26 / 154
透明化スキルを手に入れたらしい
しおりを挟む
学校は始業式と伝達事項のホームルームで終わった。
素敵だ……昼からは久しぶりの自由時間だなんて!
「おい、カエル野郎」
んっ?
「アマなんか言った?」
「いや、とっととシロノワール&クリームソーダ行くぞ」
「太るぞ?」
「俺は太りたいんだよ」
うわっ、女子の皆さん聞いていましたか?
こいつ太りたいとか、ダイエットに励む皆さんを敵に回す発言しましたよ~!!
ほら、ガッカリして文句言っちゃって下さい!
「いいな~天野くんに私のお肉分けて上げたいよ~」
「私も~何で太らないの~ズルい」
えっ?
ちょっと!!
反応がおかしくない??
以前に君たちが『飲むだけでカロリーカット』とかそんな名前の薬飲んでるから、「ダイエット?」って聞いただけで、「はっ?何?ケンカ売ってるの?」とか「ふざけんな、マジで」って言ってたよね?
俺はハッキリ覚えているんだけどな……記憶違い……もしくは別人だったのかな?
めちゃくちゃ冷たい目で見られたんだけどな。
理不尽だ……
やり切れなくて、現実逃避していたらキムが肩を叩いてきたよ。
わかってくれるか、この気持ちを……
「木村くんなんか身体引き締まった感じする~」
「ほんと、前にも増してイケメンって感じ」
ですよね。
うん、わかってた、わかってたさ。
「おいっ!てめーだよ、横川!このカエル野郎が」
2人は女の子に話しかけられているというのに、俺は男で、しかも若狭かよ……
ってか、何でカエル?
カエル……カエル、あぁハゲヤクザがダンジョン内でカエルみたいに飛び跳ねているとか言ってたな。
あの人に聞いたのか?
いや、俺のjobやスキルは未だ極秘事項らしいから、話すわけないか。
「えっと、なんでカエル?」
「なに?もしかしてお前、俺がお前のjob知らないとでも思ってんの?」
「うん、知っている方が少ないしね」
「軽業師だろ?なに?カッコ悪くて隠してたのか?ああっ?」
えぇ……
なぜにドヤ顔なのかな。
そしてもし俺が軽業師でも、お前の草履取りは変わんないし、儀で俺が完走し、お前が棄権したのも変わらない事実なんだけど。
「どうせ戦わずにぴょんぴょん逃げまくるヘタレなんだろっ?それで鬼にはどうせ不正で勝ったんだろうが」
うん、半分正解だ。
確かにぴょんぴょん逃げまくっていたしね。
ただ不正はしたくとも出来ないだろう。
裸になって、穴という穴を見られたんだから……
うぉっ、触ってくる手つきとか思い出したら寒気してきた。
せっかくリノンさんのメロンや指先の動きで、記憶をアップデートしていたのに!
「図星かよ、顔青くしやがって」
いやいやいや、お前も同じ体験しているだろうに……
もしかしてこいつは両刀遣いなのか?
取り巻きは夜の生活も一緒だとか?
うわっ、これ以上近寄らないでくれ……そういった性癖は、人それぞれだと思うから否定はしないけれども、俺はノーマルなんだ、女の子が大好きなんだ、勘弁して欲しい。
それにしても、軽業師ってjob名を誰に聞いたんだろうか。
宴会場でやらかした時には、そんな事は一切言ってなかったから、それ以降に知ったんだろうけど……
言ったのは、依頼でダンジョンに一緒に潜ったリア充クソ野郎の伊東たちか、勉強のために行った栄ダンジョンで絡んできた名も知らぬ3人だけのはずだ。
まぁ、誰かと知り合いだったとかそんなオチだろうけど、こいつ謹慎ちゃんとしてないじゃん。
伊東たちは逆恨みしていそうだし、名も知らぬ3人はバカにして吹聴していそうだからね。
「お前ら、その2人も鉱夫と薬草家の底辺職業だぞ。将来性皆無の底辺だ」
あー
アマとキムにキャッキャと、俺が聞いた事のない声で話しかけている女の子にまでちょっかいかけだしたよ。
「はっ?それがなに?」
「ってゆうか、自分だって草履取りじゃん」
その通りっ!
