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第四章 ラブコメって言ったら学園じゃね…
第346話 佐々木大地君、初登校?
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そうそう警備主任さん。ここって各生徒のクラスと名前って確認できる?
俺は一つ聞きたい事を思い出し主任さんに尋ねてみる。
「はい、一応誰がどのクラスなのかと言った情報はこちらからでも閲覧可能ですがそれが何か?」
じゃあ聞くけど俺って何組?昨日のクラス分け俺だけ聞いてないんだよね。後昨日の件がちゃんとクラス担任に伝わっているかも心配なんだよね、何と言ってもあの吉川だから。
”あ~。”と言って納得する警備主任。やはり吉川は何処まで行っても残念である。
「少々お待ちください。はい、佐々木さんのクラスはGクラスに成ります。男子生徒は佐々木さんを含め二人ですね。一年生の各クラスの男子生徒配分は上から7・6・5・5・4・3・2となっていますので最初のクラス替えが行われる中間考査までは色々と大変かもしれません。女子生徒は各テストの後で年四回。男子生徒は体育祭、文化祭、総合投票の年三回クラス替えがあります。ですから佐々木さんのクラスが変わるのは最短でも六月になりますね。」
なるほどGクラスね。当初の予定通りではあるけど、これって俺がお披露目で認識されてない可能性があるよな~。教室入った途端また通報されるとか?面倒くせ~。
マネジメント部の吉川でも呼び出すかな?
「あ、マネジメント部の吉川さんでしたら現在男性保護観察局からの行政指導官に昨日の一件について説明を行っている所です。私も先ほどまで其方にいたのですが、佐々木さんがまた捕まっていると言う事で急ぎこちらに駆け付けた次第です。」
マジか、使えね~。それじゃ悪いんだけど誰か一人付いて来てもらっていい?職員室で担任に引き渡してくれるまででいいから。
もう気分は国際指名手配されて連行されてる容疑者だけどね。
「ハハハハ、笑えないですね~。」
俺は先ほどの出来る警備員さんに連れられて、職員室の一年Gクラス担任の元へ向かうのでした。(涙目)
「あなたが佐々木大地君ですね、お話しはマネジメント部の吉川さんからうかがっています。昨日は大変だった様ですね。」
Gクラスのクラス担任橋本ゆかり先生は、理知的な感じの大人しい女性だった。
昨日の一件はちゃんと吉川から聞いていた様で一安心。警備員に連行されてきた俺を見て一瞬驚きの表情を見せた物の、逆に納得と言った顔になったのはなぜなんでしょう。
「昨日は騒ぎに巻き込まれてクラスのみんなに会えなかった様だし行き成り佐々木君だけ行っても騒ぎになるでしょう。一緒に向かうからもう少し待機していてくれるかしら?」
俺は頷きを返しその場で時間を潰すことにする。
各職員から向けられるのは奇異の目。
”なんであんなのっぺりとした男の子が我が校の制服を着ているの?”
”今回の外部進学生徒らしいわよ?何でも理事会からの推薦なんですって。”
”えっ、それって所謂裏口入学的な?ウチの学園ってそう言うの一切受け付けないんじゃなかったの?”
”ほら最近外部進学生徒が次々と辞めちゃうじゃない?だからそう言うのも罷り通っちゃったんじゃないの?”
”なるほどね~、闇が深いわ。”
なんぞ色々言われてるな~。しかも微妙に掠ってる辺り、女性の想像力って侮れない。
「はいお待たせ。それじゃ行きましょうか。
これから佐々木君が向かうGクラスは別名スポーツ専科と呼ばれるクラスに成ります。我が校のスポーツ特待生が一番初めに入るクラスがこのGクラスね。
彼女たちはテストの成績以外に部活動の大会成績もクラス分け評価に加算されるから、いずれバラバラになってしまうけどそれは佐々木君も同じ。体育祭や文化祭、総合投票会での得票でクラスが変わるから頑張ってみてね。
人に明確な順位を付けるのはどうかと言う意見もあるけど、社会の枠組みに入る前にこうした経験を積むのも悪くないと思うわよ、社会の評価はそれこそもっと辛辣だから。」
そう話しなぜか遠い目をする橋本先生。橋本先生の人生に一体何があった!?
