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第四章 ラブコメって言ったら学園じゃね…
第471話 お仕事のお時間です。 (2)
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『観光ですか?』
『いや、TV番組にゲストで呼ばれてね。入国手続きに何か不備があったかな?』
『いえ、問題ありません。お仕事頑張ってください。』
『あぁ、いい結果が出せるように頑張るよ。どうもありがとう。』(ニッコリ)
私は係員からパスポートを受け取り、フロンティア連合国の大地に降り立つ。ここは自由と開拓の国フロンティア連合、様々な人種が集い己の夢と欲望を競い合う情熱の国。ここが戦場、ここが舞台。私は高まる期待を抑え、現場へと向かうのであった。
「待ってくださいよご主人、一人で勝手に行かないでくださいよ~。今回は私が護衛なんですから、しかもフロンティアに来て男性がふらふらするなんて自殺行為ですからね。」
だ~、折角仕事モードで盛り上がってたのに雰囲気台無し、どうものっぺりっす。
今回はフロンティア連合国にSakiの仕事でやってまいりました。では今までの流れはSakiのメイクでやってたのか?馬鹿野郎、それじゃ入国出来ないだろうが。パスポートの写真は佐々木大地君なのよ?つまりのっぺりよ。
のっぺり佐々木、ブリテン言語を巧みに操る出来る男を演じておりました。入国審査の女性の温かい視線、まるで背伸びする子供を見るようでしたがなにか?
いいのさ、東洋の男は若く見られるものなのさ。えっ、違う?不細工が頑張ってる姿を応援してくれただけ?
イケメン大好き不細工頑張れは世界共通なんだろうか。(タスマニア公国は除く)
「それでは早速テレビ局の方へ向かいましょう。でも問題はご主人がSaki本人と認識して貰えるかどうかなんですよね。」
何かブリが失礼な事を言っているが事実なので仕方がない。でも大丈夫、ハニワのメイクアップにSakiメイクも登録してあるから。局に着いたらチェンジするんでOKでしょう。
「おぉ、出ました地味に有効なハニワの機能。こないだマザーさんが羨ましがっていましたよ。あれって便利だわって。」
でしょでしょ、最初は魔術の無駄使いとか言ってたけどこれの有効性は日常で使える点だよね。一瞬で変わるメイクアップは魔法少年の基本だから。
どや顔ののっぺり、日常魔術の有用性は下手な攻撃魔術より高いのだ。
「そう言えば葛の葉さんもリクライニングチェアを出したり漫画出したりって妖術を便利使いしてましたし、術式を生活に取り込むのって大和独特の発想なんですかね。」
う~ん、どうだろう。変わっている事には違いないだろうけどやっぱり便利なものは使わないと、前にマミーがご神託が携帯に掛かって来た事があるって言ってたし、神様も世の中の便利道具を使っているみたいだしね。
”そうですね、堅く考えすぎちゃダメって事ですね~”と独り言ちるブリジット。
ブリの事だからだらける為の魔術を開発してくれるかもしれない。今後の彼女に期待である。
「あ、ここがそうですね。ご主人到着しましたよ。」
ん、了解。”シュンッ”はい終了、一瞬のうちにSakiに早変わりです。
支払いを終えたブリジットが出てくるのを待っているとタクシーのお姉様が口を開いて固まっているのが見えました。
ハハハハ、イリュージョンって奴ですよ。ここはテレビ局の前なんです、色んな人間が来ますって、気にしたら負けですよ。
俺たちは荷物をトランクから受け取り、打ち合わせの為にテレビ局へと向かうのでした。
『やぁ、Mr.Saki、フロンティア連合国へようこそ。私たちは君の来訪を歓迎するよ。
私はプロデューサーのキャッシー・加藤という。どうかよろしく頼むよ。
それで早速なんだが、逃走王の話しに移らせてもらってもいいかな?』
流石は競争の国フロンティア、話しがとても実務的だ。無駄が無いのはありがたい。
『はい、今回の大会はフロンティア中の精鋭が参加されているとお伺いしていますが。』
『あぁ、君たちの勇姿は我が国でも大変話題になってね、世界一を標榜するフロンティアの男性を相当刺激したようだ。お陰で今回の企画も大当たり、急遽ゲストとしてMr.Sakiに声を掛けさせてもらったと言う訳さ。』
『なるほど、より大会を盛り上げようと言う事ですか。私としては今回の放送が世界中の話題を独占し、広く男性が世に出る切っ掛けになってくれるのなら嬉しい限りです。』
『そうか、それは私も望むところだ。口先だけじゃない本物の男性の発掘は、フロンティアの女性にとって願望の様なものだからね。』
”ガシッ”
握られた手と手、両者の熱い思いが交錯する。
この時キャッシー・加藤は確信した。この大会、普通では終わらないと。
後に伝説と語られる逃走王フロンティア大会は、静かに開幕の時を待っていた。
『いや、TV番組にゲストで呼ばれてね。入国手続きに何か不備があったかな?』
『いえ、問題ありません。お仕事頑張ってください。』
『あぁ、いい結果が出せるように頑張るよ。どうもありがとう。』(ニッコリ)
私は係員からパスポートを受け取り、フロンティア連合国の大地に降り立つ。ここは自由と開拓の国フロンティア連合、様々な人種が集い己の夢と欲望を競い合う情熱の国。ここが戦場、ここが舞台。私は高まる期待を抑え、現場へと向かうのであった。
「待ってくださいよご主人、一人で勝手に行かないでくださいよ~。今回は私が護衛なんですから、しかもフロンティアに来て男性がふらふらするなんて自殺行為ですからね。」
だ~、折角仕事モードで盛り上がってたのに雰囲気台無し、どうものっぺりっす。
今回はフロンティア連合国にSakiの仕事でやってまいりました。では今までの流れはSakiのメイクでやってたのか?馬鹿野郎、それじゃ入国出来ないだろうが。パスポートの写真は佐々木大地君なのよ?つまりのっぺりよ。
のっぺり佐々木、ブリテン言語を巧みに操る出来る男を演じておりました。入国審査の女性の温かい視線、まるで背伸びする子供を見るようでしたがなにか?
いいのさ、東洋の男は若く見られるものなのさ。えっ、違う?不細工が頑張ってる姿を応援してくれただけ?
イケメン大好き不細工頑張れは世界共通なんだろうか。(タスマニア公国は除く)
「それでは早速テレビ局の方へ向かいましょう。でも問題はご主人がSaki本人と認識して貰えるかどうかなんですよね。」
何かブリが失礼な事を言っているが事実なので仕方がない。でも大丈夫、ハニワのメイクアップにSakiメイクも登録してあるから。局に着いたらチェンジするんでOKでしょう。
「おぉ、出ました地味に有効なハニワの機能。こないだマザーさんが羨ましがっていましたよ。あれって便利だわって。」
でしょでしょ、最初は魔術の無駄使いとか言ってたけどこれの有効性は日常で使える点だよね。一瞬で変わるメイクアップは魔法少年の基本だから。
どや顔ののっぺり、日常魔術の有用性は下手な攻撃魔術より高いのだ。
「そう言えば葛の葉さんもリクライニングチェアを出したり漫画出したりって妖術を便利使いしてましたし、術式を生活に取り込むのって大和独特の発想なんですかね。」
う~ん、どうだろう。変わっている事には違いないだろうけどやっぱり便利なものは使わないと、前にマミーがご神託が携帯に掛かって来た事があるって言ってたし、神様も世の中の便利道具を使っているみたいだしね。
”そうですね、堅く考えすぎちゃダメって事ですね~”と独り言ちるブリジット。
ブリの事だからだらける為の魔術を開発してくれるかもしれない。今後の彼女に期待である。
「あ、ここがそうですね。ご主人到着しましたよ。」
ん、了解。”シュンッ”はい終了、一瞬のうちにSakiに早変わりです。
支払いを終えたブリジットが出てくるのを待っているとタクシーのお姉様が口を開いて固まっているのが見えました。
ハハハハ、イリュージョンって奴ですよ。ここはテレビ局の前なんです、色んな人間が来ますって、気にしたら負けですよ。
俺たちは荷物をトランクから受け取り、打ち合わせの為にテレビ局へと向かうのでした。
『やぁ、Mr.Saki、フロンティア連合国へようこそ。私たちは君の来訪を歓迎するよ。
私はプロデューサーのキャッシー・加藤という。どうかよろしく頼むよ。
それで早速なんだが、逃走王の話しに移らせてもらってもいいかな?』
流石は競争の国フロンティア、話しがとても実務的だ。無駄が無いのはありがたい。
『はい、今回の大会はフロンティア中の精鋭が参加されているとお伺いしていますが。』
『あぁ、君たちの勇姿は我が国でも大変話題になってね、世界一を標榜するフロンティアの男性を相当刺激したようだ。お陰で今回の企画も大当たり、急遽ゲストとしてMr.Sakiに声を掛けさせてもらったと言う訳さ。』
『なるほど、より大会を盛り上げようと言う事ですか。私としては今回の放送が世界中の話題を独占し、広く男性が世に出る切っ掛けになってくれるのなら嬉しい限りです。』
『そうか、それは私も望むところだ。口先だけじゃない本物の男性の発掘は、フロンティアの女性にとって願望の様なものだからね。』
”ガシッ”
握られた手と手、両者の熱い思いが交錯する。
この時キャッシー・加藤は確信した。この大会、普通では終わらないと。
後に伝説と語られる逃走王フロンティア大会は、静かに開幕の時を待っていた。
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