3 / 17
3話
しおりを挟む
やあ、みなさま
文明的な生活を送っておりますでしょうか?
みんなの代表、女神さまです。
今日は、勇者ちゃんの一日密着取材パート2
をお送りしようと思います。
では行きますよ!!
えい、えい、おー。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「う~ん、むにゃむにゃ。星5がいっぱいだぁ、
ぐへへへへへへ」
勇者ちゃん、もうお昼だというのにぐっすり眠っていますね。
いい夢でも見ているのでしょうか?寝言が気持ち悪いです。
よだれをベットに付けながら、お腹丸出しで寝るなんて、
良くないですよ!!まったく、やっぱり勇者ちゃんには
しっかりと生活習慣を正してくれる人が必要です。
女神さま、頑張って呼んできたのでそろそろ
到着するはずなのですが。
ピンポーン。
お、勇者ちゃんの家のインターホンが鳴りましたね。
到着したようです。さあ、勇者ちゃん、起きて!!
起きて来客をあがらせてあげて。
あれ?勇者ちゃん?
急に布団をかぶって芋虫みたいな
格好になっています。
「やばい、やばい、やばい、やばい。
今日、お金返す約束してたんだった」
え!! 勇者ちゃん、彼からお金借りてたんですか!!
それにその様子だと返す気ないでしょ。
も~~~、ダメですよ借りた物はかえさないと。
ピンポーン。
ドンドンドン。
またインターホンがなります。
そして玄関のドアを叩き始めましたよ、外の人。
勇者ちゃん、返せないなら謝りましょう?
それがせめてもの人間がすることのできるつぐないというものです。
お金借りてるのしらなくて勇者ちゃんの元に
行くように頼んだわたしも悪いですが、
女神さまは謝りませんよ。
当然です、神ですから。
ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、
ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、
ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、
ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン。
ああ!! 外の人が秘技、連打を使い始めてしまいました。
これは強い。そして絶対怒っています。
勇者ちゃん、さすがにまずいですって!!
インターホンがある限り、相手は一方的に勇者ちゃんを攻撃できるんです。
このままだと・・・・・・
やだ、この子まだ芋虫状態で隠れています。
一切身動きもしませんね。
勇者ちゃん、必死に音を立てないように口を
手で押さえてます。
居留守で乗り切るつもりのようです。
カチャン
うん?なんの音でしょう。
見てみると玄関の扉についている
郵便入れが空きましたね。
うわあ、目が見えてます。
外の人がのぞいています。
逆モザイクみたいになってます。
さあ、外の人は次どのような行動を取るのでしょうか。
なんか、戦いの実況をしているみたいで女神さま楽しくなってきました。
戦いは当事者からしてみれば命や人生をかけたものですが、
第三者からみれば、最高のエンタメですので!!
2人とも、頑張ってくださいね!!
女神さま、応援してます。
おっ!! 動きがありました。
外の人が何かを郵便口に押しつけています。
あれはホースの口?でしょうか。
シューーーーーー
おお、ホースの口から白い煙が出ていって、
勇者ちゃんの部屋に充満していきます。
「げほ、げほ、げほ、げほ、
なんじゃこりゃあ!!」
あー!!
勇者ちゃん、煙に耐えられず
涙を流しながら外に出た!!
「よお、人が来ているのに居留守とはいい度胸だな
勇者さんよぉ」
「あははははは、いやだなあ、そんなことないよ、
戦士くん。あははははははは」
カンカンカン。終了の鐘が鳴り響きます。
長く苦しい戦いの終わりです。
勝者はなんと戦士くんでした。
自宅という要塞から引きずり出されてしまった
勇者ちゃん。これから彼女はどうなってしまうのでしょうか。
お願い、勇者ちゃん、頑張って!!
ここであなたが死んだら、世界の平和はどうなっちゃうの?
お金はまだ残ってる、ここを耐えれば、なんとでもなるはずさ。
次回、勇者ちゃん 死す。 お楽しみに。
文明的な生活を送っておりますでしょうか?
