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第3話 ミリの過去

元魔法少女は最強になる為に旅に出る

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 ミリの過去

 お父さんっ!見てみて~ミリ凄いでしょ!こーんなにたくさん絵本を読んだんだよっ!

 ミリは幼い頃,母親と父親そしてミリの3人でとても仲良く暮らしていた。
 母親と父親の中も良好でミリはいつも幸せを感じていた
 そう…6歳になる頃までは
 ある日,魔法使いらしき格好をした不審な者がミリの目の前に突然現れた
 ミリは絵本で読んだ魔法使いにとても似ていると思い,興奮気味に『まじょさん!まじょさん!』と話しかけた
 魔女はその瞬間ニヤリと笑い『なぁに?』と答えた。

『まじょさん!その帽子とってもきれいだね!』
 ハハっありがとう…
『良いな~ミリも被ってみたい!!』
 すまないな…この帽子は選ばれた者しか被れないんだ
『えらばれた者?』
 あぁそうさ…あ,そうだアメちゃんはいるかい?
『アメっ?!いるいる!ミリアメちゃんだいすきっ!』

 ミリは興奮気味にそう答えた
 ミリがそう答えると魔女はポケットから飴を1つ取り出した。

 すまないねぇ今は1つしか無いんだ
 今度また,沢山アメちゃんを持ってきてあげるよ…あ,でもミリの家がまだ分からないんだったな

 ミリは飴を1つ貰うと律儀にお礼を言った
ミリの貰った飴は,とても可愛くラッピングされていた

『ありがとう!まじょさん!お家?ミリのお家はあそこだよ!』

 ミリはそう言うと家の方向を指差しした

 ミリのお家はあそこなのかい…お母さんとお父さんは今居るかい?
『うんっ!居るよ~あ,まじょさんミリのお家に招待してあげる!!アメちゃんをくれたお礼だよ!!』

 ミリの小さな手の中にはまだ飴が残っている

 そうかい…ありがとう,じゃあ…お誘いを受けようかな…

 魔女がそう言うとミリはすぐに魔女の手を引っ張り走り出した

『まじょさん!早く早く~!』

 魔女はゼェゼェ言いながら走っている
 いつもホウキで移動しているのだろう,足が交互にクロスしていた
 その状態で走っているのだ正直奇妙な光景だ

 10分後,ようやく着いた
 ミリがさっき居た場所からあまり遠くない場所に家があった
 …魔女があんな走り方をしなければ5分で着けたはずだが,おっと失礼。つい本音が

 魔女が辺りを見渡すとある事に気付いた

(あら?ここは家が1軒しかない…あの子達ったらこんな場所に住んでいたのね…もう,教えてくれたって良いじゃない)

 魔女はそう思った

『まじょさん!早くお家に入ろう!』

 ミリがそう言うと魔女は…

 えぇ,お邪魔します…

 …と言った

 ミリは魔女の言葉を聞いた次の瞬間,思いっきり扉を開いた。
 
 そして…ミリがただいま!と言うと両親は驚いた顔をしミリ達の居るこちらに目を向けた。
 ミリも魔女も同じように驚いた表情をした
 両親は一体何をしていたのだろうか…それは…
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