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イケメンくん、嫌い

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「知ってるって…どういうこと?」

思わず聞いてしまった。
明らかにヤバいやつだけど、こんな次の場所へ行けるかもしれないチャンスには変えられないだろう。

「実は俺たちね…次の街から来たんだ」

そうか…
どうりでアイロニーでは見ない装備をしている訳だ。
だったら話は早い。

「教えてくれ!次の街への行き方を!」

ショウは俺の肩に手をぽんと置き嘲笑した。

「むり」
「へ?」
「だから……むり」

何を言ってるんだこいつは。
自分たちから話し出してといて断るって…
やっぱりヤバい奴なんだ。
……うんそうだ。
こんなチャンスもう無いかもしれないけどここは立ち去ろう。
俺のゲームライフをキチガイに壊されてたまるか!

「……じゃあ僕はこれで」

俺が背を向けて歩き出すと、今度はさっきよりも強い力で引き止めてきた。

「待ってくれ!行き方は"まだ"教えられないだけなんだ!」
「と言うと?」
「次の街にはアイロニーのようなクエストが受けれないんだ!だから次の街行ったところで面白くなくて苦しむだけなんだ」
「つまり?」

ショウはさっきの嘲笑はどこ行ったのか真剣な眼差しでこちらを見つめた。

「クリアが目的じゃないやつは次の街には行って欲しくない」

俺はイラついてきた。
話の筋が一向に見えないからだ。
時間の無駄だよこんなの。

「結局何が言いたいんだよ!」

ショウは俺の怒声を超えるくらいの大きな声で叫んだ。

「審査をさせてくれ!!君が次の街へ行くに相応しいプレイヤーか見てみたい」

ん~なんか面倒くさそうだな…
あんだけ期待させてそれかよ。もういいよ。
俺は石を採掘しに奥へ行く。またな。
俺はまた無言で立ち去ろうとしたが、また手をかけてきて止められた。

「君には素質を感じたんだ。やると言うまで俺は止め続けるよ!」

ショウの後ろの3人もこちらをじっと見つめている。
え~まじかこいつら。ヤバい奴もヤバい奴、イカれてるよ。
……もしかしてこれうんって言わないと返してくれないんですか??
くそしょうもない

「わかったよ…受けます…!」

ショウ達の顔から光が浮かんだ。

「ありがとう!!じゃあ名前を教えてくれないか?」

正直教えたくないが、もう話を長引かせたくないので俺は正直に答えた。

「"わん"です」
「いい名前だね!じゃあ俺達も自己紹介を!俺は"ショウ"次にこいつが~」

ショウは後ろにいた3人のうち、唯一の男を指さした。

「こいつが"クラウン"」
「よろしくね~」
「それでこの子が~」

次にへそ出しで腹筋バキバキの戦闘スタイルな女の子を指さした。

「この子が"はぁと"」
「よろしくな!」
「で、彼女が~」

最後に長い黒髪で和の着物を来ている女の子を指さした。

「彼女が"お嬢"」
「よろしくお願いしたしますわ」

そしてショウはこちらを向いて一言かけた。

「これから少しの間だけどよろしくな!わん!!」

































……だる
--続く
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