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126 まるで生まれる前から決まっていたかのように
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するとダンジァは抱きしめていた腕をするりと解き、改めてシィンの前に跪く。
その気配は、さっきとも、直前までとも違っている。
それは、この部屋にいるシィンと騏驥以外の二人も感じたのだろう。
彼らは「先に出ております」と控えめに言うと、音も立てず部屋を出ていく。
目を瞬かせるシィンに、彼の赤い騏驥は言った。
「殿下の騏驥としてお迎えいただき、これ以上の幸せはありません。これよりは必ず——必ずシィン様のことをお守り致します。シィン様の騏驥として、自分のこの命を賭しても、もう二度とシィン様の御身を危険に晒させるような真似は致しません」
真っ直ぐにシィンを見て、ダンジァは言う。そして彼はさらに続けた。
「ですがもちろん、この命を無駄にするような真似も致しません。シィン様が城に迎えて下さりお側に置いて下さっていること——その重みは重々承知いたしております。シィン様の想いを無碍にすることなく、騏驥として日々務めて暮らしていくことをお約束いたします」
「……ダンジァ……」
彼の口調は、彼の言葉は、嬉しさだけではない、ある種の決意を感じさせるものだ。騏驥として——シィンの騏驥として——城で暮らすシィンの騏驥としての。
『この命を無駄にするような真似も致しません』
もしかして、彼はシィンが言えなかったことを既に知ったのだろうか。
そうかもしれない。
この城にいる限り——王子である限り自分はこれからも危険な目に遭うかもしれず、そしてその害は騏驥にまで及んでしまうかもしれない——ことを。
それでも、ついてきてくれると?
それでも、後悔はない、と?
ずっと側にいてくれる——と?
見つめるシィンを、ダンジァは毅然と——そして悠然とした笑顔で見つめ返す。
当然ではないですか——。
まるでそんな風にも言っているような貌で。
その堂々たる気配は、まさに王子の騏驥に相応しい。
シィンはしばらくダンジァを見つめ返すと、一つ、大きく頷いた。
「わかった。お前の言葉、しかと覚えておこう。心強い。わたしは良い騏驥を得た……」
そしてシィンは、袂から小さな箱を取り出す。
ずっと持っていたそれを開けると、中からまず一つ、凝った作りの髪飾りを取り出した。
ダンジァに近づくと、彼の髪を一房取り、その髪飾りをつけてやる。
それは、以前、ダンジァに渡し、彼が王の騏驥たちと揉めたときに壊れてしまった胸章の、無事だった玉で作ったものだ。中でも、赤っぽい色の玉だけを集めて作り直したもの。
「——うん」
これも、やはり似合う。
シィンが満足して頷くと、ダンジァも嬉しそうに「ありがとうございます」と微笑む。
「似合いますか?」
「似合う。当然だ。わたしが贈るのだからな」
うん、うん、とシィンは頷く。
艶やかなダンジァの髪。
人の姿の時は、それまでと同じ髪色のようだ。
けれど馬の姿に変われば、彼は、一度見れば忘れられない、まるで燃えるような赤い毛色の騏驥になる……。
「……わたしは……お前が五変騎でなくても好いている。だが、お前の赤い毛色は好きだ」
ダンジァを見つめながら、シィンは言った。
聞いた話では、彼は自分が赤い毛色になったことにしばらく気づいていなかったらしい。
自分で自分の毛色など、普段は意識しないからだろう。しかも、彼が「赤」に変わったのは、シィンを助けに来てくれる時だった。
自分のことになど構っている暇はなかったのだ……。
だから「赤」だと知らされた時はずいぶん驚いていたようだと、シィンは後から聞かされた。
それを聞いた時、シィンは「彼らしいな」と思ったし、ならば変わった赤い毛色を次に会った時には思うまま誉めようと思っていたのだ。
思いのままに、好きだと。綺麗だ、と。
シィンは続ける。
「もちろん、それまでの鹿毛も好きだった。だがお前の『赤』は……あの『赤』は、わたしを命がけで助けてくれた時のことを思い起こさせてくれる。だから特別だ。きっとわたしは、見るたびにお前に愛されていると実感できるだろう……」
そして見るたび幸せになるのだ。
ダンジァが助けに来てくれた時のことを——そして二人で夜明けから逃げていた時のことを思い出して、シィンは微笑む。
特別な「赤」。
思い出したのか、ダンジァも微笑む。
シィンは、そんなダンジァを立たせると、もう一つ、飾り物を取り出し彼の手に渡す。
それは髪飾りと同じく無事だった玉で作り直した、玉佩だった。
「礼装の時には、これをつけるといい、普段は……まあ、お前が気に入れば……」
「ではずっと身につけております。髪飾りや剣とともに、シィン様のお心の一部として」
即座に言ってすぐさま身につけるダンジァに、シィンは自分の頬が緩むのを感じる。
服も飾りも剣も——全て贈ったものを身に付けさせるなんて、まるで彼を自分で縛ろうとしているかのようだ。
改めて考えると、なかなかの独占欲。
ダンジァは嫌ではないのだろうか?
