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創生の杖
16 孫、脅威の新人現る!
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『えー……続きまして本戦ベスト4決定戦……第二試合を始めたいと思います……』
『何度も何度も……異臭攻撃……挙句縮れた毛を口の中に放り込まれるなんて……』
解説の娘とサーリアはどんよりとした空気を放ちながらも、なんとか解説としての責務を全うしようと頑張っている。
俺はそんな二人の様子を、舞台袖から眺めた後、次の対戦相手になるであろうこの一戦の勝者を観察すべく、舞台の上へと注意を戻した。
舞台の上には既に一人の優男風の者が立っていた。
優男風……なぜ疑問系なのかと言うと、単に目の前で立つ彼はフードを目深に被っていて、見た目が細身だということと、腰に片手剣を下げている事しか分からなかったからだ。
そんな中、解説席でやる気なく座るサーリアが、突然大声を上げた!
『え~……と……はぁ?!ちょっと!これホント?!ベスト16の時と名前が違くない?!』
その声に俺を含めたすべての観客の視線が解説席に注ぎ込まれる。
『え~……ああ。フードを深く被っていたから分からなかったのと……偽名を名乗っていたのをやめたそうですね』
『う~……納得行かない!だいたいこんなヤツ見たことない!』
もう一人の解説の娘が資料を手に取ってそう説明するが、サーリアは手をワナワナと震わせて、解説席の机をドン!と叩く。
それを見て、横に座る解説の娘は軽く息を吐いた後、声高に選手のコールを告げる。
そのコールに俺は驚愕する事となった。
『ええと……伝説の傭兵!スズキコウタの孫!バスク!グレイブと続き!3人目の登場だああ!スズキソウタ!』
その娘のコールに会場はどよめきに包まれる。
そんな中、目の前のスズキソウタという彼は目深に被ったフードをバサッと脱いだ。
現れたのはスズキ家の家系でも血を濃く残した者に受け継がれる緑髪を中央から2つに分けた髪、そして額には──
「あのバンダナは……」
『お爺ちゃんのバンダナ……』
そう。スズキソウタと名乗った男が額に巻いていた布は、お爺ちゃんの若き日の肖像画や、伝記の数々に描かれていた物そのものだ。
一瞬帝都で販売されている英雄グッズかもと疑ったが、視力を強化して見れば、そのバンダナの質感は帝都で売っているような劣化コピーの紛い物と明らかに違うのがわかる。
チラリと解説席に座る従妹の表情を盗み見ると、どうやら彼女も同じ判断を下したのか、苦虫を噛み潰した表情で歯軋りをしている。
多分この光景を見ていたら恐らくバスク兄さんもサーリアと同様に歯軋りして悔しがるだろう。
「ヤツが真の後継者ってことか……」
ヤツが着けているバンダナは、以前にお爺ちゃんが一人の後継者を決めた時に贈ると言っていた、この世で一つの英雄の証なのだから……
ギリッ──
「ッ────」
どうやら俺も知らず知らずに歯を食いしばっていたらしい。
余りにも強く噛み締めたせいで歯が欠けてしまったのか、口の中がザラザラする。
やむなく俺は回復スキルを使いつつ、目の前のスズキソウタに意識を集中させる。
『えー……対するは北方で知らぬ人無し!北方不敗!マスターガリナ』
相手は毎年上位入賞をしてくるガリナの戦士。
無手から繰り出される数々の武技は惚れ惚れとする程だ。
運良くここ数年、毎年バスク兄さんと当たってくれているお陰で俺は当たってなかったが、もしも当たっていたのなら、去年までの俺では太刀打ちなぞ出来なかっただろう最強クラスの一人だ。
この人にもしもスズキソウタが勝つようならば、いよいよ本物の可能性が出て来るというものだ。
『それでは!始め!』
開始の合図がかかるが、マスターガリナは油断なく構えているだけで自分から攻める気配を見せない。
彼の戦闘スタイルは後の先を取る。今年も変わらず同じスタイルみたいだなと、俺は視線をスズキソウタの方へと向ける。
腰に下げている片手剣からして、剣使いなのだろうと思っていたのだが、その腰の剣を抜く気配がまるでない。
一体どうするのか?と注目していると、目の前のヤツはニヤリと不適な笑みを浮かべた。
「俺が剣を抜くまでもないな。よし、前日に誰だったかがこんな事をしていたな!」
そう言うや、腰の剣を掴むと、鞘ごと舞台の上から放り投げた!
その光景を油断なく構えたまま見ていたマスターガリナだが、放つ殺気がにわかに強まってくるのがわかる。
「…………貴様、俺を侮辱する気か?」
「侮辱もなにも、俺が剣を使えばお前なぞ赤子以下だからな。もっとも、素手でも変わらないけどな」
「ッ────この若造が!」
スズキソウタの余りにもの暴言に、マスターガリナは額に青筋を浮かべて怒り狂うが、流石は歴戦の猛者。
自分の戦闘スタイルを崩してまで前に出る事をしない。
それを見てスズキソウタは「はん!」と鼻で笑ってこう続けた。
「オッサンは威勢がいいだけで攻めて来ないじゃないか。仕方ないから俺が先に手を出してやるけど──しっかりと防げよ?」
その言葉が終わると同時に、俺の瞳の中に光が奔った。
正確にはスズキソウタがマスターガリナの目の前に、瞬時に移動しただけなのだが、俺の瞳にはただ光が奔った風にしか見えなかっただけだった。ただそれだけの事だ。
マスターガリナも、当然のように突然目の前に現れたスズキソウタに対する反応が遅れた。
その驚愕に目を見開く様をゆっくりと目に焼き付けたスズキソウタは、拳を引き絞ると風を斬り裂くなどと表現するには生易しい程の速度で拳を撃ち出した!
「オラァ!」
ドゥゥン!
そんな大砲を撃ち出した時のような重く激しい音が、マスターガリナの耳を掠め、その背後の壁にぶち当たる。
すると、それが当たった壁は大砲の直撃を受けたかのように爆発四散。
「うん。この程度なら取り敢えず即死はしないだろ?」
大丈夫だよな?と言いたげに顎をしゃくりあげる格好でマスターガリナを見下ろすように見やるスズキソウタに、引き攣った笑みを浮かべるマスターガリナ。
正直俺が全力でガードしたら防げるレベルの一撃を、容易く振るい、それすらも適当に手加減しましたと宣うスズキソウタに、マスターガリナの勝ち目など既に欠片もない。だが──
「例え負けるとしても!無様に降参などもってのほか!喰らえい!〈デッドリーウェーブ〉!」
ギン!と瞳に力を宿し、マスターガリナはスキルを放つ!
目と鼻の先で無防備な姿を晒しているスズキソウタに、流れるような動きで額、鼻下、喉、心臓、鳩尾と拳を叩き込む!
ぐらりと崩れそうになるスズキソウタ目掛け、マスターガリナは両足を揃え、腹から力を吐き出すような発勁をスズキソウタの胸に叩き込んだ!
『マスターガリナの必殺技あああ!』
『なんだ。大したことないじゃん!やっぱり偽物じゃん!』
その全てを無抵抗に喰らったスズキソウタはガクリと膝を折って舞台上に突っ伏────さない?!
「うん。いい感じに体内の力を使っているみたいだな。これなら剛体術も使えるんだろ?」
明らかに膝を折って、今にも舞台上に倒れ込みそうになっていたハズのスズキソウタは、折った膝をまるで屈伸でもするかのように伸ばし、平然と立ち上がった。
これにはマスターガリナどころか解説席で偽物コールをしていたサーリアも絶句。
「よしよし。お互いに一撃ずつ打ち込んだ事だし、次行こうか!俺は全力で胸目掛けて拳を突き出すぞ?しっかりとガードするか、必死に避けないと胸に大きな風穴が空く事になるから注意しろよ?」
と、ユーモア溢れる説明をするスズキソウタだが、まるで笑えない!言われた通り、全力でガードするか必死に避けないとマジで風穴空く未来しか見えない!
マスターガリナは構えたままだが、額にはびっしょりと脂汗を浮かべている。
後の先を得意とするマスターガリナだが、先の先とも言える見えない一撃にはどうにもならないに違いない。
「いくぞー?覚悟を決めろよー?オオォォォラゥァアア!」
「ご!〈剛体術〉!」
スズキソウタはマスターガリナの目の前で、拳をゆっくりと引き絞り、ズン!と片足を前に踏み出し、必殺の一撃を撃ち出した!
そして砲弾のような拳は辛うじて腕をクロスした所に撃ち込まれた。
べギャベギャ──────ゴゥゥン!
骨が砕ける音が大きく聞こえた瞬間、その音を掻き消すように風を斬り裂いた音が響き渡る。
そして、舞台の上で拳を受け止めたマスターガリナの姿は既にそこには無かった。
「まさか粉微塵?!」
「そんな訳あるか!しっかりと舞台下に転がってるだろ!」
ガヤガヤとざわめく会場の中で、俺の声を耳聡く聞き分けたスズキソウタは俺に向かって顔を向けて舞台の外を指差した。
『えぇ……マスターガリナ場外!よって!スズキソウタ選手の勝ち抜きとなります!』
「やべえええ!あいつバスクより強えぞ!」
「孫ランクに変動が?!」
「これはカスミやサーリアちゃんも危ういか?!」
勝ち名乗りに合わせて舞台上から観客席に向かって手を振るスズキソウタに、観客席からは喝采の嵐が降り注ぐ。しかし────
「……俺の名は?」
誰も俺の名前だけは比較対象に上げてくれなかった。
悔しくなんかないんだからなッ!
『何度も何度も……異臭攻撃……挙句縮れた毛を口の中に放り込まれるなんて……』
解説の娘とサーリアはどんよりとした空気を放ちながらも、なんとか解説としての責務を全うしようと頑張っている。
俺はそんな二人の様子を、舞台袖から眺めた後、次の対戦相手になるであろうこの一戦の勝者を観察すべく、舞台の上へと注意を戻した。
舞台の上には既に一人の優男風の者が立っていた。
優男風……なぜ疑問系なのかと言うと、単に目の前で立つ彼はフードを目深に被っていて、見た目が細身だということと、腰に片手剣を下げている事しか分からなかったからだ。
そんな中、解説席でやる気なく座るサーリアが、突然大声を上げた!
『え~……と……はぁ?!ちょっと!これホント?!ベスト16の時と名前が違くない?!』
その声に俺を含めたすべての観客の視線が解説席に注ぎ込まれる。
『え~……ああ。フードを深く被っていたから分からなかったのと……偽名を名乗っていたのをやめたそうですね』
『う~……納得行かない!だいたいこんなヤツ見たことない!』
もう一人の解説の娘が資料を手に取ってそう説明するが、サーリアは手をワナワナと震わせて、解説席の机をドン!と叩く。
それを見て、横に座る解説の娘は軽く息を吐いた後、声高に選手のコールを告げる。
そのコールに俺は驚愕する事となった。
『ええと……伝説の傭兵!スズキコウタの孫!バスク!グレイブと続き!3人目の登場だああ!スズキソウタ!』
その娘のコールに会場はどよめきに包まれる。
そんな中、目の前のスズキソウタという彼は目深に被ったフードをバサッと脱いだ。
現れたのはスズキ家の家系でも血を濃く残した者に受け継がれる緑髪を中央から2つに分けた髪、そして額には──
「あのバンダナは……」
『お爺ちゃんのバンダナ……』
そう。スズキソウタと名乗った男が額に巻いていた布は、お爺ちゃんの若き日の肖像画や、伝記の数々に描かれていた物そのものだ。
一瞬帝都で販売されている英雄グッズかもと疑ったが、視力を強化して見れば、そのバンダナの質感は帝都で売っているような劣化コピーの紛い物と明らかに違うのがわかる。
チラリと解説席に座る従妹の表情を盗み見ると、どうやら彼女も同じ判断を下したのか、苦虫を噛み潰した表情で歯軋りをしている。
多分この光景を見ていたら恐らくバスク兄さんもサーリアと同様に歯軋りして悔しがるだろう。
「ヤツが真の後継者ってことか……」
ヤツが着けているバンダナは、以前にお爺ちゃんが一人の後継者を決めた時に贈ると言っていた、この世で一つの英雄の証なのだから……
ギリッ──
「ッ────」
どうやら俺も知らず知らずに歯を食いしばっていたらしい。
余りにも強く噛み締めたせいで歯が欠けてしまったのか、口の中がザラザラする。
やむなく俺は回復スキルを使いつつ、目の前のスズキソウタに意識を集中させる。
『えー……対するは北方で知らぬ人無し!北方不敗!マスターガリナ』
相手は毎年上位入賞をしてくるガリナの戦士。
無手から繰り出される数々の武技は惚れ惚れとする程だ。
運良くここ数年、毎年バスク兄さんと当たってくれているお陰で俺は当たってなかったが、もしも当たっていたのなら、去年までの俺では太刀打ちなぞ出来なかっただろう最強クラスの一人だ。
この人にもしもスズキソウタが勝つようならば、いよいよ本物の可能性が出て来るというものだ。
『それでは!始め!』
開始の合図がかかるが、マスターガリナは油断なく構えているだけで自分から攻める気配を見せない。
彼の戦闘スタイルは後の先を取る。今年も変わらず同じスタイルみたいだなと、俺は視線をスズキソウタの方へと向ける。
腰に下げている片手剣からして、剣使いなのだろうと思っていたのだが、その腰の剣を抜く気配がまるでない。
一体どうするのか?と注目していると、目の前のヤツはニヤリと不適な笑みを浮かべた。
「俺が剣を抜くまでもないな。よし、前日に誰だったかがこんな事をしていたな!」
そう言うや、腰の剣を掴むと、鞘ごと舞台の上から放り投げた!
その光景を油断なく構えたまま見ていたマスターガリナだが、放つ殺気がにわかに強まってくるのがわかる。
「…………貴様、俺を侮辱する気か?」
「侮辱もなにも、俺が剣を使えばお前なぞ赤子以下だからな。もっとも、素手でも変わらないけどな」
「ッ────この若造が!」
スズキソウタの余りにもの暴言に、マスターガリナは額に青筋を浮かべて怒り狂うが、流石は歴戦の猛者。
自分の戦闘スタイルを崩してまで前に出る事をしない。
それを見てスズキソウタは「はん!」と鼻で笑ってこう続けた。
「オッサンは威勢がいいだけで攻めて来ないじゃないか。仕方ないから俺が先に手を出してやるけど──しっかりと防げよ?」
その言葉が終わると同時に、俺の瞳の中に光が奔った。
正確にはスズキソウタがマスターガリナの目の前に、瞬時に移動しただけなのだが、俺の瞳にはただ光が奔った風にしか見えなかっただけだった。ただそれだけの事だ。
マスターガリナも、当然のように突然目の前に現れたスズキソウタに対する反応が遅れた。
その驚愕に目を見開く様をゆっくりと目に焼き付けたスズキソウタは、拳を引き絞ると風を斬り裂くなどと表現するには生易しい程の速度で拳を撃ち出した!
「オラァ!」
ドゥゥン!
そんな大砲を撃ち出した時のような重く激しい音が、マスターガリナの耳を掠め、その背後の壁にぶち当たる。
すると、それが当たった壁は大砲の直撃を受けたかのように爆発四散。
「うん。この程度なら取り敢えず即死はしないだろ?」
大丈夫だよな?と言いたげに顎をしゃくりあげる格好でマスターガリナを見下ろすように見やるスズキソウタに、引き攣った笑みを浮かべるマスターガリナ。
正直俺が全力でガードしたら防げるレベルの一撃を、容易く振るい、それすらも適当に手加減しましたと宣うスズキソウタに、マスターガリナの勝ち目など既に欠片もない。だが──
「例え負けるとしても!無様に降参などもってのほか!喰らえい!〈デッドリーウェーブ〉!」
ギン!と瞳に力を宿し、マスターガリナはスキルを放つ!
目と鼻の先で無防備な姿を晒しているスズキソウタに、流れるような動きで額、鼻下、喉、心臓、鳩尾と拳を叩き込む!
ぐらりと崩れそうになるスズキソウタ目掛け、マスターガリナは両足を揃え、腹から力を吐き出すような発勁をスズキソウタの胸に叩き込んだ!
『マスターガリナの必殺技あああ!』
『なんだ。大したことないじゃん!やっぱり偽物じゃん!』
その全てを無抵抗に喰らったスズキソウタはガクリと膝を折って舞台上に突っ伏────さない?!
「うん。いい感じに体内の力を使っているみたいだな。これなら剛体術も使えるんだろ?」
明らかに膝を折って、今にも舞台上に倒れ込みそうになっていたハズのスズキソウタは、折った膝をまるで屈伸でもするかのように伸ばし、平然と立ち上がった。
これにはマスターガリナどころか解説席で偽物コールをしていたサーリアも絶句。
「よしよし。お互いに一撃ずつ打ち込んだ事だし、次行こうか!俺は全力で胸目掛けて拳を突き出すぞ?しっかりとガードするか、必死に避けないと胸に大きな風穴が空く事になるから注意しろよ?」
と、ユーモア溢れる説明をするスズキソウタだが、まるで笑えない!言われた通り、全力でガードするか必死に避けないとマジで風穴空く未来しか見えない!
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後の先を得意とするマスターガリナだが、先の先とも言える見えない一撃にはどうにもならないに違いない。
「いくぞー?覚悟を決めろよー?オオォォォラゥァアア!」
「ご!〈剛体術〉!」
スズキソウタはマスターガリナの目の前で、拳をゆっくりと引き絞り、ズン!と片足を前に踏み出し、必殺の一撃を撃ち出した!
そして砲弾のような拳は辛うじて腕をクロスした所に撃ち込まれた。
べギャベギャ──────ゴゥゥン!
骨が砕ける音が大きく聞こえた瞬間、その音を掻き消すように風を斬り裂いた音が響き渡る。
そして、舞台の上で拳を受け止めたマスターガリナの姿は既にそこには無かった。
「まさか粉微塵?!」
「そんな訳あるか!しっかりと舞台下に転がってるだろ!」
ガヤガヤとざわめく会場の中で、俺の声を耳聡く聞き分けたスズキソウタは俺に向かって顔を向けて舞台の外を指差した。
『えぇ……マスターガリナ場外!よって!スズキソウタ選手の勝ち抜きとなります!』
「やべえええ!あいつバスクより強えぞ!」
「孫ランクに変動が?!」
「これはカスミやサーリアちゃんも危ういか?!」
勝ち名乗りに合わせて舞台上から観客席に向かって手を振るスズキソウタに、観客席からは喝采の嵐が降り注ぐ。しかし────
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