α様に囲われて独立が出来ません！

1、平穏な暮らし

「なぁ、那央。
　明日のバース検査一緒に行こうぜ」
　彼は、日坂隆登。
　陰キャな僕の幼い頃からの親友だ。
「うん、行こう。」
　僕も隆登もベータだ。ただ少しだけ体が弱いだけの。
　なんとなく最近胸騒ぎがするから一人でバース検査を受けるのはためらいがあったんだよねぇ。
　バース検査は五歳の時と今回の中学二年生のみが義務なのでそれ以外は自主的。
　ちなみに、義務の場合は無料で自主的だった場合はお金がかかるらしい。
　ま、何にせよ今回のバース検査が終われば今後することはないんだから。
「ねぇ、放課後どこか行こうよ。
　ちょっとだけ気分転換がしたいんだ」
「おっ、賛成！」
　僕と同じで体が弱いのにいつも気分は元気もりもりだなぁ。
「どこに行くか？」
「えっとねぇ、最近クリーニング屋さんの所に出来たカフェ」
　そう言いながらスマホをいじりある画面を見せる。
　画面にはチョコとイチゴがたくさんのっているパフェがあった。
「えっ！美味そう。
　バナナのパフェもあるか？」
　ふふん。隆登も僕と同じ超甘党。
　母さん達に食べさせたこともあるけど「いつもこんなの食べてるの」ってある意味心配された。
　母さんも甘党なんだけど、僕が食べている甘い物をあげるとすぐ胸焼けする。
　だから多分、僕と隆登は相当な甘党なんだと思う。
　いつもの平凡て平穏な生活。
　こんな生活がずっと続けばいいなぁ。
◆◆◆◆
　初作品です。
　初めての投稿です。
　見てくれた方、ありがとうございます！
　面白いと思ってもらえるように努力したいと思います。