460 / 525
第四章 ラブコメって言ったら学園じゃね…
第449話 警護任務 (7)
しおりを挟む
”コンコンコン“
『失礼いたします。閣下、お客様をお連れいたしました。』
執事長は目の前の部屋の扉を開ける。
『あ、執事長、そう言うのはもういいんで。』
”パチンッ”
”バタバタバタッ”
部屋の中から聞こえる物音、面倒なのでその事には触れない。
『あの、いい加減ちゃんと向かいましょうか、さっきから落とし穴やら待ち伏せやらご案内してくれるのは嬉しいんですが、こちらも仕事が詰まってますんで。それに外の人達、あれって意識ありますから。結構銃を構え続けるのってきついんですよ?明日辺り全員筋肉痛か腱鞘炎は確実ですからね?』
こちらの物言いに顔を引き攣らせる執事長。
『それに案内して頂いてるのってこちらの誠意なんですよ?場所は端から分かってますんで。何だったら公女引き摺って行ってもいいんですけど。』
”どうします?”とかわいく首を捻って聞いてみる。すると諦め顔になった執事長は”こちらでございます。”と案内を再開した。
”コンコンコン“
『失礼いたします。公爵様、第二公女殿下セリーヌ様及びお客様をお連れいたしました。』
室内が一気に緊張した空気に変わる。
へ~、言葉の組み合わせで相手に悟らせずに意思を伝えると。公国やるな~。
『うむ、入りたまえ。』
『失礼します。』
そう言い、セリーヌ第二公女殿下を連れゆっくりと公爵閣下の元へ近寄る執事長。
いや、何もしないから堂々と行っていいからね。
ねぇブリジット、あれって何だと思う?
「そうですね、おそらく結界の一種じゃないですか?執事さんたちが到着したら更に強化されると思いますよ。」
ほう~、それじゃ、お手並み拝見って事で。
私たちは彼らの後に続き、部屋へと入室するのであった。
『して、その方らは何処の部隊の者かな?我が国の者とは思えんのだが。』
『ご挨拶が遅れましたこと誠に申し訳ございません。私たちはこの度女子サッカーワールドカップの歌のゲストとしてこの国に招聘されました大和国の男性、高宮ひろしの警護担当の者でございます。』
『ほう、大和国の。してその方らは自分が何をし、それがどう言った事なのか分かっているのかな?』
公爵閣下はこちらに威圧を込めて問い掛けて来た。
『お言葉を返す様で申し訳ございません。公爵閣下に置かれましてはこの度タスマニア公国が一体何をし、それがどう言った意味を持つのかご理解されているのでしょうか?』
『なに?』
公爵閣下はこちらを訝しむ様な表情で睨んできた。
『では公爵閣下にご理解頂く為にも、順を追ってご説明させて頂きます。』
う~ん、さっきからなんかやってるな~。よく分からないけど切り札的な奴?取り敢えず放置しておこう。
『閣下はこの度貴国に招聘されました高宮ひろしをご存知でしょうか?』
『うむ、話しは聞いている。何でもかなりの美形であるとか、この度の開会式に相応しいゲストであるとの事であったか。』
『左様でございます。高宮ひろしは我が国の至宝、本来であれば出国制限を掛けられる男性でございます。』
そう、男性をめぐり戦争が起きるこの世界、ある一定の基準を越えた男性には出国制限を掛けたりするんですね。紛争回避の目的もあるこの制度、イケメン大好きタスマニア公国ではよく使われる制度なので、公爵閣下には理解し易い表現だろう。
『その高宮ひろしをタスマニア公国に出国させる事は、我が国がいかに貴国に対して敬意を持っているのか、その最大の誠意であるとご理解頂けますでしょうか?』
『うむ、それは理解出来る。大和国とは今後とも友好を育みたいと考えている。』
『ご理解頂きました事、感謝致します。さて、問題はそんな両国の関係を打ち砕く事態が発生した事でございます。
まず始めに起きましたのはピスタチオ国際空港での高宮ひろし誘拐未遂事件でございます。詳細は後程ご確認頂くとして結論から申しますと、アルテイシア・クロイッツ議員を黒幕とした犯罪行為でございました。』
口を大きく開き愕然とする公爵閣下。話しはまだ終わっておりませんよ?
