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第二章 中二病には罹りません ー中学校ー
第297話 駄菓子屋で駄弁る (19)
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”ジュ~~~~”
”キュイ、キュイキュイ“
えっ、お前もんじゃ食べたいの?熱い食べ物大丈夫なの?
”キュイ、キュッキュー”
マジかよ、普段から食べてたんかい。葛の葉さん何やってくれてんだか、お前が問題ないならいいんだけどさ~。お皿によそってやるからよく冷めてから食べるんだぞ。
”キュキュ~♪”
「ねぇ、親友。さっきから一人で何やってるの?」
やぁ、康太君お久。今ちょっとつくねにもんじゃ焼きあげてたんだけどね、イタチってもんじゃ食べても大丈夫なのかね?飼い主の葛の葉さんは普段からあげてるみたいなんだよね、デブネコみたいにならないか少し心配。
”キュキ?”
えっ、お前デブネコ知らないの?ちょっと待ってね~、検索検索ってあった、こんな猫。ガ~ンってそんなにショック受けなくてもいいから、つくねは全然太ってないから、シャープでスマートだから。ほれ、もっとお食べ。
”キュキュ”
そんなに怒るなよ~。うまい棒追加で手を打ってよ~。
”キュイ~”
うん、ありがとうね~。
そんでどうしたよ康太君、なんか可哀そうな物を見る様な目でこっち見て。
「親友、寂しかったんだね。一人遊びがそこまで上手に出来るようになるまでって・・・ごめん僕がもっと力になれていたら。」
おいコラ師匠、誰が一人遊びの達人やねん。分かってないのは分かったから少し落ち着けや。
おばちゃん、うまい棒一本貰うね~。康太君、そこのうまい棒一本取って、そう適当に。それで中身出して端を摘まんで持ってくれる?そうそのままね。
つくね~、康太君の持ってるうまい棒食べていいよ~。
”キュキュ~♪”
”カリカリカリカリ“
「うゎ~、うまい棒が消えていく!どうなってるのこれ!?」
アハハハ、びっくりした?びっくりするよね、驚きだよね。俺からすると逆に何で驚いてるのかが分からないんだけどね。如月さんのその顔はもしかして気付いたみたい?
「あの、推測になりますが、もしや式神でしょうか?」
おぉ~、正解。如月さん博識だね~。俺も最近その言葉を知ったんだよね、世の中不思議でいっぱいだよね。なんでも古都の方では昔から式神使いって呼ばれる調教師の人達がいて、いろんな動物を操ってお仕事をしてたんだってさ。俺動物を操るって言ったら猿回しかドックトレーナーしか知らなかったんだけど、カラスを操ったりイタチを操ったり色々いるんだと。そう言えば鷹匠って仕事もあったよね、動物使いって知らないだけで結構いるのかもね。
そんでこのイタチ君、なにが凄いかって普通の人には気配も姿も見えません。意味解らないでしょ、俺も解らない。写真にも写らないから証明のしようもない。
でも俺には端《はな》から見えちゃってたんだよねこれが。
葛の葉さん曰く、見える人には見えるらしいよ~。
”キュキュ”
お、ご馳走様言えるなんて偉いね~。ちょっと葛の葉さんの所に行っててね~。
「佐々木様、流石でございます。もはや逸般人でございますね。」
う、なんか心に来る言い回し止めようよ。で、お二人さんなんかあった?
雰囲気が以前より柔らかくなってるんだけど。固さが取れたって言うか自然体になった?まぁ、良い事なんですけど。
「う~ん、なんて言うか、ちゃんとした相棒になったって感じかな?呼び名も志乃に代わったし。お互いの信頼を確かめ合ったって所かな。」
おぉ~、なんかすごい青春って感じじゃん。康太君カッコいい~。
「それより親友、ツッコミネタが二つほどあるんだけどいい?」
うげ、心当たりしかないからお手柔らかにね。
「うん、じゃあまずはこれ、パンフレットの写真だけど申し開きある?」
これは仕方がないじゃん、世界的写真家の高見屋真弓ちゃんが本気出しちゃったんだもん。本気には本気で返すのが礼儀でしょうが、不可抗力です。
「まぁ、普通にのっぺり佐々木で掲載されるより問題はないと思いたいけど、相当物議醸し出しちゃってるからね。この写真を買い取りたいって好事家が多数名乗りをあげてるって話だよ。」
そうだよね、俺ですら芸術性を感じるもん。被写体が俺じゃなかったら家に飾りたい一枚だしね。
「でだ、もう一つなんだけど、あの番組何?」
ストレートだね~康太君。人間関係にはオブラートに包んだ言葉使いって必要だと思うよ、主に精神衛生の為に。まぁ、あれはまんまバカップルの晒し番組だね。あいつら所かまわずいちゃつくから、公衆の面前で堂々と惚気させてみました。そうしたらやるだけやった感が出たんだか、落ち着いたって感じ。小出しにしちゃダメなんだよ、一気にやらないと。本当に大変だったんだからうちの学校、主に鬼ごっこ同好会が悪いんですが。
まぁ、ウチの学校は一応の平静は取り戻したんだけど、流石に社会的影響まではちょっと。康太君何か知ってる?
「「はぁ~」」
大きくため息を吐く二人。ため息を吐くと幸せが逃げるらしいぞ?
「各地で大告白ブームが起きてるらしいよ。ウチの学校でも果敢にチャレンジして玉砕する者もいれば成功した者もいて、大騒ぎになってるらしい。なんかSNS上では”カップルさん、いらっしゃ~い”に出たいって声が上がってるそうだよ。」
マジで、それ近々関東テレビで募集始まるから。轟五郎さんが司会でアシスタントは良く知らない女の子タレントだった。各都道府県を巡業するんだって、大変だよね。
流石に俺は勘弁かな。
「親友やけに詳しいね、もしかしなくても一枚噛んでる?」
ガッツリと、あれの放送権半分ウチの事務所だからね、元のアイディアも俺だし。ラブラブカップルが増えるんなら離婚率も下がるんじゃない?みんなニッコリじゃん。
”やっぱりこいつは”って言い方。どうせ聞かれるから白状すると、国営放送でひろし君司会で集団お見合い番組やります。シリーズ化するかは未定だけど、スペシャル物として何回かやりたいって話は出てる。
後俺にも集団お見合い番組の司会の話が来てるんだよね~。これは関東テレビ。
植松ディレクター、俺の提案全部採用しちゃうんだもん、怖いわ~。
”そんな提案をするお前の方がよっぽど怖いわ”と戦慄する、康太君と志乃ちゃんなのでありました。
”キュイ、キュイキュイ“
えっ、お前もんじゃ食べたいの?熱い食べ物大丈夫なの?
”キュイ、キュッキュー”
マジかよ、普段から食べてたんかい。葛の葉さん何やってくれてんだか、お前が問題ないならいいんだけどさ~。お皿によそってやるからよく冷めてから食べるんだぞ。
”キュキュ~♪”
「ねぇ、親友。さっきから一人で何やってるの?」
やぁ、康太君お久。今ちょっとつくねにもんじゃ焼きあげてたんだけどね、イタチってもんじゃ食べても大丈夫なのかね?飼い主の葛の葉さんは普段からあげてるみたいなんだよね、デブネコみたいにならないか少し心配。
”キュキ?”
えっ、お前デブネコ知らないの?ちょっと待ってね~、検索検索ってあった、こんな猫。ガ~ンってそんなにショック受けなくてもいいから、つくねは全然太ってないから、シャープでスマートだから。ほれ、もっとお食べ。
”キュキュ”
そんなに怒るなよ~。うまい棒追加で手を打ってよ~。
”キュイ~”
うん、ありがとうね~。
そんでどうしたよ康太君、なんか可哀そうな物を見る様な目でこっち見て。
「親友、寂しかったんだね。一人遊びがそこまで上手に出来るようになるまでって・・・ごめん僕がもっと力になれていたら。」
おいコラ師匠、誰が一人遊びの達人やねん。分かってないのは分かったから少し落ち着けや。
おばちゃん、うまい棒一本貰うね~。康太君、そこのうまい棒一本取って、そう適当に。それで中身出して端を摘まんで持ってくれる?そうそのままね。
つくね~、康太君の持ってるうまい棒食べていいよ~。
”キュキュ~♪”
”カリカリカリカリ“
「うゎ~、うまい棒が消えていく!どうなってるのこれ!?」
アハハハ、びっくりした?びっくりするよね、驚きだよね。俺からすると逆に何で驚いてるのかが分からないんだけどね。如月さんのその顔はもしかして気付いたみたい?
「あの、推測になりますが、もしや式神でしょうか?」
おぉ~、正解。如月さん博識だね~。俺も最近その言葉を知ったんだよね、世の中不思議でいっぱいだよね。なんでも古都の方では昔から式神使いって呼ばれる調教師の人達がいて、いろんな動物を操ってお仕事をしてたんだってさ。俺動物を操るって言ったら猿回しかドックトレーナーしか知らなかったんだけど、カラスを操ったりイタチを操ったり色々いるんだと。そう言えば鷹匠って仕事もあったよね、動物使いって知らないだけで結構いるのかもね。
そんでこのイタチ君、なにが凄いかって普通の人には気配も姿も見えません。意味解らないでしょ、俺も解らない。写真にも写らないから証明のしようもない。
でも俺には端《はな》から見えちゃってたんだよねこれが。
葛の葉さん曰く、見える人には見えるらしいよ~。
”キュキュ”
お、ご馳走様言えるなんて偉いね~。ちょっと葛の葉さんの所に行っててね~。
「佐々木様、流石でございます。もはや逸般人でございますね。」
う、なんか心に来る言い回し止めようよ。で、お二人さんなんかあった?
雰囲気が以前より柔らかくなってるんだけど。固さが取れたって言うか自然体になった?まぁ、良い事なんですけど。
「う~ん、なんて言うか、ちゃんとした相棒になったって感じかな?呼び名も志乃に代わったし。お互いの信頼を確かめ合ったって所かな。」
おぉ~、なんかすごい青春って感じじゃん。康太君カッコいい~。
「それより親友、ツッコミネタが二つほどあるんだけどいい?」
うげ、心当たりしかないからお手柔らかにね。
「うん、じゃあまずはこれ、パンフレットの写真だけど申し開きある?」
これは仕方がないじゃん、世界的写真家の高見屋真弓ちゃんが本気出しちゃったんだもん。本気には本気で返すのが礼儀でしょうが、不可抗力です。
「まぁ、普通にのっぺり佐々木で掲載されるより問題はないと思いたいけど、相当物議醸し出しちゃってるからね。この写真を買い取りたいって好事家が多数名乗りをあげてるって話だよ。」
そうだよね、俺ですら芸術性を感じるもん。被写体が俺じゃなかったら家に飾りたい一枚だしね。
「でだ、もう一つなんだけど、あの番組何?」
ストレートだね~康太君。人間関係にはオブラートに包んだ言葉使いって必要だと思うよ、主に精神衛生の為に。まぁ、あれはまんまバカップルの晒し番組だね。あいつら所かまわずいちゃつくから、公衆の面前で堂々と惚気させてみました。そうしたらやるだけやった感が出たんだか、落ち着いたって感じ。小出しにしちゃダメなんだよ、一気にやらないと。本当に大変だったんだからうちの学校、主に鬼ごっこ同好会が悪いんですが。
まぁ、ウチの学校は一応の平静は取り戻したんだけど、流石に社会的影響まではちょっと。康太君何か知ってる?
「「はぁ~」」
大きくため息を吐く二人。ため息を吐くと幸せが逃げるらしいぞ?
「各地で大告白ブームが起きてるらしいよ。ウチの学校でも果敢にチャレンジして玉砕する者もいれば成功した者もいて、大騒ぎになってるらしい。なんかSNS上では”カップルさん、いらっしゃ~い”に出たいって声が上がってるそうだよ。」
マジで、それ近々関東テレビで募集始まるから。轟五郎さんが司会でアシスタントは良く知らない女の子タレントだった。各都道府県を巡業するんだって、大変だよね。
流石に俺は勘弁かな。
「親友やけに詳しいね、もしかしなくても一枚噛んでる?」
ガッツリと、あれの放送権半分ウチの事務所だからね、元のアイディアも俺だし。ラブラブカップルが増えるんなら離婚率も下がるんじゃない?みんなニッコリじゃん。
”やっぱりこいつは”って言い方。どうせ聞かれるから白状すると、国営放送でひろし君司会で集団お見合い番組やります。シリーズ化するかは未定だけど、スペシャル物として何回かやりたいって話は出てる。
後俺にも集団お見合い番組の司会の話が来てるんだよね~。これは関東テレビ。
植松ディレクター、俺の提案全部採用しちゃうんだもん、怖いわ~。
”そんな提案をするお前の方がよっぽど怖いわ”と戦慄する、康太君と志乃ちゃんなのでありました。
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