少し気になったものの、ダンジァは嬉しそうににこにこしているので、シィンもますます笑顔になる。
嫌ではない——のだろう。もし自分なら、決して嫌じゃない。むしろ嬉しい。
だから、きっと彼も。
「どれも似合うぞ。全て似合う」
「ありがとうございます」
「どこへ出ても恥ずかしくない格好だ。いや、それどころかきっと皆、見惚れるだろう。剣は特に、早くから渡していたからか、もうすっかりお前のものだな」
全て身に付けさせた格好のダンジァを少し離れて眺めながら、シィンは言う。
と、ダンジァはそっと剣に触れた。
「これには、とても世話になりました。この剣の導きがあったからこそ、シィン様を見つけることができました。感謝してもしきれません。今後も大切にしていきたいと思っております」
慈しむように撫でて言うダンジァを、シィンは複雑な表情で見つめる。
実はもう一つ、彼に言っていないことがあるのだ。
(どうしようか……)
迷っていると、
「どうかなさいましたか」
ダンジァが心配そうに首を傾げて見つめてくる。シィンは彼を見つめると、「実は……」と打ち明けた。
「その、剣のことだが……」
「剣……?」
「ああ。さっきお前は、その剣の導きでわたしを見つけられた、と言っていただろう?」
「はい……。この剣が練楼観までの道筋を……。あの時は、こんな奇跡もあるものだと感激いたしました」
「……奇跡ではない」
小声で、シィンは言った。普通は聞こえないぐらいだ。が、騏驥であるダンジァには聞こえているだろう。自分の耳が熱くなるのを感じる。
「奇跡……ではない。その剣は……わたしの鞭と揃いで作られているそれは……互いを呼ぶのだ。……つまり、その……望んで念じれば相手の位置が把握できてだな……」
「そうなのですか!」
言いづらいな……と思いつつ言葉を継ぐシィンと対照的に、ダンジァは嬉しそうな声を上げる。
「そうなのですか。それはなんとも便利な……。そういうことなら、もっと早く仰って頂けていれば……」
「……言い辛い、だろう。言えなかった……」
「なぜですか?」
「位置が把握できるということは、ずっと監視されているようなものなのだぞ!? そんなものを早くからお前に渡していたなど……言い辛いではないか」
それを知っていて渡したなんて、言いづらい。
ずっと彼を縛りたいと思っていたなんて——言いづらい。
しかしそう思うシィンに対し、ダンジァはあくまで嬉しそうだ。
「いつもシィン様と一緒にいられるようで嬉しいです。離れていても一緒なのですね」
「あ、ああ」
「それはとても嬉しいです」
そう言って喜ぶダンジァを見ていると、なんだか「言いづらいな」と思っていたのが馬鹿馬鹿しくなるようだ。
目が合うと、ダンジァはにっこり笑う。
その笑顔は、懐かしく、同時にいつも新鮮だ。安らぎとともに、ときめくような気持ちをもたらしてくれるように。
「わたしも、嬉しく思う」
微笑んで見つめ返し、シィンは言うと、そっと手を上げ、ダンジァの額を撫でる。そこは、彼の星がある場所。
ダンジァは気持ちよさそうに目を細めると、独り言のような小さな声で言った。
