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第四章 ラブコメって言ったら学園じゃね…

第397話 中間考査始まる

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いや~、週末は楽しかったな~。
久々の温泉企画、木村君もノリノリだったもんな~。
それと意外だったのが例のふて腐れ外部進学生徒の面々。桜泉学園だから適当にcherryの頭文字をとってCボーイズってグループを作ったけど、何かやる気満々だったし。
初の露天風呂チャレンジにも果敢に挑戦したし、温泉の後の大卓球大会でも宿のお客さん相手に奮戦してたもんな~。
あれ、良い感じに人気が出るかもしれない。色合い的には爽やかアイドル路線?後はスタジオCherryにおまかせなんだけどね。
スタッフさんたちも"あの男の子たち、絶対人気出ます。"って太鼓判押してくれたし、大丈夫でしょう。でも君たち、いくら卓球に夢中になったからって浴衣乱れ過ぎ。周りのお姉さま方大変な事になってたから。何回スタッフに浴衣直してもらったやら。
えっ?お前らが崩れ無さ過ぎ?動きが早すぎて目で追えなかった?
そう言えばスタッフさんからも合成と思われるので、控え目でお願いしますって木村君共々注意されたっけ。
だって楽しかったんだもん。木村君に負ける訳にはいかんのですよ。
今回はお泊まり無しの日帰りだったけど、そのうちお泊まりもあるのかな?今から楽しみです。

おはようございます。今日からテスト開始ですが、皆さん準備の方はばっちりですか?
おや、篠原。そんなにニヤニヤしてどうした。試験前から余裕綽々じゃないか。

「おはようのっぺり、君こそ余裕じゃないか。週末何か良い事でもあったのかい?」

まぁ仕事でロケにね。と言うかどうしたその自信たっぷりの物言いは、何か嫌な予感しかしないんだが?

「フッフッフッ、やはり分かるかな?では教えてあげよう。これなんだ?」

差し出されたのは一枚の賞状。そこには新人戦県大会優勝の文字が。優勝!?マジかよ、やってくれたなおい。

「ワッハッハッ、どうだね我がバスケット部の実力は。恐れ言って言葉も出ないかね。」

お、おう。恐れいりました。篠原と沢田は上位クラス入り確定と言う訳ですね。

「ジャジャン、これなんだ?」

兵頭に上田さん、二人もメダル?やったじゃん。

「あぁ、佐々木君。実は私たちもなんだ。」

那須さんに内海さん、一ツ橋さんも。みんなおめでとうございます。
短い間ですがお世話になりました。上のクラスに行っても頑張って下さいね。

「あぁ、ありがとう。佐々木君も色々と大変だろうけど頑張って。」
互いの健闘を祈り固い握手を交わす俺たち。
"トントン"

「感動のシーンを邪魔して悪いんだけど、私も体重別で優勝したから。今度道場に来てよね。次こそ叩きのめしてやる。」

振り向くとそこには夏目の姿、お前もかよ。なに、約束は守るさ。次回もボコボコにしてやるよ。

「「「実は私たちもでした。」」」

クラスメート達から掲げられる賞状やトロフィーの数々。
ハハハハ、なんだこいつら、スポーツ専科、目茶苦茶凄いじゃないか。

そうか、それじゃテストが終わったらみんなともお別れか。
皆さん、短い間でしたが本当にありがとうございました。これからのご活躍、陰ながら応援させて頂きます。

俺はクラスメートたちに心からの称賛を込め深々と礼をするのだった。

「所でのっぺり、例のお食事の件なんですが?」

ん?なんだ篠原、約束は約束だ。ちゃんと奢るぞ。

「ねぇ、佐々木君?」

どうしたの上田さん、恥ずかしそうに顔を赤らめて俯いてモジモジしてって、えっ?こんな大勢の人の前で?上田さん大胆!?

彼女はゆっくりと顔をあげる。その瞳は潤み、上目遣いでじっとこちらを見詰めている。そして桜色の美しい唇がそっと開かれる。

「佐々木君、あのね、私・・・」

伝わる緊張、佐々木大地は己の鼓動が高鳴るのを感じていた。

「あのね、私・・・お肉が食べたいの。それも焼き肉をおもいっきり♪」

「「「佐々木君、私たちも焼き肉が食べたいの。」」」

見渡すと周囲には顔を紅潮させ瞳を潤ませたクラスメートが、上目遣いで懇願する姿があった。

男の純情を弄びやがって!分かったわ、好きなだけ食わせてやる。それで文句はないだろうが!!

「「「やったー、よ、大地様太っ腹、大統領!!」」」

この日の放課後、彼は知る事となる。食べ盛り女子の本気と言うものを。

あ、ノエル?悪いんだけどマミーからお金もらって来てくれる?そう、束で。(涙目)
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