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2章
ミッション5(4)
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新しい目標を立てはいいけれど、どうすれば上手くいくかを考える方が大変だ。お願い! って言っちゃえば簡単だろうけど、それは違う気もする。ジョシュアは優しいから、僕の頼み事は聞いてくれるもの。
僕が食べるものとか、着るものとか、ジョシュアはジョシュアなりに考えがあるんだと思う。たくさん考えて、これが一番いいだろうって決めてくれているんだと思う。でも。
「んあー、どうしようー!」
「うるせぇな! そんなの、さっさとジョシュアに頼めば終わりだろ」
「そうだけどさぁ」
でも、それじゃあ本当にジョシュアと仲良くなったとは言えない。というか、そういう小さな甘えの積み重ねが6年後の裏切りに繋がっているわけだし。やっぱりジョシュアが自分から行動してくれないと意味が無い、わけなんだけど。
今の僕にはその方法が思いつかない。
「とりあえずシチュエーションを比較してパターンを分析しよ……」
「お前、頭はいいけどアホだよな」
「みーちゃん、それ褒めてる?」
「バカにしてんだよ、バカノア!」
「みゃあああ!」
太い尻尾で腕を叩かれる。本来ならフワフワなはずなのに、重さがあるせいか地味に痛い。それにも負けず、僕はポケットに入れていた作戦ノートを取り出した。
無策で戦い勝てる相手じゃない。対策はしっかりしておかないと。山積みにしている小説たちを見て、今からこれを全て読むのか、と気が重たくなる。本は好きだけど、さすがにこの量は大変だ。
それに、内容も基本的にパターンが決まっていてずっと読んでいると飽きてしまう。正直、名前が違うだけでどれもほとんど同じストーリーなんだよね、恋愛小説って。
「みーちゃんが本を読めたらもっと楽なのになぁ」
「他人に頼るな」
「人じゃないじゃん!」
そんな馬鹿みたいな話をしつつ、パラパラと小説を読んでいく。頑張れ、僕。この地道な努力が最悪の未来を回避するんだ、多分。
抱きしめてもらう、なんていうささやかな僕の目標も、きっと明るい未来に繋がっているはず。
僕が食べるものとか、着るものとか、ジョシュアはジョシュアなりに考えがあるんだと思う。たくさん考えて、これが一番いいだろうって決めてくれているんだと思う。でも。
「んあー、どうしようー!」
「うるせぇな! そんなの、さっさとジョシュアに頼めば終わりだろ」
「そうだけどさぁ」
でも、それじゃあ本当にジョシュアと仲良くなったとは言えない。というか、そういう小さな甘えの積み重ねが6年後の裏切りに繋がっているわけだし。やっぱりジョシュアが自分から行動してくれないと意味が無い、わけなんだけど。
今の僕にはその方法が思いつかない。
「とりあえずシチュエーションを比較してパターンを分析しよ……」
「お前、頭はいいけどアホだよな」
「みーちゃん、それ褒めてる?」
「バカにしてんだよ、バカノア!」
「みゃあああ!」
太い尻尾で腕を叩かれる。本来ならフワフワなはずなのに、重さがあるせいか地味に痛い。それにも負けず、僕はポケットに入れていた作戦ノートを取り出した。
無策で戦い勝てる相手じゃない。対策はしっかりしておかないと。山積みにしている小説たちを見て、今からこれを全て読むのか、と気が重たくなる。本は好きだけど、さすがにこの量は大変だ。
それに、内容も基本的にパターンが決まっていてずっと読んでいると飽きてしまう。正直、名前が違うだけでどれもほとんど同じストーリーなんだよね、恋愛小説って。
「みーちゃんが本を読めたらもっと楽なのになぁ」
「他人に頼るな」
「人じゃないじゃん!」
そんな馬鹿みたいな話をしつつ、パラパラと小説を読んでいく。頑張れ、僕。この地道な努力が最悪の未来を回避するんだ、多分。
抱きしめてもらう、なんていうささやかな僕の目標も、きっと明るい未来に繋がっているはず。
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