よく言ってくれた。
「あぁっ?俺はそいつら3人と違って、末は天下取りのjobなんだよ」
なんだろう、この違和感。
もしかして宴会場での出来事の記憶を無くしているのかな?
それとも都合のいい所だけ覚えている、超ポジティブな感じ?
「そういうのは、天下取ってから言ったら?」
「それに2人だったら、私たちが養ってもいいし」
若狭は3人と言ったのに、2人に変わっている不思議。
あれー?
ここにもう1人居るの、見えてないのかなー?
もしかして、知らない間に透明化スキルとか手に入れちゃったのかな、俺は……
泣いていいかな?……泣きたい。
「お前ら、なに調子のってんの?」
「え~なに~?めんどくさいな~」
「ごめ~ん、パパママに言いつけたりしないでね~」
おおっ、頼もしいっ!
これで俺がいる事も認識してくれると最高だ。
「おい、カエル野郎っ、てめぇも調子のってんなよ」
ひよった、こいつ女の子たちに勝てないと踏んでひよりやがった。
そして女の子たちは、もう自分には関係ないとばかりにこちらに見向きもしないと……
逆にちょっと面白くなってきたけど、さすがにもう面倒くさいな。
その気になられたら困るから嫌だけど、周りに聞こえないように少し近付くか。
「若様に言っておくよ、特別なお猿さんは謹慎の意味を理解出来ませんって。今度こそ切腹かなー?」
「っ!切腹ってなんだよ」
マジで記憶なくしてるのかよ……
まぁあれはあまりにもショッキングな出来事だったしね。
「お前が儀を2階層で棄権した事実は変わらないんだよ」
「それはてめぇがズルしたんだろうがっ」
「だったら、そう言って若様に言えよ」
「……てめぇ覚えとけよ。他のみんなも納得してないからな」
やっと帰って行ってくれたよ……
なんか先生に言いつけてやるーって言っているみたいでカッコ悪くて嫌だけど、どうやら若様ってワードは効果的らしい。
お猿さん事件は覚えてないけど、やはり怖いんだろうな~。
まぁ普段からヤバイクソ忍者だし、発言とか近衛班の人たちとかヤバかったもんね……あの動きは俺のNINJAよりも、それっぽかったし。
それにしても、他のみんなもか……
あれだけ何度も叱咤されてもか~
そんなにもクソ忍者の直弟子がいいのかね?
なんか勝手に幻想抱いている気がする。現実はドSで、訓練にあたっては「なるべく殺さないようにな」とかハゲヤクザに言っちゃうくらいなのに。なるべくって何だよって話ですよ、なるべくも何も殺しちゃダメでしょ!
あぁーヤダヤダ。
まだ昼だけど、明日が来て欲しくない。
そういえば、明日からの修行はまた訓練施設でやるのかな?明日までにメールで連絡するとか言ってたけど。
教官の顔も久しく見ていないけど、教官に戻るのかな?そう願いたい、もうあのクソ忍者と組長コンビやトリオはヤダ。
生き地獄とは正にあの訓練だと思う、本当に。
どうせの生き地獄なら……リノンさんカムバーック!!
「ヨコ、坊っちゃまとは話し終わった?」
「んっ……あぁ、捨て台詞を吐いて消えていった」
「んじゃあ、行こうぜ」
「キムは……相変わらずのモテモテですな」
「そうそう、俺はキムに近寄るためのきっかけだった……」
「そっか……」
良かった、アマもこちらの仲間だった。
その当事者たるキムは……一方的に話しかけられて困っているようだ。
「助けてやれよ」
「あの状況に入っていく勇気がない」
「大丈夫だ、ヨコなら行ける」
「……俺はきっと2人には見えていない」
「……」
何故黙るんだよっ。
そこは嘘でも、「そんな事ないだろ」とか言うべきところだろうが!