「以前、騏驥は三度生まれると申し上げました。この世に生を受けた時——騏驥へと変化した時——唯一の方に出会えた時——」
「……」
「……わたしのその『星』は、騏驥へと変化し、馬の姿となった時から既にございました。まだシィン様のことも知らなかった頃……出会うことになるずっと前から」
「……では……」
シィンは、撫でる手を止め、「星」に静かに手を当てたまま言った。
「では、お前は三度目の生を得る以前から、わたしと出会う運命だったというわけだな……」
「——はい」
「そんな目印を持って生まれるとは——」
可愛いやつ。
シィンは笑って言うと、心を読んだかのように軽く腰をかがめたダンジァの額に、そっと唇を押し当てる。
印に証を重ねるように。
想いに想いを重ねるように。
そうしていると、もう時間が来たのだろう。部屋の扉が大きく開く。
「では行こうか」
踏み出しながらシィンが言うと、黙礼したダンジァが後に続く。
先に部屋を出るシィンを、僅かに遅れてダンジァがついてくる。
騎士と騏驥の距離。
でも心は繋がり、並んでいる。
星は星を連れてくる。
昼も夜も美しく、お互いのただ一つ。他の何より輝く星。
偶然という名の必然のもと、巡り、出会い、引かれ合う。
あなたはわたしの運命の星。
大事な
大切な
特別な
——まるで、生まれる前から決まっていたかのように。
END
——————————————
本編ENDです。
以降は、番外をいくつか更新→新しい連載、の予定です。
読んでいただきありがとうございました。
よろしければ引き続きよろしくお願いいたします。
その気配は、さっきとも、直前までとも違っている。
それは、この部屋にいるシィンと騏驥以外の二人も感じたのだろう。
彼らは「先に出ております」と控えめに言うと、音も立てず部屋を出ていく。
目を瞬かせるシィンに、彼の赤い騏驥は言った。
「殿下の騏驥としてお迎えいただき、これ以上の幸せはありません。これよりは必ず——必ずシィン様のことをお守り致します。シィン様の騏驥として、自分のこの命を賭しても、もう二度とシィン様の御身を危険に晒させるような真似は致しません」
真っ直ぐにシィンを見て、ダンジァは言う。そして彼はさらに続けた。
「ですがもちろん、この命を無駄にするような真似も致しません。シィン様が城に迎えて下さりお側に置いて下さっていること——その重みは重々承知いたしております。シィン様の想いを無碍にすることなく、騏驥として日々務めて暮らしていくことをお約束いたします」
「……ダンジァ……」
彼の口調は、彼の言葉は、嬉しさだけではない、ある種の決意を感じさせるものだ。騏驥として——シィンの騏驥として——城で暮らすシィンの騏驥としての。
『この命を無駄にするような真似も致しません』
もしかして、彼はシィンが言えなかったことを既に知ったのだろうか。
そうかもしれない。
この城にいる限り——王子である限り自分はこれからも危険な目に遭うかもしれず、そしてその害は騏驥にまで及んでしまうかもしれない——ことを。
それでも、ついてきてくれると?
それでも、後悔はない、と?
ずっと側にいてくれる——と?
