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第四章 ラブコメって言ったら学園じゃね…

第433話 学園七不思議 (2)

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風子さんの話しは焦ったよな~。幽霊の正体見たり学園の知り合いって言うね。
"守護者の屋敷"と"森の庭園"って、俺のせいだよね~。学園って言うかここら一帯の土地を掌握したからな~。変な術式やらなんやら?みんなぶっ飛ばしちゃったもんな~。突然森の中に建物なり庭園なりが現れたら、そりゃびっくりするっての。
俺には分からないんだけど人除けの術なり隠蔽の術なりって本当に効いてたのね。朱音さんと順子ちゃんが大騒ぎして対処したお陰か風紀委員会でも発見出来なかったみたいですし。
って事は、あの二人の忖度師弟ごっこも案外マジなのかもしれない。自分に理解出来ないからって全否定はよくないよね、のっぺり佐々木、また一つ大人になりました。

"誰かいる"って話しは完全にお姉さんだよね。噂になるくらいなんだから分かる人には分かってたのかな?

"姿なき用務員"って。(笑)
朱音さん、認識されてないし。あの人ステルスモードで行動し過ぎ。今度鬼龍院校長に頼んで用務員用の制服を用意して貰おうかな~。

"旧武道館の怪"は行った事がないから分からないかな?

"森をさ迷う者"って白い羽織袴の時点でお姉さん確定じゃん。あんな目立つ格好で森を彷徨ったら噂にもなるっての。

でだ、最後の"秘密の地下室"なんだよね~。これ、学園関係者専用の秘密倶楽部の事でした。
例の大量検挙(秘密裏)の事件(隠蔽中)の一つ。
こんなん学校内に造るなよな~。好奇心で俺も見に行ったんだけどさ、どこのホスト倶楽部?内装はバブル期のラブホ?センス悪くない?って感じでした。
ここで酒池肉林か~、教育者の闇って深いな~ってのが正直な感想。
あそこ今後どうするんだろう。今はまだ封鎖されてるけど、いずれ撤去が必要だよね、本気で。

「それで何で我がここに居らねばならんのじゃ。」

朱音さんは旧武道館を眺めながらそう呟いた。
いや~、やっぱり気になるじゃん。七不思議の内の六つまでが解決したんだよ、スッキリしたいじゃん。
朱音さんはここの事何か知らない?

「ふむ、ここは以前と言ってもかなり前だが、姉者から近付かなくてもよいと言われた事があったな。何でも鬼龍院一華がとある団体から頼まれて貸出てるからと言っておったが詳しくは知らん。
我は姉者よりも格下故姉者の言葉は絶対であったからな。いまここがどうなっているのかはさっぱりだな。」

そうなんだ、それじゃ朱音さんの管轄外って訳ね。

"ガチャガチャ"

ふむ、入り口は鍵が掛かっていると。
ハニワ~、お願い~。

"ニュルッ、カチャカチャ、カチンッ"

サンキュー、それじゃ行こうかって朱音さんどうした?

「なぁのっぺり、それ悪用するなよ。」

呆れ顔の朱音さんは、俺のブレスレット(ハニワ)を指差しながらそんな事を呟くのであった。
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