44 / 50
魔王セト襲来編
その44 次なる刺客☆
しおりを挟む
「ふざけんじゃねぇ! 魔王殺しがあの西園寺オスカーだって言いてぇのか!?」
「奴の実力は認めるが、流石にそれは無理があるだろう!」
生徒会室に集まった幹部五人。
その中の男子二人、エイダンとガブリエルが声を張り上げる。
再び五人は西園寺オスカーの件で集められた。
そこで生徒会長アリアの口から告げられた衝撃の事実。
『魔王セトを倒した勇者の正体は、西園寺オスカーさんです』
副会長のアレクサンダー、そしてルーナはこの言葉に頷く。
恐るべき西園寺オスカー。
だが、この二人の中にあるオスカーへの好奇心はさらに膨れ上がっていた。
「あれは間違いなくオスカー君だね。ボクの言った通り、彼はヤバいよ。魔王以上の実力の持ち主だ」
アレクサンダーが興奮した様子で椅子から立ち上がり、こまめに跳ねながら感情を表現している。
人間を超越した戦いに震えたのは、グレイソン達だけではない。
「アリア、ごめんなさいね。ワタシ、結構本気でオスカーのことが気になるみたい」
ルーナが色っぽい笑みを浮かべる。
これに大笑いしたのはアレクサンダーだった。
「いやはや、罪な男だなぁ、オスカー君は」
対して、アリアはというと――。
「ル、ルーナ? そ、それはどういうことでしょうか?」
明らかに動揺している。
自分の好きな相手を、セクシー美少女である月城ルーナに狙われるわけにはいかない。ルーナの女性としての魅力を誰よりも知っているアリアは、焦るあまり椅子から転げ落ちた。
生徒会長らしくない、明らかな失態である。
これには副会長も頭を抱えた。
「動揺しすぎだよアリア君。きっといつもの冗談さ。だろ?」
「いいえ、あの言い方は……本気です」
アリアが断言する。
「あら、流石ね。親友同士、オスカーを取り合いましょうか」
「え! 本気だったの?」
冗談だと思っていたアレクサンダー。
抜けたような声を出し、またそれに対して楽しそうに笑う。
「こんな面白いことはないよ! 恋の三角関係……いや、四角関係かな?」
ちらっとガブリエルに目をやる。
ガブリエルは知的な相貌を歪め、きつくアレクサンダーを睨んだ。
「アレク、変なことを言わないでください」
副会長のやりすぎた言動。
アリアは厳しい表情でアレクサンダーを見た。
彼に反省の様子はなかったが、これ以上何か言うことはない。引き際を知っている。
だが、アレクサンダーが話さなくなったことにより、生徒会室は沈黙に包まれてしまった。
学園屈指の実力者が集まる場に、気まずさが広がる。
その発端は副会長の白竜アレクサンダーだ。この気まずさがまた面白かったのか、吹き出しそうになるのを堪えていた。
会長がコホンと咳払いし、話し合いが再開される。
「今回わかった通り、オスカーさんには魔王に勝るほどの力があります。確かに危険ですが、やはり敵対することは賢い選択ではないと思いますの」
「そうだね、うんうん、その通り」
「アレク、貴方様はどういう考えですか?」
「いやー、ボクは敵対したいなぁ。面白そうだし、きっと男子二人も賛成してくれると思うよ。前と同様にね」
「本当ですか?」
半分呆れたように、半分怒ったように。
副会長を見るアリア。
そこに、口を閉じていたエイダンがまた声を上げた。
「俺様は一回西園寺と戦わねぇと納得できねぇ」
不機嫌そうにエイダンが言う。
何度も耳にする西園寺オスカーという名前。ガブリエルは座学で彼に敗北した。しかし、実技の実力はまだわからない。
エイダンは魔王セトを倒した少年がオスカーだとは考えていなかった。馬鹿げているとまで思っている。
それだけの力があるのなら、どうして学園生活で使わないのか。
エイダンは常に全力だ。
日々の授業でも、行事でも、遊びでも。
自分に出せる全ての力を使い、相手に勝つ。力を抜くなどあり得ない。力を隠すなどもってのほかだ。
「いいね! ボクは応援するよ!」
再び勢いを取り戻しつつあるアレクサンダーが、エイダンに加勢する。
「ちょうど夏休み明けに勇者祭があるから、そこでオスカー君と対決するといい」
「勇者祭か」
みなぎってきた、とでも言うように、エイダンが真っ赤な目に闘志を燃やす。
九月の勇者祭。
この行事には学園の生徒全員が参加し、闘技場で各々の技を競い合う。剣術、神能など、使えるものは全て使い、文字通り全力でしのぎを削る。
三学年合同で行われるため、当然ながら経験を積んだ三年生が有利だ。
しかし、それが厳しい勇者の世界。
経験不足などという言い訳なんてできないほど、勇者業は過酷なのだ。
上位十六人で競われる二日目の決勝トーナメントに進出するためには、初日の一次予選と二次予選を通過する必要がある。だいたいの一年生はここで落とされるが、エイダンは一年生であるオスカーと決勝トーナメントで戦おうと考えていた。
彼にとって決勝トーナメント進出は当然のこと。
エイダンからすれば、そもそもオスカーが二次予選を突破できるかも怪しい。
「俺様が勇者祭の一位を取る! おめぇらは黙って見てろ!」
「面白いね、きみって奴は。じゃあ、ボクは今年の勇者祭の参加を遠慮しようかな」
「ふざけんじゃねぇぞ! おめぇも俺様がぶっ飛ばす!」
「冗談さ。前回覇者のボクが参加しないわけにはいかないからね」
エイダンはアレクサンダーの実力を認めている。
一度も彼に勝てたことはない。
だが、だからこそ、全力のアレクサンダーと戦い、負かす必要があった。
規格外の白竜アレクサンダーと西園寺オスカーに堂々と喧嘩を吹っかける発言をしたエイダン。
彼らしいその発言に微笑むアリア。そしてルーナ。
二人はオスカーが魔王を倒せるほどの実力だと知っている。その微笑みは呆れと興味、そして期待。もしかしたら、どこまでも負けず嫌いのエイダンなら、何か起こしてくれるのではないか。
ガブリエルも今回は彼を罵倒しなかった。
西園寺オスカーという存在は脅威だ。そんな存在に堂々と立ち向かえる度胸は、今のガブリエルにはない。
そして、アレクサンダーは。
勇者祭の出場に対して、エイダン以上に燃えていた。
「まったくその通りだね、エイダン君! ボクも遠慮なんてせずに、魔王を倒したオスカー君に勝ちにいくよ」
「奴の実力は認めるが、流石にそれは無理があるだろう!」
生徒会室に集まった幹部五人。
その中の男子二人、エイダンとガブリエルが声を張り上げる。
再び五人は西園寺オスカーの件で集められた。
そこで生徒会長アリアの口から告げられた衝撃の事実。
『魔王セトを倒した勇者の正体は、西園寺オスカーさんです』
副会長のアレクサンダー、そしてルーナはこの言葉に頷く。
恐るべき西園寺オスカー。
だが、この二人の中にあるオスカーへの好奇心はさらに膨れ上がっていた。
「あれは間違いなくオスカー君だね。ボクの言った通り、彼はヤバいよ。魔王以上の実力の持ち主だ」
アレクサンダーが興奮した様子で椅子から立ち上がり、こまめに跳ねながら感情を表現している。
人間を超越した戦いに震えたのは、グレイソン達だけではない。
「アリア、ごめんなさいね。ワタシ、結構本気でオスカーのことが気になるみたい」
ルーナが色っぽい笑みを浮かべる。
これに大笑いしたのはアレクサンダーだった。
「いやはや、罪な男だなぁ、オスカー君は」
対して、アリアはというと――。
「ル、ルーナ? そ、それはどういうことでしょうか?」
明らかに動揺している。
自分の好きな相手を、セクシー美少女である月城ルーナに狙われるわけにはいかない。ルーナの女性としての魅力を誰よりも知っているアリアは、焦るあまり椅子から転げ落ちた。
生徒会長らしくない、明らかな失態である。
これには副会長も頭を抱えた。
「動揺しすぎだよアリア君。きっといつもの冗談さ。だろ?」
「いいえ、あの言い方は……本気です」
アリアが断言する。
「あら、流石ね。親友同士、オスカーを取り合いましょうか」
「え! 本気だったの?」
冗談だと思っていたアレクサンダー。
抜けたような声を出し、またそれに対して楽しそうに笑う。
「こんな面白いことはないよ! 恋の三角関係……いや、四角関係かな?」
ちらっとガブリエルに目をやる。
ガブリエルは知的な相貌を歪め、きつくアレクサンダーを睨んだ。
「アレク、変なことを言わないでください」
副会長のやりすぎた言動。
アリアは厳しい表情でアレクサンダーを見た。
彼に反省の様子はなかったが、これ以上何か言うことはない。引き際を知っている。
だが、アレクサンダーが話さなくなったことにより、生徒会室は沈黙に包まれてしまった。
学園屈指の実力者が集まる場に、気まずさが広がる。
その発端は副会長の白竜アレクサンダーだ。この気まずさがまた面白かったのか、吹き出しそうになるのを堪えていた。
会長がコホンと咳払いし、話し合いが再開される。
「今回わかった通り、オスカーさんには魔王に勝るほどの力があります。確かに危険ですが、やはり敵対することは賢い選択ではないと思いますの」
「そうだね、うんうん、その通り」
「アレク、貴方様はどういう考えですか?」
「いやー、ボクは敵対したいなぁ。面白そうだし、きっと男子二人も賛成してくれると思うよ。前と同様にね」
「本当ですか?」
半分呆れたように、半分怒ったように。
副会長を見るアリア。
そこに、口を閉じていたエイダンがまた声を上げた。
「俺様は一回西園寺と戦わねぇと納得できねぇ」
不機嫌そうにエイダンが言う。
何度も耳にする西園寺オスカーという名前。ガブリエルは座学で彼に敗北した。しかし、実技の実力はまだわからない。
エイダンは魔王セトを倒した少年がオスカーだとは考えていなかった。馬鹿げているとまで思っている。
それだけの力があるのなら、どうして学園生活で使わないのか。
エイダンは常に全力だ。
日々の授業でも、行事でも、遊びでも。
自分に出せる全ての力を使い、相手に勝つ。力を抜くなどあり得ない。力を隠すなどもってのほかだ。
「いいね! ボクは応援するよ!」
再び勢いを取り戻しつつあるアレクサンダーが、エイダンに加勢する。
「ちょうど夏休み明けに勇者祭があるから、そこでオスカー君と対決するといい」
「勇者祭か」
みなぎってきた、とでも言うように、エイダンが真っ赤な目に闘志を燃やす。
九月の勇者祭。
この行事には学園の生徒全員が参加し、闘技場で各々の技を競い合う。剣術、神能など、使えるものは全て使い、文字通り全力でしのぎを削る。
三学年合同で行われるため、当然ながら経験を積んだ三年生が有利だ。
しかし、それが厳しい勇者の世界。
経験不足などという言い訳なんてできないほど、勇者業は過酷なのだ。
上位十六人で競われる二日目の決勝トーナメントに進出するためには、初日の一次予選と二次予選を通過する必要がある。だいたいの一年生はここで落とされるが、エイダンは一年生であるオスカーと決勝トーナメントで戦おうと考えていた。
彼にとって決勝トーナメント進出は当然のこと。
エイダンからすれば、そもそもオスカーが二次予選を突破できるかも怪しい。
「俺様が勇者祭の一位を取る! おめぇらは黙って見てろ!」
「面白いね、きみって奴は。じゃあ、ボクは今年の勇者祭の参加を遠慮しようかな」
「ふざけんじゃねぇぞ! おめぇも俺様がぶっ飛ばす!」
「冗談さ。前回覇者のボクが参加しないわけにはいかないからね」
エイダンはアレクサンダーの実力を認めている。
一度も彼に勝てたことはない。
だが、だからこそ、全力のアレクサンダーと戦い、負かす必要があった。
規格外の白竜アレクサンダーと西園寺オスカーに堂々と喧嘩を吹っかける発言をしたエイダン。
彼らしいその発言に微笑むアリア。そしてルーナ。
二人はオスカーが魔王を倒せるほどの実力だと知っている。その微笑みは呆れと興味、そして期待。もしかしたら、どこまでも負けず嫌いのエイダンなら、何か起こしてくれるのではないか。
ガブリエルも今回は彼を罵倒しなかった。
西園寺オスカーという存在は脅威だ。そんな存在に堂々と立ち向かえる度胸は、今のガブリエルにはない。
そして、アレクサンダーは。
勇者祭の出場に対して、エイダン以上に燃えていた。
「まったくその通りだね、エイダン君! ボクも遠慮なんてせずに、魔王を倒したオスカー君に勝ちにいくよ」
43
お気に入りに追加
532
あなたにおすすめの小説
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
戦争から帰ってきたら、俺の婚約者が別の奴と結婚するってよ。
隣のカキ
ファンタジー
国家存亡の危機を救った英雄レイベルト。彼は幼馴染のエイミーと婚約していた。
婚約者を想い、幾つもの死線をくぐり抜けた英雄は戦後、結婚の約束を果たす為に生まれ故郷の街へと戻る。
しかし、戦争で負った傷も癒え切らぬままに故郷へと戻った彼は、信じられない光景を目の当たりにするのだった……
勇者は発情中
shiyushiyu
ファンタジー
顔立ちよし、性格よし、決してモテないわけではない助態はウキウキのエロライフを満喫中だった。
今日もいつもみたいに一発ヤれると思っていたのに…
気が付いて異世界に転生したら、自分が思ってたハーレム世界とはちょっと違う世界だった!
神様!さっき話してたことと違いませんか?
助態は異世界でもエロライフを満喫できるのか…?
ムフフでハラハラな異世界生活!
――――――――――――――
毎日をそれとなく過ごしていた助態は、電車の中で綺麗なお姉さんのパンチラを見かける。
誘われたと思った助態は高揚する気持ちとは裏腹に階段から転落して死んでしまう。
死後の世界なんて信じていなかったが、本当にあった。
そこで神様に出会い、輪廻転生するまでの間、他の世界に転生させてくれることになった。
しかも自分の望む世界へと!
でも待って!ハーレム世界を望んだのに転生したのは発情中の勇者じゃん!話が違うよ神様ー!
スキルは自分ですることだけ。
武器は股間の秘剣。
そんなポンコツ発情勇者が異世界で無双しまくる?いいえしません。
ハーレムしまくる?いいえしません。
ある意味うらやまで、ある意味絶対にこんな世界に転生したくない異世界転生!
輪廻転生するまでの間の暇つぶしに主人公助態は、たくさんのエロを獲得することができるのか?
常に発情している勇者の冒険が今、始まった…
最初から裸の女の子とのラッキーハプニング?
――――――――――――
主な登場人物
平変助態…物語の主人公・職業:勇者・特徴:見た目は上の下、短髪で長いまつげに二重で高い鼻とやや吊り上がった目
情粋純純…職業:ヒロイン・特徴:貧乳・おっきくてくりくりの目
くびち:職業:魔術師・特徴:真っ赤で長い髪の毛、やや巨乳、スタイル抜群の綺麗系お姉さん
もふとも:職業:シーフ・特徴:純純が大好きなレズで胸のサイズは平均的、男っぽい性格
ルブマ:職業アーチャー・特徴:貧乳でロリ属性・むっつりスケベ
ぱいお:職業:騎士・特徴:巨乳でちょいぽちゃ、妄想癖のある腐女子、メガネっ娘
月が導く異世界道中extra
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
こちらは月が導く異世界道中番外編になります。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
【全話挿絵】発情✕転生 〜何あれ……誘ってるのかしら?〜【毎日更新】
墨笑
ファンタジー
『エロ×ギャグ×バトル+雑学』をテーマにした異世界ファンタジー小説です。
主人公はごく普通(?)の『むっつりすけべ』な女の子。
異世界転生に伴って召喚士としての才能を強化されたまでは良かったのですが、なぜか発情体質まで付与されていて……?
召喚士として様々な依頼をこなしながら、無駄にドキドキムラムラハァハァしてしまう日々を描きます。
明るく、楽しく読んでいただけることを目指して書きました。
勇者に闇討ちされ婚約者を寝取られた俺がざまあするまで。
飴色玉葱
ファンタジー
王都にて結成された魔王討伐隊はその任を全うした。
隊を率いたのは勇者として名を挙げたキサラギ、英雄として誉れ高いジークバルト、さらにその二人を支えるようにその婚約者や凄腕の魔法使いが名を連ねた。
だがあろうことに勇者キサラギはジークバルトを闇討ちし行方知れずとなってしまう。
そして、恐るものがいなくなった勇者はその本性を現す……。
悠々自適な転生冒険者ライフ ~実力がバレると面倒だから周りのみんなにはナイショです~
こばやん2号
ファンタジー
とある大学に通う22歳の大学生である日比野秋雨は、通学途中にある工事現場の事故に巻き込まれてあっけなく死んでしまう。
それを不憫に思った女神が、異世界で生き返る権利と異世界転生定番のチート能力を与えてくれた。
かつて生きていた世界で趣味で読んでいた小説の知識から、自分の実力がバレてしまうと面倒事に巻き込まれると思った彼は、自身の実力を隠したまま自由気ままな冒険者をすることにした。
果たして彼の二度目の人生はうまくいくのか? そして彼は自分の実力を隠したまま平和な異世界生活をおくれるのか!?
※この作品はアルファポリス、小説家になろうの両サイトで同時配信しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる