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第四章 ラブコメって言ったら学園じゃね…
第489話 のっぺり、常識を知る。(霊能) (4)
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Q 海姫様とのご関係は?
A 友人です。時々家に遊びに来ます。お酒が好きなようでよくマミーと飲んだくれてます。
Q 山姫様とのお名前が出ていたようですがご関係があるのでしょうか?
A うちの所有する山の管理をお願いしています。やはり海姫さんと一緒に遊びに来ます。同じく飲んだくれです。
聞かれた質問に素直に答えただけなんですが、一色家の皆さんには刺激が強かった様です。
御当主様、少々気分がと言われ席を立たれました。
お婆さん、"あの子は一体どこに向かっているんだい"と言って頭を抱えています。
スーツ姿の女性たちは"私たちは海姫様に見守られていたんですね、ありがとうございます。"と言って目茶苦茶抱擁されました。"これからも海姫様を信仰して行きます"と目を輝かせて帰って行きました。
他の一色家の方々は・・・見なかった事にいたしましょう。そのうち復活するでしょう、多分。
"は~、なんて子を引き受けちまったんだい。まさか海姫様のご友人だなて思わないだろ。パッと見何の力もないように見えて実は力を隠している?私らにも気付かせないそんな強力な隠蔽なんて出来るものなのかい?"
お婆さん、一人でぶつぶつ言ってますが私《わたくし》のっぺり、何も隠し事はしていませんよ?
でもフルオープンにしてるとそれはそれで怒られるんですよね~。何であまり自分からは言わない様にしております。
「それじゃさっきの続きと行くよ。この世界には人以外にも知的な存在がいる、一つは怪異と呼ばれるもの、もう一つは神々と呼ばれるもの。ここまではいいかい?
と言うかいいと言う前提で話しを進めるよ。
この怪異と神々との違いだが神気を纏っているかそうでないかの違いでしかない。
どちらも人からしたら脅威以外の何物でもないからね。昔から神々の怒りに触れ大いなる災いにあった話しや逆に怪異に助けられた話しなんかごまんとある。どっちも畏れ敬っておくに限るのさ。
神聖なるもの、神気を纏いしものを神として崇めそうでないものを怪異として畏れる。ある意味怪異とは畏れを纏いしものとも言えるね。
海外ではかなり神々や怪異に対する捉え方が違う様だが、この大和では怪異も神々も生活の側にあるというのが一般的な考えさね。かと言って共に酒を酌み交わすなんて事は普通はないんだけどね。」
そう言いこちらをジト目で見るお婆さん。いやいや、一緒に酒飲んでるのはマミーですから。俺は未成年ですんで酒は飲めませんから。共に食事はするんだろうって?それはまぁね、海の幸山の幸を沢山持って来てくれますし?
だったら変わらないよって理不尽。
「まぁいい、そんで神々と怪異とがごちゃごちゃしているのがこの大和なんだけど、この怪異もやり方によっては神になることもある。有名なところで湯島天神の神様、菅原道子様を知ってるかい?今では学業の神として多くの信仰を集めているけどあの神は元は怪異だったってのはあまり知られていないかも知れないね。朝廷を呪い、人々を呪った大怪異菅原道子を調伏するため、朝廷は全国に神社を作りかの怪異を神として崇め奉ることでその怒りを収めたと言われているよ。今じゃ立派な神様の一柱、メジャーな神として大いなる力を振るわれている。
逆に信仰が薄れ、人々を恨み怪異となる元神も存在する。
どうだい、あたしが神も怪異も共に畏れ敬っておくに限ると言った意味が分かったろう。土台強大な力を持った存在を人の思惑でどうこうしようとするのが間違っているのさ。つい最近もそんな組織が崩壊してね。あたしゃ胸がすっとしたもんさ。
あんたも神々と知り合いだからと言って変にその力に頼ろうとしたり利用しようとするんじゃないよ。それは不自然な力さ、必ずしっぺ返しが来るからね。せいぜいさっきの海運企業みたいに旅の安全をお願いするくらいにしておくんだよ。」
まぁ神様や怪異って言われてもどうもぴんと来ないんですよね。せいぜい善き隣人くらいに思っておきます。
「あぁ、坊やの場合はそれくらいの認識でいいのかも知れないね。下手に畏まっても相手が嫌な思いをするかも知れないからね。
常識的な事って言ったらこんなところかね。坊やは術者になりたいとかこの業界に進みたいとかあるのかい?」
いえ、特にはないですかね。今の生活に満足してますし、自分が特別な存在になりたいって言う願望もありませんしね。
「そうかい?せっかくの機会だから聞きたい事があれば聞いてもいいんだけどね。」
そういえば一つありました。昔漫画で式神を召喚するってのを見たことがあったんですけど、あれって本当に出来る事なんですか?俺って今まで式神使いって動物トレーナーだと思っていたもんで。
「アッハッハッハ、そう言えばそんな事も言っていたね。式神といってもいろんな契約形態があってね。怪異と契約主が魂から繋がってる場合なんかはさっきの神々の顕現じゃないけど召喚出来ると言われているよ。ただ最近の式神使いはうわべだけの者が多くてね、そうした者は聞かなくなったけどね。」
そうか、それでつくねの前の主人の少年はつくねを連れて歩いていたのか。いくら周りに見えないからって鼬を連れて歩くなんて大胆って思ってたけど、ちゃんと理由があったのね。
試しに呼んでみる?つくねカモンってね。
"キュイキュイ"
呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーンってつくねいつの間にそんなフレーズ覚えたの?と言うか俺ってつくねと契約してたっけ?葛の葉姐さんが契約してるからその下のつくねも呼べると。そんなシステムになってたんだ。もしかして契約者って離れてても交信とかできちゃったりする?ハニ子みたいに。出来るの?契約者って凄いのね。
「なぁ坊や、その鎌鼬、もしかして坊やの式神かい?なにやら普通の鎌鼬とは比べ物にならない程の力を秘めているんだが。」
あ、そうみたいです。いつの間にか契約していました。
「そ、そうなのかい?」
"おい、霧影。あんたあの鎌鼬に勝てそうかい?"
"無茶言わないで下さい、瞬殺されちゃいます!"
"だよね。"
「ところで坊やは他に契約している式神はいるのかい?」
う~ん、どうなんでしょうか?正直自分に式神がいるって知ったの今ですから。
なにつくね?おいら知ってる?マジかよ、つくね超優秀。
黒丸とノエル、葛の葉にブリジット、後エリザベスってエリちゃんも怪異だったの?本気で知らなかったんだけど。と言うか俺の周り怪異多くない?いくらこの国に怪異が多いからってちょっと多すぎない?びっくりだわ。
でもハニワは?あれはよく分からないと。まぁ存在事態がなぞだしね。ハニワは仕方がない諦めよう。
って事で合計四人と二匹ですね。
"えっ?この坊や今なんて言った?四人に二匹って言ってなかったかい?"
"はい、確かにそう仰ってましたね。"
「なぁ坊や、試しにそのうちの一人を呼ぶことって出来るかい?」
ちょっと待って下さいね。もしもし、葛の葉?そう俺、今色々教わってるところ。そっちはどうよ楽しんでる?マザーらが大はしゃぎ、それは御愁傷様で。ところで今時間ある?召喚の実験をしたいんだけど大丈夫かな?報酬はブラッシングで?了解、それじゃブラシ持って来て~。
じゃあ今から呼びますね、葛の葉カモン。
光が溢れる。
巨大な身体、鋭い眼光、大きな口。
金色に輝く体毛に覆われた九本の尾を持つ巨大な狐。
伝説の大怪異"葛の葉"がその姿を現したのであった。
と言うか大きいわ、そんなんブラッシング出来るか~!いつものサイズにダウンダウン。そんな悲しそうな顔をしないの。気合いを入れて来てくれたのは分かったから。嬉しかったから。
何で葛の葉は狐モードになると甘えたがるかね。可愛いからいいんだけどね。
おっと、お婆さんこんな感じですけどいかがですか?
「「・・・・・・」」
え~っと、・・・どうする?
A 友人です。時々家に遊びに来ます。お酒が好きなようでよくマミーと飲んだくれてます。
Q 山姫様とのお名前が出ていたようですがご関係があるのでしょうか?
A うちの所有する山の管理をお願いしています。やはり海姫さんと一緒に遊びに来ます。同じく飲んだくれです。
聞かれた質問に素直に答えただけなんですが、一色家の皆さんには刺激が強かった様です。
御当主様、少々気分がと言われ席を立たれました。
お婆さん、"あの子は一体どこに向かっているんだい"と言って頭を抱えています。
スーツ姿の女性たちは"私たちは海姫様に見守られていたんですね、ありがとうございます。"と言って目茶苦茶抱擁されました。"これからも海姫様を信仰して行きます"と目を輝かせて帰って行きました。
他の一色家の方々は・・・見なかった事にいたしましょう。そのうち復活するでしょう、多分。
"は~、なんて子を引き受けちまったんだい。まさか海姫様のご友人だなて思わないだろ。パッと見何の力もないように見えて実は力を隠している?私らにも気付かせないそんな強力な隠蔽なんて出来るものなのかい?"
お婆さん、一人でぶつぶつ言ってますが私《わたくし》のっぺり、何も隠し事はしていませんよ?
でもフルオープンにしてるとそれはそれで怒られるんですよね~。何であまり自分からは言わない様にしております。
「それじゃさっきの続きと行くよ。この世界には人以外にも知的な存在がいる、一つは怪異と呼ばれるもの、もう一つは神々と呼ばれるもの。ここまではいいかい?
と言うかいいと言う前提で話しを進めるよ。
この怪異と神々との違いだが神気を纏っているかそうでないかの違いでしかない。
どちらも人からしたら脅威以外の何物でもないからね。昔から神々の怒りに触れ大いなる災いにあった話しや逆に怪異に助けられた話しなんかごまんとある。どっちも畏れ敬っておくに限るのさ。
神聖なるもの、神気を纏いしものを神として崇めそうでないものを怪異として畏れる。ある意味怪異とは畏れを纏いしものとも言えるね。
海外ではかなり神々や怪異に対する捉え方が違う様だが、この大和では怪異も神々も生活の側にあるというのが一般的な考えさね。かと言って共に酒を酌み交わすなんて事は普通はないんだけどね。」
そう言いこちらをジト目で見るお婆さん。いやいや、一緒に酒飲んでるのはマミーですから。俺は未成年ですんで酒は飲めませんから。共に食事はするんだろうって?それはまぁね、海の幸山の幸を沢山持って来てくれますし?
だったら変わらないよって理不尽。
「まぁいい、そんで神々と怪異とがごちゃごちゃしているのがこの大和なんだけど、この怪異もやり方によっては神になることもある。有名なところで湯島天神の神様、菅原道子様を知ってるかい?今では学業の神として多くの信仰を集めているけどあの神は元は怪異だったってのはあまり知られていないかも知れないね。朝廷を呪い、人々を呪った大怪異菅原道子を調伏するため、朝廷は全国に神社を作りかの怪異を神として崇め奉ることでその怒りを収めたと言われているよ。今じゃ立派な神様の一柱、メジャーな神として大いなる力を振るわれている。
逆に信仰が薄れ、人々を恨み怪異となる元神も存在する。
どうだい、あたしが神も怪異も共に畏れ敬っておくに限ると言った意味が分かったろう。土台強大な力を持った存在を人の思惑でどうこうしようとするのが間違っているのさ。つい最近もそんな組織が崩壊してね。あたしゃ胸がすっとしたもんさ。
あんたも神々と知り合いだからと言って変にその力に頼ろうとしたり利用しようとするんじゃないよ。それは不自然な力さ、必ずしっぺ返しが来るからね。せいぜいさっきの海運企業みたいに旅の安全をお願いするくらいにしておくんだよ。」
まぁ神様や怪異って言われてもどうもぴんと来ないんですよね。せいぜい善き隣人くらいに思っておきます。
「あぁ、坊やの場合はそれくらいの認識でいいのかも知れないね。下手に畏まっても相手が嫌な思いをするかも知れないからね。
常識的な事って言ったらこんなところかね。坊やは術者になりたいとかこの業界に進みたいとかあるのかい?」
いえ、特にはないですかね。今の生活に満足してますし、自分が特別な存在になりたいって言う願望もありませんしね。
「そうかい?せっかくの機会だから聞きたい事があれば聞いてもいいんだけどね。」
そういえば一つありました。昔漫画で式神を召喚するってのを見たことがあったんですけど、あれって本当に出来る事なんですか?俺って今まで式神使いって動物トレーナーだと思っていたもんで。
「アッハッハッハ、そう言えばそんな事も言っていたね。式神といってもいろんな契約形態があってね。怪異と契約主が魂から繋がってる場合なんかはさっきの神々の顕現じゃないけど召喚出来ると言われているよ。ただ最近の式神使いはうわべだけの者が多くてね、そうした者は聞かなくなったけどね。」
そうか、それでつくねの前の主人の少年はつくねを連れて歩いていたのか。いくら周りに見えないからって鼬を連れて歩くなんて大胆って思ってたけど、ちゃんと理由があったのね。
試しに呼んでみる?つくねカモンってね。
"キュイキュイ"
呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーンってつくねいつの間にそんなフレーズ覚えたの?と言うか俺ってつくねと契約してたっけ?葛の葉姐さんが契約してるからその下のつくねも呼べると。そんなシステムになってたんだ。もしかして契約者って離れてても交信とかできちゃったりする?ハニ子みたいに。出来るの?契約者って凄いのね。
「なぁ坊や、その鎌鼬、もしかして坊やの式神かい?なにやら普通の鎌鼬とは比べ物にならない程の力を秘めているんだが。」
あ、そうみたいです。いつの間にか契約していました。
「そ、そうなのかい?」
"おい、霧影。あんたあの鎌鼬に勝てそうかい?"
"無茶言わないで下さい、瞬殺されちゃいます!"
"だよね。"
「ところで坊やは他に契約している式神はいるのかい?」
う~ん、どうなんでしょうか?正直自分に式神がいるって知ったの今ですから。
なにつくね?おいら知ってる?マジかよ、つくね超優秀。
黒丸とノエル、葛の葉にブリジット、後エリザベスってエリちゃんも怪異だったの?本気で知らなかったんだけど。と言うか俺の周り怪異多くない?いくらこの国に怪異が多いからってちょっと多すぎない?びっくりだわ。
でもハニワは?あれはよく分からないと。まぁ存在事態がなぞだしね。ハニワは仕方がない諦めよう。
って事で合計四人と二匹ですね。
"えっ?この坊や今なんて言った?四人に二匹って言ってなかったかい?"
"はい、確かにそう仰ってましたね。"
「なぁ坊や、試しにそのうちの一人を呼ぶことって出来るかい?」
ちょっと待って下さいね。もしもし、葛の葉?そう俺、今色々教わってるところ。そっちはどうよ楽しんでる?マザーらが大はしゃぎ、それは御愁傷様で。ところで今時間ある?召喚の実験をしたいんだけど大丈夫かな?報酬はブラッシングで?了解、それじゃブラシ持って来て~。
じゃあ今から呼びますね、葛の葉カモン。
光が溢れる。
巨大な身体、鋭い眼光、大きな口。
金色に輝く体毛に覆われた九本の尾を持つ巨大な狐。
伝説の大怪異"葛の葉"がその姿を現したのであった。
と言うか大きいわ、そんなんブラッシング出来るか~!いつものサイズにダウンダウン。そんな悲しそうな顔をしないの。気合いを入れて来てくれたのは分かったから。嬉しかったから。
何で葛の葉は狐モードになると甘えたがるかね。可愛いからいいんだけどね。
おっと、お婆さんこんな感じですけどいかがですか?
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