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第四章 ラブコメって言ったら学園じゃね…
第483話 ツッキーは恋バナです。
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「"大丈夫だった?怖かったよね、ごめんね"って言いながら優しく抱き締めてくれて頭撫で撫でって、のっぺり手馴れ過ぎてませんか?」
「そうそう、私の時も"足下滑るから気を付けて"ってさりげなく手を繋いでくれたんですよ。それが余りにも自然でつい従っちゃったけど、女慣れし過ぎですよね。」
「それがのっぺり、彼は危険な男。気付けば貴女ものっぺりリスト。」
「「「のっぺりリストは嫌~!!」」」
なんか目茶苦茶言われてますけど、あの、普通そう言う事は本人がいない所で話しませんか?今良い所だから黙ってろ?そうですか、分かりました。大人しくしております。
あ、どうも、のっぺりです。ウォータースライダーに乗った後、少し休憩しようとなって喫茶スペースに来たんですけどね、なんか女性陣が俺の話題で盛り上がっちゃってですね~。
摘まみがない?只今ご用意致しますです、はい。
(side : 沢田みゆき)
「で、篠っちは一体どんなリクエストを出したのよ。」
「う、うん。リードしてくれる年上の男性。ボートに乗る時もエスコートしてくれて、スライダーが終わって怖がってたら優しく抱き締めてくれて。それが全然厭らしくないって言うかお父さんがいたらこんな感じなのかなって。
頼れる男性って感じで。」
「落ち着け篠っち、目が乙女だから、恋する乙女になってるから!」
「そ、そんな事ないって。私がのっぺりごときに恋するなんて、な、な、無いんだからね!」
乙女達は思った。"完全に落とされてるじゃん。"
「上田ちゃんは大丈夫だったの?何ともない?」
「えっ?う、うん、大丈夫だよ。ただやっぱり佐々木君は優しくて素敵だなって思っただけ。彼が変わらず彼のままで良かったなって。」
"上田ちゃん可愛い~、目茶苦茶良い子。こんな良い子を毒牙にかけやがって、のっぺりめ~!"
「予想通り、のっぺりリストは着実に増えていく。彼は沼、嵌まったら抜けられない。」
さらっと恐ろしい事を言う月子さん。そう言えば風紀委員長の風見屋先輩がのっぺりにベタぼれって言う噂があったような。
「あっ、それ私も聞いた。いつもは凛々しい風見屋先輩がのっぺりの前だとデレデレになっちゃうんだって。なんか副委員長の先輩を中心にのっぺり討伐隊を組んで委員長をお助けするって張り切ってるらしいよ。」
雪によると風見屋先輩とのっぺりがくっついているところはかなり頻繁に目撃されているらしい。そう言えば前にのっぺりと女子の先輩が中庭でいちゃついてた事があったっけ。中間考査の時の焼き肉が印象的過ぎてすっかり忘れていた。何やかんやで肉には勝てないのよね。
月子さんは"ふむ、また嫁が増えるのか"って呟いているけど、もしかしてのっぺりってそんなにモテてるの?
「ん?のっぺりはモテモテ。婚約者が二人に候補が二人いる。私もその一人、でも嫁になるのは決定事項。」
自慢気に胸を張る月子さん。
ちょっと待って、のっぺりの嫁ってそんなにいたの?野口絵実さんが婚約者なのは中学校の時からの知り合いだから知ってたけど、他にも婚約者がいたんだ。
「ん、もう一人は野口ママ、二人して超美人。」
母親ですか?それってよく聞く書類上の婚姻って奴狙いじゃ?
「野口ママはのっぺりのモロ好み。鼻の下伸ばしまくり、三人ともラブラブ。」
凄いなのっぺり、ストライクゾーン広すぎない!?
「候補の一人はみんな知ってる。本条まなみ、有名人。」
嘘、本条まなみって体育祭にゲストで来てたあの金メダリストの本条選手ですよね?
あ、雪と上田ちゃんが固まっちゃった。
「そう、世界陸上があって旅行に行けないって悔しがっていた。私もコンサート公演があって行けなかった。今日はその補填。」
金メダリストに歌姫に美人親子が嫁って、のっぺり凄過ぎ何ですけど。
「お摘まみお待たせしました~。フランクフルトにフライドポテト、串焼きとお飲み物です。」
いそいそと買い出しの品をテーブルに並べるのっぺり。こうやって見ると全然凄そうに見えないんだけど、そう言えばのっぺりメダリストに百メートルで勝ってるじゃん。何で思い出せないんだろう、こいつ冷静に目茶苦茶凄い奴じゃん。
色々思い出して改めてのっぺりを見ると急に鼓動が早くなる沢田みゆき。
待て待て待て、相手はのっぺりだから、落ち着いて私。
だが意識してしまった心のざわめきは中々治まらない。
"のっぺりリストは嫌~!!"
イケメン目当てで桜泉学園に入ったはずなのに、複雑な乙女心を声を大にして叫びたい沢田みゆきなのでありました。
「そうそう、私の時も"足下滑るから気を付けて"ってさりげなく手を繋いでくれたんですよ。それが余りにも自然でつい従っちゃったけど、女慣れし過ぎですよね。」
「それがのっぺり、彼は危険な男。気付けば貴女ものっぺりリスト。」
「「「のっぺりリストは嫌~!!」」」
なんか目茶苦茶言われてますけど、あの、普通そう言う事は本人がいない所で話しませんか?今良い所だから黙ってろ?そうですか、分かりました。大人しくしております。
あ、どうも、のっぺりです。ウォータースライダーに乗った後、少し休憩しようとなって喫茶スペースに来たんですけどね、なんか女性陣が俺の話題で盛り上がっちゃってですね~。
摘まみがない?只今ご用意致しますです、はい。
(side : 沢田みゆき)
「で、篠っちは一体どんなリクエストを出したのよ。」
「う、うん。リードしてくれる年上の男性。ボートに乗る時もエスコートしてくれて、スライダーが終わって怖がってたら優しく抱き締めてくれて。それが全然厭らしくないって言うかお父さんがいたらこんな感じなのかなって。
頼れる男性って感じで。」
「落ち着け篠っち、目が乙女だから、恋する乙女になってるから!」
「そ、そんな事ないって。私がのっぺりごときに恋するなんて、な、な、無いんだからね!」
乙女達は思った。"完全に落とされてるじゃん。"
「上田ちゃんは大丈夫だったの?何ともない?」
「えっ?う、うん、大丈夫だよ。ただやっぱり佐々木君は優しくて素敵だなって思っただけ。彼が変わらず彼のままで良かったなって。」
"上田ちゃん可愛い~、目茶苦茶良い子。こんな良い子を毒牙にかけやがって、のっぺりめ~!"
「予想通り、のっぺりリストは着実に増えていく。彼は沼、嵌まったら抜けられない。」
さらっと恐ろしい事を言う月子さん。そう言えば風紀委員長の風見屋先輩がのっぺりにベタぼれって言う噂があったような。
「あっ、それ私も聞いた。いつもは凛々しい風見屋先輩がのっぺりの前だとデレデレになっちゃうんだって。なんか副委員長の先輩を中心にのっぺり討伐隊を組んで委員長をお助けするって張り切ってるらしいよ。」
雪によると風見屋先輩とのっぺりがくっついているところはかなり頻繁に目撃されているらしい。そう言えば前にのっぺりと女子の先輩が中庭でいちゃついてた事があったっけ。中間考査の時の焼き肉が印象的過ぎてすっかり忘れていた。何やかんやで肉には勝てないのよね。
月子さんは"ふむ、また嫁が増えるのか"って呟いているけど、もしかしてのっぺりってそんなにモテてるの?
「ん?のっぺりはモテモテ。婚約者が二人に候補が二人いる。私もその一人、でも嫁になるのは決定事項。」
自慢気に胸を張る月子さん。
ちょっと待って、のっぺりの嫁ってそんなにいたの?野口絵実さんが婚約者なのは中学校の時からの知り合いだから知ってたけど、他にも婚約者がいたんだ。
「ん、もう一人は野口ママ、二人して超美人。」
母親ですか?それってよく聞く書類上の婚姻って奴狙いじゃ?
「野口ママはのっぺりのモロ好み。鼻の下伸ばしまくり、三人ともラブラブ。」
凄いなのっぺり、ストライクゾーン広すぎない!?
「候補の一人はみんな知ってる。本条まなみ、有名人。」
嘘、本条まなみって体育祭にゲストで来てたあの金メダリストの本条選手ですよね?
あ、雪と上田ちゃんが固まっちゃった。
「そう、世界陸上があって旅行に行けないって悔しがっていた。私もコンサート公演があって行けなかった。今日はその補填。」
金メダリストに歌姫に美人親子が嫁って、のっぺり凄過ぎ何ですけど。
「お摘まみお待たせしました~。フランクフルトにフライドポテト、串焼きとお飲み物です。」
いそいそと買い出しの品をテーブルに並べるのっぺり。こうやって見ると全然凄そうに見えないんだけど、そう言えばのっぺりメダリストに百メートルで勝ってるじゃん。何で思い出せないんだろう、こいつ冷静に目茶苦茶凄い奴じゃん。
色々思い出して改めてのっぺりを見ると急に鼓動が早くなる沢田みゆき。
待て待て待て、相手はのっぺりだから、落ち着いて私。
だが意識してしまった心のざわめきは中々治まらない。
"のっぺりリストは嫌~!!"
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