「ごめんね、ちょっとこれから3人で大切な用事があるから」
「そうそう」
「え~それって私たちも一緒じゃダメ~?」
「みんなの方が楽しいよ~」
この子たちってこんなに積極的だったっけ?
1年生1年間と1学期を終えるまでは、キムの方をチラチラ見ている事はよくあったけど、こんなに自分たちから話しかけてくる事なんてなかったはずだ。
もしかして……
よくその手の雑誌には『高校2年生の夏が、1番大人への階段を駆け昇る事が多い』とか書いてあるのを読んだ気がするし……
そういう事?
そう考えてみれば、どことなく色っぽくなった気もするな……
「ねぇ横川くんもいいよねっ?」
「5人の方が楽しいに決まってるって」
この言葉……俺が透明化する前だったら良かったんだけどね。
信じて5人で出掛けても、きっと俺はひとりぼっち……だけど、ここは親友たちの為に!
「3人で用があるから、なっ!?」
決してこいつらだけを先にはいかせないっ!
そんなの許せない!
「うん、そういう事だからごめんね」
「そうそう」
そしてキムよ……お前さっきから「そうそう」しか言ってなくないか?
そんなんじゃ、いつまで経っても彼女なんて出来……あぁ、こいつは別だ。何も言わなくても、全部やってくれる彼女とかすぐに出来そうだ。
「じゃあ、今度行こうね」
「ねっ!よに……5人で、ねっ」
おうっ……
また透明化しはじめていたようだ。
3人並んでいて、俺だけ消えるとか、お前らの目はどうなってるんだよ。
「行くか」
「おう、腹減った」
「そだね……」
「何凹んでんの?まぁ俺もお前と同じ気持ちだけど」
同じ気持ちだと?
お前は見えていたじゃねえか!?
勝手に透明化される気持ちにもなってみろよ!
「うちの孤児院の職員の人はヨコの事カッコイイって言ってたぞ」
「うちもだ」
「マジで?なんて言う名前?歳は?」
「がっつき具合が怖い」
「必死すぎ」
「いいから、はよ、名前っ!」
「まぁコメダで舌を潤してからだ」
「ヒレカツが俺を待っている」
何で焦らすんだよっ!
そんな貴重な人の事を今まで黙っているとか、なんて親友がいのない奴らだ。
これはもしかしたら、俺の春が近いかも知れない。
んっ?如月先輩は?
それはそれ、これはこれだ。
高校2年生、チャンスは逃してられないんだよ!
素敵だ……昼からは久しぶりの自由時間だなんて!
「おい、カエル野郎」
んっ?
「アマなんか言った?」
「いや、とっととシロノワール&クリームソーダ行くぞ」
「太るぞ?」
「俺は太りたいんだよ」
うわっ、女子の皆さん聞いていましたか?
こいつ太りたいとか、ダイエットに励む皆さんを敵に回す発言しましたよ~!!
ほら、ガッカリして文句言っちゃって下さい!
「いいな~天野くんに私のお肉分けて上げたいよ~」
「私も~何で太らないの~ズルい」
えっ?
ちょっと!!
反応がおかしくない??
以前に君たちが『飲むだけでカロリーカット』とかそんな名前の薬飲んでるから、「ダイエット?」って聞いただけで、「はっ?何?ケンカ売ってるの?」とか「ふざけんな、マジで」って言ってたよね?
俺はハッキリ覚えているんだけどな……記憶違い……もしくは別人だったのかな?
めちゃくちゃ冷たい目で見られたんだけどな。
理不尽だ……
やり切れなくて、現実逃避していたらキムが肩を叩いてきたよ。
わかってくれるか、この気持ちを……
「木村くんなんか身体引き締まった感じする~」
「ほんと、前にも増してイケメンって感じ」
ですよね。
うん、わかってた、わかってたさ。
「おいっ!てめーだよ、横川!このカエル野郎が」
2人は女の子に話しかけられているというのに、俺は男で、しかも若狭かよ……
ってか、何でカエル?
カエル……カエル、あぁハゲヤクザがダンジョン内でカエルみたいに飛び跳ねているとか言ってたな。
あの人に聞いたのか?
いや、俺のjobやスキルは未だ極秘事項らしいから、話すわけないか。
「えっと、なんでカエル?」
「なに?もしかしてお前、俺がお前のjob知らないとでも思ってんの?」
「うん、知っている方が少ないしね」
「軽業師だろ?なに?カッコ悪くて隠してたのか?ああっ?」
えぇ……
なぜにドヤ顔なのかな。
そしてもし俺が軽業師でも、お前の草履取りは変わんないし、儀で俺が完走し、お前が棄権したのも変わらない事実なんだけど。
「どうせ戦わずにぴょんぴょん逃げまくるヘタレなんだろっ?それで鬼にはどうせ不正で勝ったんだろうが」
うん、半分正解だ。
確かにぴょんぴょん逃げまくっていたしね。
ただ不正はしたくとも出来ないだろう。
裸になって、穴という穴を見られたんだから……
うぉっ、触ってくる手つきとか思い出したら寒気してきた。
せっかくリノンさんのメロンや指先の動きで、記憶をアップデートしていたのに!
「図星かよ、顔青くしやがって」
いやいやいや、お前も同じ体験しているだろうに……
もしかしてこいつは両刀遣いなのか?
取り巻きは夜の生活も一緒だとか?
うわっ、これ以上近寄らないでくれ……そういった性癖は、人それぞれだと思うから否定はしないけれども、俺はノーマルなんだ、女の子が大好きなんだ、勘弁して欲しい。
それにしても、軽業師ってjob名を誰に聞いたんだろうか。
宴会場でやらかした時には、そんな事は一切言ってなかったから、それ以降に知ったんだろうけど……
言ったのは、依頼でダンジョンに一緒に潜ったリア充クソ野郎の伊東たちか、勉強のために行った栄ダンジョンで絡んできた名も知らぬ3人だけのはずだ。
まぁ、誰かと知り合いだったとかそんなオチだろうけど、こいつ謹慎ちゃんとしてないじゃん。
伊東たちは逆恨みしていそうだし、名も知らぬ3人はバカにして吹聴していそうだからね。
「お前ら、その2人も鉱夫と薬草家の底辺職業だぞ。将来性皆無の底辺だ」
あー
アマとキムにキャッキャと、俺が聞いた事のない声で話しかけている女の子にまでちょっかいかけだしたよ。
「はっ?それがなに?」
「ってゆうか、自分だって草履取りじゃん」
その通りっ!
よく言ってくれた。
「あぁっ?俺はそいつら3人と違って、末は天下取りのjobなんだよ」
なんだろう、この違和感。
もしかして宴会場での出来事の記憶を無くしているのかな?
それとも都合のいい所だけ覚えている、超ポジティブな感じ?
「そういうのは、天下取ってから言ったら?」
「それに2人だったら、私たちが養ってもいいし」
若狭は3人と言ったのに、2人に変わっている不思議。
あれー?
ここにもう1人居るの、見えてないのかなー?
もしかして、知らない間に透明化スキルとか手に入れちゃったのかな、俺は……
泣いていいかな?……泣きたい。
「お前ら、なに調子のってんの?」
「え~なに~?めんどくさいな~」
「ごめ~ん、パパママに言いつけたりしないでね~」
おおっ、頼もしいっ!
