15 / 17
〜12/25(金)〜 #13
しおりを挟む
PM,12:10
【図書室】
『俺、怜奈と同じ学校目指すわ。』
あの突然の宣言からちょうど1ヶ月。いつものように、いいえ、皆さんからしたら何も面白くないほど、真面目に勉強をしていました。図書室で2人、ただ正面に相席したまま無言で勉強する。今までにないほどの集中力で。
そして今も、いえ、今日は、、
<ガラガラ
「え!?裕人くん!?」
「そんな驚くなよ。」
「何でここに?」
「いると思ったから。」
「まぁ、単純。」
「突然ですか問題です。」
「何?私の真似?w」
「今日は何の日でしょう。」
「クリスマス。」
「違う」
「終業式。」
「違う」
「冬休みが始まr…」
「違う。何でわかんないのぉ?」
「ちっちゃいおが気になるな。」
「正解は怜奈が初めて俺に裕人と呼んでくれた日でしたぁー!」
「彼氏か。っていうかこのくだり2回目だから。ってよく覚えてるね。」
「嬉しかったの覚えてる。」
「あのクリスマスからもう1年経つんだね。」
「早いなぁ。そりゃ受験生になるわけだ。」
「どう?学業の方は。私のレベルに追いついた?」
「今回の成績は9教科中4個が5。どう?」
「なんと、私はオール5でした。」
「イカれてるよ。」
「褒めてる?」
「褒めてる。」
「素直なこと。」
「でしょ。」
「でも一年前からしたら大きな進歩だよ!」
「そりゃ頑張ってますから!」
「追い込み期間も気を抜かずにね。」
「あぁ。」
「もうすぐ本番だね。」
「絶対お前に追いついてみせる。」
「じゃあ私は逃げきる。」
「一緒に頑張ろう。」
「うん。」
「あれ。そういえば予定は?
去年、クリスマスは家族みんなで集まるって言ってたじゃん?」
「今年は、、無くなった。」
「どして?」
「受験年だから。勉強に集中できるようにって。」
「何だそれ。受験年だからこそ、家族の応援が力になるのにな。」
「そうなんだけどね...って、まぁまぁいいこと言うじゃん。」
「でしょ。」
「ふぅ。じゃあ、私はそろそろ。」
「待って。」
「ん?どうしたの?」
「もし怜奈と一緒の学校行けたらさ、俺と付き合ってくんね?」
「それ今言う~?」
「じゃあいつ言うんだよ!」
「お互いその気がない時に恋愛感情芽生えるよね。私たちって。」
「まぁ、確かに...」
「しょうがない。考えてもいいよ?今の話じゃないだけまだいい。
それに、好き同士だもんね?」
「それでいいの?」
「逆に、姫野さんじゃなくていいの?」
「あぁ。いいよ。くぅ~!モテる男は辛いなぁ。。」
「ごめん。やっぱやめよ?流石にウザすぎたわ。」
「え!?ちょ!違うじゃん!冗談じゃん?ちょっと調子乗っただけじゃん?」
「とにかく!今は恋愛なんか考えないこと!
じゃなきゃ、チャンスも何も無くなるよ?」
「だったら、絶対そのチャンスを逃さない。今は、集中する。」
「うん。それがいい。」
「よしっ!帰ろ!そして勉強しよう!」
「このキラキラした姿を1年前の裕人くんに見せてやりたい。。」
「うっせー。大きなお世話ですー」
【図書室】
『俺、怜奈と同じ学校目指すわ。』
あの突然の宣言からちょうど1ヶ月。いつものように、いいえ、皆さんからしたら何も面白くないほど、真面目に勉強をしていました。図書室で2人、ただ正面に相席したまま無言で勉強する。今までにないほどの集中力で。
そして今も、いえ、今日は、、
<ガラガラ
「え!?裕人くん!?」
「そんな驚くなよ。」
「何でここに?」
「いると思ったから。」
「まぁ、単純。」
「突然ですか問題です。」
「何?私の真似?w」
「今日は何の日でしょう。」
「クリスマス。」
「違う」
「終業式。」
「違う」
「冬休みが始まr…」
「違う。何でわかんないのぉ?」
「ちっちゃいおが気になるな。」
「正解は怜奈が初めて俺に裕人と呼んでくれた日でしたぁー!」
「彼氏か。っていうかこのくだり2回目だから。ってよく覚えてるね。」
「嬉しかったの覚えてる。」
「あのクリスマスからもう1年経つんだね。」
「早いなぁ。そりゃ受験生になるわけだ。」
「どう?学業の方は。私のレベルに追いついた?」
「今回の成績は9教科中4個が5。どう?」
「なんと、私はオール5でした。」
「イカれてるよ。」
「褒めてる?」
「褒めてる。」
「素直なこと。」
「でしょ。」
「でも一年前からしたら大きな進歩だよ!」
「そりゃ頑張ってますから!」
「追い込み期間も気を抜かずにね。」
「あぁ。」
「もうすぐ本番だね。」
「絶対お前に追いついてみせる。」
「じゃあ私は逃げきる。」
「一緒に頑張ろう。」
「うん。」
「あれ。そういえば予定は?
去年、クリスマスは家族みんなで集まるって言ってたじゃん?」
「今年は、、無くなった。」
「どして?」
「受験年だから。勉強に集中できるようにって。」
「何だそれ。受験年だからこそ、家族の応援が力になるのにな。」
「そうなんだけどね...って、まぁまぁいいこと言うじゃん。」
「でしょ。」
「ふぅ。じゃあ、私はそろそろ。」
「待って。」
「ん?どうしたの?」
「もし怜奈と一緒の学校行けたらさ、俺と付き合ってくんね?」
「それ今言う~?」
「じゃあいつ言うんだよ!」
「お互いその気がない時に恋愛感情芽生えるよね。私たちって。」
「まぁ、確かに...」
「しょうがない。考えてもいいよ?今の話じゃないだけまだいい。
それに、好き同士だもんね?」
「それでいいの?」
「逆に、姫野さんじゃなくていいの?」
「あぁ。いいよ。くぅ~!モテる男は辛いなぁ。。」
「ごめん。やっぱやめよ?流石にウザすぎたわ。」
「え!?ちょ!違うじゃん!冗談じゃん?ちょっと調子乗っただけじゃん?」
「とにかく!今は恋愛なんか考えないこと!
じゃなきゃ、チャンスも何も無くなるよ?」
「だったら、絶対そのチャンスを逃さない。今は、集中する。」
「うん。それがいい。」
「よしっ!帰ろ!そして勉強しよう!」
「このキラキラした姿を1年前の裕人くんに見せてやりたい。。」
「うっせー。大きなお世話ですー」
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
最初のものがたり(香澄side編)
ナッツん
恋愛
「最初のものがたり」の香澄side編。
「最初のものがたり」では
主人公のナナミの恋敵であり、
天然のツバサくんを狙うあざとい、
意地悪な女の子のイメージが強い
彼女。
でも、実はツバサくんへは
まっすぐに、純粋にぶつかっていた。
そんな香澄sideの物語。
子どもの頃から愛想がよく、大人からも
同級生からも人気があった。
特に努力なんてしなくても、いつも
なんとなくいいポジションにいたし、
贔屓もしてもらっていたんだと思う。
ただ、笑顔で愛想を振りまいていたら、
なんでも上手くいった。
男の子なんて、典型的だった。
みんな、私がニコニコするだけで、優しく
してくれる。
特定の男の子を作りたいとも、
好きだと思える存在の必要性も感じなかった。
そんなカスミが初めて恋をしたのは
野球少年のツバサくんだった。
掴みどころのない、ふわふわした
雲のような少年、ツバサ。
でも、彼の内に秘めた熱い物を一緒に
感じたい!
一緒に喜びたい。
初めてそんな感情になった。
カスミとツバサのsideストーリー
【完結】一夜の関係を結んだ相手の正体はスパダリヤクザでした~甘い執着で離してくれません!~
中山紡希
恋愛
ある出来事をキッカケに出会った容姿端麗な男の魅力に抗えず、一夜の関係を結んだ萌音。
翌朝目を覚ますと「俺の嫁になれ」と言い寄られる。
けれど、その上半身には昨晩は気付かなかった刺青が彫られていて……。
「久我組の若頭だ」
一夜の関係を結んだ相手は……ヤクザでした。
※R18
※性的描写ありますのでご注意ください
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる