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第四章 ラブコメって言ったら学園じゃね…

第419話 男子生徒クラス発表

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”ピロンッ”

日曜日のお昼時、庭で精霊剣(笑)張り扇を振り回して黒丸と遊んでいると、学園の連絡用アプリに通知メッセージの着信表示が。何々、体育祭投票結果とクラス順位の発表連絡?
ほうほう、ついに出ましたか。では一学年の結果はいかに! 

永久Aクラス 高宮ひろし
投票一位 Aクラス  木村英雄
  二位 Aクラス  高木康太

おぉ~、木村君と康太君ワンツーフィニッシュ決めたじゃないですか。流石スーパーイケメンズ。学年対抗リレーの勇姿が効いたんですかね~。

二十二位 Dクラス  小山慎太郎

凄い、小山君Dクラスって大躍進じゃないですか。Dクラスは男子の数が五名だったかな?あの辺は内部進学の男子生徒もいるだろうから小山君一強とはならないけど、まだまだいける。ぜひこの調子で上位クラスを目指して欲しいですな~。

それで肝心の私めはと言いますと、
三十二位 Gクラス  佐々木大地

うん、知ってた。流石のわたくし安定のGクラスでございます。
お、これって得票数も分かるの?どれどれ、何票取れたのかな?

佐々木大地・・・九票

思ったより入っている、俺の得票って全部生徒からなんだ。外部協力生からはゼロ、認識されてないぞこれって。
九票か、佐久間中三人娘にGクラスの三人、上田さんに順子ちゃんかな?コレって同情票だね。んで最後は風子さんって所でしょうか。
俺Saki様で頑張ったよね?橋本先生にやり過ぎって怒られるくらいには。Sakiイコール俺って陸上部はじめバスケ部等知ってる人間結構いるよね?えっ、中の人は別人?
いつの間にか備わった我が認識阻害能力、パッシブだから止めようがないじゃん。
でものっぺり何かやってるとは認識されている、って事は単純にイケメン判定の対象外って事だと。
この投票俺関係ないじゃん。橋本先生、俺頑張っても結果が出せないです。
改めてイケメン至上主義の壁を思い知らされたのっぺりなのでありました。(黄昏)


おはようございます。皆さん今日から新しいクラスメートがやってまいりますね。
小山君はやはり多くの声援のもと上位クラスへ行かれてしまい悲しいとは思いますが、彼とはお昼休みには会えるのです。ここは心を切り替えて新たな仲間を温かく迎え入れようではありませんか。
どんな男子生徒が来ようが私のっぺりよりイケメンなのは確実、後は皆さんの手腕次第ですからね。

うん、やはり朝の挨拶をすると気持ちが引き締まるな。
クラスメートの女子の皆さんも先ほどまでの沈んだ顔からギラッとした生気のある顔になったようですし、良かった良かった。

”スパーン”

なっ、この衝撃は張り扇聖剣のモノ、なぜここに張り扇聖剣使いがって梶原さん!?

「うん、この張り扇ってこう言うタイミングで使うのね。おはよう佐々木君、今朝も元気に扇動してるわね。クラスメートの顔が超笑顔で恐いんですけど。しかも目が笑ってないし、あれじゃ男子生徒怯えちゃうわよ。
はい、みんな気合入り過ぎ、リラックスリラックス。」

梶原さんの声に肩の力を抜き談笑し始めるクラスメート。
ムムッ、梶原さんやるな~。と言うかその張り扇どうしたのさ?

「あ、これ?スポーツ専科の子たちに”のっぺりがバカやったらこれで討伐して”って渡されたの。初めは意味が分からなかったけど、”すぐに意味は分かるから”ってこう言う事だったのね。皆それぞれ持ってるからいつでもツッコミ入れてあげるね♪」

そう言い楽しそうに張り扇を掲げる梶原さん、田島さん、市川さんの三人。

おのれ篠原、体育祭の時の不穏な発言はこの事だったのか~。
魔王のっぺり勇者聖剣使いから逃げられない、”短い春だったな”と感傷に浸るのっぺり佐々木君なのでありました。
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