みんなの代表、女神さまです。
今日は、勇者ちゃんの一日密着取材パート2
をお送りしようと思います。
では行きますよ!!
えい、えい、おー。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「う~ん、むにゃむにゃ。星5がいっぱいだぁ、
ぐへへへへへへ」
勇者ちゃん、もうお昼だというのにぐっすり眠っていますね。
いい夢でも見ているのでしょうか?寝言が気持ち悪いです。
よだれをベットに付けながら、お腹丸出しで寝るなんて、
良くないですよ!!まったく、やっぱり勇者ちゃんには
しっかりと生活習慣を正してくれる人が必要です。
女神さま、頑張って呼んできたのでそろそろ
到着するはずなのですが。
ピンポーン。
お、勇者ちゃんの家のインターホンが鳴りましたね。
到着したようです。さあ、勇者ちゃん、起きて!!
起きて来客をあがらせてあげて。
あれ?勇者ちゃん?
急に布団をかぶって芋虫みたいな
格好になっています。
「やばい、やばい、やばい、やばい。
今日、お金返す約束してたんだった」
え!! 勇者ちゃん、彼からお金借りてたんですか!!
それにその様子だと返す気ないでしょ。
も~~~、ダメですよ借りた物はかえさないと。
ピンポーン。
ドンドンドン。
またインターホンがなります。
そして玄関のドアを叩き始めましたよ、外の人。
勇者ちゃん、返せないなら謝りましょう?
それがせめてもの人間がすることのできるつぐないというものです。
お金借りてるのしらなくて勇者ちゃんの元に
行くように頼んだわたしも悪いですが、
女神さまは謝りませんよ。
当然です、神ですから。
ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、
ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、
ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、
ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン。
ああ!! 外の人が秘技、連打を使い始めてしまいました。
これは強い。そして絶対怒っています。
勇者ちゃん、さすがにまずいですって!!
インターホンがある限り、相手は一方的に勇者ちゃんを攻撃できるんです。
このままだと・・・・・・
やだ、この子まだ芋虫状態で隠れています。
一切身動きもしませんね。
勇者ちゃん、必死に音を立てないように口を
手で押さえてます。
居留守で乗り切るつもりのようです。
カチャン
うん?なんの音でしょう。
見てみると玄関の扉についている
郵便入れが空きましたね。
うわあ、目が見えてます。
外の人がのぞいています。
逆モザイクみたいになってます。
さあ、外の人は次どのような行動を取るのでしょうか。
なんか、戦いの実況をしているみたいで女神さま楽しくなってきました。
戦いは当事者からしてみれば命や人生をかけたものですが、
第三者からみれば、最高のエンタメですので!!
2人とも、頑張ってくださいね!!
女神さま、応援してます。
おっ!! 動きがありました。
外の人が何かを郵便口に押しつけています。
あれはホースの口?でしょうか。
シューーーーーー
おお、ホースの口から白い煙が出ていって、
勇者ちゃんの部屋に充満していきます。
「げほ、げほ、げほ、げほ、
なんじゃこりゃあ!!」
あー!!
勇者ちゃん、煙に耐えられず
涙を流しながら外に出た!!
「よお、人が来ているのに居留守とはいい度胸だな
勇者さんよぉ」
「あははははは、いやだなあ、そんなことないよ、
戦士くん。あははははははは」
カンカンカン。終了の鐘が鳴り響きます。
長く苦しい戦いの終わりです。
勝者はなんと戦士くんでした。
自宅という要塞から引きずり出されてしまった
勇者ちゃん。これから彼女はどうなってしまうのでしょうか。
お願い、勇者ちゃん、頑張って!!
ここであなたが死んだら、世界の平和はどうなっちゃうの?