『次に起きましたのはミッシェル第三公女殿下の問題でございます。殿下は高宮ひろしを大層お気に召したご様子でした。その為本来ホテルへ向かうはずの彼を公爵別邸へと招き、本人の了承を無視した形で求婚におよぶと言う暴挙に出られました。そしてその危険を予測し、密かに彼に付き添っていたユーロッパ王国第四王女キャロライン殿下に諌められると言う事態が発生致しました。』
公爵閣下、遂に胃を押さえ出しました。国の代表としたらそうなるよね、でも私は止まらないからね。
『最後の問題はそちらのセリーヌ第二公女殿下でございます。先ほど上げました高宮ひろし誘拐未遂事件ですが、更なる黒幕が存在致しました。その者は次に起きた第三公女殿下の暴挙も敢えて見逃し、ユーロッパ王国の牽制が入るや第三者の顔をし仲裁に入り、見事公女を高宮ひろしの通訳として付ける事に成功いたしました。
彼の者の目的はハッキリとはしていませんが、高宮ひろしを貴国のものにしようと画策していた事は明らかです。
さて、公爵閣下にお聞き致します。
タスマニア公国は大和国との戦争を御望みなのでしょうか?』
公爵閣下の執務机の隣でセリーヌ第二公女殿下が身を震わせ怯えを見せる。
公爵閣下はしばし目を瞑り深いため息を吐いた。
『その方らは高宮ひろし殿の警護担当者と言ったか。』
『はい、私が佐々木ハニ子、後ろの者がブリジット・ベルッチと申します。』
『であるか。我が国としては大和国とはこれからも友好国としての関係を結び続けたいと願っている。そして高宮ひろし殿に対しては最大の敬意と共に国賓としての待遇を約束しよう。』
『ありがとうございます。』
『だがそれには幾つかの問題がある。まずはアルテイシア・クロイッツ一派の処分であるが、こちらは国を上げて徹底的に取り締まる事とする。但しそれを公にする事は避けさせて頂きたい。大和国政府には内々に謝罪の使者を派遣する事を誓おう。
次に第三公女ミッシェルであるが、これに関してもしっかりと言い聞かせ反省を促す。甘いとは思われるだろうがどうか堪えて頂きたい。』
『いえ、第三公女殿下におかれましてはこれまで導かれる者が居られなかったことが原因かと。この一件を機に成長なされる事を望みます。』
『であるか。誠にすまない、その言葉、感謝申し上げる。
して、第二公女セリーヌであるが持病の悪化を理由とし、公職の全てを剥奪修道院送りとしたいがそれで良いであろうか。この一件を公に出来ぬ以上、これが精一杯の誠意と受け取って貰いたい。』
『公爵閣下のご決断、確とこの身に受け止めさせて頂きました。』
『であるか、その方らには感謝の言葉しかない。しかしながらその方らに告げねばならぬ事がある。これまでの事態を収め両国の友好に最大の貢献をしたその方らに我は刃を向けねばならぬ。この秘密を外に漏らしてはならぬ故にな。許せとは言わぬ。その方らの事は我が公爵家において永劫語り継ぐと誓おう。』
見詰め合う公爵と私。国の為、自らが罪を犯す事を分かった上でそれを背負う覚悟をした、そんな男の目であった。
私はそんな男の覚悟に深々と礼をし、敬意を示した。
"ボワン"
突如それは現れた。神聖な空気を纏い、空間を歪ませる存在。それはまるで神話に語られる不死鳥の姿そのものであった。
"この国に仇成す者とはその方らであるか?"
その声は音の響きではなく直接頭に語り掛ける、そんな不思議なものであった。
公爵閣下をはじめとしたこの国の者は、皆床に片膝を付き最大限の敬意を示している。
『あなたは一体何者なんですか?私はこの国の者ではないので、あなたの事を知らないのですが。』
"我に対してのその態度、中々に不敬であるな。この国に仇成す者であることは間違いないようだ。
我の事が知りたいのであったな。我こそはこの国の神、尽きる事のない永遠なる炎、不死鳥である。その身に刻み消えるが良い。"
"カッ"
その目が光る、瞬間私の全身を炎が包み込む。その業火はチリの一つも残さず、この身を焼かんとしていた。
ま、予想通り?それじゃ、もういいかな?
精霊剣えくすかりば~(笑)。
うりゃ!
"ドカン、ドン、バゴン"
ぶっ飛び壁に激突してから床に落ちる不死鳥(笑)。
"な、何が"
「わんもぁ~」
"ズゴン、ドカン"
「うりゃ!」
"ドガン、バコン"
「せいや!」
"ドガン、ズゴン"
「そい、ん?なんだ白目剥いて伸びてるじゃん、根性ないな~。ブリ~、水掛けちゃえ。」
「了解で~す。ほいさ。」
"ドドドドドドッ"
"ジュワーーーー"
天井から降りそそぐ大量の流水、そして室内に広がる白い水蒸気。
「「「ブワーーーッ!!」」」
流され慌てふためく公爵家の人々。
"な、何だと言うのだ!"
「お、目が覚めましたかな?」
"き、貴様ードカン、バゴン"
「壁打ち再開だ~!!」
"ドカン、バゴン、ドカン、バゴン、ドカン、バゴン、ドカン、バゴン"
「ブリ~、お願い~。」
"ドドドドドドッ"
"ジュワーーーー"
"な、「もういっちょ!!」待て~~!!"
"ドカン、バゴン、ドカン、バゴン、ドカン、バゴン、ドカン、バゴン"
自らが崇め奉る絶対の神。その偉大なる存在が目の前でボロ雑巾の様になぶられて行く。
不死なるその身も強大なる力もその全てを嘲笑うかの様に、無様に蹂躙されていく。
その日タスマニア公国は、二人の警護担当者によりその魂ごと完全に叩き潰されるのであった。
『失礼いたします。閣下、お客様をお連れいたしました。』
執事長は目の前の部屋の扉を開ける。
『あ、執事長、そう言うのはもういいんで。』
”パチンッ”
”バタバタバタッ”
部屋の中から聞こえる物音、面倒なのでその事には触れない。
『あの、いい加減ちゃんと向かいましょうか、さっきから落とし穴やら待ち伏せやらご案内してくれるのは嬉しいんですが、こちらも仕事が詰まってますんで。それに外の人達、あれって意識ありますから。結構銃を構え続けるのってきついんですよ?明日辺り全員筋肉痛か腱鞘炎は確実ですからね?』
こちらの物言いに顔を引き攣らせる執事長。
『それに案内して頂いてるのってこちらの誠意なんですよ?場所は端から分かってますんで。何だったら公女引き摺って行ってもいいんですけど。』
”どうします?”とかわいく首を捻って聞いてみる。すると諦め顔になった執事長は”こちらでございます。”と案内を再開した。
”コンコンコン“
『失礼いたします。公爵様、第二公女殿下セリーヌ様及びお客様をお連れいたしました。』
室内が一気に緊張した空気に変わる。
へ~、言葉の組み合わせで相手に悟らせずに意思を伝えると。公国やるな~。
『うむ、入りたまえ。』
『失礼します。』
そう言い、セリーヌ第二公女殿下を連れゆっくりと公爵閣下の元へ近寄る執事長。
いや、何もしないから堂々と行っていいからね。
ねぇブリジット、あれって何だと思う?
