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幸せな結婚式
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ヴァルタル王子との結婚を認めてもらった私は、リムサフス王国での新しい身分を用意してもらった。
私は、ウォルドロンという家に養女として迎え入れてもらった。ウォルドロン家の人たちは優しく、王子との結婚も色々とサポートしてくれた。今後は、ウォルドロン家の人間として生きることになった。助けてもらった分は、いつか恩返しをしないといけないと思っている。
月日は流れて、ヴァルタル王子と私の結婚式パーティーが行われる日になった。
とても高価な布で作られた、真っ白なドレスを着る。艶々と光沢のある布に、金糸で鳥の刺繍がされている。それは王家を象徴する紋章。ヴァルタル王子との結婚で、私も衣服に王家の紋章を付ける事が許されている。
「おめでとうございます、ルエラお嬢様!」
「本当に綺麗で、良かったです!」
「ウゥゥゥ。本当に、お嬢様が幸せになれて良かった。私共も、幸せです……!」
「皆、ありがとう」
前の家を出る時に私と一緒に付いてきてくれた使用人やメイドたちが、嬉しそうに祝福してくれた。彼らは引き続き、私のお世話係としてウォルドロン家で雇ってもらうことになった。
彼らに手伝ってもらい婚礼衣装の着替えを終えて、ヴァルタル王子と合流する。
「ルエラ、とても綺麗だ」
「ありがとうございます。ヴァルタル様も、とても格好いいです!」
いつ見てもヴァルタルは美しい顔だった。今日はとびきり、整った顔をしている。褐色の肌に、白い衣装がよく似合っていた。そんな彼と一緒に、会場へ向かう。
「さぁ、行こうか」
「はい」
使用人が扉を開けてくれた。奏でられた音楽に合わせて、ヴァルタル王子と一緒に会場の中へ入っていく。
会場には数え切れないほどの料理が並べられていて、結婚式で食べると縁起が良いとされる物がズラッと置かれていた。どれも美味しそうである。それを楽しんでいる人たちが沢山いた。
「「「おめでとうございます! ヴァルタル王子!」」」
「「「お会いできて光栄です、ルエラ様。おめでとう!」」」
結婚式パーティーに参加したリムサフス王国の貴族たちから、一斉に祝福される。私の名前も呼んでくれて、とても温かく迎え入れてもらった。
「私、とても幸せです。貴方に出会えた幸運に感謝しています」
「それを言うなら俺も、君との出会いを幸運に思っている。君に出会ってから、俺の人生は運が良いことばかりだ。本当に感謝している」
とても幸せな結婚式を挙げてもらった。私はこれからの人生を、ヴァルタル王子と一緒に歩んでいく。きっと、幸せになれるだろうと思えた。
私は、ウォルドロンという家に養女として迎え入れてもらった。ウォルドロン家の人たちは優しく、王子との結婚も色々とサポートしてくれた。今後は、ウォルドロン家の人間として生きることになった。助けてもらった分は、いつか恩返しをしないといけないと思っている。
月日は流れて、ヴァルタル王子と私の結婚式パーティーが行われる日になった。
とても高価な布で作られた、真っ白なドレスを着る。艶々と光沢のある布に、金糸で鳥の刺繍がされている。それは王家を象徴する紋章。ヴァルタル王子との結婚で、私も衣服に王家の紋章を付ける事が許されている。
「おめでとうございます、ルエラお嬢様!」
「本当に綺麗で、良かったです!」
「ウゥゥゥ。本当に、お嬢様が幸せになれて良かった。私共も、幸せです……!」
「皆、ありがとう」
前の家を出る時に私と一緒に付いてきてくれた使用人やメイドたちが、嬉しそうに祝福してくれた。彼らは引き続き、私のお世話係としてウォルドロン家で雇ってもらうことになった。
彼らに手伝ってもらい婚礼衣装の着替えを終えて、ヴァルタル王子と合流する。
「ルエラ、とても綺麗だ」
「ありがとうございます。ヴァルタル様も、とても格好いいです!」
いつ見てもヴァルタルは美しい顔だった。今日はとびきり、整った顔をしている。褐色の肌に、白い衣装がよく似合っていた。そんな彼と一緒に、会場へ向かう。
「さぁ、行こうか」
「はい」
使用人が扉を開けてくれた。奏でられた音楽に合わせて、ヴァルタル王子と一緒に会場の中へ入っていく。
会場には数え切れないほどの料理が並べられていて、結婚式で食べると縁起が良いとされる物がズラッと置かれていた。どれも美味しそうである。それを楽しんでいる人たちが沢山いた。
「「「おめでとうございます! ヴァルタル王子!」」」
「「「お会いできて光栄です、ルエラ様。おめでとう!」」」
結婚式パーティーに参加したリムサフス王国の貴族たちから、一斉に祝福される。私の名前も呼んでくれて、とても温かく迎え入れてもらった。
「私、とても幸せです。貴方に出会えた幸運に感謝しています」
「それを言うなら俺も、君との出会いを幸運に思っている。君に出会ってから、俺の人生は運が良いことばかりだ。本当に感謝している」
とても幸せな結婚式を挙げてもらった。私はこれからの人生を、ヴァルタル王子と一緒に歩んでいく。きっと、幸せになれるだろうと思えた。
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