見つめるシィンを、ダンジァは毅然と——そして悠然とした笑顔で見つめ返す。
当然ではないですか——。
まるでそんな風にも言っているような貌で。
その堂々たる気配は、まさに王子の騏驥に相応しい。
シィンはしばらくダンジァを見つめ返すと、一つ、大きく頷いた。
「わかった。お前の言葉、しかと覚えておこう。心強い。わたしは良い騏驥を得た……」
そしてシィンは、袂から小さな箱を取り出す。
ずっと持っていたそれを開けると、中からまず一つ、凝った作りの髪飾りを取り出した。
ダンジァに近づくと、彼の髪を一房取り、その髪飾りをつけてやる。
それは、以前、ダンジァに渡し、彼が王の騏驥たちと揉めたときに壊れてしまった胸章の、無事だった玉で作ったものだ。中でも、赤っぽい色の玉だけを集めて作り直したもの。
「——うん」
これも、やはり似合う。
シィンが満足して頷くと、ダンジァも嬉しそうに「ありがとうございます」と微笑む。
「似合いますか?」
「似合う。当然だ。わたしが贈るのだからな」
うん、うん、とシィンは頷く。
艶やかなダンジァの髪。
人の姿の時は、それまでと同じ髪色のようだ。
けれど馬の姿に変われば、彼は、一度見れば忘れられない、まるで燃えるような赤い毛色の騏驥になる……。
「……わたしは……お前が五変騎でなくても好いている。だが、お前の赤い毛色は好きだ」
ダンジァを見つめながら、シィンは言った。
聞いた話では、彼は自分が赤い毛色になったことにしばらく気づいていなかったらしい。
自分で自分の毛色など、普段は意識しないからだろう。しかも、彼が「赤」に変わったのは、シィンを助けに来てくれる時だった。
自分のことになど構っている暇はなかったのだ……。
だから「赤」だと知らされた時はずいぶん驚いていたようだと、シィンは後から聞かされた。
それを聞いた時、シィンは「彼らしいな」と思ったし、ならば変わった赤い毛色を次に会った時には思うまま誉めようと思っていたのだ。
思いのままに、好きだと。綺麗だ、と。
シィンは続ける。
「もちろん、それまでの鹿毛も好きだった。だがお前の『赤』は……あの『赤』は、わたしを命がけで助けてくれた時のことを思い起こさせてくれる。だから特別だ。きっとわたしは、見るたびにお前に愛されていると実感できるだろう……」
そして見るたび幸せになるのだ。
ダンジァが助けに来てくれた時のことを——そして二人で夜明けから逃げていた時のことを思い出して、シィンは微笑む。
特別な「赤」。
思い出したのか、ダンジァも微笑む。
シィンは、そんなダンジァを立たせると、もう一つ、飾り物を取り出し彼の手に渡す。
それは髪飾りと同じく無事だった玉で作り直した、玉佩だった。
「礼装の時には、これをつけるといい、普段は……まあ、お前が気に入れば……」
「ではずっと身につけております。髪飾りや剣とともに、シィン様のお心の一部として」
即座に言ってすぐさま身につけるダンジァに、シィンは自分の頬が緩むのを感じる。
服も飾りも剣も——全て贈ったものを身に付けさせるなんて、まるで彼を自分で縛ろうとしているかのようだ。
改めて考えると、なかなかの独占欲。
ダンジァは嫌ではないのだろうか?
少し気になったものの、ダンジァは嬉しそうににこにこしているので、シィンもますます笑顔になる。
嫌ではない——のだろう。もし自分なら、決して嫌じゃない。むしろ嬉しい。
だから、きっと彼も。
「どれも似合うぞ。全て似合う」
「ありがとうございます」
「どこへ出ても恥ずかしくない格好だ。いや、それどころかきっと皆、見惚れるだろう。剣は特に、早くから渡していたからか、もうすっかりお前のものだな」
全て身に付けさせた格好のダンジァを少し離れて眺めながら、シィンは言う。
と、ダンジァはそっと剣に触れた。
「これには、とても世話になりました。この剣の導きがあったからこそ、シィン様を見つけることができました。感謝してもしきれません。今後も大切にしていきたいと思っております」
慈しむように撫でて言うダンジァを、シィンは複雑な表情で見つめる。
実はもう一つ、彼に言っていないことがあるのだ。
(どうしようか……)
迷っていると、
「どうかなさいましたか」
ダンジァが心配そうに首を傾げて見つめてくる。シィンは彼を見つめると、「実は……」と打ち明けた。
「その、剣のことだが……」
「剣……?」
「ああ。さっきお前は、その剣の導きでわたしを見つけられた、と言っていただろう?」
「はい……。この剣が練楼観までの道筋を……。あの時は、こんな奇跡もあるものだと感激いたしました」
「……奇跡ではない」
小声で、シィンは言った。普通は聞こえないぐらいだ。が、騏驥であるダンジァには聞こえているだろう。自分の耳が熱くなるのを感じる。
「奇跡……ではない。その剣は……わたしの鞭と揃いで作られているそれは……互いを呼ぶのだ。……つまり、その……望んで念じれば相手の位置が把握できてだな……」
「そうなのですか!」
言いづらいな……と思いつつ言葉を継ぐシィンと対照的に、ダンジァは嬉しそうな声を上げる。
「そうなのですか。それはなんとも便利な……。そういうことなら、もっと早く仰って頂けていれば……」
「……言い辛い、だろう。言えなかった……」
「なぜですか?」
「位置が把握できるということは、ずっと監視されているようなものなのだぞ!? そんなものを早くからお前に渡していたなど……言い辛いではないか」
それを知っていて渡したなんて、言いづらい。
ずっと彼を縛りたいと思っていたなんて——言いづらい。
しかしそう思うシィンに対し、ダンジァはあくまで嬉しそうだ。
「いつもシィン様と一緒にいられるようで嬉しいです。離れていても一緒なのですね」
「あ、ああ」
「それはとても嬉しいです」
そう言って喜ぶダンジァを見ていると、なんだか「言いづらいな」と思っていたのが馬鹿馬鹿しくなるようだ。
目が合うと、ダンジァはにっこり笑う。
その笑顔は、懐かしく、同時にいつも新鮮だ。安らぎとともに、ときめくような気持ちをもたらしてくれるように。
「わたしも、嬉しく思う」
微笑んで見つめ返し、シィンは言うと、そっと手を上げ、ダンジァの額を撫でる。そこは、彼の星がある場所。
ダンジァは気持ちよさそうに目を細めると、独り言のような小さな声で言った。
「以前、騏驥は三度生まれると申し上げました。この世に生を受けた時——騏驥へと変化した時——唯一の方に出会えた時——」
「……」
「……わたしのその『星』は、騏驥へと変化し、馬の姿となった時から既にございました。まだシィン様のことも知らなかった頃……出会うことになるずっと前から」
「……では……」
シィンは、撫でる手を止め、「星」に静かに手を当てたまま言った。
「では、お前は三度目の生を得る以前から、わたしと出会う運命だったというわけだな……」
「——はい」
「そんな目印を持って生まれるとは——」
可愛いやつ。
シィンは笑って言うと、心を読んだかのように軽く腰をかがめたダンジァの額に、そっと唇を押し当てる。
印に証を重ねるように。
想いに想いを重ねるように。
そうしていると、もう時間が来たのだろう。部屋の扉が大きく開く。
「では行こうか」
踏み出しながらシィンが言うと、黙礼したダンジァが後に続く。
先に部屋を出るシィンを、僅かに遅れてダンジァがついてくる。
騎士と騏驥の距離。
でも心は繋がり、並んでいる。
星は星を連れてくる。
昼も夜も美しく、お互いのただ一つ。他の何より輝く星。
偶然という名の必然のもと、巡り、出会い、引かれ合う。
あなたはわたしの運命の星。
大事な
大切な
特別な
——まるで、生まれる前から決まっていたかのように。
END
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本編ENDです。
以降は、番外をいくつか更新→新しい連載、の予定です。
読んでいただきありがとうございました。
よろしければ引き続きよろしくお願いいたします。
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