大人の世界の闇を垣間見て戦慄する、佐々木大地十五の春なのでありました。
俺は一つ聞きたい事を思い出し主任さんに尋ねてみる。
「はい、一応誰がどのクラスなのかと言った情報はこちらからでも閲覧可能ですがそれが何か?」
じゃあ聞くけど俺って何組?昨日のクラス分け俺だけ聞いてないんだよね。後昨日の件がちゃんとクラス担任に伝わっているかも心配なんだよね、何と言ってもあの吉川だから。
”あ~。”と言って納得する警備主任。やはり吉川は何処まで行っても残念である。
「少々お待ちください。はい、佐々木さんのクラスはGクラスに成ります。男子生徒は佐々木さんを含め二人ですね。一年生の各クラスの男子生徒配分は上から7・6・5・5・4・3・2となっていますので最初のクラス替えが行われる中間考査までは色々と大変かもしれません。女子生徒は各テストの後で年四回。男子生徒は体育祭、文化祭、総合投票の年三回クラス替えがあります。ですから佐々木さんのクラスが変わるのは最短でも六月になりますね。」
なるほどGクラスね。当初の予定通りではあるけど、これって俺がお披露目で認識されてない可能性があるよな~。教室入った途端また通報されるとか?面倒くせ~。
マネジメント部の吉川でも呼び出すかな?
「あ、マネジメント部の吉川さんでしたら現在男性保護観察局からの行政指導官に昨日の一件について説明を行っている所です。私も先ほどまで其方にいたのですが、佐々木さんがまた捕まっていると言う事で急ぎこちらに駆け付けた次第です。」
マジか、使えね~。それじゃ悪いんだけど誰か一人付いて来てもらっていい?職員室で担任に引き渡してくれるまででいいから。
もう気分は国際指名手配されて連行されてる容疑者だけどね。
「ハハハハ、笑えないですね~。」
俺は先ほどの出来る警備員さんに連れられて、職員室の一年Gクラス担任の元へ向かうのでした。(涙目)
「あなたが佐々木大地君ですね、お話しはマネジメント部の吉川さんからうかがっています。昨日は大変だった様ですね。」
Gクラスのクラス担任橋本ゆかり先生は、理知的な感じの大人しい女性だった。
昨日の一件はちゃんと吉川から聞いていた様で一安心。警備員に連行されてきた俺を見て一瞬驚きの表情を見せた物の、逆に納得と言った顔になったのはなぜなんでしょう。
「昨日は騒ぎに巻き込まれてクラスのみんなに会えなかった様だし行き成り佐々木君だけ行っても騒ぎになるでしょう。一緒に向かうからもう少し待機していてくれるかしら?」
俺は頷きを返しその場で時間を潰すことにする。
各職員から向けられるのは奇異の目。
”なんであんなのっぺりとした男の子が我が校の制服を着ているの?”
”今回の外部進学生徒らしいわよ?何でも理事会からの推薦なんですって。”
”えっ、それって所謂裏口入学的な?ウチの学園ってそう言うの一切受け付けないんじゃなかったの?”
”ほら最近外部進学生徒が次々と辞めちゃうじゃない?だからそう言うのも罷り通っちゃったんじゃないの?”
”なるほどね~、闇が深いわ。”
なんぞ色々言われてるな~。しかも微妙に掠ってる辺り、女性の想像力って侮れない。
「はいお待たせ。それじゃ行きましょうか。
これから佐々木君が向かうGクラスは別名スポーツ専科と呼ばれるクラスに成ります。我が校のスポーツ特待生が一番初めに入るクラスがこのGクラスね。
彼女たちはテストの成績以外に部活動の大会成績もクラス分け評価に加算されるから、いずれバラバラになってしまうけどそれは佐々木君も同じ。体育祭や文化祭、総合投票会での得票でクラスが変わるから頑張ってみてね。
人に明確な順位を付けるのはどうかと言う意見もあるけど、社会の枠組みに入る前にこうした経験を積むのも悪くないと思うわよ、社会の評価はそれこそもっと辛辣だから。」
そう話しなぜか遠い目をする橋本先生。橋本先生の人生に一体何があった!?
大人の世界の闇を垣間見て戦慄する、佐々木大地十五の春なのでありました。
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