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始まり。
落ちる日。
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《好きです、愛してますよ》
『ふふふ、おはようございますローシュさん、ルツさん』
「ぉぅ」
論破、封殺され、見事に落ちた。
決定的な敗因はハーレム構想、アーリスとルツの2人で大事にするから、と。
そして自分達が妊娠する、大事にするから、とも。
《おう、揃ってんな》
「どうも」
《で、敗因は何だ、姉上》
「最初から負けは確定してた、受け入れ難い原因を少しでも言ってしまっていた段階で、吐露してた時点で負けは確定していた。独身を貫きたかったら、完全に情報封殺すべきだった」
《クーリナにも、だな、なんせ神々が居るしな》
『けど、だからこそ、その案は現実的じゃないですよね?』
《そうですね、それこそ自白剤でも何でも使って言わせる事も出来るんですし、寧ろ負けない方がどうかしてるんですよ》
《だな。で、ヤったのか?》
「ヤってねぇわ」
『え、そうなんですか?』
《3ヶ月理論なるモノを持ち出されたので、ですね》
「と言うか怪我を負った者の装具を配り終えても無いんだから、せめてそれからよ」
『その気持ちは分かりますけど、その3ヶ月理論って、何ですか?』
《おっ、姉上の創話か?》
「違うんだってば、それこそアレよ、蛙化現象ってのも有ってだな」
《博識とはこう言う事を言うんですよね》
『ですね』
「もー」
《3ヶ月理論と蛙化現象がマジなら、書記官に記録させるが》
「蛙化現象は論文アリ、3ヶ月理論は寧ろ常識」
『成程、でも先ずは聞いてみないとですね』
《是非、良ければ牙城を崩して下さい》
《おう、任せろ》
装具は配り終えたとしても、生産性は確実に下がってしまう。
けど、その分はルツさんの竜とアーリスさんが土地を肥やしてくれて、作付けは職業に関係無く皆で。
だって、ローシュさんがやってるんだもの。
王様以外は作付けしないワケにいかないよね。
あ、妊婦さんや傷病者、装具士の人も除外で。
それからご飯を作ってくれる人や、農機具の調節や片付け、それから夜間警備の人も除外。
けどだからって、寝てるからって、仕事をしてないワケじゃない。
優先度、それと役割分担が決まってるから、休むべき人が休んでるだけ。
それをサボってるって思うか、他の作業が有るのかと思うか。
それだけでも違うのに、僕が戻る世界はサボってる、楽してると思う人ばかりで。
「どした、疲れたか?」
『いえ、ローシュさんが言ってた有害な女性らしさや男性らしさについて、ちょっと考えないとなと思って』
「お、疲れてんな。デスクワークさんは休みなさい、先は長いんだから、誰もサボってるなんて思わんよ」
『はい、休んできますね』
「おう」
僕の母親は、働いて帰って来た父親に、いつも家事をしてくれないって愚痴ってた。
けど、労働時間も内容も通勤時間も何もかもが違うのに、家事の分担を平等にって凄く難しい事だと思う。
謝りたい。
謝って話し合いたい。
それでももし、父親も微妙だったら、家族から離れれば良い。
良い距離感を模索して、他で自分に合う人を探す。
ココよりも移動はし易いし、相手を知る方法だって沢山有るし、そもそも安全だし。
けど、ローシュさんが居ないかも知れない。
ローシュさんだけ、記憶が無いかも知れない。
そもそも、僕も。
忘れたくない、けど帰りたい。
どうしたら両方得られるんだろう。
《おう、ご苦労だったな》
『いえ、ローシュさんには全然敵いませんでした』
《向き不向き、後は役割分担だ》
『あの、お願いが有るんです』
《何だ、改まって》
『ローシュさんには内緒で、刺青を入れたいんです』
《ほう、何でだ》
『忘れるかも知れないから、けど忘れたくないから、だから、出来るだけの事をしようと思って』
《何処に入れる気だ?》
『足裏に、流石に見える場所はちょっと、アレなので』
《それも何もかも、お前には残らないで、ただ苦痛を味わうだけかも知れないんだぞ?》
『そこまでしても忘れちゃったら、何かもう、やっと、仕方無いなって、思えるかもなので』
《その事も、忘れれば》
『今、だからこそ後悔しない為に、気持ち良く帰る為にしたいんです』
《分かった、喜んで協力する》
『ありがとうございます』
そうして、魔法が掛かった特殊な液と、ココの普通の液体両方を使い。
クーリナの両足の裏に、刺青を施す事になった。
記憶も刺青も、残る可能性は半分以下だと。
なのに、それでも、そこまでしてでもココでの記憶を残したいと思ってくれた。
それはコレからも、ココに来るかも知れない転移者全員に、そう思って貰える様にすべき。
そうした治世を目指すべきだと、そう俺に思わせるには十分だった。
残って貰う事だけが、重要では無い。
何としてでも忘れたくない、そう思われる世界へ、俺らは駒を進めなければならない。
決して恥ずかしく無い様、己を律し、平和を守る。
悪名結構、悪評結構。
それで国が守られるなら、俺が悪で結構だ。
《随分、甘いキャベツになりましたね》
「後はリンゴとかだけど、他はどうか分からんよ」
《いや大丈夫だろ、旨い、この時期に生のリンゴが食えるのは感動するな》
『意外でした、雪室の概念が無かったなんて』
《あぁ、ウチのな、雪の無い場所の生まれだったらしい》
「あー、しかも食に興味が無いとな、知らないか」
『コレ広めませんか?食糧問題って揉め事に直結しますし』
《なら、知らなそうな国に恩も込みで売り込みたいが》
『雪が降る地域限定になりますし、寧ろ正しい知識として本を売った方が良いかもですね、農家限定で』
《先ず最初に末端が苦しむでしょうから、移民政策には良いかも知れませんね》
「なら魔女の邪法にしよう、無作為に押し寄せられても困る」
『確かに、そうですね、移民政策で失敗した国は大概が受け入れ過ぎての事でしょうし』
「そも追い出す手間が削減される、最初から選別すべき、増やすのは徐々に」
『ですね』
《だがなぁ、まだまだ増えては欲しいぞ、コレで冬場の食糧問題が解決したんだ》
《いつでも良いですよ》
「弁えろと言ったよな?」
《加減はしてますよ》
「王が頑張れ」
《俺は嫁1人で手一杯なんだわ、不器用なんでな》
『ローシュさんは博識で器用ですもんね』
「はいはいそうですねー、器用なので編み物でもしてきます。つかさっさと仕事に戻り給えよ、王よ」
《書類仕事がキツいんだ、もう目がな、こうよ》
「奥様にマッサージして貰って下さい、それと暖かいタオルで蒸せ」
《へいへい》
『じゃあ僕はマニュアル作成に戻りますね』
「もっと休憩しても良いんだよ?」
『いえ、今日は日が差してるので書類関係を進めたいんです、明かり代の節約と切り替えにもなりますから』
「王よ」
《おう、見習います》
「よし、では」
愛しいローシュのお陰で、既に蓄えられていた先人達の知識を徐々に使える様になり、貴族や平民の格差無しに知識が更に広まった。
冬場は大きな家を勉強をする家、手仕事をする家、織物をする家と決め。
性別で分けて集めさせ、飽きれば他の家に行く。
それこそ今日の様な日は移動にうってつけで、雪道を歩く者が多い。
王城は常に開かれており、鍛錬する者、勉強をする者等が性別に関係無く集まる。
そのまま泊まる者も居れば、日暮れ前に家に帰る者、他の家に泊まる者と。
《今まで交流が無かった者同士でも、刺繡を競って楽しんでいるそうですよ》
「それを売りに行くのがキャラバンね、だからガラスも手に入った」
《でないと寒いですし》
「そんな寒く無いだろうが、紡ぐ邪魔だ」
『僕に使う毛糸だから邪魔したいんだよね、ルツは』
《かも知れませんね》
「仕事はどうしたルツ」
《してますよ、今》
「は?」
《アナタの観察記録です》
「アーリス、ルツ噛んで良いぞ」
『えー、やだー、美味しそうじゃないんだもん』
「噛み千切れとは言ってないだろうに」
『でも何かイヤ、ニガヨモギ位にイヤ』
《ちゃんと手は洗ってるんですけどね、ほら》
『いゃー』
「暴れるな、追い出すぞ」
『いや』
《ですよね、寒いですし》
「こんだけ毛皮にまみれてんのに良く言えるな」
《ウサギの養殖もしましょうか》
『美味しいよねウサギ』
「肌触りも良いし、けど余力有る?」
《寧ろ割合的には増やしたいですね、家畜にしても偏りは病害からの飢饉に繋がりますし》
「そう言う知識がな、ウチらに無いから」
『神様にでもなりたいの?』
「いや、それは良いや、大変でしょうし」
『そうなの、もう歯痒い日々ばかり』
《お主のお陰じゃよね!》
「それは本当、すみません」
《まぁ、冬は蓄える時期だそうですし》
『3ヶ月まで後ちょっと?』
『それでも、成果次第、よね』
《じゃの!》
供給を絞られていたから、でしょうか。
アーリスが同席している事は非常に残念ではありますが、彼は私をそこまで排除しようとはしませんから、居心地は悪くないんですよね。
ローシュの傍に居られますし、触れて、他愛もない会話も出来る。
何より手作りの料理も頂けますし。
口説くには最適な状況、ですから。
『ふふふ、おはようございますローシュさん、ルツさん』
「ぉぅ」
論破、封殺され、見事に落ちた。
決定的な敗因はハーレム構想、アーリスとルツの2人で大事にするから、と。
そして自分達が妊娠する、大事にするから、とも。
《おう、揃ってんな》
「どうも」
《で、敗因は何だ、姉上》
「最初から負けは確定してた、受け入れ難い原因を少しでも言ってしまっていた段階で、吐露してた時点で負けは確定していた。独身を貫きたかったら、完全に情報封殺すべきだった」
《クーリナにも、だな、なんせ神々が居るしな》
『けど、だからこそ、その案は現実的じゃないですよね?』
《そうですね、それこそ自白剤でも何でも使って言わせる事も出来るんですし、寧ろ負けない方がどうかしてるんですよ》
《だな。で、ヤったのか?》
「ヤってねぇわ」
『え、そうなんですか?』
《3ヶ月理論なるモノを持ち出されたので、ですね》
「と言うか怪我を負った者の装具を配り終えても無いんだから、せめてそれからよ」
『その気持ちは分かりますけど、その3ヶ月理論って、何ですか?』
《おっ、姉上の創話か?》
「違うんだってば、それこそアレよ、蛙化現象ってのも有ってだな」
《博識とはこう言う事を言うんですよね》
『ですね』
「もー」
《3ヶ月理論と蛙化現象がマジなら、書記官に記録させるが》
「蛙化現象は論文アリ、3ヶ月理論は寧ろ常識」
『成程、でも先ずは聞いてみないとですね』
《是非、良ければ牙城を崩して下さい》
《おう、任せろ》
装具は配り終えたとしても、生産性は確実に下がってしまう。
けど、その分はルツさんの竜とアーリスさんが土地を肥やしてくれて、作付けは職業に関係無く皆で。
だって、ローシュさんがやってるんだもの。
王様以外は作付けしないワケにいかないよね。
あ、妊婦さんや傷病者、装具士の人も除外で。
それからご飯を作ってくれる人や、農機具の調節や片付け、それから夜間警備の人も除外。
けどだからって、寝てるからって、仕事をしてないワケじゃない。
優先度、それと役割分担が決まってるから、休むべき人が休んでるだけ。
それをサボってるって思うか、他の作業が有るのかと思うか。
それだけでも違うのに、僕が戻る世界はサボってる、楽してると思う人ばかりで。
「どした、疲れたか?」
『いえ、ローシュさんが言ってた有害な女性らしさや男性らしさについて、ちょっと考えないとなと思って』
「お、疲れてんな。デスクワークさんは休みなさい、先は長いんだから、誰もサボってるなんて思わんよ」
『はい、休んできますね』
「おう」
僕の母親は、働いて帰って来た父親に、いつも家事をしてくれないって愚痴ってた。
けど、労働時間も内容も通勤時間も何もかもが違うのに、家事の分担を平等にって凄く難しい事だと思う。
謝りたい。
謝って話し合いたい。
それでももし、父親も微妙だったら、家族から離れれば良い。
良い距離感を模索して、他で自分に合う人を探す。
ココよりも移動はし易いし、相手を知る方法だって沢山有るし、そもそも安全だし。
けど、ローシュさんが居ないかも知れない。
ローシュさんだけ、記憶が無いかも知れない。
そもそも、僕も。
忘れたくない、けど帰りたい。
どうしたら両方得られるんだろう。
《おう、ご苦労だったな》
『いえ、ローシュさんには全然敵いませんでした』
《向き不向き、後は役割分担だ》
『あの、お願いが有るんです』
《何だ、改まって》
『ローシュさんには内緒で、刺青を入れたいんです』
《ほう、何でだ》
『忘れるかも知れないから、けど忘れたくないから、だから、出来るだけの事をしようと思って』
《何処に入れる気だ?》
『足裏に、流石に見える場所はちょっと、アレなので』
《それも何もかも、お前には残らないで、ただ苦痛を味わうだけかも知れないんだぞ?》
『そこまでしても忘れちゃったら、何かもう、やっと、仕方無いなって、思えるかもなので』
《その事も、忘れれば》
『今、だからこそ後悔しない為に、気持ち良く帰る為にしたいんです』
《分かった、喜んで協力する》
『ありがとうございます』
そうして、魔法が掛かった特殊な液と、ココの普通の液体両方を使い。
クーリナの両足の裏に、刺青を施す事になった。
記憶も刺青も、残る可能性は半分以下だと。
なのに、それでも、そこまでしてでもココでの記憶を残したいと思ってくれた。
それはコレからも、ココに来るかも知れない転移者全員に、そう思って貰える様にすべき。
そうした治世を目指すべきだと、そう俺に思わせるには十分だった。
残って貰う事だけが、重要では無い。
何としてでも忘れたくない、そう思われる世界へ、俺らは駒を進めなければならない。
決して恥ずかしく無い様、己を律し、平和を守る。
悪名結構、悪評結構。
それで国が守られるなら、俺が悪で結構だ。
《随分、甘いキャベツになりましたね》
「後はリンゴとかだけど、他はどうか分からんよ」
《いや大丈夫だろ、旨い、この時期に生のリンゴが食えるのは感動するな》
『意外でした、雪室の概念が無かったなんて』
《あぁ、ウチのな、雪の無い場所の生まれだったらしい》
「あー、しかも食に興味が無いとな、知らないか」
『コレ広めませんか?食糧問題って揉め事に直結しますし』
《なら、知らなそうな国に恩も込みで売り込みたいが》
『雪が降る地域限定になりますし、寧ろ正しい知識として本を売った方が良いかもですね、農家限定で』
《先ず最初に末端が苦しむでしょうから、移民政策には良いかも知れませんね》
「なら魔女の邪法にしよう、無作為に押し寄せられても困る」
『確かに、そうですね、移民政策で失敗した国は大概が受け入れ過ぎての事でしょうし』
「そも追い出す手間が削減される、最初から選別すべき、増やすのは徐々に」
『ですね』
《だがなぁ、まだまだ増えては欲しいぞ、コレで冬場の食糧問題が解決したんだ》
《いつでも良いですよ》
「弁えろと言ったよな?」
《加減はしてますよ》
「王が頑張れ」
《俺は嫁1人で手一杯なんだわ、不器用なんでな》
『ローシュさんは博識で器用ですもんね』
「はいはいそうですねー、器用なので編み物でもしてきます。つかさっさと仕事に戻り給えよ、王よ」
《書類仕事がキツいんだ、もう目がな、こうよ》
「奥様にマッサージして貰って下さい、それと暖かいタオルで蒸せ」
《へいへい》
『じゃあ僕はマニュアル作成に戻りますね』
「もっと休憩しても良いんだよ?」
『いえ、今日は日が差してるので書類関係を進めたいんです、明かり代の節約と切り替えにもなりますから』
「王よ」
《おう、見習います》
「よし、では」
愛しいローシュのお陰で、既に蓄えられていた先人達の知識を徐々に使える様になり、貴族や平民の格差無しに知識が更に広まった。
冬場は大きな家を勉強をする家、手仕事をする家、織物をする家と決め。
性別で分けて集めさせ、飽きれば他の家に行く。
それこそ今日の様な日は移動にうってつけで、雪道を歩く者が多い。
王城は常に開かれており、鍛錬する者、勉強をする者等が性別に関係無く集まる。
そのまま泊まる者も居れば、日暮れ前に家に帰る者、他の家に泊まる者と。
《今まで交流が無かった者同士でも、刺繡を競って楽しんでいるそうですよ》
「それを売りに行くのがキャラバンね、だからガラスも手に入った」
《でないと寒いですし》
「そんな寒く無いだろうが、紡ぐ邪魔だ」
『僕に使う毛糸だから邪魔したいんだよね、ルツは』
《かも知れませんね》
「仕事はどうしたルツ」
《してますよ、今》
「は?」
《アナタの観察記録です》
「アーリス、ルツ噛んで良いぞ」
『えー、やだー、美味しそうじゃないんだもん』
「噛み千切れとは言ってないだろうに」
『でも何かイヤ、ニガヨモギ位にイヤ』
《ちゃんと手は洗ってるんですけどね、ほら》
『いゃー』
「暴れるな、追い出すぞ」
『いや』
《ですよね、寒いですし》
「こんだけ毛皮にまみれてんのに良く言えるな」
《ウサギの養殖もしましょうか》
『美味しいよねウサギ』
「肌触りも良いし、けど余力有る?」
《寧ろ割合的には増やしたいですね、家畜にしても偏りは病害からの飢饉に繋がりますし》
「そう言う知識がな、ウチらに無いから」
『神様にでもなりたいの?』
「いや、それは良いや、大変でしょうし」
『そうなの、もう歯痒い日々ばかり』
《お主のお陰じゃよね!》
「それは本当、すみません」
《まぁ、冬は蓄える時期だそうですし》
『3ヶ月まで後ちょっと?』
『それでも、成果次第、よね』
《じゃの!》
供給を絞られていたから、でしょうか。
アーリスが同席している事は非常に残念ではありますが、彼は私をそこまで排除しようとはしませんから、居心地は悪くないんですよね。
ローシュの傍に居られますし、触れて、他愛もない会話も出来る。
何より手作りの料理も頂けますし。
口説くには最適な状況、ですから。
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