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第24章 家政婦と庭師。
2 家政婦と庭師。
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《家政婦として配属されました、宜しくお願い致します》
「庭師として配属されました、宜しくお願い致します」
『君達は、夫婦なのかな』
《はい、そうなんです、なので名字が同じなんです。ふふふ》
最初、俺は兄妹を寄越すと言われており、コレは冗談なのかと思っていた。
『そうか、家政婦が突然辞めてしまってね、引き継ぎは無いがノートに纏めてくれていたんだ。頼むよ、使用人部屋を案内する、それと妻と俺の部屋には入らないように』
《はい、畏まりました》
とある富豪の子供が、こうして使用人として出されるには大抵ワケが有る。
だからこそ、最初は兄妹を警戒していたんだが、特に問題は起こさなかった。
俺と妻の部屋に入る事も無く、何を盗む事も悪戯をするでもなく。
粛々と家の事をこなし、庭の手入れをしてくれていた。
ただ、やはり問題の有る兄妹だった。
何処ででも仲睦まじい夫婦の様に接し。
夜は兄妹同士で睦み合っていた。
ただ、俺に問題が有るからこそ、誰に迷惑を掛けなければ良いじゃないかと思っていた。
呆けて、寝たきりになった妻を愛し。
喜んで世話をしているのだから。
《黒木様、おはようございます、お食事をどうぞ》
『あ、あぁ、もうそんな時期か』
《はい、七草粥です、奥様にもどうぞ》
『助かるよ、俺はこうした事には疎くてね』
《いえいえ、では》
俺は妻との部屋で食事をし、寝起きは隣の自室で。
広い屋敷を持て余し、そろそろ何処か田舎に行こうかと、妻と相談している時期だった。
粥を食べさせ、自分も食べた直後から、俺の意識は途切れた。
「様子がおかしかったので運ばせて頂きました」
《大丈夫ですか?お医者は過労と不養生だって、熱を出して寝込んでらしたんですよ》
『目が、おかしい、酷くぼやけて』
《あぁ、お可哀想に、きっと熱でやられてしまったんですね。直ぐにお医者様を呼び戻しますから、安静になさって下さい、付き添ってあげて》
「はい」
この時俺は、恐怖と同時に安堵を覚えた。
もう、あの妻を見なくて済む、そんな安堵と世話が出来ず愛想を尽かされてしまう恐怖に。
手に汗を掻き、震えが起き。
『すまない、1人にしてくれないか』
「先ずは厠に行きましょう、お医者様が言ってました、出ないと危ないと」
『あぁ、そうか、頼んだ』
「どうぞ」
彼は俺より少し華奢なのにも関わらず、容易に立ち上がらせ、厠まで付き添ってくれた。
見知った筈の家がまるで見知らぬ場所に思え、更に不安が増した。
この状態で、ココで暮らせるのか。
妻の世話を出来るのか、と。
『すまない、助かった』
「いえ」
そして部屋に戻り、暫くすると、いつもの医者と家政婦の声が聞こえた。
診断は、過労と不養生から目を悪くし回復の見込みは無い、と。
俺は何も考える事が出来ず、返事すらもままならなかった。
《あの、下がりますね》
『いや、妻の世話が』
「なら、案内します」
『頼む』
そして俺は妻との部屋に向かい、事情を説明する事に。
《あぁ、奥様、悲しんでらっしゃいますのね》
「俺達にも手伝わせて貰えませんか」
妻に他の男を近付けたくは無かったけれど、か細い家政婦の腕では、妻の世話は難しいだろう。
そう思い、彼らにも手伝って貰う事になった。
それが良い変化だったのか、妻の容態に変化が現れ始めた。
《まぁ奥様、薔薇を》
ぼやける目で見えたのは、家政婦に抱えられながらも何とか歩いた妻が薔薇を切り、俺に渡しに来てくれた姿だった。
『ありがとう』
そして、時に家政婦にも話をする様になり。
《刺繡がしてみたいそうですが、どうしましょう》
『俺は手元が良く見えない、付き添って、手際次第で取り上げてくれないか』
《はい、畏まりました》
そして妻から、薔薇と思し召し刺繡を貰えた。
『あぁ、良く出来ているね、ありがとう』
喜ぶべき事、嬉しい筈の出来事に胸が痛くなった。
もし妻が回復してしまえば、俺は必要無くなってしまう。
妻の傍に。
《旦那様》
『すまない、嬉しくてね』
妻が回復すればする程、俺は心から喜べない。
こんな俺だから、妻には拒絶された。
本来なら、あれだけ離縁していたがっていた彼女を、本当なら手放すべきだと分かっている。
けれど、嘗てこんなにも満たされた時間は無かった。
彼女が居なければ、俺は。
「旦那様」
『あぁ、何かな』
「僭越ながら、申し上げます。奥様を、手放す時期が来たのでは」
俺は、それが頭の中では正しいと理解している。
分かっているのに、どうしても。
『離れ難いんだ』
「すみません、下がります」
その日も、思い悩んだせいか熱を出してしまった。
目が見え難くなり、あまり動かなくなったせいで、便秘から熱を出してしまったらしい。
『はぁ、すまない』
《いえいえ、寧ろ私の食事も悪かったそうで、すみません》
『いや、動かないでいた俺も良くなかった』
《それで、あの、コチラを処方されまして》
「浣腸です」
『あ、あぁ』
《ただ、私がするのもアレなので、その》
「慣れてますから任せて下さい」
『慣れ』
《私も便秘になり易いので、はぃ》
「さっさと出しましょう、楽になりますよ」
『いや、いや、分かった、頼むよ』
「初めてだそうですから多めに処方頂いたんで、先ずは慣れて下さい、吐き気がしたら我慢しないで下さい」
『分かった』
《では、失礼致します》
不快感と吐き気で、本当に堪らなかった。
直ぐに堪えきれなくなり、厠へ。
『はぁ』
「戻りましょう、次はもう少し長く我慢して下さい」
『あぁ、ならせめて厠の近くの部屋で』
「ダメです、我慢して下さい」
日頃の不摂生に運動不足を、激しく後悔した。
改善しなければ、またこの苦痛を味わう事になる。
それはもうう、ぜったに回避しなければ。
『もう』
「もう少し我慢しましょう」
『いや、無理だ、頼むから離してくれ』
「何度も繰り返す事になりますよ、良いんですか」
『それでも、粗相は』
「大丈夫です、俺達が片しますから」
『頼む』
「分かりました、行きましょうか」
何とか粗相をせず、厠へ行けた。
けれど。
『まだ、するのか』
「念の為に、もう1度します」
『分かった』
「もう少し入れますね」
なんて罰なんだろうか、と。
もしコレが罰なら寧ろ軽いモノなのかも知れない、けれど、コレは。
『漏れ出ていないだろうか』
「大丈夫です、俺達が掃除します、それにコレは仕方無いんですから」
『もし俺が粗相をしたら』
「百合の花を匂い消しに置きますから、安心して下さい」
『すまない』
「いえ」
『もう限界なんだが』
「もう少し我慢して下さい、我慢すればする程、早く楽になりますよ」
『いや、もう、目の前で待機させて欲しい』
「分かりました」
そう言って立ち上がらせてくれたものの、彼の意地が悪いのかと思える程、ゆっくりで。
『もう、俺1人でも』
「離したら駆け込みそうなのでダメです」
『本当に、粗相を』
「良いんですよ、黒木様はご病気なんですから。大丈夫、アナタは綺麗だ」
『冗談は、本当に勘弁してくれないか』
「しっかり掃除しますから、漏らしても大丈夫ですよ」
『俺が嫌なんだ』
「嫌がる素振りも良いですね」
『本当に』
「分かりました、どうぞ」
急いで駆け込み、何とか粗相は逃れた。
そして確かに、楽にはなった。
『もう、勘弁してくれないか』
「すみません、気を紛らわそうとして」
『いや、そうか、良いんだ。ありがとう』
「いえ、少し休みましょうか。お水をどうぞ、それと少量の下剤も、念の為です」
『あぁ、ありがとう』
「すみません」
『良いんだ、元は不摂生のせいだからね』
「摩らせて下さい」
『寝かし付けてくれる気かい』
「はい」
『まぁ、良いよ、好きにしなさい』
慣れない事をした疲労感からか、微熱からか。
俺は庭師に撫でられ、そのまま熟睡してしまった。
そして、次の日も。
「おはようございます」
『あぁ、おはよう』
「念の為です」
彼の手には、昨夜苦しめられた品が。
『はぁ、仕方が無い、か』
「下剤も効いてる筈ですし、追加更に追加で頂きましたから、限界まで入れますよ」
『いや、その前に、少し待ってくれないか』
「あぁ、元気になったんですね」
『いや、まぁ、すまない』
「分かりました、このまま軽く入れますから、出し切ってきて下さい」
『あぁ、頼んだ』
どうせ収まらなければ出ないのだから、そう軽く考え、身を任せたのが間違いだった。
また違う異物感を感じ、思わず身をよじると。
「栓をしたから大丈夫ですよ、先ずは前を楽にしましょうか」
『いや、一体何を言って』
「力むと栓が抜けますよ、楽にしてて下さい」
『いや、だからと言って』
「足を閉じて、真っ直ぐにしてれば大丈夫ですよ」
『待ってくれ、ほっておけば』
力を入れられないまま、あっと言う間に蹂躙されてしまった。
男に、初めて他人に。
「さ、行きましょう」
何事も無かった様に、栓を抑えながらも立ち上がらせた。
彼は、一体何を考えているのか。
『君は、一体何を』
「黒木様の役に立ちたいだけです」
そう言ったからと思うと庭師は俺を抱き締め、直ぐに厠へと手を引き始めた。
俺は、何が起きたのか全く分からなかった。
「庭師として配属されました、宜しくお願い致します」
『君達は、夫婦なのかな』
《はい、そうなんです、なので名字が同じなんです。ふふふ》
最初、俺は兄妹を寄越すと言われており、コレは冗談なのかと思っていた。
『そうか、家政婦が突然辞めてしまってね、引き継ぎは無いがノートに纏めてくれていたんだ。頼むよ、使用人部屋を案内する、それと妻と俺の部屋には入らないように』
《はい、畏まりました》
とある富豪の子供が、こうして使用人として出されるには大抵ワケが有る。
だからこそ、最初は兄妹を警戒していたんだが、特に問題は起こさなかった。
俺と妻の部屋に入る事も無く、何を盗む事も悪戯をするでもなく。
粛々と家の事をこなし、庭の手入れをしてくれていた。
ただ、やはり問題の有る兄妹だった。
何処ででも仲睦まじい夫婦の様に接し。
夜は兄妹同士で睦み合っていた。
ただ、俺に問題が有るからこそ、誰に迷惑を掛けなければ良いじゃないかと思っていた。
呆けて、寝たきりになった妻を愛し。
喜んで世話をしているのだから。
《黒木様、おはようございます、お食事をどうぞ》
『あ、あぁ、もうそんな時期か』
《はい、七草粥です、奥様にもどうぞ》
『助かるよ、俺はこうした事には疎くてね』
《いえいえ、では》
俺は妻との部屋で食事をし、寝起きは隣の自室で。
広い屋敷を持て余し、そろそろ何処か田舎に行こうかと、妻と相談している時期だった。
粥を食べさせ、自分も食べた直後から、俺の意識は途切れた。
「様子がおかしかったので運ばせて頂きました」
《大丈夫ですか?お医者は過労と不養生だって、熱を出して寝込んでらしたんですよ》
『目が、おかしい、酷くぼやけて』
《あぁ、お可哀想に、きっと熱でやられてしまったんですね。直ぐにお医者様を呼び戻しますから、安静になさって下さい、付き添ってあげて》
「はい」
この時俺は、恐怖と同時に安堵を覚えた。
もう、あの妻を見なくて済む、そんな安堵と世話が出来ず愛想を尽かされてしまう恐怖に。
手に汗を掻き、震えが起き。
『すまない、1人にしてくれないか』
「先ずは厠に行きましょう、お医者様が言ってました、出ないと危ないと」
『あぁ、そうか、頼んだ』
「どうぞ」
彼は俺より少し華奢なのにも関わらず、容易に立ち上がらせ、厠まで付き添ってくれた。
見知った筈の家がまるで見知らぬ場所に思え、更に不安が増した。
この状態で、ココで暮らせるのか。
妻の世話を出来るのか、と。
『すまない、助かった』
「いえ」
そして部屋に戻り、暫くすると、いつもの医者と家政婦の声が聞こえた。
診断は、過労と不養生から目を悪くし回復の見込みは無い、と。
俺は何も考える事が出来ず、返事すらもままならなかった。
《あの、下がりますね》
『いや、妻の世話が』
「なら、案内します」
『頼む』
そして俺は妻との部屋に向かい、事情を説明する事に。
《あぁ、奥様、悲しんでらっしゃいますのね》
「俺達にも手伝わせて貰えませんか」
妻に他の男を近付けたくは無かったけれど、か細い家政婦の腕では、妻の世話は難しいだろう。
そう思い、彼らにも手伝って貰う事になった。
それが良い変化だったのか、妻の容態に変化が現れ始めた。
《まぁ奥様、薔薇を》
ぼやける目で見えたのは、家政婦に抱えられながらも何とか歩いた妻が薔薇を切り、俺に渡しに来てくれた姿だった。
『ありがとう』
そして、時に家政婦にも話をする様になり。
《刺繡がしてみたいそうですが、どうしましょう》
『俺は手元が良く見えない、付き添って、手際次第で取り上げてくれないか』
《はい、畏まりました》
そして妻から、薔薇と思し召し刺繡を貰えた。
『あぁ、良く出来ているね、ありがとう』
喜ぶべき事、嬉しい筈の出来事に胸が痛くなった。
もし妻が回復してしまえば、俺は必要無くなってしまう。
妻の傍に。
《旦那様》
『すまない、嬉しくてね』
妻が回復すればする程、俺は心から喜べない。
こんな俺だから、妻には拒絶された。
本来なら、あれだけ離縁していたがっていた彼女を、本当なら手放すべきだと分かっている。
けれど、嘗てこんなにも満たされた時間は無かった。
彼女が居なければ、俺は。
「旦那様」
『あぁ、何かな』
「僭越ながら、申し上げます。奥様を、手放す時期が来たのでは」
俺は、それが頭の中では正しいと理解している。
分かっているのに、どうしても。
『離れ難いんだ』
「すみません、下がります」
その日も、思い悩んだせいか熱を出してしまった。
目が見え難くなり、あまり動かなくなったせいで、便秘から熱を出してしまったらしい。
『はぁ、すまない』
《いえいえ、寧ろ私の食事も悪かったそうで、すみません》
『いや、動かないでいた俺も良くなかった』
《それで、あの、コチラを処方されまして》
「浣腸です」
『あ、あぁ』
《ただ、私がするのもアレなので、その》
「慣れてますから任せて下さい」
『慣れ』
《私も便秘になり易いので、はぃ》
「さっさと出しましょう、楽になりますよ」
『いや、いや、分かった、頼むよ』
「初めてだそうですから多めに処方頂いたんで、先ずは慣れて下さい、吐き気がしたら我慢しないで下さい」
『分かった』
《では、失礼致します》
不快感と吐き気で、本当に堪らなかった。
直ぐに堪えきれなくなり、厠へ。
『はぁ』
「戻りましょう、次はもう少し長く我慢して下さい」
『あぁ、ならせめて厠の近くの部屋で』
「ダメです、我慢して下さい」
日頃の不摂生に運動不足を、激しく後悔した。
改善しなければ、またこの苦痛を味わう事になる。
それはもうう、ぜったに回避しなければ。
『もう』
「もう少し我慢しましょう」
『いや、無理だ、頼むから離してくれ』
「何度も繰り返す事になりますよ、良いんですか」
『それでも、粗相は』
「大丈夫です、俺達が片しますから」
『頼む』
「分かりました、行きましょうか」
何とか粗相をせず、厠へ行けた。
けれど。
『まだ、するのか』
「念の為に、もう1度します」
『分かった』
「もう少し入れますね」
なんて罰なんだろうか、と。
もしコレが罰なら寧ろ軽いモノなのかも知れない、けれど、コレは。
『漏れ出ていないだろうか』
「大丈夫です、俺達が掃除します、それにコレは仕方無いんですから」
『もし俺が粗相をしたら』
「百合の花を匂い消しに置きますから、安心して下さい」
『すまない』
「いえ」
『もう限界なんだが』
「もう少し我慢して下さい、我慢すればする程、早く楽になりますよ」
『いや、もう、目の前で待機させて欲しい』
「分かりました」
そう言って立ち上がらせてくれたものの、彼の意地が悪いのかと思える程、ゆっくりで。
『もう、俺1人でも』
「離したら駆け込みそうなのでダメです」
『本当に、粗相を』
「良いんですよ、黒木様はご病気なんですから。大丈夫、アナタは綺麗だ」
『冗談は、本当に勘弁してくれないか』
「しっかり掃除しますから、漏らしても大丈夫ですよ」
『俺が嫌なんだ』
「嫌がる素振りも良いですね」
『本当に』
「分かりました、どうぞ」
急いで駆け込み、何とか粗相は逃れた。
そして確かに、楽にはなった。
『もう、勘弁してくれないか』
「すみません、気を紛らわそうとして」
『いや、そうか、良いんだ。ありがとう』
「いえ、少し休みましょうか。お水をどうぞ、それと少量の下剤も、念の為です」
『あぁ、ありがとう』
「すみません」
『良いんだ、元は不摂生のせいだからね』
「摩らせて下さい」
『寝かし付けてくれる気かい』
「はい」
『まぁ、良いよ、好きにしなさい』
慣れない事をした疲労感からか、微熱からか。
俺は庭師に撫でられ、そのまま熟睡してしまった。
そして、次の日も。
「おはようございます」
『あぁ、おはよう』
「念の為です」
彼の手には、昨夜苦しめられた品が。
『はぁ、仕方が無い、か』
「下剤も効いてる筈ですし、追加更に追加で頂きましたから、限界まで入れますよ」
『いや、その前に、少し待ってくれないか』
「あぁ、元気になったんですね」
『いや、まぁ、すまない』
「分かりました、このまま軽く入れますから、出し切ってきて下さい」
『あぁ、頼んだ』
どうせ収まらなければ出ないのだから、そう軽く考え、身を任せたのが間違いだった。
また違う異物感を感じ、思わず身をよじると。
「栓をしたから大丈夫ですよ、先ずは前を楽にしましょうか」
『いや、一体何を言って』
「力むと栓が抜けますよ、楽にしてて下さい」
『いや、だからと言って』
「足を閉じて、真っ直ぐにしてれば大丈夫ですよ」
『待ってくれ、ほっておけば』
力を入れられないまま、あっと言う間に蹂躙されてしまった。
男に、初めて他人に。
「さ、行きましょう」
何事も無かった様に、栓を抑えながらも立ち上がらせた。
彼は、一体何を考えているのか。
『君は、一体何を』
「黒木様の役に立ちたいだけです」
そう言ったからと思うと庭師は俺を抱き締め、直ぐに厠へと手を引き始めた。
俺は、何が起きたのか全く分からなかった。
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