50 / 64
敗北
しおりを挟む
「チクショッ、一体何だってんだよこれ!」
舞い上がるほこりのせいで、何も見えない。
ぶつかった人間は警察っぽい格好をしていたので、ひとまず取り押さえてはいる。
「警察がミシルを不当逮捕しにきたんですとも!」
「不当かどうかは結構ビミョーな気はすっけどな……つかこいつ、妙に大人しくね?」
さっきから、抵抗の一つもしないと言うのはどういうことだろう。
一応気絶はしてないらしいが。
「安心してください。多分千草さんもそうなりますとも!」
「はあ? 一体何だって――」
埃に阻まれていた視界が明るくなり、押さえていた奴の姿があらわになる。
夜の闇に溶け込むような黒髪
その手に握られた妖刀村雨。
そして、呆然としている俺を映し出している、オニキスの双眸。
千草は、呼吸することすら忘れそうになった。
見間違いじゃない。
偽物でもない。
こいつは正真正銘、信乃だ。
思わぬ再会に喜ぶべきか。
なぜこの世界にいるんだと問い詰めるべきか。
感情がごちゃ混ぜになって、言葉が出ない。
それが隙となった。
村雨の刃が煌めいたのと同時に、側頭部に衝撃が走った。
切断はされてない。
峰打ちだ。
だが、金属の薄い棒でぶん殴ると言う行為が、峰打ちの本質である以上、出血は免れない。
視界が揺れる。
思考が定まらない。
その隙に、信乃は千草の拘束から抜け出し、間合いを開けた。
「く、そっ……」
殴られた場所に手を当てると、生暖かい液体が指に絡みついた。
しかしそれも、千草の力を持ってすれば瞬く間に修復される。
「……逆行時計。やっぱり、千草なのね」
「ああ、そうだよ。つーか、いきなり峰打ちとかどんな神経してやがんだ。下手すりゃ気絶してたぜ」
「当然よ。気絶させるつもりだったんだもの」
信乃は本気だ。
今も、容赦ない殺意を千草に飛ばしている。
どうも今は、お互いの身の上を詮索している余裕はないみたいだ。
「どいて。ミシル・セリザワを拘束させてもらう」
「嫌だね。つーか、なんでコイツにご執心なんだよ? 言っちゃなんだが、こいつ人間のクズだぜ?」
「ひっでえですとも! まあ事実なんですけどね!」
「黙ってろ自他共に認めるクズが。せっかくシリアスに決めてんの台無しにする気か」
つーか、自覚あったのか。
なおさら最悪だと舌を打つ。
「はうっ!? なんかゾクゾクしますねえ……千草さん千草さんもう一度お願いします! できれば『黙ってろよクズ』って言い直して欲しいですとも!」
ミシルが新しい性癖を覚醒させてしまったらしいが無視。
マジでこいつ見捨ててやろうか?
「……ミシル・セリザワの持つ力は、国を滅ぼしかねない。誰かが管理する必要があるのよ」
「つまり、この国がこいつの管理者になるってか?」
「ええ、そうよ」
「へえ……」
なるほど。
ある意味正論だ。
もしデスペラードを量産してテロリストなんかに配ろうものなら、国はあっという間に窮地に立たされるだろう。
いや、信乃がいるから辛うじてトントンか?
まあ何はともあれ、信乃の言ってることは間違っていない。
間違っていないが。
「……気に入らねえ」
そんなの、クソ食らえだ。
「気に入らねえ気に入らねえ気に入らねえ。そんな薄っぺらい大義で、俺が納得する訳ねえだろうが」
「どこが、薄っぺらいってのよ」
「管理だのなんだの、四宮信乃が、そんなどっかのゴミ捨て場から持ってきたような理由で動くわけねーんだよ」
ぴくり、と信乃の眉が震えた。
図星のようだ。
「……随分と、知ったような口ね」
言葉の棘が、ますます鋭くなっている。
不機嫌な心境を隠すつもりは毛頭無いらしい。
「知ってるに決まってんだろ。おまえが俺を知っているのと同じだ」
伊達に幼馴染みを名乗っている訳では無い。
「最初っから素直に言ってくれりゃあ、少しは妥協してもよかったんだけどな。お客様は不合格です、お帰りくださ――」
「……巫山戯ないで」
村雨が横薙ぎに払われる。
少しでも避けるのが遅れていたら、千草の脳は頭蓋骨としばしの別れを告げていただろう。
「どんだけ沸点低いんだよ信乃テメェ!」
「自惚れないでよ、千草。あんたの気持ちなんてあたしは知らない。そしてあんたも、あたしの気持ちを知ることなんてできない」
カチンと来た。
「あぁそうかよ! らしくもねえ仏頂面しやがって、ボッコボコにしてやる覚悟し――」
それ以上何も言えなかった。
言葉のかわりに飛び出したのは鮮血。
舌を斬られたのだ。
「……随分と弱くなったのね」
「――っ!」
痛みなんて、どうでもよくなった。
拳を固め、信乃に向かって突貫する。
一番言われたくなかったことを、一番言われたくなかった相手に言われた。
理性を吹っ飛ばすには、それだけで十分だった。
顔面に拳を叩き込もうとするが、到達する瞬間に手首を切り飛ばされた。
構うな。
拳が無くなってもぶん殴ることくらいはできる。
「遅い」
受け止められた。
そのまま引き寄せられ、腹部に膝蹴りが決まる。
凄まじい嘔吐感。
いっそのこと信乃の顔面に吐いて撹乱させてやろうかと思ったが、そうする前に追撃が千草を襲った。
信乃は剣術だけでなく体術の腕も一級だ。
パワーはシャイタに比べれば劣るが、スピードはこちらが一枚上手。
拳が、脚が、容赦なく千草の体を打ち抜いていく。
容赦なんて概念は別の世界線に捨ててきたと言わんばかりに、信乃の攻撃は一撃一撃が必殺の威力を孕んでいる。
骨が砕ける。
視界が明滅する。
何度も意識が途切れる。
ロクな反撃もできないまま、千草は組み伏せられた。
「もう、分かったでしょ。今のあんたじゃ、あたしには絶対に勝てない。いい加減、諦めて」
「オーケイ……なんて言うと思うか?」
「……」
先程から悲鳴を上げていた腕が限界を迎えた。
鈍い音と共に、腕があり得ない方向に曲がるのが分かった。
「がぎっ……骨が折れても自分《テメー》は折るなってな。梓さんの教え、おまえも忘れたわけじゃねえだろ?」
「……だったら、なんだってのよ。母さんの話でもして動揺を誘うつもり?」
「そんなんで動揺してくれたら、苦労しねーよ。言ってみただけだ」
四宮梓。
信乃の母親にして、千草の恩人。
もし彼女がいなければ、千草はとっくに死んでいた。
言ってみただけ、とは言ったものの、少し緩むんじゃないかと期待していたことは否めない。
「そう。いい加減、逮捕させて貰うわ。しばらく大人しくしてて」
千草の脚を、村雨で串刺しにした。
骨ごと貫通した刃は床に突き刺さり、千草をその場に縫い付けた。
「がぎっ、ぐあぁっ!」
「無理しない方がいいわよ。傷が広がるだけだから」
こうしてしまえば、逆行時計も役に立たない。
立ち上がり、ミシルの元へ向かう。
「くそっ……! シャイタ! 信乃を止めてくれ――」
轟音。
視線を移すと、そこには信じられない光景が広がっていた
シャイタが壁に叩き付けられていた。
がっくりと、頭を垂れている。
「ふーん。まあこんなもんかな? 思いのほか、早い決着だったネ」
鞘に収まったままの槍を手にしたラヴェットの、気の抜けた声に、呆然とするしかなかった。
「嘘、だろ……?」
負けた?
シャイタが?
何の悪夢だ、それ。
舞い上がるほこりのせいで、何も見えない。
ぶつかった人間は警察っぽい格好をしていたので、ひとまず取り押さえてはいる。
「警察がミシルを不当逮捕しにきたんですとも!」
「不当かどうかは結構ビミョーな気はすっけどな……つかこいつ、妙に大人しくね?」
さっきから、抵抗の一つもしないと言うのはどういうことだろう。
一応気絶はしてないらしいが。
「安心してください。多分千草さんもそうなりますとも!」
「はあ? 一体何だって――」
埃に阻まれていた視界が明るくなり、押さえていた奴の姿があらわになる。
夜の闇に溶け込むような黒髪
その手に握られた妖刀村雨。
そして、呆然としている俺を映し出している、オニキスの双眸。
千草は、呼吸することすら忘れそうになった。
見間違いじゃない。
偽物でもない。
こいつは正真正銘、信乃だ。
思わぬ再会に喜ぶべきか。
なぜこの世界にいるんだと問い詰めるべきか。
感情がごちゃ混ぜになって、言葉が出ない。
それが隙となった。
村雨の刃が煌めいたのと同時に、側頭部に衝撃が走った。
切断はされてない。
峰打ちだ。
だが、金属の薄い棒でぶん殴ると言う行為が、峰打ちの本質である以上、出血は免れない。
視界が揺れる。
思考が定まらない。
その隙に、信乃は千草の拘束から抜け出し、間合いを開けた。
「く、そっ……」
殴られた場所に手を当てると、生暖かい液体が指に絡みついた。
しかしそれも、千草の力を持ってすれば瞬く間に修復される。
「……逆行時計。やっぱり、千草なのね」
「ああ、そうだよ。つーか、いきなり峰打ちとかどんな神経してやがんだ。下手すりゃ気絶してたぜ」
「当然よ。気絶させるつもりだったんだもの」
信乃は本気だ。
今も、容赦ない殺意を千草に飛ばしている。
どうも今は、お互いの身の上を詮索している余裕はないみたいだ。
「どいて。ミシル・セリザワを拘束させてもらう」
「嫌だね。つーか、なんでコイツにご執心なんだよ? 言っちゃなんだが、こいつ人間のクズだぜ?」
「ひっでえですとも! まあ事実なんですけどね!」
「黙ってろ自他共に認めるクズが。せっかくシリアスに決めてんの台無しにする気か」
つーか、自覚あったのか。
なおさら最悪だと舌を打つ。
「はうっ!? なんかゾクゾクしますねえ……千草さん千草さんもう一度お願いします! できれば『黙ってろよクズ』って言い直して欲しいですとも!」
ミシルが新しい性癖を覚醒させてしまったらしいが無視。
マジでこいつ見捨ててやろうか?
「……ミシル・セリザワの持つ力は、国を滅ぼしかねない。誰かが管理する必要があるのよ」
「つまり、この国がこいつの管理者になるってか?」
「ええ、そうよ」
「へえ……」
なるほど。
ある意味正論だ。
もしデスペラードを量産してテロリストなんかに配ろうものなら、国はあっという間に窮地に立たされるだろう。
いや、信乃がいるから辛うじてトントンか?
まあ何はともあれ、信乃の言ってることは間違っていない。
間違っていないが。
「……気に入らねえ」
そんなの、クソ食らえだ。
「気に入らねえ気に入らねえ気に入らねえ。そんな薄っぺらい大義で、俺が納得する訳ねえだろうが」
「どこが、薄っぺらいってのよ」
「管理だのなんだの、四宮信乃が、そんなどっかのゴミ捨て場から持ってきたような理由で動くわけねーんだよ」
ぴくり、と信乃の眉が震えた。
図星のようだ。
「……随分と、知ったような口ね」
言葉の棘が、ますます鋭くなっている。
不機嫌な心境を隠すつもりは毛頭無いらしい。
「知ってるに決まってんだろ。おまえが俺を知っているのと同じだ」
伊達に幼馴染みを名乗っている訳では無い。
「最初っから素直に言ってくれりゃあ、少しは妥協してもよかったんだけどな。お客様は不合格です、お帰りくださ――」
「……巫山戯ないで」
村雨が横薙ぎに払われる。
少しでも避けるのが遅れていたら、千草の脳は頭蓋骨としばしの別れを告げていただろう。
「どんだけ沸点低いんだよ信乃テメェ!」
「自惚れないでよ、千草。あんたの気持ちなんてあたしは知らない。そしてあんたも、あたしの気持ちを知ることなんてできない」
カチンと来た。
「あぁそうかよ! らしくもねえ仏頂面しやがって、ボッコボコにしてやる覚悟し――」
それ以上何も言えなかった。
言葉のかわりに飛び出したのは鮮血。
舌を斬られたのだ。
「……随分と弱くなったのね」
「――っ!」
痛みなんて、どうでもよくなった。
拳を固め、信乃に向かって突貫する。
一番言われたくなかったことを、一番言われたくなかった相手に言われた。
理性を吹っ飛ばすには、それだけで十分だった。
顔面に拳を叩き込もうとするが、到達する瞬間に手首を切り飛ばされた。
構うな。
拳が無くなってもぶん殴ることくらいはできる。
「遅い」
受け止められた。
そのまま引き寄せられ、腹部に膝蹴りが決まる。
凄まじい嘔吐感。
いっそのこと信乃の顔面に吐いて撹乱させてやろうかと思ったが、そうする前に追撃が千草を襲った。
信乃は剣術だけでなく体術の腕も一級だ。
パワーはシャイタに比べれば劣るが、スピードはこちらが一枚上手。
拳が、脚が、容赦なく千草の体を打ち抜いていく。
容赦なんて概念は別の世界線に捨ててきたと言わんばかりに、信乃の攻撃は一撃一撃が必殺の威力を孕んでいる。
骨が砕ける。
視界が明滅する。
何度も意識が途切れる。
ロクな反撃もできないまま、千草は組み伏せられた。
「もう、分かったでしょ。今のあんたじゃ、あたしには絶対に勝てない。いい加減、諦めて」
「オーケイ……なんて言うと思うか?」
「……」
先程から悲鳴を上げていた腕が限界を迎えた。
鈍い音と共に、腕があり得ない方向に曲がるのが分かった。
「がぎっ……骨が折れても自分《テメー》は折るなってな。梓さんの教え、おまえも忘れたわけじゃねえだろ?」
「……だったら、なんだってのよ。母さんの話でもして動揺を誘うつもり?」
「そんなんで動揺してくれたら、苦労しねーよ。言ってみただけだ」
四宮梓。
信乃の母親にして、千草の恩人。
もし彼女がいなければ、千草はとっくに死んでいた。
言ってみただけ、とは言ったものの、少し緩むんじゃないかと期待していたことは否めない。
「そう。いい加減、逮捕させて貰うわ。しばらく大人しくしてて」
千草の脚を、村雨で串刺しにした。
骨ごと貫通した刃は床に突き刺さり、千草をその場に縫い付けた。
「がぎっ、ぐあぁっ!」
「無理しない方がいいわよ。傷が広がるだけだから」
こうしてしまえば、逆行時計も役に立たない。
立ち上がり、ミシルの元へ向かう。
「くそっ……! シャイタ! 信乃を止めてくれ――」
轟音。
視線を移すと、そこには信じられない光景が広がっていた
シャイタが壁に叩き付けられていた。
がっくりと、頭を垂れている。
「ふーん。まあこんなもんかな? 思いのほか、早い決着だったネ」
鞘に収まったままの槍を手にしたラヴェットの、気の抜けた声に、呆然とするしかなかった。
「嘘、だろ……?」
負けた?
シャイタが?
何の悪夢だ、それ。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
記憶がないので離縁します。今更謝られても困りますからね。
せいめ
恋愛
メイドにいじめられ、頭をぶつけた私は、前世の記憶を思い出す。前世では兄2人と取っ組み合いの喧嘩をするくらい気の強かった私が、メイドにいじめられているなんて…。どれ、やり返してやるか!まずは邸の使用人を教育しよう。その後は、顔も知らない旦那様と離婚して、平民として自由に生きていこう。
頭をぶつけて現世記憶を失ったけど、前世の記憶で逞しく生きて行く、侯爵夫人のお話。
ご都合主義です。誤字脱字お許しください。
冷宮の人形姫
りーさん
ファンタジー
冷宮に閉じ込められて育てられた姫がいた。父親である皇帝には関心を持たれず、少しの使用人と母親と共に育ってきた。
幼少の頃からの虐待により、感情を表に出せなくなった姫は、5歳になった時に母親が亡くなった。そんな時、皇帝が姫を迎えに来た。
※すみません、完全にファンタジーになりそうなので、ファンタジーにしますね。
※皇帝のミドルネームを、イント→レントに変えます。(第一皇妃のミドルネームと被りそうなので)
そして、レンド→レクトに変えます。(皇帝のミドルネームと似てしまうため)変わってないよというところがあれば教えてください。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
婚約破棄と領地追放?分かりました、わたしがいなくなった後はせいぜい頑張ってくださいな
カド
ファンタジー
生活の基本から領地経営まで、ほぼ全てを魔石の力に頼ってる世界
魔石の浄化には三日三晩の時間が必要で、この領地ではそれを全部貴族令嬢の主人公が一人でこなしていた
「で、そのわたしを婚約破棄で領地追放なんですね?
それじゃ出ていくから、せいぜいこれからは魔石も頑張って作ってくださいね!」
小さい頃から搾取され続けてきた主人公は 追放=自由と気付く
塔から出た途端、暴走する力に悩まされながらも、幼い時にもらった助言を元に中央の大教会へと向かう
一方で愛玩され続けてきた妹は、今まで通り好きなだけ魔石を使用していくが……
◇◇◇
親による虐待、明確なきょうだい間での差別の描写があります
(『嫌なら読むな』ではなく、『辛い気持ちになりそうな方は無理せず、もし読んで下さる場合はお気をつけて……!』の意味です)
◇◇◇
ようやく一区切りへの目処がついてきました
拙いお話ですがお付き合いいただければ幸いです
【本編完結】さようなら、そしてどうかお幸せに ~彼女の選んだ決断
Hinaki
ファンタジー
16歳の侯爵令嬢エルネスティーネには結婚目前に控えた婚約者がいる。
23歳の公爵家当主ジークヴァルト。
年上の婚約者には気付けば幼いエルネスティーネよりも年齢も近く、彼女よりも女性らしい色香を纏った女友達が常にジークヴァルトの傍にいた。
ただの女友達だと彼は言う。
だが偶然エルネスティーネは知ってしまった。
彼らが友人ではなく想い合う関係である事を……。
また政略目的で結ばれたエルネスティーネを疎ましく思っていると、ジークヴァルトは恋人へ告げていた。
エルネスティーネとジークヴァルトの婚姻は王命。
覆す事は出来ない。
溝が深まりつつも結婚二日前に侯爵邸へ呼び出されたエルネスティーネ。
そこで彼女は彼の私室……寝室より聞こえてくるのは悍ましい獣にも似た二人の声。
二人がいた場所は二日後には夫婦となるであろうエルネスティーネとジークヴァルトの為の寝室。
これ見よがしに少し開け放たれた扉より垣間見える寝台で絡み合う二人の姿と勝ち誇る彼女の艶笑。
エルネスティーネは限界だった。
一晩悩んだ結果彼女の選んだ道は翌日愛するジークヴァルトへ晴れやかな笑顔で挨拶すると共にバルコニーより身を投げる事。
初めて愛した男を憎らしく思う以上に彼を心から愛していた。
だから愛する男の前で死を選ぶ。
永遠に私を忘れないで、でも愛する貴方には幸せになって欲しい。
矛盾した想いを抱え彼女は今――――。
長い間スランプ状態でしたが自分の中の性と生、人間と神、ずっと前からもやもやしていたものが一応の答えを導き出し、この物語を始める事にしました。
センシティブな所へ触れるかもしれません。
これはあくまで私の考え、思想なのでそこの所はどうかご容赦して下さいませ。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる