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第四章 ラブコメって言ったら学園じゃね…
第507話 植松さんからの朗報
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"キンコン"
自室でボクシング漫画を読みながら"デンプシーロール、ヤバくね"などと考えていたら不意にスマホから鳴るレインの着信音、画面を見れば発信者は植松咲子となっていた。何かと思いメッセージ画面を表示する。
"夜分遅くに失礼します。例の企画、本格始動します。つきましてはスタジオS&Bにお邪魔し詳しいお話しを致したく存じます、よろしくお願い致します。"
よっしゃ~!
思わず天井高くガッツポーズを決める俺。この時をどれ程待ったことか。
ついに始まるあの熱い戦い、上手く行けば再び全国的なブームを巻き起こせるか?その辺は植松ディレクターに期待だな。
俺は高鳴る気持ちを抑え、彼女の来訪を心待にするのだった。
"バトルフィールド"
翌日スタジオS&Bを訪れた植松ディレクターの提案した番組企画の題名は、中々心踊るものであった。
番組構成はhiroshi率いるMen'sに女たちが挑むと言うもの。挑戦者は三人一組の構成で三つの競技のうち一つを選ぶ形になる。
競技その一 『One on One』
挑戦者は逃走者捕縛者のどちらかを選び、三人が逃走捕縛逃走、もしくは捕縛逃走捕縛の組み合わせで競技を行う。相手は一人、競技時間は各五分、組み合わせの戦略が重要となる。
競技そのニ 『One on Three』
挑戦者は捕縛者か逃走者のどちらかを選択、制限時間三十分以内に捕縛もしくは逃走しきれば勝ちとなる。相手は一人、どう攻めるか、どう逃げきるかがポイントとなるであろう。
競技その三 『Catch me』
競技はグランドトラックで行われ、挑戦者は前方を逃げる逃走者の背中にタッチすれば勝ちとなる。はじめのハンデキャップ距離は十メートル、競技時間は十五分。挑戦者はタッチで選手交代出来る。交代のタイミングが勝利の鍵となるであろう。
大将の"hiroshi"に挑むには彼を守る配下を倒さなければならない。
配下の一 『赤の騎士』
赤を基調とした衣装の赤マスクの者。その身体能力は驚愕の一言。彼を突破出来る者は果たして現れるのか?
配下のニ 『青の騎士』
青の衣装を纏いし守護者。君主を守る時の彼はまさに鬼神、彼の鉄壁の牙城を打ち破るのは誰だ。
「そこで、この"赤の騎士"、"青の騎士"をスタジオS&Bののっぺり氏と木村氏にお願いしたいのであります。」
植松さん最高。俺の提案を見事に形に変えてくれました。
テレビ番組的にバラエティー色が出るのは無問題、要は内容ですって。
テレビでやることで競技として広まれば各地で競技会も開かれる様になる、そうすれば燻ってた男たちに活躍の場が出来るかも知れない。
佐久間中の鬼ごっこ同好会林部長によれば、他校との対戦型鬼ごっこの交流会も行われる様になってきたって話しだし、ここで更に鬼ごっこブームに火を付けれれば完全に一競技として認知される日が来るかも知れませんしね。
「スタジオS&Bとしてはお受けしたい話しですね、ただ肝心の"hiroshi"の方は大丈夫なんでしょうか?彼のスケジュールを抑えるのは大変なんじゃないですか?」
町田さんの指摘はごもっとも、ひろし君のスケジュール分刻みらしいからね。彼働き過ぎじゃないだろうか。スターの実態ほぼ社畜、笑えないな~。
「"hiroshi"君に関しては基本VTRでの出演となります。初回スペシャルだけは参加しますが、現場撮影はチャンピオン大会での登場とになりますね。
騎士のお二人が敗北した後となりますのでスケジュール調整も可能かと。木村氏とのっぺり氏には負けないでとしか言いようがありませんが。」
植松ディレクター、いい感じのプレッシャーをくれるじゃありませんか。これは放課後の部活にも熱が入りますね~。佐久間中に行って特訓して来ようかな。
「それでは赤の騎士、青の騎士の件よろしくお願い致しますです、はい。詳しい内容については次回の打ち合わせで行いたいと思いますです。」
いや~、いい話し合いだったわ~。収録予定は秋休み中ですか。ってすぐじゃん、ほぼ決まった話しの確認作業だったって訳ね。一向に構いませんことよ、自分、気分はハイですんで。
赤の騎士のっぺり、全力で君主を御守り致します。
自室でボクシング漫画を読みながら"デンプシーロール、ヤバくね"などと考えていたら不意にスマホから鳴るレインの着信音、画面を見れば発信者は植松咲子となっていた。何かと思いメッセージ画面を表示する。
"夜分遅くに失礼します。例の企画、本格始動します。つきましてはスタジオS&Bにお邪魔し詳しいお話しを致したく存じます、よろしくお願い致します。"
よっしゃ~!
思わず天井高くガッツポーズを決める俺。この時をどれ程待ったことか。
ついに始まるあの熱い戦い、上手く行けば再び全国的なブームを巻き起こせるか?その辺は植松ディレクターに期待だな。
俺は高鳴る気持ちを抑え、彼女の来訪を心待にするのだった。
"バトルフィールド"
翌日スタジオS&Bを訪れた植松ディレクターの提案した番組企画の題名は、中々心踊るものであった。
番組構成はhiroshi率いるMen'sに女たちが挑むと言うもの。挑戦者は三人一組の構成で三つの競技のうち一つを選ぶ形になる。
競技その一 『One on One』
挑戦者は逃走者捕縛者のどちらかを選び、三人が逃走捕縛逃走、もしくは捕縛逃走捕縛の組み合わせで競技を行う。相手は一人、競技時間は各五分、組み合わせの戦略が重要となる。
競技そのニ 『One on Three』
挑戦者は捕縛者か逃走者のどちらかを選択、制限時間三十分以内に捕縛もしくは逃走しきれば勝ちとなる。相手は一人、どう攻めるか、どう逃げきるかがポイントとなるであろう。
競技その三 『Catch me』
競技はグランドトラックで行われ、挑戦者は前方を逃げる逃走者の背中にタッチすれば勝ちとなる。はじめのハンデキャップ距離は十メートル、競技時間は十五分。挑戦者はタッチで選手交代出来る。交代のタイミングが勝利の鍵となるであろう。
大将の"hiroshi"に挑むには彼を守る配下を倒さなければならない。
配下の一 『赤の騎士』
赤を基調とした衣装の赤マスクの者。その身体能力は驚愕の一言。彼を突破出来る者は果たして現れるのか?
配下のニ 『青の騎士』
青の衣装を纏いし守護者。君主を守る時の彼はまさに鬼神、彼の鉄壁の牙城を打ち破るのは誰だ。
「そこで、この"赤の騎士"、"青の騎士"をスタジオS&Bののっぺり氏と木村氏にお願いしたいのであります。」
植松さん最高。俺の提案を見事に形に変えてくれました。
テレビ番組的にバラエティー色が出るのは無問題、要は内容ですって。
テレビでやることで競技として広まれば各地で競技会も開かれる様になる、そうすれば燻ってた男たちに活躍の場が出来るかも知れない。
佐久間中の鬼ごっこ同好会林部長によれば、他校との対戦型鬼ごっこの交流会も行われる様になってきたって話しだし、ここで更に鬼ごっこブームに火を付けれれば完全に一競技として認知される日が来るかも知れませんしね。
「スタジオS&Bとしてはお受けしたい話しですね、ただ肝心の"hiroshi"の方は大丈夫なんでしょうか?彼のスケジュールを抑えるのは大変なんじゃないですか?」
町田さんの指摘はごもっとも、ひろし君のスケジュール分刻みらしいからね。彼働き過ぎじゃないだろうか。スターの実態ほぼ社畜、笑えないな~。
「"hiroshi"君に関しては基本VTRでの出演となります。初回スペシャルだけは参加しますが、現場撮影はチャンピオン大会での登場とになりますね。
騎士のお二人が敗北した後となりますのでスケジュール調整も可能かと。木村氏とのっぺり氏には負けないでとしか言いようがありませんが。」
植松ディレクター、いい感じのプレッシャーをくれるじゃありませんか。これは放課後の部活にも熱が入りますね~。佐久間中に行って特訓して来ようかな。
「それでは赤の騎士、青の騎士の件よろしくお願い致しますです、はい。詳しい内容については次回の打ち合わせで行いたいと思いますです。」
いや~、いい話し合いだったわ~。収録予定は秋休み中ですか。ってすぐじゃん、ほぼ決まった話しの確認作業だったって訳ね。一向に構いませんことよ、自分、気分はハイですんで。
赤の騎士のっぺり、全力で君主を御守り致します。
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