「そうですね、おそらく結界の一種じゃないですか?執事さんたちが到着したら更に強化されると思いますよ。」
ほう~、それじゃ、お手並み拝見って事で。
私たちは彼らの後に続き、部屋へと入室するのであった。
『して、その方らは何処の部隊の者かな?我が国の者とは思えんのだが。』
『ご挨拶が遅れましたこと誠に申し訳ございません。私たちはこの度女子サッカーワールドカップの歌のゲストとしてこの国に招聘されました大和国の男性、高宮ひろしの警護担当の者でございます。』
『ほう、大和国の。してその方らは自分が何をし、それがどう言った事なのか分かっているのかな?』
公爵閣下はこちらに威圧を込めて問い掛けて来た。
『お言葉を返す様で申し訳ございません。公爵閣下に置かれましてはこの度タスマニア公国が一体何をし、それがどう言った意味を持つのかご理解されているのでしょうか?』
『なに?』
公爵閣下はこちらを訝しむ様な表情で睨んできた。
『では公爵閣下にご理解頂く為にも、順を追ってご説明させて頂きます。』
う~ん、さっきからなんかやってるな~。よく分からないけど切り札的な奴?取り敢えず放置しておこう。
『閣下はこの度貴国に招聘されました高宮ひろしをご存知でしょうか?』
『うむ、話しは聞いている。何でもかなりの美形であるとか、この度の開会式に相応しいゲストであるとの事であったか。』
『左様でございます。高宮ひろしは我が国の至宝、本来であれば出国制限を掛けられる男性でございます。』
そう、男性をめぐり戦争が起きるこの世界、ある一定の基準を越えた男性には出国制限を掛けたりするんですね。紛争回避の目的もあるこの制度、イケメン大好きタスマニア公国ではよく使われる制度なので、公爵閣下には理解し易い表現だろう。
『その高宮ひろしをタスマニア公国に出国させる事は、我が国がいかに貴国に対して敬意を持っているのか、その最大の誠意であるとご理解頂けますでしょうか?』
『うむ、それは理解出来る。大和国とは今後とも友好を育みたいと考えている。』
『ご理解頂きました事、感謝致します。さて、問題はそんな両国の関係を打ち砕く事態が発生した事でございます。
まず始めに起きましたのはピスタチオ国際空港での高宮ひろし誘拐未遂事件でございます。詳細は後程ご確認頂くとして結論から申しますと、アルテイシア・クロイッツ議員を黒幕とした犯罪行為でございました。』
口を大きく開き愕然とする公爵閣下。話しはまだ終わっておりませんよ?
『次に起きましたのはミッシェル第三公女殿下の問題でございます。殿下は高宮ひろしを大層お気に召したご様子でした。その為本来ホテルへ向かうはずの彼を公爵別邸へと招き、本人の了承を無視した形で求婚におよぶと言う暴挙に出られました。そしてその危険を予測し、密かに彼に付き添っていたユーロッパ王国第四王女キャロライン殿下に諌められると言う事態が発生致しました。』
公爵閣下、遂に胃を押さえ出しました。国の代表としたらそうなるよね、でも私は止まらないからね。
『最後の問題はそちらのセリーヌ第二公女殿下でございます。先ほど上げました高宮ひろし誘拐未遂事件ですが、更なる黒幕が存在致しました。その者は次に起きた第三公女殿下の暴挙も敢えて見逃し、ユーロッパ王国の牽制が入るや第三者の顔をし仲裁に入り、見事公女を高宮ひろしの通訳として付ける事に成功いたしました。
彼の者の目的はハッキリとはしていませんが、高宮ひろしを貴国のものにしようと画策していた事は明らかです。
さて、公爵閣下にお聞き致します。
タスマニア公国は大和国との戦争を御望みなのでしょうか?』
公爵閣下の執務机の隣でセリーヌ第二公女殿下が身を震わせ怯えを見せる。
公爵閣下はしばし目を瞑り深いため息を吐いた。
『その方らは高宮ひろし殿の警護担当者と言ったか。』
『はい、私が佐々木ハニ子、後ろの者がブリジット・ベルッチと申します。』
『であるか。我が国としては大和国とはこれからも友好国としての関係を結び続けたいと願っている。そして高宮ひろし殿に対しては最大の敬意と共に国賓としての待遇を約束しよう。』
『ありがとうございます。』
『だがそれには幾つかの問題がある。まずはアルテイシア・クロイッツ一派の処分であるが、こちらは国を上げて徹底的に取り締まる事とする。但しそれを公にする事は避けさせて頂きたい。大和国政府には内々に謝罪の使者を派遣する事を誓おう。
次に第三公女ミッシェルであるが、これに関してもしっかりと言い聞かせ反省を促す。甘いとは思われるだろうがどうか堪えて頂きたい。』
『いえ、第三公女殿下におかれましてはこれまで導かれる者が居られなかったことが原因かと。この一件を機に成長なされる事を望みます。』
『であるか。誠にすまない、その言葉、感謝申し上げる。
して、第二公女セリーヌであるが持病の悪化を理由とし、公職の全てを剥奪修道院送りとしたいがそれで良いであろうか。この一件を公に出来ぬ以上、これが精一杯の誠意と受け取って貰いたい。』
『公爵閣下のご決断、確とこの身に受け止めさせて頂きました。』
『であるか、その方らには感謝の言葉しかない。しかしながらその方らに告げねばならぬ事がある。これまでの事態を収め両国の友好に最大の貢献をしたその方らに我は刃を向けねばならぬ。この秘密を外に漏らしてはならぬ故にな。許せとは言わぬ。その方らの事は我が公爵家において永劫語り継ぐと誓おう。』
見詰め合う公爵と私。国の為、自らが罪を犯す事を分かった上でそれを背負う覚悟をした、そんな男の目であった。
私はそんな男の覚悟に深々と礼をし、敬意を示した。
"ボワン"
突如それは現れた。神聖な空気を纏い、空間を歪ませる存在。それはまるで神話に語られる不死鳥の姿そのものであった。
"この国に仇成す者とはその方らであるか?"
その声は音の響きではなく直接頭に語り掛ける、そんな不思議なものであった。
公爵閣下をはじめとしたこの国の者は、皆床に片膝を付き最大限の敬意を示している。
『あなたは一体何者なんですか?私はこの国の者ではないので、あなたの事を知らないのですが。』
"我に対してのその態度、中々に不敬であるな。この国に仇成す者であることは間違いないようだ。
我の事が知りたいのであったな。我こそはこの国の神、尽きる事のない永遠なる炎、不死鳥である。その身に刻み消えるが良い。"
"カッ"
その目が光る、瞬間私の全身を炎が包み込む。その業火はチリの一つも残さず、この身を焼かんとしていた。
ま、予想通り?それじゃ、もういいかな?
精霊剣えくすかりば~(笑)。
うりゃ!
"ドカン、ドン、バゴン"
ぶっ飛び壁に激突してから床に落ちる不死鳥(笑)。
"な、何が"
「わんもぁ~」
"ズゴン、ドカン"
「うりゃ!」
"ドガン、バコン"
「せいや!」
"ドガン、ズゴン"
「そい、ん?なんだ白目剥いて伸びてるじゃん、根性ないな~。ブリ~、水掛けちゃえ。」
「了解で~す。ほいさ。」
"ドドドドドドッ"
"ジュワーーーー"
天井から降りそそぐ大量の流水、そして室内に広がる白い水蒸気。
「「「ブワーーーッ!!」」」
流され慌てふためく公爵家の人々。
"な、何だと言うのだ!"
「お、目が覚めましたかな?」
"き、貴様ードカン、バゴン"
「壁打ち再開だ~!!」
"ドカン、バゴン、ドカン、バゴン、ドカン、バゴン、ドカン、バゴン"
「ブリ~、お願い~。」
"ドドドドドドッ"
"ジュワーーーー"
"な、「もういっちょ!!」待て~~!!"
"ドカン、バゴン、ドカン、バゴン、ドカン、バゴン、ドカン、バゴン"
自らが崇め奉る絶対の神。その偉大なる存在が目の前でボロ雑巾の様になぶられて行く。
不死なるその身も強大なる力もその全てを嘲笑うかの様に、無様に蹂躙されていく。
その日タスマニア公国は、二人の警護担当者によりその魂ごと完全に叩き潰されるのであった。
0
お気に入りに追加
49
あなたにおすすめの小説
僕が美少女になったせいで幼馴染が百合に目覚めた
楠富 つかさ
恋愛
ある朝、目覚めたら女の子になっていた主人公と主人公に恋をしていたが、女の子になって主人公を見て百合に目覚めたヒロインのドタバタした日常。
この作品はハーメルン様でも掲載しています。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
可愛すぎるクラスメイトがやたら俺の部屋を訪れる件 ~事故から助けたボクっ娘が存在感空気な俺に熱い視線を送ってきている~
蒼田
青春
人よりも十倍以上存在感が薄い高校一年生、宇治原簾 (うじはられん)は、ある日買い物へ行く。
目的のプリンを買った夜の帰り道、簾はクラスメイトの人気者、重原愛莉 (えはらあいり)を見つける。
しかしいつも教室でみる活発な表情はなくどんよりとしていた。只事ではないと目線で追っていると彼女が信号に差し掛かり、トラックに引かれそうな所を簾が助ける。
事故から助けることで始まる活発少女との関係。
愛莉が簾の家にあがり看病したり、勉強したり、時には二人でデートに行ったりと。
愛莉は簾の事が好きで、廉も愛莉のことを気にし始める。
故障で陸上が出来なくなった愛莉は目標新たにし、簾はそんな彼女を補佐し自分の目標を見つけるお話。
*本作はフィクションです。実在する人物・団体・組織名等とは関係ございません。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
貞操観念が逆転した世界に転生した俺が全部活の共有マネージャーになるようです
卯ノ花
恋愛
少子化により男女比が変わって貞操概念が逆転した世界で俺「佐川幸太郎」は通っている高校、東昴女子高等学校で部活共有のマネージャーをする話
男女比1:10。男子の立場が弱い学園で美少女たちをわからせるためにヒロインと手を組んで攻略を始めてみたんだけど…チョロいんなのはどうして?
悠
ファンタジー
貞操逆転世界に転生してきた日浦大晴(ひうらたいせい)の通う学園には"独特の校風"がある。
それは——男子は女子より立場が弱い
学園で一番立場が上なのは女子5人のメンバーからなる生徒会。
拾ってくれた九空鹿波(くそらかなみ)と手を組み、まずは生徒会を攻略しようとするが……。
「既に攻略済みの女の子をさらに落とすなんて……面白いじゃない」
協力者の鹿波だけは知っている。
大晴が既に女の子を"攻略済み"だと。
勝利200%ラブコメ!?
既に攻略済みの美少女を本気で''分からせ"たら……さて、どうなるんでしょうねぇ?
貞操逆転世界に無職20歳男で転生したので自由に生きます!
やまいし
ファンタジー
自分が書きたいことを詰めこみました。掲示板あり
目覚めると20歳無職だった主人公。
転生したのは男女の貞操観念が逆転&男女比が1:100の可笑しな世界だった。
”好きなことをしよう”と思ったは良いものの無一文。
これではまともな生活ができない。
――そうだ!えちえち自撮りでお金を稼ごう!
こうして彼の転生生活が幕を開けた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる