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第四章 ラブコメって言ったら学園じゃね…
第450話 警護任務 (8)
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"ジュワーーーー"
目の前には全身を炎に包まれた変わった鳥がいる。姿を消すイタチがいたり大きさが変化する犬がいたりするこの世界、燃える鳥がいても不思議は無いのかもしれない。
「ねぇブリジット、この鳥自分の事を不死鳥って言ってなかった?」
「言ってましたね。姿形は文献に出てくる不死鳥そっくりですけどね。」
私の前世からの好奇心が疼く、ワクワクが止まらない。
「ねぇブリジット、なんか刃物もってる?」
「こんなのなら有りますけど。」
ブリが差し出したのは数本の投げナイフであった。よくこんなの持ち込めたな、流石元犯罪者。
私はその一本を掴み、"うりゃ"
"ジュオッ"
おぉ、凄い。不死鳥(笑)に差し込んだナイフが根元まで熔けてるし。不死鳥にはキズ一つ無いと。
それじゃ次ね。今度は刀身に気配を纏わり付かせ刃先をより鋭利なものと意識して、”うりゃ”
”スパン”
お、今度は切れた。
”ブワッ“
うわ、傷口から炎が飛び出して元に戻ったよ。凄いぞ不死鳥。
まだまだ行きます。
次はその足いただきです。
”スパン“
すっぱりと切れた足、傷口から噴き出す炎、一瞬で元通りですか。
それで残った足はと言いますと、火の粉を舞い上がらせながら消えていくと。
う~ん、ブリジットこれってどう思う。
「そうですね、概ね文献の通りですかね。不死鳥には刃物は効かない。祝福された剣で対抗出来るが、不死鳥はすぐに元に戻る。実際見る事が叶うとは思いませんでしたが、これは貴重なデータですよ。」
フムフム、なるほどね~。でもこれだけされて目も覚まさないって事は、不死鳥にとってこれらの行為は痛くも痒くも無いって事なのかもしれないわね。
さ~て、お次はメインディッシュです。
取りい出したるはこちらの小太刀、”シュイッ”
「な、な、何ですかその神刀は!?えっ、下手な神より力があるじゃないですか、しかも大神に匹敵って、あり得ないでしょ。ご主人何処でそんな神話級の武器を手に入れたんですか、世界に喧嘩売る気ですか!?」
落ち着きなさいっての、それでこの小太刀で鳥さんのもも肉をですね、”スパッ“
反対側も”スパッ”
はい、この通り。
「ご主人、炎が噴き出しませんね。足もちゃんと残ってますし。」
そうだね~、存在ごと切り取ったって事なんだろうね~。
そんじゃ最後の実験です。
“ガチャガチャ“
取りい出したりますこのキャンプセット。このバーベキューコンロが良く出来てまして、焚火台にもなるんですね。
その焚火台にですね、”うりゃ””ブウォ”このように火を出します。
「はぁ?ご主人いつの間にそんな事出来るようになったんですか、それって普通の魔法じゃないですよね。」
あ、うん。ブリが水を出してる所とこの鳥の火を出してるのを見てたらなんとなく出来るようになった。前に葛の葉がこの身体には維持成長の術式が組み込まれてるって言ってたけど、解析の能力も半端ないの。そう言う意味での成長も加味しての術式だったのかもしれない。デカイ戦争の引き金になるって言ってたの本当だわ、これヤバ過ぎ、ハニワが吸収しちゃって大正解だわ。
んでその炎の中にこの不死鳥君をポイ。後は灰になるのを待ちましょう。
ってか熱いわ、結界結界、窓開けて空気の入れ替えしないと。
”カチャ“
う~ん、良い風、涼し~い。
「アハハハハ、ご主人は相変わらず結界が効かないんですね。それってハニ子になっても同じなんですか?」
ん?まぁ俺だし?私でもあるけど、それって気分だしね。それよりお腹すかない?こんな場所だけどバーベキューセットがあって新鮮な鶏もも肉がこんなにあります。
味付けは塩コショウと焼き肉のたれ、どちらがお好みで?
「両方でお願いします。」
いや~、食った食った。不死鳥めちゃくちゃ旨いじゃん、何このジューシーな味わい。口に広がる肉汁の破壊力半端ないんですけど、身体に染み渡る旨さって新感覚なんですけど。
「あぁ、それって不死鳥の権能が身体に馴染んだって事なんじゃないですかね。私なんかも滅茶苦茶霊格上がりましたし。その辺の大怪異なら余裕で倒せますよ。後こんな事も出来ます。」
”ブォ”
ブリジットの掌から突然立ち上る炎、私はその光景を呆然と眺めるのであった。
「これって一切魔力を消費しないんですよね、本人の体力的な奴?しかもおにぎり一つで街を焦土に変えられるくらいの低燃費。文献の中で権力者が不死鳥の肉を求める訳ですよ、不老不死を夢見たらあの再生能力とこのパワー、欲しくてたまらないんじゃないですか。」
”これ傷が出来ても瞬時に治りますね”って物騒な事言ってるけど私そんな事やらないからね!
自傷行為、ダメ、絶対!!
「でもご主人、不死鳥の羽根とか全部燃やしちゃいましたけど良かったんですか?こんな機会先ずないですよ?」
いや、そんなの絶対争いの種になるじゃん、一枚たりとも残しちゃダメだって。いいじゃん、お肉美味しかったんだから。これからアイツの事焼き鳥って呼ばない?不死鳥より似合ってると思うのよね。
私はバーベキューセットを片しながら”何でここに炊き立てご飯が無いのよ~”と心の叫びを上げるのでした。
目の前には全身を炎に包まれた変わった鳥がいる。姿を消すイタチがいたり大きさが変化する犬がいたりするこの世界、燃える鳥がいても不思議は無いのかもしれない。
「ねぇブリジット、この鳥自分の事を不死鳥って言ってなかった?」
「言ってましたね。姿形は文献に出てくる不死鳥そっくりですけどね。」
私の前世からの好奇心が疼く、ワクワクが止まらない。
「ねぇブリジット、なんか刃物もってる?」
「こんなのなら有りますけど。」
ブリが差し出したのは数本の投げナイフであった。よくこんなの持ち込めたな、流石元犯罪者。
私はその一本を掴み、"うりゃ"
"ジュオッ"
おぉ、凄い。不死鳥(笑)に差し込んだナイフが根元まで熔けてるし。不死鳥にはキズ一つ無いと。
それじゃ次ね。今度は刀身に気配を纏わり付かせ刃先をより鋭利なものと意識して、”うりゃ”
”スパン”
お、今度は切れた。
”ブワッ“
うわ、傷口から炎が飛び出して元に戻ったよ。凄いぞ不死鳥。
まだまだ行きます。
次はその足いただきです。
”スパン“
すっぱりと切れた足、傷口から噴き出す炎、一瞬で元通りですか。
それで残った足はと言いますと、火の粉を舞い上がらせながら消えていくと。
う~ん、ブリジットこれってどう思う。
「そうですね、概ね文献の通りですかね。不死鳥には刃物は効かない。祝福された剣で対抗出来るが、不死鳥はすぐに元に戻る。実際見る事が叶うとは思いませんでしたが、これは貴重なデータですよ。」
フムフム、なるほどね~。でもこれだけされて目も覚まさないって事は、不死鳥にとってこれらの行為は痛くも痒くも無いって事なのかもしれないわね。
さ~て、お次はメインディッシュです。
取りい出したるはこちらの小太刀、”シュイッ”
「な、な、何ですかその神刀は!?えっ、下手な神より力があるじゃないですか、しかも大神に匹敵って、あり得ないでしょ。ご主人何処でそんな神話級の武器を手に入れたんですか、世界に喧嘩売る気ですか!?」
落ち着きなさいっての、それでこの小太刀で鳥さんのもも肉をですね、”スパッ“
反対側も”スパッ”
はい、この通り。
「ご主人、炎が噴き出しませんね。足もちゃんと残ってますし。」
そうだね~、存在ごと切り取ったって事なんだろうね~。
そんじゃ最後の実験です。
“ガチャガチャ“
取りい出したりますこのキャンプセット。このバーベキューコンロが良く出来てまして、焚火台にもなるんですね。
その焚火台にですね、”うりゃ””ブウォ”このように火を出します。
「はぁ?ご主人いつの間にそんな事出来るようになったんですか、それって普通の魔法じゃないですよね。」
あ、うん。ブリが水を出してる所とこの鳥の火を出してるのを見てたらなんとなく出来るようになった。前に葛の葉がこの身体には維持成長の術式が組み込まれてるって言ってたけど、解析の能力も半端ないの。そう言う意味での成長も加味しての術式だったのかもしれない。デカイ戦争の引き金になるって言ってたの本当だわ、これヤバ過ぎ、ハニワが吸収しちゃって大正解だわ。
んでその炎の中にこの不死鳥君をポイ。後は灰になるのを待ちましょう。
ってか熱いわ、結界結界、窓開けて空気の入れ替えしないと。
”カチャ“
う~ん、良い風、涼し~い。
「アハハハハ、ご主人は相変わらず結界が効かないんですね。それってハニ子になっても同じなんですか?」
ん?まぁ俺だし?私でもあるけど、それって気分だしね。それよりお腹すかない?こんな場所だけどバーベキューセットがあって新鮮な鶏もも肉がこんなにあります。
味付けは塩コショウと焼き肉のたれ、どちらがお好みで?
「両方でお願いします。」
いや~、食った食った。不死鳥めちゃくちゃ旨いじゃん、何このジューシーな味わい。口に広がる肉汁の破壊力半端ないんですけど、身体に染み渡る旨さって新感覚なんですけど。
「あぁ、それって不死鳥の権能が身体に馴染んだって事なんじゃないですかね。私なんかも滅茶苦茶霊格上がりましたし。その辺の大怪異なら余裕で倒せますよ。後こんな事も出来ます。」
”ブォ”
ブリジットの掌から突然立ち上る炎、私はその光景を呆然と眺めるのであった。
「これって一切魔力を消費しないんですよね、本人の体力的な奴?しかもおにぎり一つで街を焦土に変えられるくらいの低燃費。文献の中で権力者が不死鳥の肉を求める訳ですよ、不老不死を夢見たらあの再生能力とこのパワー、欲しくてたまらないんじゃないですか。」
”これ傷が出来ても瞬時に治りますね”って物騒な事言ってるけど私そんな事やらないからね!
自傷行為、ダメ、絶対!!
「でもご主人、不死鳥の羽根とか全部燃やしちゃいましたけど良かったんですか?こんな機会先ずないですよ?」
いや、そんなの絶対争いの種になるじゃん、一枚たりとも残しちゃダメだって。いいじゃん、お肉美味しかったんだから。これからアイツの事焼き鳥って呼ばない?不死鳥より似合ってると思うのよね。
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