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悪い奴に呼び出された!
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スマホがぶるった。ラインがきた。見てみると峻太郎さんからだった。…ついに来た。
ラインには『今日俺の家に来いよ』ってあった。こないだ峻太郎さんに流れで告白してしまって、そのまま峻太郎さんの家に行ってしまった。そのときにすごく悪い男の目で『俺に遊ばれたいの?』ってきかれた。俺はこの人に遊ばれるってわかってたけど、峻太郎さんの家に行った。そこでは思っていた以上に本当に遊ばれて、ひどいことをされた。最初がこんなだったから、次に行ったらまた遊ばれてひどいことをされるのもわかってる。誘われるのが怖くて連絡が来なければいいとさえ思った。でも実際にラインが来ると俺の返事はひとつしかなかった。震える指で『わかりました』って返した。
今日はそんなに仕事はない。何はともあれ早く終わらせていかないといけないな。機嫌を損ねたらきっとひどいことをされる。今は4時だから今から頑張ったら定時で会社を出れるはずだ。
予定では定時で終われるはずだったんだけど、よくあるように定時を過ぎても終われなかった。報告書の集計とまとめの部分をどうしてもうまく書くことができない。俺って本当に要領が悪いなって思う。でも待たせるとヤバい。気持ちだけがますますあせった。
またスマホがぶるった。峻太郎さんからラインだった。『もう会社出た?』って。
『まだです。もうちょっとで出ます』って返した。ほんともうちょっとで出れるはず。
頑張れ!考えるんだ、俺!!!
でもあせればあせるほどドツボに入るもので、いくら考えてもいい文章が思いつかない。『もうちょっとで出ます』なんて返したもんだから余計にあせる。どうしようって思ってたらついに着信があった。
「もう会社出る?」
心なしかイライラしてるような気がする。
「まだちょっと…」
峻太郎さんはため息をついた。
「もうちょっとっていつまでかかってんの?」
「すみません…」
「お前の部署ってそんなに忙しくなかったはずだよな?お前の上司にも確認しといたんだけど」
そう、部署自体はそんなに忙しくない。俺ができないだけなんだ。そんなのわかってる。
「どこで詰まってんの?」
「報告書のまとめと集計ができなくて…」
「そんなとこ?どんな報告書だよ」
俺は峻太郎さんに今やってる仕事の詳細を説明した。すると峻太郎さんはまたため息をついた。
「…こんなことかよ。どんくさいな。周りに人いる?」
俺はまわりを見渡した。
「いないです」
「そしたらパソコンの画面の写真とって俺に送れよ。やってやるから。パソコンから直接俺にメールしたら情報漏洩とかで後がめんどくさいだろ。スマホの写真にして」
俺は言われた通りパソコンの画面の写真をとって送った。なんか…いいのかな。たぶん限りなくグレーゾーンだ。でもとりあえず言う通りに写真を送った。
写真を送ってしばらく待ってると報告書のまとめと集計の内容がスマホに送られてきた。送られてきたものは完璧な内容だった。やっぱり仕事ができるって言われてる峻太郎さんは俺とはぜんぜん違う。俺が悩みまくってたことも秒殺で片付けてしまった。すごいな、と思ってると、峻太郎さんから電話があった。
「これくらいはさっさと自分で片付けろよ。こうやって手伝うのは今回だけだぞ。もうちょっと仕事覚えろ」
「わかりました。すみません」
「わかったら早く終わって会社出て来いよ」
峻太郎さんのをそのまま報告書に書いて出てきた。作ってもらったのはすごくよくできたけど、頼ってしまった自分が嫌だ。早く仕事ができるようになりたい。
でも何より早く峻太郎さんの家に行かないと。怒らせるとヤバい。…いろんな意味で。
ラインには『今日俺の家に来いよ』ってあった。こないだ峻太郎さんに流れで告白してしまって、そのまま峻太郎さんの家に行ってしまった。そのときにすごく悪い男の目で『俺に遊ばれたいの?』ってきかれた。俺はこの人に遊ばれるってわかってたけど、峻太郎さんの家に行った。そこでは思っていた以上に本当に遊ばれて、ひどいことをされた。最初がこんなだったから、次に行ったらまた遊ばれてひどいことをされるのもわかってる。誘われるのが怖くて連絡が来なければいいとさえ思った。でも実際にラインが来ると俺の返事はひとつしかなかった。震える指で『わかりました』って返した。
今日はそんなに仕事はない。何はともあれ早く終わらせていかないといけないな。機嫌を損ねたらきっとひどいことをされる。今は4時だから今から頑張ったら定時で会社を出れるはずだ。
予定では定時で終われるはずだったんだけど、よくあるように定時を過ぎても終われなかった。報告書の集計とまとめの部分をどうしてもうまく書くことができない。俺って本当に要領が悪いなって思う。でも待たせるとヤバい。気持ちだけがますますあせった。
またスマホがぶるった。峻太郎さんからラインだった。『もう会社出た?』って。
『まだです。もうちょっとで出ます』って返した。ほんともうちょっとで出れるはず。
頑張れ!考えるんだ、俺!!!
でもあせればあせるほどドツボに入るもので、いくら考えてもいい文章が思いつかない。『もうちょっとで出ます』なんて返したもんだから余計にあせる。どうしようって思ってたらついに着信があった。
「もう会社出る?」
心なしかイライラしてるような気がする。
「まだちょっと…」
峻太郎さんはため息をついた。
「もうちょっとっていつまでかかってんの?」
「すみません…」
「お前の部署ってそんなに忙しくなかったはずだよな?お前の上司にも確認しといたんだけど」
そう、部署自体はそんなに忙しくない。俺ができないだけなんだ。そんなのわかってる。
「どこで詰まってんの?」
「報告書のまとめと集計ができなくて…」
「そんなとこ?どんな報告書だよ」
俺は峻太郎さんに今やってる仕事の詳細を説明した。すると峻太郎さんはまたため息をついた。
「…こんなことかよ。どんくさいな。周りに人いる?」
俺はまわりを見渡した。
「いないです」
「そしたらパソコンの画面の写真とって俺に送れよ。やってやるから。パソコンから直接俺にメールしたら情報漏洩とかで後がめんどくさいだろ。スマホの写真にして」
俺は言われた通りパソコンの画面の写真をとって送った。なんか…いいのかな。たぶん限りなくグレーゾーンだ。でもとりあえず言う通りに写真を送った。
写真を送ってしばらく待ってると報告書のまとめと集計の内容がスマホに送られてきた。送られてきたものは完璧な内容だった。やっぱり仕事ができるって言われてる峻太郎さんは俺とはぜんぜん違う。俺が悩みまくってたことも秒殺で片付けてしまった。すごいな、と思ってると、峻太郎さんから電話があった。
「これくらいはさっさと自分で片付けろよ。こうやって手伝うのは今回だけだぞ。もうちょっと仕事覚えろ」
「わかりました。すみません」
「わかったら早く終わって会社出て来いよ」
峻太郎さんのをそのまま報告書に書いて出てきた。作ってもらったのはすごくよくできたけど、頼ってしまった自分が嫌だ。早く仕事ができるようになりたい。
でも何より早く峻太郎さんの家に行かないと。怒らせるとヤバい。…いろんな意味で。
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