これで俺がいる事も認識してくれると最高だ。
「おい、カエル野郎っ、てめぇも調子のってんなよ」
ひよった、こいつ女の子たちに勝てないと踏んでひよりやがった。
そして女の子たちは、もう自分には関係ないとばかりにこちらに見向きもしないと……
逆にちょっと面白くなってきたけど、さすがにもう面倒くさいな。
その気になられたら困るから嫌だけど、周りに聞こえないように少し近付くか。
「若様に言っておくよ、特別なお猿さんは謹慎の意味を理解出来ませんって。今度こそ切腹かなー?」
「っ!切腹ってなんだよ」
マジで記憶なくしてるのかよ……
まぁあれはあまりにもショッキングな出来事だったしね。
「お前が儀を2階層で棄権した事実は変わらないんだよ」
「それはてめぇがズルしたんだろうがっ」
「だったら、そう言って若様に言えよ」
「……てめぇ覚えとけよ。他のみんなも納得してないからな」
やっと帰って行ってくれたよ……
なんか先生に言いつけてやるーって言っているみたいでカッコ悪くて嫌だけど、どうやら若様ってワードは効果的らしい。
お猿さん事件は覚えてないけど、やはり怖いんだろうな~。
まぁ普段からヤバイクソ忍者だし、発言とか近衛班の人たちとかヤバかったもんね……あの動きは俺のNINJAよりも、それっぽかったし。
それにしても、他のみんなもか……
あれだけ何度も叱咤されてもか~
そんなにもクソ忍者の直弟子がいいのかね?
なんか勝手に幻想抱いている気がする。現実はドSで、訓練にあたっては「なるべく殺さないようにな」とかハゲヤクザに言っちゃうくらいなのに。なるべくって何だよって話ですよ、なるべくも何も殺しちゃダメでしょ!
あぁーヤダヤダ。
まだ昼だけど、明日が来て欲しくない。
そういえば、明日からの修行はまた訓練施設でやるのかな?明日までにメールで連絡するとか言ってたけど。
教官の顔も久しく見ていないけど、教官に戻るのかな?そう願いたい、もうあのクソ忍者と組長コンビやトリオはヤダ。
生き地獄とは正にあの訓練だと思う、本当に。
どうせの生き地獄なら……リノンさんカムバーック!!
「ヨコ、坊っちゃまとは話し終わった?」
「んっ……あぁ、捨て台詞を吐いて消えていった」
「んじゃあ、行こうぜ」
「キムは……相変わらずのモテモテですな」
「そうそう、俺はキムに近寄るためのきっかけだった……」
「そっか……」
良かった、アマもこちらの仲間だった。
その当事者たるキムは……一方的に話しかけられて困っているようだ。
「助けてやれよ」
「あの状況に入っていく勇気がない」
「大丈夫だ、ヨコなら行ける」
「……俺はきっと2人には見えていない」
「……」
何故黙るんだよっ。
そこは嘘でも、「そんな事ないだろ」とか言うべきところだろうが!
「ごめんね、ちょっとこれから3人で大切な用事があるから」
「そうそう」
「え~それって私たちも一緒じゃダメ~?」
「みんなの方が楽しいよ~」
この子たちってこんなに積極的だったっけ?
1年生1年間と1学期を終えるまでは、キムの方をチラチラ見ている事はよくあったけど、こんなに自分たちから話しかけてくる事なんてなかったはずだ。
もしかして……
よくその手の雑誌には『高校2年生の夏が、1番大人への階段を駆け昇る事が多い』とか書いてあるのを読んだ気がするし……
そういう事?
そう考えてみれば、どことなく色っぽくなった気もするな……
「ねぇ横川くんもいいよねっ?」
「5人の方が楽しいに決まってるって」
この言葉……俺が透明化する前だったら良かったんだけどね。
信じて5人で出掛けても、きっと俺はひとりぼっち……だけど、ここは親友たちの為に!
「3人で用があるから、なっ!?」
決してこいつらだけを先にはいかせないっ!
そんなの許せない!
「うん、そういう事だからごめんね」
「そうそう」
そしてキムよ……お前さっきから「そうそう」しか言ってなくないか?
