて尊敬されていた、フィンドラル男爵家の長女としてこの世に生を受けた凛々しい女性だった。
「アメリア・フィンドラル、ちょうどいい機会だからここでお前との婚約を破棄する! いいか、これは現国王である僕ことアントン・カスケードがずっと前から決めていたことだ! だから異議は認めない!」
そんなアメリアは婚約者だった若き国王――アントン・カスケードに公衆の面前で一方的に婚約破棄されてしまう。
婚約破棄された理由は、アメリアの妹であったミーシャの策略だった。
ミーシャはアメリアと同じ〈防国姫〉になれる特別な魔力を発現させたことで、アントンを口説き落としてアメリアとの婚約を破棄させてしまう。
そしてミーシャに骨抜きにされたアントンは、アメリアに王宮からの追放処分を言い渡した。
これにはアメリアもすっかり呆れ、無駄な言い訳をせずに大人しく王宮から出て行った。
やがてアメリアは天才騎士と呼ばれていたリヒト・ジークウォルトを連れて〈放浪医師〉となることを決意する。
〈防国姫〉の任を解かれても、国民たちを守るために自分が持つ医術の知識を活かそうと考えたのだ。
一方、本物の知識と実力を持っていたアメリアを王宮から追放したことで、主核の魔力水晶石が致命的な誤作動を起こしてカスケード王国は未曽有の大災害に陥ってしまう。
普通の女性ならば「私と婚約破棄して王宮から追放した報いよ。ざまあ」と喜ぶだろう。
だが、誰よりも優しい心と気高い信念を持っていたアメリアは違った。
カスケード王国全土を襲った未曽有の大災害を鎮めるべく、すべての原因だったミーシャとアントンのいる王宮に、アメリアはリヒトを始めとして旅先で出会った弟子の少女や伝説の魔獣フェンリルと向かう。
些細な恨みよりも、〈防国姫〉と呼ばれた聖女の力で国を救うために――。
前世は大聖女でした。今世では普通の令嬢として泣き虫騎士と幸せな結婚をしたい!
月(ユエ)/久瀬まりか
ファンタジー
伯爵令嬢アイリス・ホールデンには前世の記憶があった。ロラン王国伝説の大聖女、アデリンだった記憶が。三歳の時にそれを思い出して以来、聖女のオーラを消して生きることに全力を注いでいた。だって、聖女だとバレたら恋も出来ない一生を再び送ることになるんだもの!
一目惚れしたエドガーと婚約を取り付け、あとは来年結婚式を挙げるだけ。そんな時、魔物討伐に出発するエドガーに加護を与えたことから聖女だということがバレてしまい、、、。
今度こそキスから先を知りたいアイリスの願いは叶うのだろうか?
※第14回ファンタジー大賞エントリー中。投票、よろしくお願いいたします!!
【完結】貴方たちはお呼びではありませんわ。攻略いたしません!
宇水涼麻
ファンタジー
アンナリセルはあわてんぼうで死にそうになった。その時、前世を思い出した。
前世でプレーしたゲームに酷似した世界であると感じたアンナリセルは自分自身と推しキャラを守るため、攻略対象者と距離を置くことを願う。
そんな彼女の願いは叶うのか?
毎日朝方更新予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる