上 下
29 / 160
旅立ち。

美、とは。

しおりを挟む
「凄く、教養が有るでらっしゃる」
《いやまぁ、ウチは現代のスパルタカスかって位に、仕えると云う事について非常に厳しい家なので。と言うか、父がもう本当、スパルタカスで》
《議員でらっしゃるそうで》

《はい、お陰で勉学を存分に学べているので、私としては恵まれていると思っています。容姿以外は》

「エロいケツだと思いますよ」
《私はエリスロース様の様な胸が欲しかったんですぅ》

「ぶっちゃけ、邪魔」
《私だって狭い所を通るのに邪魔なんですからね?》

「足首もキュッと締まっていて良いかと」
《あー、締りが良いかどうかの評価ですよねぇ。お粗末だからそんなに心配でらっしゃるのねって、良く酒場で切り殺されてる文句ですね》

「あぁ、なら口も」
《そうですねぇ、上も下も締りが悪いのかって、お喋りに良く言ってますね。けどまぁ、お喋り自体は評判は悪いので私達女は黙って見てますね、同じガバい女だと思われたく無いので。だからエリスロース様のお口は凄く良いんですよ、厚ぼったくて小さい、正にですよ》

「エロい意味で」
《も、ですね》

「ふふふ」
《あ、お喋りが過ぎましたかね?》

「いや、もっと聞きたい、喉が枯れるまでお願いします。どうぞ、滑らかになるお薬ですよ」
《あぁ、コレはコレは、枯れても止まらないかも?》

「なら知識が枯れるまでで、どうぞどうぞ」

 それからもう、本当にお酒を頂きながら、ココの常識の漏れが無い様にと様々な事を喋らせて頂いてたんですけど。

 下品だとか、かまととぶったりだとか、そう言うのが本当に何も無くて。
 それこそココに学びに来てらっしゃる人と同じく、貪欲に質問して下さって、感想も下さるし議論も出来る。

 なのに、もし、この方がネオスさんの容姿を貶めるなら。
 残念です、ルーマニア残念国ですよ、エリスロース様。

《それで、ネオスさんの容姿なんですけど、お嫌では?》

「嫌、と言うか、不具合が無いのかは心配にはなりますよね。こう、引き攣れて不快、だとか。それこそ何か、外見で不利益は無いのかなと、どうにか出来無いのか悩みはしますね」

 ほらー、はいお優しい、尽くすべき方確定ですよ。

 全く、ネオスさんは話し合いを。

 話し合いを避けてらっしゃる?
 なら、何故。

 あ、え、逆にエリスロース様の外見が気に食わない、とか?

 いやだって、このお胸様ですよ?
 それともケツデカ派なのでしょうか。

 それともまさか。

 まさかねぇ。

『ただいまー』
「あぁ、お帰りアーリス、ネオス」
『失礼致します』

『はい、マリッサへ』

《はい?》
『お礼、僕らは違う国の者だから、気苦労が絶えないてしょ?』

《いえ、でも、お給金は国から出ておりますが?》
『それはそれ、コレはコレ。賄賂じゃなくて労い、お礼』

 え、やだ、尊い。

《ぉおぅ、謹んで受け取らせて頂きます、ありがとうございますエリスロース様ェ》



 マリッサはすっかり、ローシュ好きになってしまって。

《ローシュ、コレも作戦のウチですか?》
「いやー、こう、傾倒して頂けるとは思わなかったわ」
『お美しい、だって』

「アーリスをぶつけて反応を見たかっただけなのに、思ってたんと違う」
《それだけ学の有る善良な子なのでしょうね》
『ローシュと同じで自分は魅力的じゃないって、そこも似てるね』

「どうです?」
《一瞬、アナタに聞かれるだろうからと考えましたが、無いですね。健気さが可哀想過ぎて利用するにも気が引けますし、反応にコチラが気疲れしそうなので、無しですね》

「健気過ぎて可哀想って、ワシを何と思ってるんでしょうね?」
《年相応にこなれて経験も豊富、安心して一緒に仕事も出来る。家に置いておくだけなら、それこそアナタなんですが。大人しくはして下さらないでしょうし、私に丁度良いんですよ、アナタは》

『僕も』
《横から綺麗に掻っ攫いますね》

『それこそ飽きそうだし、処女だから飽きそう』
「逆にそこ?」

『あぁ、ローシュが処女でも良かった、けど。そっか、コレなんだ、モヤモヤする』
「ざまぁ」
《最初と同じ、似た様な反応だったのだと勝手に思ってますから、どちらでも構いませんよ》

「あんなに泥甘い感じでは無かったので、2人の優勝です」
『やったー』

《不快ですね、となると雑に扱われたかも知れないって事なんですから》
「処女の方が良かったかルツは、違う意味で」

《ですけど30を過ぎて処女は流石に何か問題が有るのかと疑いますよ、ココでは子供が居て当然の年齢なのですから》
「そこはうん、本当、若く見えて助かってるわ」

《雑に扱われたワケでは無いんですね?》
「気にするなぁ、今が良いなら良いでしょうよ」

《家宝、献上品だとしても、雑に扱われた傷が付いていたら気になるモノでしょう》
「傷では無いから気にするな、単なる曇りだ」
『じゃあ磨かないとだ』

《ですね》
「待て、魔道具を」
『大丈夫だよ、聞こえない方が心配になるって言ってたんだし』

《この前譲ったでしょう、途中までですからね》
『はいはい』



 マリッサが何かを言ったからか、今日は聞こえてしまっているんですが。

《成程、かなり控えめでらっしゃるのか、抑えておいでなのか。それか絶叫系でらっしゃるのかと思ってたんですが、違うんでしょうかね》

『あぁ、アレは流石に聞くに堪えませんからね』
《そうですかね?凄いテクニカルな方は絶叫させられるって聞いてますけど》

『性差かも知れませんね、嫌で叫んでるのか傍からでは分からないので、心臓に悪いんですよ』
《成程》

『それと、好みでしょうね、演技してこそだと言う者も居ますし』

 そこまでして得たいのは大概は地位や名誉、名声や権力、金か物か。
 流行病と薬のお陰で沈静化していますが、また、油断すれば何の病が流行るか分からない。

 そんな行為を不特定多数とだなんて、命あっての物種だと云うのに。

《あの、ネオスさんって、もしかして特殊な性癖持ちでらっしゃる?》

『どうして、そうなったんでしょうか』
《あ、いや、エリスロース様がお美しいと感じないのであれば旧体制的な美的感覚をお持ちなのかなと。でも、そう言うワケでも無さそうですし、なら》

『なら?』
《酷くお痩せになってる方でないと、ダメな方がいらしゃると、聞いた事が有るので》

 まさか。

『はぁ、まさか、そう思われるとは』
《あ、すみません、違うんですよ本当。成長途中の美少年のスラリと伸びた手足だとかは、私も美味しそうだなとは思いますし、なのではい、批判する気は》

『無いです、それこそ病に侵された様な体なんて無理ですよ。どんな病を抱えているのか、生きる気が無いのか、敢えて同情心を引く為の物乞いなのかどうか。どれにしても、パッと見では分かったものでは無いんですから』

《ですけど、綺麗な格好をなさってたら》
『まだすっかり綺麗になった骸骨の方がマシですよ、騒がず要求せず、死なないんですから』

《本当にですか?》
『どの神に誓いましょうか』

《そこまでは》
『新しい美だとは思いますけど、それこそ外見は衰えるモノ。素晴らしい方だとは思いますが、我々を扱い易くする為の贈答品なら結局は賄賂と同じです。傾倒するのは構いませんが、私にまで布教なさらないで頂けますかね』

《なら聞きますが、何処が疑わしいと言うのですか?》
『疑わしさの有る詐欺師等、二流でしょう。完璧過ぎるとでも言えば満足ですかね。真の悪なら直ぐにはボロを出さないでしょうし、私は見極めに時間を使っているに過ぎないんですが、問題でも』

《デュオニソス神の巫女様だから、ですか》
『確かに最初は疑いはしましたが、そもそも近隣諸国でも無い、明確に同盟を組んでいない国の客人ですよ。何を企んで来たのか、何を考えてココへ来たのか分からない、国を守る為には仕方無い事かと』

《分かりました、ならネオスさんは北風で、私は太陽の役をやらせて頂きますね》
『どうぞ、もとより見極めの役目は仰せつかってはいないでしょうし、粗相さえ無ければお好きにどうぞ』

《さぁ、どうでしょうねぇ》

 強がりなのかどうか、真偽は不明。
 マリッサに関しても、ローシュにしても。



「バリバリに警戒されてますわよ、デュオニソス様」
『まぁ、それは彼の役目なんだろうから、仕方無いよ』
『違和感って、この事?』

《それとは少し違う気がするんですが、お教え頂く事は》
『それだと面白くないでしょう?』
「若干、性質が変わってらっしゃる?」

『本質は変わらないけれど、まぁ、そうだね』

「あまり気を煩わせてもアレですし、滞在は程々にして次に」
『ダメだよ、折角ワインの本場なのに、勉強しておくれ?』

「適当に回ったらダメですかね」
『知り得ない事は出せない。それこそココから向こうに客人が来たら、誤魔化しが効かないからね、頑張って』

「ふぇい」

 本当はハネムーンだから、ココも経由地にしたって王様は言ってたけど。
 本当にそれだけ、なのかな。

 ローシュは相変わらずお仕事しようとするし、神様も仕事をさせようとするし。

 もっとのんびり、楽しく色々と回れると思ってたのに。

『大丈夫だよアーリス、そうローシュに苦労させるつもりは無いから』
『はーい』

『うん、じゃあね』

《アーリス、もしローシュを苦労させたくないなら》
『僕らが頑張れば良い、だけどまだまだ言葉が分からないんだよ?』
「嘘を言ってるかどうか分かるのは強い、大丈夫、ちゃんと役に立ってるよ」

《それにローシュを楽しませられるんですし、ね》

『良いの?』
《手紙の仕上がり状況を確認してから、また戻ってきますね》

『はーい』
「ちょ、ワシの許可は」

『嫌?』
「ぃゃじゃなぃですぅ」



 ドラゴンは分かるが、精霊も絶倫なのかしら。
 良く尽きないわね、本当に。

《仕上がりは、どうでしょう?》
「うん、ありがとうマリッサ、出して回るのは誰が?」
『専用の配達人が居るので、出来上がった分を配り終え次第戻って来て頂いて、その時点で仕上がってる分を再び配達して頂きます』

「あらー、暑いのに大変だ。お給金は良い方なの?」
《ですね、今の時期は特に、お水代が手当てに付いてるでしょうし》
『道に居る清掃係の倍以上、信用や正確さ、早さに強さが求められますから』

「成程」

 清掃係は真面目でさえあれば問題無いので、割かし低賃金。
 それこそ朝は清掃、昼は家事、と主婦が多め。

 それか農家、堆肥にも使うからと、寧ろ割引き目当てに清掃係の役目を担ってる者も多いんだとか。

《私のお給金もお教えしましょうか?》

「んー、それはルツに、動く銀貨と思われてるとは思いたく無いし」
《もー、思うワケ無いじゃないですか、楽しくやらせて頂いてますから大丈夫ですよ》
『なら返品したら良いのでは、貰い過ぎは神々もしない事だそうですよ』

《その分、誠心誠意尽くすつもりですけど。貰い過ぎが怖いんですか、ネオスさん》
『私の為にと選んで下さったんですから、それらをそのままお返しするワケにもいきませんから』

「労いのつもりだったんだけど、ご迷惑だったみたいで。以降は控えさせて馬車馬よりも働いて頂くから気にしないで下さい、なので早速ですが買い物に付き合って貰います」
『あ、いえ、はい、承りました。馬車を用意してきます』

 若いなぁ。
 年は私より確実に下だと思ってたけど、この煽り合いが出来るのって、精々35までよね。

 ルツには効かないのよ。

《ふふふふ、ガンガン申し付けてあげて下さいね》
「おうよ」

 そう、見極めたいのなら、見極めさせて貰う。
 見極め合いですよ、知るにしても知って貰うにしても、先ずは会話から。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

アルゴノートのおんがえし

朝食ダンゴ
ファンタジー
『完結済!』【続編製作中!】  『アルゴノート』  そう呼ばれる者達が台頭し始めたのは、半世紀以上前のことである。  元来アルゴノートとは、自然や古代遺跡、ダンジョンと呼ばれる迷宮で採集や狩猟を行う者達の総称である。  彼らを侵略戦争の尖兵として登用したロードルシアは、その勢力を急速に拡大。  二度に渡る大侵略を経て、ロードルシアは大陸に覇を唱える一大帝国となった。  かつて英雄として名を馳せたアルゴノート。その名が持つ価値は、いつしか劣化の一途辿ることになる。  時は、記念すべき帝国歴五十年の佳節。  アルゴノートは、今や荒くれ者の代名詞と成り下がっていた。 『アルゴノート』の少年セスは、ひょんなことから貴族令嬢シルキィの護衛任務を引き受けることに。  典型的な貴族の例に漏れず大のアルゴノート嫌いであるシルキィはセスを邪険に扱うが、そんな彼女をセスは命懸けで守る決意をする。  シルキィのメイド、ティアを伴い帝都を目指す一行は、その道中で国家を巻き込んだ陰謀に巻き込まれてしまう。  セスとシルキィに秘められた過去。  歴史の闇に葬られた亡国の怨恨。  容赦なく襲いかかる戦火。  ーー苦難に立ち向かえ。生きることは、戦いだ。  それぞれの運命が絡み合う本格派ファンタジー開幕。  苦難のなかには生きる人にこそ読んで頂きたい一作。  ○表紙イラスト:119 様  ※本作は他サイトにも投稿しております。

人狼ゲーム『Selfishly -エリカの礎-』

半沢柚々
ミステリー
「誰が……誰が人狼なんだよ!?」 「用心棒の人、頼む、今晩は俺を守ってくれ」 「違う! うちは村人だよ!!」  『汝は人狼なりや?』  ――――Are You a Werewolf?  ――――ゲームスタート 「あたしはね、商品だったのよ? この顔も、髪も、体も。……でもね、心は、売らない」 「…………人狼として、処刑する」  人気上昇の人狼ゲームをモチーフにしたデスゲーム。  全会話形式で進行します。  この作品は『村人』視点で読者様も一緒に推理できるような公正になっております。同時進行で『人狼』視点の物も書いているので、完結したら『暴露モード』と言う形で公開します。プロット的にはかなり違う物語になる予定です。 ▼この作品は【自サイト】、【小説家になろう】、【ハーメルン】、【comico】にて多重投稿されております。

目覚めた世界は異世界化? ~目が覚めたら十年後でした~

白い彗星
ファンタジー
十年という年月が、彼の中から奪われた。 目覚めた少年、達志が目にしたのは、自分が今までに見たことのない世界。見知らぬ景色、人ならざる者……まるで、ファンタジーの中の異世界のような世界が、あった。 今流行りの『異世界召喚』!? そう予想するが、衝撃の真実が明かされる! なんと達志は十年もの間眠り続け、その間に世界は魔法ありきのファンタジー世界になっていた!? 非日常が日常となった世界で、現実を生きていくことに。 大人になった幼なじみ、新しい仲間、そして…… 十年もの時間が流れた世界で、世界に取り残された達志。しかし彼は、それでも動き出した時間を手に、己の足を進めていく。 エブリスタで投稿していたものを、中身を手直しして投稿しなおしていきます! エブリスタ、小説家になろう、ノベルピア、カクヨムでも、投稿してます!

海岸でタコ助けたらスーパーヒーローになっていた。 ~正義の味方活動日記~

はらくろ
ファンタジー
時は二十一世紀。心優しい少年八重寺一八(やえでらかずや)は、潮だまりで難儀しているタコをみつけ、『きみたち、うちくる?』的に助けたわけだが、そのタコがなんと、異星人だったのだ。ひょんなことから異星人の眷属となり、強大な力を手に入れた一八、正義の味方になるべく頑張る、彼の成長をタコ星人の夫妻が見守る。青春ハートフルタコストーリー。 こちらの作品は、他のプラットフォームでも公開されています。

能力『ゴミ箱』と言われ追放された僕はゴミ捨て町から自由に暮らすことにしました

御峰。
ファンタジー
十歳の時、貰えるギフトで能力『ゴミ箱』を授かったので、名門ハイリンス家から追放された僕は、ゴミの集まる町、ヴァレンに捨てられる。 でも本当に良かった!毎日勉強ばっかだった家より、このヴァレン町で僕は自由に生きるんだ! これは、ゴミ扱いされる能力を授かった僕が、ゴミ捨て町から幸せを掴む為、成り上がる物語だ――――。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

【第二部完結】 最強のFランク光魔導士、追放される

はくら(仮名)
ファンタジー
※2024年6月5日 番外編第二話の終結後は、しばらくの間休載します。再開時期は未定となります。 ※ノベルピアの運営様よりとても素敵な表紙イラストをいただきました! モデルは作中キャラのエイラです。本当にありがとうございます! ※第二部完結しました。 光魔導士であるシャイナはその強すぎる光魔法のせいで戦闘中の仲間の目も眩ませてしまうほどであり、また普段の素行の悪さも相まって、旅のパーティーから追放されてしまう。 ※短期連載(予定) ※当作品はノベルピアでも公開しています。 ※今後何かしらの不手際があるかと思いますが、気付き次第適宜修正していきたいと思っています。 ※また今後、事前の告知なく各種設定や名称などを変更する可能性があります。なにとぞご了承ください。 ※お知らせ

センシティブなフェアリーの愛♡協奏曲《ラブコンツェルト》

夏愛 眠
ファンタジー
とある大きなお屋敷の花園で生まれた、実体を持たないフェアリーのアシュリー。 ある日、禁忌のヒト化の魔法を使って、うっかりそのまま戻れなくなってしまったアシュリーは、初めて感じる実体の『触覚』のトリコになってしまう。 人間社会のモラルを持たないアシュリーは、お屋敷のお坊ちゃんのエルナンや庭師のジャンと次々関係を持っていくが……!? 天然ビッチなヒロインのイチャラブ♡逆ハーレムストーリーです。 ★ムーンライトノベルズに先行で投稿しています。

処理中です...