そんなんじゃ、いつまで経っても彼女なんて出来……あぁ、こいつは別だ。何も言わなくても、全部やってくれる彼女とかすぐに出来そうだ。
「じゃあ、今度行こうね」
「ねっ!よに……5人で、ねっ」
おうっ……
また透明化しはじめていたようだ。
3人並んでいて、俺だけ消えるとか、お前らの目はどうなってるんだよ。
「行くか」
「おう、腹減った」
「そだね……」
「何凹んでんの?まぁ俺もお前と同じ気持ちだけど」
同じ気持ちだと?
お前は見えていたじゃねえか!?
勝手に透明化される気持ちにもなってみろよ!
「うちの孤児院の職員の人はヨコの事カッコイイって言ってたぞ」
「うちもだ」
「マジで?なんて言う名前?歳は?」
「がっつき具合が怖い」
「必死すぎ」
「いいから、はよ、名前っ!」
「まぁコメダで舌を潤してからだ」
「ヒレカツが俺を待っている」
何で焦らすんだよっ!
そんな貴重な人の事を今まで黙っているとか、なんて親友がいのない奴らだ。
これはもしかしたら、俺の春が近いかも知れない。
んっ?如月先輩は?
それはそれ、これはこれだ。
高校2年生、チャンスは逃してられないんだよ!
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
強制無人島生活
デンヒロ
ファンタジー
主人公の名前は高松 真。
修学旅行中に乗っていたクルーズ船が事故に遭い、
救命いかだで脱出するも無人島に漂着してしまう。
更に一緒に流れ着いた者たちに追放された挙げ句に取り残されてしまった。
だが、助けた女の子たちと共に無人島でスローライフな日々を過ごすことに……
果たして彼は無事に日本へ帰ることができるのか?
注意
この作品は作者のモチベーション維持のために少しずつ投稿します。
1話あたり300~1000文字くらいです。
ご了承のほどよろしくお願いします。
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
俺のギフト【草】は草を食うほど強くなるようです ~クズギフトの息子はいらないと追放された先が樹海で助かった~
草乃葉オウル
ファンタジー
★お気に入り登録お願いします!★
男性向けHOTランキングトップ10入り感謝!
王国騎士団長の父に自慢の息子として育てられた少年ウォルト。
だが、彼は14歳の時に行われる儀式で【草】という謎のギフトを授かってしまう。
周囲の人間はウォルトを嘲笑し、強力なギフトを求めていた父は大激怒。
そんな父を「顔真っ赤で草」と煽った結果、ウォルトは最果ての樹海へ追放されてしまう。
しかし、【草】には草が持つ効能を増幅する力があった。
そこらへんの薬草でも、ウォルトが食べれば伝説級の薬草と同じ効果を発揮する。
しかも樹海には高額で取引される薬草や、絶滅したはずの幻の草もそこら中に生えていた。
あらゆる草を食べまくり最強の力を手に入れたウォルトが樹海を旅立つ時、王国は思い知ることになる。
自分たちがとんでもない人間を解き放ってしまったことを。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
修行マニアの高校生 異世界で最強になったのでスローライフを志す
佐原
ファンタジー
毎日修行を勤しむ高校生西郷努は柔道、ボクシング、レスリング、剣道、など日本の武術以外にも海外の武術を極め、世界王者を陰ながらぶっ倒した。その後、しばらくの間目標がなくなるが、努は「次は神でも倒すか」と志すが、どうやって神に会うか考えた末に死ねば良いと考え、自殺し見事転生するこができた。その世界ではステータスや魔法などが存在するゲームのような世界で、努は次に魔法を極めた末に最高神をぶっ倒し、やることがなくなったので「だらだらしながら定住先を見つけよう」ついでに伴侶も見つかるといいなとか思いながらスローライフを目指す。
誤字脱字や話のおかしな点について何か有れば教えて下さい。また感想待ってます。返信できるかわかりませんが、極力返します。
また今まで感想を却下してしまった皆さんすいません。
僕は豆腐メンタルなのでマイナスのことの感想は控えて頂きたいです。
不定期投稿になります、週に一回は投稿したいと思います。お待たせして申し訳ございません。
他作品はストックもかなり有りますので、そちらで回したいと思います
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる