1 / 1
転生したら悪徳領主だった!
しおりを挟む
「遅いっ! 一体いつになったら来るんだ…」
俺は1人執務室で愚痴る…
突然だが、俺は元ブラック企業に務める社畜だった!
毎日終わらない仕事…
給料が安いわりに休みは無く、毎日終電で帰れればいい方だった…
ある日、いつものように残業していたら急に目眩がして…
気がついたら昔俺が好きだったゲームの世界に転生していた!
多分過労死したな、俺……
まあ、死んでしまったものはしょうがない…
と、前向きに考えようとしたが………
俺っ、このゲームの序盤に主人公に倒される、名もなき雑魚悪徳領主になっていたよ(汗)
ただただ、主人公の経験値になる為だけの存在…
普通だったらここで、主人公と敵対しないよう悪徳領主にならないように努力したりするんだろうけど、俺は嫌だっ!!
前世で正に死ぬまで働いたのに、もう頑張ったり努力したくない…
前世では努力も頑張りも認めてもらえなかった
俺、今度は好きに生きてやる!
幸い、ゲームで悪徳領主は追放されるだけで、処刑される訳ではない!
追放されたら、かつてのゲーム知識でこの世界を自由に旅してやる!
あっ、むしろ領主なんてシガラミから解放されるなんてラッキーじゃん!!
じゃあ、主人公に倒されるまで、悪徳領主として遣りたい放題してやるさ!
~~~~~~~~~~~~
クックックッ、俺は毎日贅沢三昧! 遣りたい放題しまくったさ!!
気に入らない奴は消し…
三食オヤツ付き! 贅沢にステーキを食らってやった
そして! 税を大量に徴収し
安い賃金で領民をこき使う…
最低な悪徳領主様だな!
かつての俺の上司達を思い出すぜ…
さあ、主人公よ早く悪徳領主を倒しに来い!!
…………………………
……………
だが、いつまでたっても主人公達がやってこない…
おいっ、もうゲームが始まっている頃だろ?
主人公やーい、悪徳領主が領民を虐げていますよ~
早く来い~
………
……
おかしい…
何故主人公やって来ないんだ~
俺は今日も執務室で簡単な仕事をやりながら主人公を待っている…
~~~~~~~~~~~~
「本当にここの領主様は出来た人ですよ!」
「そうそう、若いのに領主就任した直後から精力的に街の改革をしてくれたのよね~」
「税だって、他の街と比べると大分安いし!」
「何より、ちゃんと賃金を払ってくれるし」
「それと、悪どい事をしていた人達を処罰してくれたお陰で街が大分住みやすくなったの!」
「本人はとても質素な生活を送られているのよ!
食事だって三食しか召し上がらないって、領主邸務めの娘が言っていたわ」
「領主様が新しくなって皆とても喜んでいますの!」
聞けば聞くほどここの領主様は素晴らしい方のようだ…
「凄いわね、ここの領主様は!
他の領主達もこうだったらいいのにね!」
僧侶の少女や剣を携えた女性が感心している…
僕や彼女達は、ずっと悪徳な権力者に苦しめられてきた!
だからこそ、同じく苦しめられている人達を救おうと旅をしている
だが、ここの領民達はとても幸せそうだ
領主様は皆にとても慕われているのだろう…
「いつか会ってみたいな…」
そう言い残し、主人公達は去っていった…
悪徳な権力者を倒す為に……
~~~~~~~~~~
悪徳領主は知らなかったのだ…
かつての世界とこの世界の価値観がかなり違うという事に…
この世界の悪徳な権力者達の本当の悪どさを…
税は搾り取れるだけ取る…
安く人々を雇っていながら、その賃金すら払わなかったり
領民など家畜と同じくだ!などという権力者もいる位、領民達の扱いは酷い…
もちろん悪徳領主の領地にもそんな考えの権力者はいたけれど、かつての上司を見ているようでムカつく!と彼は消していったわ
かくして、悪徳領主の思惑とは別の方向に物語は進んでいく…
~~完~~
俺は1人執務室で愚痴る…
突然だが、俺は元ブラック企業に務める社畜だった!
毎日終わらない仕事…
給料が安いわりに休みは無く、毎日終電で帰れればいい方だった…
ある日、いつものように残業していたら急に目眩がして…
気がついたら昔俺が好きだったゲームの世界に転生していた!
多分過労死したな、俺……
まあ、死んでしまったものはしょうがない…
と、前向きに考えようとしたが………
俺っ、このゲームの序盤に主人公に倒される、名もなき雑魚悪徳領主になっていたよ(汗)
ただただ、主人公の経験値になる為だけの存在…
普通だったらここで、主人公と敵対しないよう悪徳領主にならないように努力したりするんだろうけど、俺は嫌だっ!!
前世で正に死ぬまで働いたのに、もう頑張ったり努力したくない…
前世では努力も頑張りも認めてもらえなかった
俺、今度は好きに生きてやる!
幸い、ゲームで悪徳領主は追放されるだけで、処刑される訳ではない!
追放されたら、かつてのゲーム知識でこの世界を自由に旅してやる!
あっ、むしろ領主なんてシガラミから解放されるなんてラッキーじゃん!!
じゃあ、主人公に倒されるまで、悪徳領主として遣りたい放題してやるさ!
~~~~~~~~~~~~
クックックッ、俺は毎日贅沢三昧! 遣りたい放題しまくったさ!!
気に入らない奴は消し…
三食オヤツ付き! 贅沢にステーキを食らってやった
そして! 税を大量に徴収し
安い賃金で領民をこき使う…
最低な悪徳領主様だな!
かつての俺の上司達を思い出すぜ…
さあ、主人公よ早く悪徳領主を倒しに来い!!
…………………………
……………
だが、いつまでたっても主人公達がやってこない…
おいっ、もうゲームが始まっている頃だろ?
主人公やーい、悪徳領主が領民を虐げていますよ~
早く来い~
………
……
おかしい…
何故主人公やって来ないんだ~
俺は今日も執務室で簡単な仕事をやりながら主人公を待っている…
~~~~~~~~~~~~
「本当にここの領主様は出来た人ですよ!」
「そうそう、若いのに領主就任した直後から精力的に街の改革をしてくれたのよね~」
「税だって、他の街と比べると大分安いし!」
「何より、ちゃんと賃金を払ってくれるし」
「それと、悪どい事をしていた人達を処罰してくれたお陰で街が大分住みやすくなったの!」
「本人はとても質素な生活を送られているのよ!
食事だって三食しか召し上がらないって、領主邸務めの娘が言っていたわ」
「領主様が新しくなって皆とても喜んでいますの!」
聞けば聞くほどここの領主様は素晴らしい方のようだ…
「凄いわね、ここの領主様は!
他の領主達もこうだったらいいのにね!」
僧侶の少女や剣を携えた女性が感心している…
僕や彼女達は、ずっと悪徳な権力者に苦しめられてきた!
だからこそ、同じく苦しめられている人達を救おうと旅をしている
だが、ここの領民達はとても幸せそうだ
領主様は皆にとても慕われているのだろう…
「いつか会ってみたいな…」
そう言い残し、主人公達は去っていった…
悪徳な権力者を倒す為に……
~~~~~~~~~~
悪徳領主は知らなかったのだ…
かつての世界とこの世界の価値観がかなり違うという事に…
この世界の悪徳な権力者達の本当の悪どさを…
税は搾り取れるだけ取る…
安く人々を雇っていながら、その賃金すら払わなかったり
領民など家畜と同じくだ!などという権力者もいる位、領民達の扱いは酷い…
もちろん悪徳領主の領地にもそんな考えの権力者はいたけれど、かつての上司を見ているようでムカつく!と彼は消していったわ
かくして、悪徳領主の思惑とは別の方向に物語は進んでいく…
~~完~~
0
お気に入りに追加
3
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~
於田縫紀
ファンタジー
ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。
しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。
そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。
対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。
婚約破棄され、平民落ちしましたが、学校追放はまた別問題らしいです
かぜかおる
ファンタジー
とある乙女ゲームのノベライズ版悪役令嬢に転生いたしました。
強制力込みの人生を歩み、冤罪ですが断罪・婚約破棄・勘当・平民落ちのクアドラプルコンボを食らったのが昨日のこと。
これからどうしようかと途方に暮れていた私に話しかけてきたのは、学校で歴史を教えてるおじいちゃん先生!?
美少女に転生して料理して生きてくことになりました。
ゆーぞー
ファンタジー
田中真理子32歳、独身、失業中。
飲めないお酒を飲んでぶったおれた。
気がついたらマリアンヌという12歳の美少女になっていた。
その世界は加護を受けた人間しか料理をすることができない世界だった
平民として生まれた男、努力でスキルと魔法が使える様になる。〜イージーな世界に生まれ変わった。
モンド
ファンタジー
1人の男が異世界に転生した。
日本に住んでいた頃の記憶を持ったまま、男は前世でサラリーマンとして長年働いてきた経験から。
今度生まれ変われるなら、自由に旅をしながら生きてみたいと思い描いていたのだ。
そんな彼が、15歳の成人の儀式の際に過去の記憶を思い出して旅立つことにした。
特に使命や野心のない男は、好きなように生きることにした。
ブラック・スワン ~『無能』な兄は、優美な黒鳥の皮を被る~
碧
ファンタジー
「詰んだ…」遠い眼をして呟いた4歳の夏、カイザーはここが乙女ゲーム『亡国のレガリアと王国の秘宝』の世界だと思い出す。ゲームの俺様攻略対象者と我儘悪役令嬢の兄として転生した『無能』なモブが、ブラコン&シスコンへと華麗なるジョブチェンジを遂げモブの壁を愛と努力でぶち破る!これは優雅な白鳥ならぬ黒鳥の皮を被った彼が、無自覚に周りを誑しこんだりしながら奮闘しつつ総愛され(慕われ)する物語。生まれ持った美貌と頭脳・身体能力に努力を重ね、財力・身分と全てを活かし悪役令嬢ルート阻止に励むカイザーだがある日謎の能力が覚醒して…?!更にはそのミステリアス超絶美形っぷりから隠しキャラ扱いされたり、様々な勘違いにも拍車がかかり…。鉄壁の微笑みの裏で心の中の独り言と突っ込みが炸裂する彼の日常。(一話は短め設定です)
乙女ゲームの断罪イベントが終わった世界で転生したモブは何を思う
ひなクラゲ
ファンタジー
ここは乙女ゲームの世界
悪役令嬢の断罪イベントも終わり、無事にエンディングを迎えたのだろう…
主人公と王子の幸せそうな笑顔で…
でも転生者であるモブは思う
きっとこのまま幸福なまま終わる筈がないと…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる