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1章 帝国と姫
9 鈴木、ランジェリーイーターの称号を得る!
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騎士の裏切りから二日。
俺達はあれ以降何事もなく、ただ街道をポクポクと進んでいる。平和が一番だ。
「スズキ?そろそろ休憩の時間だぞ~?」
「ああ~。わかった~!」
エレイラ発狂幼児退行事件で一時はどうなるかと思われたが、幸いにも状態異常回復ゼリーを詰め込んで以来、エレイラは元気一杯だ。
あえて聞いて思い出し発狂されても困るとイザベラと相談して、撒き散らし事件には触れない事となった。
つい昨日の休憩時間
俺達三人は馬車を停めて軽くティータイムを取っていると……
「そういえば今の下着は素晴らしいのだが、以前のレースのやつは何処に行ったのかな?」
と、なにやら馬車の荷物をまさぐり始め
「あれなら数日前に処分したじゃない?洗えないしスズキ様が新しいのをくれたからいいや!って」
「そうでしたっけ?あれは結構高かったので捨てるはずないんですけど……」
イザベラがお茶を飲みながら、誤魔化そうと適当にでっち上げるも、エレイラは諦める様子を見せない。
ここは俺の108の特技を使う時だ!(そんな物はない)
「あはは!馬鹿だなエレイラは!あの黒のレースなら俺が一昨日の夕飯に美味しく食べたよ!だから有るはずないんだよ?」
そう言って俺はカップを置いて、優雅にナイフで切って口に運ぶような仕草を見せる。
するとエレイラは顔を熟れたトマトのように真っ赤に染めてパクパクと口を開けたり閉じたりしながら、震える指先を俺に向けて
「ばばば!馬鹿は貴様だ!このランジェリーイーターめ!」
「ははは!グ・ル・メ!と呼んでくれていいんだよ?」
俺はキザったらしく、その場でクルリとターンしてエレイラに向けてウインクをする。
決まったな!と俺は内心ご満悦だ。
「ムッキーーィ!あぁもう!すっごくイラッとする!貴様!今日こそ一発入れてやる!」
いきり立って足を上げようとしたエレイラだったが、ビスチェ風ドレスのスカートが短いのとフリルのヒモパンツという大変エロ可愛い下着を装着している事を思い出したらしく、足を降ろして拳を振るってくる!
「仕方ない!特別に上に乗せてやるよ!ほれ!ドンと来い!アイカミング!カモンヘイ!」
俺は自らの身体で地面に大の字を作ってエレイラを誘う!是非その肉感溢れる尻を俺の身体に預けてほしいと期待の眼差しすら向けている。
「この!今日は怯まないぞ!絶対!ぜええったいに!潰してやるんだからな!」
一瞬怯んだエレイラだったが、気合を入れ直すとヒールの低い靴で俺のアレを踏みつけるとグリグリと抉るように足を使ってくる。
だが甘い!
俺の防壁は股にこそ最大の効果を発揮するよう展開しているのだ!
むしろ防壁を揺らす程度の衝撃が逆に気持ちいい!ヤベッ!ヨダレ出てきた。
「ふはは!もっとだ!もっとグリグリと!踵で念入りにやらないとクルものも来ないぞ!」
「もういやぁぁぁぁぁぁ!」
一切のダメージもなく、ハァハァ!と荒い息を吐く俺を見て、エレイラは目に涙を貯めて馬車の中へと走り込んで行ってしまった。
ひとしきり見ていたイザベラがため息混じりで俺に近づいてくると、俺にジトッとした瞳を向けてくる。
「はぁ……スズキ様……うまく誤魔化せた!って本気で思ってませんか?」
「勿論思ってるけど?」
「やり過ぎですよ。思い出してまた泣きじゃくる子供になったらどーするんですか?」
「そしたらゼリー突っ込むからおK!」
ドヤ!と誇らしげな表情をする俺に、イザベラはジト目と流し目のコンボでお説教モードへと移行するが、そんなものは暖簾に腕押し糠にクギュ!……あれ?なんか違うな!
取り敢えず困ったらゼリーで対応だぜ!とサムズアップして答える。ビシィ!
「どこがオッケーなんですか!……ところで、まさかとは思いますが、実話じゃないですよね?」
「何が?」
「その……ランジェリーイーターです」
そう恐る恐るといった様子で俺を窺う。
俺も見くびられたものだ。
「まさか。流石の俺もアレを食べたりなんかしないよ?」
「ですよね!良かった~。スズキ様にほんの一欠片ほどの理性が「ちょっと口に含んだだけ」あって……え?」
「いやいや、ちょっとだけだよ!ほら、気になる異性の下着を口に入れたくなったりするじゃん?アレよアレ!」
「いや、ないですよ。ないない。変態にも程かありますね。これだけ助けてもらってて何ですけど、帝都に着いたら磔にした方がいいかな?って思いますよ?それくらいの変態です」
そう早口にまくし立てるイザベラの瞳は俗に言うハイライトがない状態。ゼリー食べる?
「そもそも、君は何か勘違いしてるんだよ?だって俺は変態という名の紳士なんだよ?」
「はぁ……もういいですよ(どーせ私のじゃないんだし」
そう言ってイザベラは付き合いきれないわ~と肩を竦めて馬車でいじけているエレイラを慰めに行くのであった。
という事もあったりしたのだが、二人は俺が作った夕飯の『ふわとろオムライス』にあっさりと陥落した。というのが昨日の出来事。
そして今日もエレイラは俺にからかわれる。
イザベラはそれを見てため息を吐く。
そうやって和やかに帝都到着までの数日を過ごせたらいいな~と思い、今日も寝静まった頃に家宝のアレを抱いて瞑想に耽るのだった。
鈴木幸太(ヒューマン)
Lv22→40
HP2200→4000
MP950→2100
攻撃力210→390(+1000+600)
敏捷110→200(+600)
防御力210→390(+1000+600×2)
装備
大狼の篭手(攻撃力+600 防御力+600)
大蛇の胸当て(防御力+1000)
大蜥蜴のブーツ(防御力+600 敏捷+600)
大虎の牙剣(攻撃力+1000)
ファッション
ナイトジャケット
ナイトズボン
ナイトブーツ
騎士の儀礼剣
課金ショップの残金56万9230クレジット
今回の消費
EXP増加石10個セットx3 300クレジット
瞑想石10個 1000クレジット
俺達はあれ以降何事もなく、ただ街道をポクポクと進んでいる。平和が一番だ。
「スズキ?そろそろ休憩の時間だぞ~?」
「ああ~。わかった~!」
エレイラ発狂幼児退行事件で一時はどうなるかと思われたが、幸いにも状態異常回復ゼリーを詰め込んで以来、エレイラは元気一杯だ。
あえて聞いて思い出し発狂されても困るとイザベラと相談して、撒き散らし事件には触れない事となった。
つい昨日の休憩時間
俺達三人は馬車を停めて軽くティータイムを取っていると……
「そういえば今の下着は素晴らしいのだが、以前のレースのやつは何処に行ったのかな?」
と、なにやら馬車の荷物をまさぐり始め
「あれなら数日前に処分したじゃない?洗えないしスズキ様が新しいのをくれたからいいや!って」
「そうでしたっけ?あれは結構高かったので捨てるはずないんですけど……」
イザベラがお茶を飲みながら、誤魔化そうと適当にでっち上げるも、エレイラは諦める様子を見せない。
ここは俺の108の特技を使う時だ!(そんな物はない)
「あはは!馬鹿だなエレイラは!あの黒のレースなら俺が一昨日の夕飯に美味しく食べたよ!だから有るはずないんだよ?」
そう言って俺はカップを置いて、優雅にナイフで切って口に運ぶような仕草を見せる。
するとエレイラは顔を熟れたトマトのように真っ赤に染めてパクパクと口を開けたり閉じたりしながら、震える指先を俺に向けて
「ばばば!馬鹿は貴様だ!このランジェリーイーターめ!」
「ははは!グ・ル・メ!と呼んでくれていいんだよ?」
俺はキザったらしく、その場でクルリとターンしてエレイラに向けてウインクをする。
決まったな!と俺は内心ご満悦だ。
「ムッキーーィ!あぁもう!すっごくイラッとする!貴様!今日こそ一発入れてやる!」
いきり立って足を上げようとしたエレイラだったが、ビスチェ風ドレスのスカートが短いのとフリルのヒモパンツという大変エロ可愛い下着を装着している事を思い出したらしく、足を降ろして拳を振るってくる!
「仕方ない!特別に上に乗せてやるよ!ほれ!ドンと来い!アイカミング!カモンヘイ!」
俺は自らの身体で地面に大の字を作ってエレイラを誘う!是非その肉感溢れる尻を俺の身体に預けてほしいと期待の眼差しすら向けている。
「この!今日は怯まないぞ!絶対!ぜええったいに!潰してやるんだからな!」
一瞬怯んだエレイラだったが、気合を入れ直すとヒールの低い靴で俺のアレを踏みつけるとグリグリと抉るように足を使ってくる。
だが甘い!
俺の防壁は股にこそ最大の効果を発揮するよう展開しているのだ!
むしろ防壁を揺らす程度の衝撃が逆に気持ちいい!ヤベッ!ヨダレ出てきた。
「ふはは!もっとだ!もっとグリグリと!踵で念入りにやらないとクルものも来ないぞ!」
「もういやぁぁぁぁぁぁ!」
一切のダメージもなく、ハァハァ!と荒い息を吐く俺を見て、エレイラは目に涙を貯めて馬車の中へと走り込んで行ってしまった。
ひとしきり見ていたイザベラがため息混じりで俺に近づいてくると、俺にジトッとした瞳を向けてくる。
「はぁ……スズキ様……うまく誤魔化せた!って本気で思ってませんか?」
「勿論思ってるけど?」
「やり過ぎですよ。思い出してまた泣きじゃくる子供になったらどーするんですか?」
「そしたらゼリー突っ込むからおK!」
ドヤ!と誇らしげな表情をする俺に、イザベラはジト目と流し目のコンボでお説教モードへと移行するが、そんなものは暖簾に腕押し糠にクギュ!……あれ?なんか違うな!
取り敢えず困ったらゼリーで対応だぜ!とサムズアップして答える。ビシィ!
「どこがオッケーなんですか!……ところで、まさかとは思いますが、実話じゃないですよね?」
「何が?」
「その……ランジェリーイーターです」
そう恐る恐るといった様子で俺を窺う。
俺も見くびられたものだ。
「まさか。流石の俺もアレを食べたりなんかしないよ?」
「ですよね!良かった~。スズキ様にほんの一欠片ほどの理性が「ちょっと口に含んだだけ」あって……え?」
「いやいや、ちょっとだけだよ!ほら、気になる異性の下着を口に入れたくなったりするじゃん?アレよアレ!」
「いや、ないですよ。ないない。変態にも程かありますね。これだけ助けてもらってて何ですけど、帝都に着いたら磔にした方がいいかな?って思いますよ?それくらいの変態です」
そう早口にまくし立てるイザベラの瞳は俗に言うハイライトがない状態。ゼリー食べる?
「そもそも、君は何か勘違いしてるんだよ?だって俺は変態という名の紳士なんだよ?」
「はぁ……もういいですよ(どーせ私のじゃないんだし」
そう言ってイザベラは付き合いきれないわ~と肩を竦めて馬車でいじけているエレイラを慰めに行くのであった。
という事もあったりしたのだが、二人は俺が作った夕飯の『ふわとろオムライス』にあっさりと陥落した。というのが昨日の出来事。
そして今日もエレイラは俺にからかわれる。
イザベラはそれを見てため息を吐く。
そうやって和やかに帝都到着までの数日を過ごせたらいいな~と思い、今日も寝静まった頃に家宝のアレを抱いて瞑想に耽るのだった。
鈴木幸太(ヒューマン)
Lv22→40
HP2200→4000
MP950→2100
攻撃力210→390(+1000+600)
敏捷110→200(+600)
防御力210→390(+1000+600×2)
装備
大狼の篭手(攻撃力+600 防御力+600)
大蛇の胸当て(防御力+1000)
大蜥蜴のブーツ(防御力+600 敏捷+600)
大虎の牙剣(攻撃力+1000)
ファッション
ナイトジャケット
ナイトズボン
ナイトブーツ
騎士の儀礼剣
課金ショップの残金56万9230クレジット
今回の消費
EXP増加石10個セットx3 300クレジット
瞑想石10個 1000クレジット
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