お金はまだ残ってる、ここを耐えれば、なんとでもなるはずさ。
次回、勇者ちゃん 死す。 お楽しみに。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
異世界の約束:追放者の再興〜外れギフト【光】を授り侯爵家を追い出されたけど本当はチート持ちなので幸せに生きて見返してやります!〜
KeyBow
ファンタジー
主人公の井野口 孝志は交通事故により死亡し、異世界へ転生した。
そこは剣と魔法の王道的なファンタジー世界。
転生した先は侯爵家の子息。
妾の子として家督相続とは無縁のはずだったが、兄の全てが事故により死亡し嫡男に。
女神により魔王討伐を受ける者は記憶を持ったまま転生させる事が出来ると言われ、主人公はゲームで遊んだ世界に転生した。
ゲームと言ってもその世界を模したゲームで、手を打たなければこうなる【if】の世界だった。
理不尽な死を迎えるモブ以下のヒロインを救いたく、転生した先で14歳の時にギフトを得られる信託の儀の後に追放されるが、その時に備えストーリーを変えてしまう。
メイヤと言うゲームでは犯され、絶望から自殺した少女をそのルートから外す事を幼少期より決めていた。
しかしそう簡単な話ではない。
女神の意図とは違う生き様と、ゲームで救えなかった少女を救う。
2人で逃げて何処かで畑でも耕しながら生きようとしていたが、計画が狂い何故か闘技場でハッスルする未来が待ち受けているとは物語がスタートした時はまだ知らない・・・
多くの者と出会い、誤解されたり頼られたり、理不尽な目に遭ったりと、平穏な生活を求める主人公の思いとは裏腹に波乱万丈な未来が待ち受けている。
しかし、主人公補正からかメインストリートから逃げられない予感。
信託の儀の後に侯爵家から追放されるところから物語はスタートする。
いつしか追放した侯爵家にザマアをし、経済的にも見返し謝罪させる事を当面の目標とする事へと、物語の早々に変化していく。
孤児達と出会い自活と脱却を手伝ったりお人好しだ。
また、貴族ではあるが、多くの貴族が好んでするが自分は奴隷を性的に抱かないとのポリシーが行動に規制を掛ける。
果たして幸せを掴む事が出来るのか?魔王討伐から逃げられるのか?・・・
嫌われ者の【白豚令嬢】の巻き戻り。二度目の人生は失敗しませんわ!
大福金
ファンタジー
コミカライズスタートしました♡♡作画は甲羅まる先生です。
目が覚めると私は牢屋で寝ていた。意味が分からない……。
どうやら私は何故か、悪事を働き処刑される寸前の白豚令嬢【ソフィア・グレイドル】に生まれ変わっていた。
何で?そんな事が?
処刑台の上で首を切り落とされる寸前で神様がいきなり現れ、『魂を入れる体を間違えた』と言われた。
ちょっと待って?!
続いて神様は、追い打ちをかける様に絶望的な言葉を言った。
魂が体に定着し、私はソフィア・グレイドルとして生きるしかない
と……
え?
この先は首を切り落とされ死ぬだけですけど?
神様は五歳から人生をやり直して見ないかと提案してくれた。
お詫びとして色々なチート能力も付けてくれたし?
このやり直し!絶対に成功させて幸せな老後を送るんだから!
ソフィアに待ち受ける数々のフラグをへし折り時にはザマァしてみたり……幸せな未来の為に頑張ります。
そんな新たなソフィアが皆から知らない内に愛されて行くお話。
実はこの世界、主人公ソフィアは全く知らないが、乙女ゲームの世界なのである。
ヒロインも登場しイベントフラグが立ちますが、ソフィアは知らずにゲームのフラグをも力ずくでへし折ります。
【二章開始】『事務員はいらない』と実家からも騎士団からも追放された書記は『命名』で生み出した最強家族とのんびり暮らしたい
斑目 ごたく
ファンタジー
「この騎士団に、事務員はいらない。ユーリ、お前はクビだ」リグリア王国最強の騎士団と呼ばれた黒葬騎士団。そこで自らのスキル「書記」を生かして事務仕事に勤しんでいたユーリは、そう言われ騎士団を追放される。
さらに彼は「四大貴族」と呼ばれるほどの名門貴族であった実家からも勘当されたのだった。
失意のまま乗合馬車に飛び乗ったユーリが辿り着いたのは、最果ての街キッパゲルラ。
彼はそこで自らのスキル「書記」を生かすことで、無自覚なまま成功を手にする。
そして彼のスキル「書記」には、新たな能力「命名」が目覚めていた。
彼はその能力「命名」で二人の獣耳美少女、「ネロ」と「プティ」を生み出す。
そして彼女達が見つけ出した伝説の聖剣「エクスカリバー」を「命名」したユーリはその三人の家族と共に賑やかに暮らしていく。
やがて事務員としての仕事欲しさから領主に雇われた彼は、大好きな事務仕事に全力に勤しんでいた。それがとんでもない騒動を巻き起こすとは知らずに。
これは事務仕事が大好きな余りそのチートスキルで無自覚に無双するユーリと、彼が生み出した最強の家族が世界を「書き換えて」いく物語。
火・木・土曜日20:10、定期更新中。
この作品は「小説家になろう」様にも投稿されています。
アラフォー料理人が始める異世界スローライフ
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
ある日突然、異世界転移してしまった料理人のタツマ。
わけもわからないまま、異世界で生活を送り……次第に自分のやりたいこと、したかったことを思い出す。
それは料理を通して皆を笑顔にすること、自分がしてもらったように貧しい子達にお腹いっぱいになって貰うことだった。
男は異世界にて、フェンリルや仲間たちと共に穏やかなに過ごしていく。
いずれ、最強の料理人と呼ばれるその日まで。
スライムと異世界冒険〜追い出されたが実は強かった
Miiya
ファンタジー
学校に一人で残ってた時、突然光りだし、目を開けたら、王宮にいた。どうやら異世界召喚されたらしい。けど鑑定結果で俺は『成長』 『テイム』しかなく、弱いと追い出されたが、実はこれが神クラスだった。そんな彼、多田真司が森で出会ったスライムと旅するお話。
*ちょっとネタばれ
水が大好きなスライム、シンジの世話好きなスライム、建築もしてしまうスライム、小さいけど鉱石仕分けたり探索もするスライム、寝るのが大好きな白いスライム等多種多様で個性的なスライム達も登場!!
*11月にHOTランキング一位獲得しました。
*なるべく毎日投稿ですが日によって変わってきますのでご了承ください。一話2000~2500で投稿しています。
*パソコンからの投稿をメインに切り替えました。ですので字体が違ったり点が変わったりしてますがご了承ください。
王太子様に婚約破棄されましたので、辺境の地でモフモフな動物達と幸せなスローライフをいたします。
なつめ猫
ファンタジー
公爵令嬢のエリーゼは、婚約者であるレオン王太子に婚約破棄を言い渡されてしまう。
二人は、一年後に、国を挙げての結婚を控えていたが、それが全て無駄に終わってしまう。
失意の内にエリーゼは、公爵家が管理している辺境の地へ引き篭もるようにして王都を去ってしまうのであった。
――そう、引き篭もるようにして……。
表向きは失意の内に辺境の地へ篭ったエリーゼは、多くの貴族から同情されていたが……。
じつは公爵令嬢のエリーゼは、本当は、貴族には向かない性格だった。
ギスギスしている貴族の社交の場が苦手だったエリーゼは、辺境の地で、モフモフな動物とスローライフを楽しむことにしたのだった。
ただ一つ、エリーゼには稀有な才能があり、それは王国で随一の回復魔法の使い手であり、唯一精霊に愛される存在であった。
転生したから思いっきりモノ作りしたいしたい!
ももがぶ
ファンタジー
猫たちと布団に入ったはずが、気がつけば異世界転生!
せっかくの異世界。好き放題に思いつくままモノ作りを極めたい!
魔法アリなら色んなことが出来るよね。
無自覚に好き勝手にモノを作り続けるお話です。
第一巻 2022年9月発売
第二巻 2023年4月下旬発売
第三巻 2023年9月下旬発売
※※※スピンオフ作品始めました※※※
おもちゃ作りが楽しすぎて!!! ~転生したから思いっきりモノ作りしたいしたい! 外伝~
悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる