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〜7/15(水)〜 #9
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【図書室】
PM,13:10
>ガラガラ
「久しぶり。って、言う資格はないか。」
「ひ、裕人くん。。」
「元気してた?悪い。俺から変な提案したのに置き去りにして、、ほんとごめん。」
「ううん。来てくれて嬉しいよ。もう、会えないと思ってた。」
「同じ学校なのに?」
「私にとって会うって言うのはこの図書室でなきゃダメなの!」
「そっか。」
「...」
「...」
「あのさ、」
「ん?」
「私、ずっと言おうと思ってた。自分の気持ちに素直になれなくて。」
「と、言うと?」
「裕人くん、あなたが...」
「え...?」
「あ、!こんなとこにいた!」
「げ!?お前なんでここに...」
「みんな裕人のこと呼んでたよ!早く行こ!」
「おい、!押すな!わかったよもう...」
「ほら早くっ!」
「はぁ...」
「あ、坂本さん!」
「は、はい?」
「言っとくけど、あんたみたいなクソ陰キャがあのイケメンな裕人を好きになるなんて有り得ないから。」
「え、、なんでそれを...」
「毎回毎回楽しそーにイチャイチャしてたらどんなバカでも分かるわ。あんたに言うまでもないけど彼はあんたを女として、異性として、恋愛対象として見てないから。」
「わ、私は、そういうのじゃ...」
「うっせーよ!誰が謙遜やれっつった。早く裕人から離れてくれる?
クソブスちゃん!
じゃあね!」
そんなの、言われなくたってわかってるよ。
けど...それでも...
ん?これって...
【屋上】
PM,16:50
>ガチャッ
「え、まさか先にいるとは...w」
「裕人くん。」
「屋上は本来来ちゃいけない場所ですが?学年1位さん。」
「裕人くんがここに来いって手紙を落としたんでしょ!」
「良かった。気づいて貰えて。」
「ん?学年1位さん、、どういうこと?」
「え...見てないの?学年成績順。」
「見てないけど...」
「怜奈が学年トップでした。おめでと。」
「あ、ありがとう。」
「ってか見てないってやばいだろ。あれだけ勉強勉強言ってた人が。」
「だって!手紙が気になって気になって。
午後の授業なんか、まともに受けれなかったんだから!」
「それはお前の集中力の問題だろ。」
「あ、、!d、で!?こ、この手紙は!なんで呼び出したの?」
「あぁ、その...ちゃんと言いたかった。」
「え?」
「ほんとに、、ごめん。
怜奈を置いてったこと、笑顔を踏みにじったこと。許されるとは思ってない。それに許されようともしてない。でも、どうしても、、謝りたくって...」
「もう、いいよ。気にしてない。
で、でも!ひ、ひとつだけお願い!」
「お願い?」
「こ、これから言うことは!ぜ、絶対条件です!あ、あなたに、、きょ、拒否権はありません!」
「も、ものによるよ、、それは...」
「こ、これは、罪滅ぼしでもあるから!悪いと思ってるならちゃんとやってよ...!?」
「うん。わかった。何すればいいの?」
「は、、は、え、えっとー。」
「ん?」
「ハグ!」
「え?」
「ハグして!」
「ハグ?」
「ギュッてして!私に抱きついて!」
「ハグ。ハグ!?お、お前、ここ、仮にも学校だよ?めちゃ今ロケーションいいのは分かるけどさ!学校だよ!?」
「つ、罪滅ぼし...」
「あ、、あぁー。わかったよ。」
「はい、ギューっ!」
「!!!...///」
「これでいい?」
「ま、まだ。」
「まだ?」
「もうちょっと、触れてたい。。」
「はぁ、あーあ。」
「ん?」
「俺、やっぱ好きだわ。お前のこと。」
「え?」
「「♡」」
その瞬間俺と、彼女の唇がゆっくりと、長く触れ合った。
その瞬間私と、彼の唇がゆっくりと、ずっと触れ合った。
PM,17:20
「も、もうすぐ暗くなるし私、そろそろ...」
「あ、!お、俺も...」
「ね、帰ろうよ、一緒に。」
「おう。そうしよ。」
「なぁ、これから屋上で合わん?」
「ダメだよ。校則違反!」
「バレなきゃいい。俺が管理人に話をつけとく。」
「そんなことできるの?」
「これからは昼休みの図書室じゃなくて、放課後の屋上だ。」
「てことはじゃあ、昼休みはゆっくり勉強ができるってことね。」
「邪魔だったみたいに言うなよ!」
「誰かさんが遊んでる間にもっと学力の差を見せつけてやる!」
「いや、これ以上は勘弁。」
「そういえば何位だったの?成績順。」
「ワースト第3位でした。」
「げぇ!まぁそんなこと言ってられんのも今のうちだよ。勉強しなさい!」
「はい。。精進します...!」
「ふっw」
「ぷっw」
PM,13:10
>ガラガラ
「久しぶり。って、言う資格はないか。」
「ひ、裕人くん。。」
「元気してた?悪い。俺から変な提案したのに置き去りにして、、ほんとごめん。」
「ううん。来てくれて嬉しいよ。もう、会えないと思ってた。」
「同じ学校なのに?」
「私にとって会うって言うのはこの図書室でなきゃダメなの!」
「そっか。」
「...」
「...」
「あのさ、」
「ん?」
「私、ずっと言おうと思ってた。自分の気持ちに素直になれなくて。」
「と、言うと?」
「裕人くん、あなたが...」
「え...?」
「あ、!こんなとこにいた!」
「げ!?お前なんでここに...」
「みんな裕人のこと呼んでたよ!早く行こ!」
「おい、!押すな!わかったよもう...」
「ほら早くっ!」
「はぁ...」
「あ、坂本さん!」
「は、はい?」
「言っとくけど、あんたみたいなクソ陰キャがあのイケメンな裕人を好きになるなんて有り得ないから。」
「え、、なんでそれを...」
「毎回毎回楽しそーにイチャイチャしてたらどんなバカでも分かるわ。あんたに言うまでもないけど彼はあんたを女として、異性として、恋愛対象として見てないから。」
「わ、私は、そういうのじゃ...」
「うっせーよ!誰が謙遜やれっつった。早く裕人から離れてくれる?
クソブスちゃん!
じゃあね!」
そんなの、言われなくたってわかってるよ。
けど...それでも...
ん?これって...
【屋上】
PM,16:50
>ガチャッ
「え、まさか先にいるとは...w」
「裕人くん。」
「屋上は本来来ちゃいけない場所ですが?学年1位さん。」
「裕人くんがここに来いって手紙を落としたんでしょ!」
「良かった。気づいて貰えて。」
「ん?学年1位さん、、どういうこと?」
「え...見てないの?学年成績順。」
「見てないけど...」
「怜奈が学年トップでした。おめでと。」
「あ、ありがとう。」
「ってか見てないってやばいだろ。あれだけ勉強勉強言ってた人が。」
「だって!手紙が気になって気になって。
午後の授業なんか、まともに受けれなかったんだから!」
「それはお前の集中力の問題だろ。」
「あ、、!d、で!?こ、この手紙は!なんで呼び出したの?」
「あぁ、その...ちゃんと言いたかった。」
「え?」
「ほんとに、、ごめん。
怜奈を置いてったこと、笑顔を踏みにじったこと。許されるとは思ってない。それに許されようともしてない。でも、どうしても、、謝りたくって...」
「もう、いいよ。気にしてない。
で、でも!ひ、ひとつだけお願い!」
「お願い?」
「こ、これから言うことは!ぜ、絶対条件です!あ、あなたに、、きょ、拒否権はありません!」
「も、ものによるよ、、それは...」
「こ、これは、罪滅ぼしでもあるから!悪いと思ってるならちゃんとやってよ...!?」
「うん。わかった。何すればいいの?」
「は、、は、え、えっとー。」
「ん?」
「ハグ!」
「え?」
「ハグして!」
「ハグ?」
「ギュッてして!私に抱きついて!」
「ハグ。ハグ!?お、お前、ここ、仮にも学校だよ?めちゃ今ロケーションいいのは分かるけどさ!学校だよ!?」
「つ、罪滅ぼし...」
「あ、、あぁー。わかったよ。」
「はい、ギューっ!」
「!!!...///」
「これでいい?」
「ま、まだ。」
「まだ?」
「もうちょっと、触れてたい。。」
「はぁ、あーあ。」
「ん?」
「俺、やっぱ好きだわ。お前のこと。」
「え?」
「「♡」」
その瞬間俺と、彼女の唇がゆっくりと、長く触れ合った。
その瞬間私と、彼の唇がゆっくりと、ずっと触れ合った。
PM,17:20
「も、もうすぐ暗くなるし私、そろそろ...」
「あ、!お、俺も...」
「ね、帰ろうよ、一緒に。」
「おう。そうしよ。」
「なぁ、これから屋上で合わん?」
「ダメだよ。校則違反!」
「バレなきゃいい。俺が管理人に話をつけとく。」
「そんなことできるの?」
「これからは昼休みの図書室じゃなくて、放課後の屋上だ。」
「てことはじゃあ、昼休みはゆっくり勉強ができるってことね。」
「邪魔だったみたいに言うなよ!」
「誰かさんが遊んでる間にもっと学力の差を見せつけてやる!」
「いや、これ以上は勘弁。」
「そういえば何位だったの?成績順。」
「ワースト第3位でした。」
「げぇ!まぁそんなこと言ってられんのも今のうちだよ。勉強しなさい!」
「はい。。精進します...!」
「ふっw」
「ぷっw」
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