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第二章 中二病には罹りません ー中学校ー
第269話 修学旅行は雅な香り (5)
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「「「またのおいでを~。」」」
素晴らしかったです、思わず延長してしまいました。
小唄に合わせて舞を踊る指導を受けたり、簡単な歌を教わったり。
まさに別世界、雅な文化を全身で感じ取る事が出来ました。
この後は神社に行くんじゃないのか?
うん、予定は未定ですよね、仕方がございませんね、お土産物を買いに商店街に行きましょう。
みんなそれでいい?って顔が放心状態だから、物騒だから、早く帰ってこ~い。
しばしファミレスでリセット。まさか修学旅行先でファミレスのご厄介になるとは。
山盛りポテトとドリンクバー、チョコ〇ナナサンデーでリフレッシュ。
放心する気持ちは痛いほど分かりますがここは旅行先、しっかり気を引き締めましょうね。
「「「ごめんなさい。」」」
はい、素直に謝る事が出来るのは良い事です。
ではこの後は商店街でお買い物、そんで旅館に帰りましょうか。
「「「了解しました隊長。」」」
やっぱり古都のお土産と言ったら生八つ橋だよね~。このニッキの香りが堪らない。
絵実ちゃんは何かいいものあった?
「う~ん、お母さんにこの髪飾り買って行こうかなって。お母さんこういう小物持ってなかったから。」
うん、いいんじゃない。香織さんなら似合いそう、絵実はセンスいいね。
「う、うん。佐々木君が褒めてくれるのは良いんだけど、お母さんに似合いそうとか言われるとなんか複雑。まぁ、買うんだけどね。」
アニ研三人衆は何を大量に買ってるの?
「うん、新鮮組グッズ、後輩にも頼まれちゃって。やっぱり古都と言えば新鮮組でしょ。」
「「「ね~。」」」
お、おう。よく分からないけど、お楽しみで何よりです。
あぶれ者の御三方はどうでっしゃろ。
「あぶれ者って言うの止めてよ、十分楽しませて貰ってますから。ほら綺麗でしょ?トンボ玉のブレスレット。旅の記念に三人でお揃いにしたのよね。」
「「「ほらお揃い。」」」
う~ん、青春してるね~。おじさんそう言うの大好物です。そんじゃ他の四人もトンボ玉のお揃い買おうよ、ここはおじさんが驕るから。
「「「えっ、本当にいいの?」」」
おう、おじさんこれでも稼いでるのよ?じゃあ悪いけどあぶれ者改め仲良し三人組の方々、全員分のブレスレットを選んでくれるかな?
「「「任せておいて~♪」」」
女子生徒のほのぼのとした戯れ、善きかな善きかな。
「ちょっとやめてください、嫌だって言ってるじゃないですか。」
「そんなにつれない事言わないでよ~、ちょっとそこの男の子とお話ししたいってだけじゃない~。」
「離してください。」
おや、あれはみっちゃんにくみちゃん。って事は、ありゃ、西山君囲まれてんじゃん。
お~い、西山く~ん、なに遊んでるの~。
「あ、佐々木君。って言うか遊んでないから、絶賛絡まれ中だから。」
へ?いやいやいや、西山君何言ってんのよ?そんなの余裕でしょうに。
君鬼ごっこ同好会何年やってるのよ、もうそれだけの力はあるでしょうが。
「いやいやいや、何言ってるのさ、こんなおっかないのに僕がどうにか出来る訳無いですって。」
う~ん、それじゃあさ、目を瞑って鬼ごっこ同好会で一番大変だったことやおっかなかった事を思い出してごらん?その後目を開けたら世界が変わるから。
「う、うん。やってみる。」
そういうと西山君はゆっくり目を閉じる。
暫くして急に震えだし汗をかく西山君。
”うゎー!”、叫び声と共に目を開けた彼はもう周りの女性に怯えるだけの彼ではなくなっていた。
相手の目を見詰め、二三声を掛ける彼。そっと耳元に手を添え、優しく一言。
「ごめんね、今僕らは旅行の最中だから。じゃあ、ここでお別れ。」
添えたその手で女性の髪を軽く梳き、流し目をしながら身体の向きを変え、ゆっくりこちらに歩き始める。
顔を真っ赤にし、その場にしゃがみ込む者多数。
俺こんな光景昔見た事ある。
西山君やるじゃん。みっちゃんとくみちゃんもお疲れ、他のみんなも大変だったね。
それでさっき震えて叫び声を上げてたけど、何を思い出していたの?
「あ、あぁ。去年の夏合宿で行った肝試しをちょっと・・・。」
”ヒィ~ッ”
悲鳴を上げるみっちゃんとくみちゃん。乾いた笑いを上げる西山君。
本当、この三人に何があったし。
素晴らしかったです、思わず延長してしまいました。
小唄に合わせて舞を踊る指導を受けたり、簡単な歌を教わったり。
まさに別世界、雅な文化を全身で感じ取る事が出来ました。
この後は神社に行くんじゃないのか?
うん、予定は未定ですよね、仕方がございませんね、お土産物を買いに商店街に行きましょう。
みんなそれでいい?って顔が放心状態だから、物騒だから、早く帰ってこ~い。
しばしファミレスでリセット。まさか修学旅行先でファミレスのご厄介になるとは。
山盛りポテトとドリンクバー、チョコ〇ナナサンデーでリフレッシュ。
放心する気持ちは痛いほど分かりますがここは旅行先、しっかり気を引き締めましょうね。
「「「ごめんなさい。」」」
はい、素直に謝る事が出来るのは良い事です。
ではこの後は商店街でお買い物、そんで旅館に帰りましょうか。
「「「了解しました隊長。」」」
やっぱり古都のお土産と言ったら生八つ橋だよね~。このニッキの香りが堪らない。
絵実ちゃんは何かいいものあった?
「う~ん、お母さんにこの髪飾り買って行こうかなって。お母さんこういう小物持ってなかったから。」
うん、いいんじゃない。香織さんなら似合いそう、絵実はセンスいいね。
「う、うん。佐々木君が褒めてくれるのは良いんだけど、お母さんに似合いそうとか言われるとなんか複雑。まぁ、買うんだけどね。」
アニ研三人衆は何を大量に買ってるの?
「うん、新鮮組グッズ、後輩にも頼まれちゃって。やっぱり古都と言えば新鮮組でしょ。」
「「「ね~。」」」
お、おう。よく分からないけど、お楽しみで何よりです。
あぶれ者の御三方はどうでっしゃろ。
「あぶれ者って言うの止めてよ、十分楽しませて貰ってますから。ほら綺麗でしょ?トンボ玉のブレスレット。旅の記念に三人でお揃いにしたのよね。」
「「「ほらお揃い。」」」
う~ん、青春してるね~。おじさんそう言うの大好物です。そんじゃ他の四人もトンボ玉のお揃い買おうよ、ここはおじさんが驕るから。
「「「えっ、本当にいいの?」」」
おう、おじさんこれでも稼いでるのよ?じゃあ悪いけどあぶれ者改め仲良し三人組の方々、全員分のブレスレットを選んでくれるかな?
「「「任せておいて~♪」」」
女子生徒のほのぼのとした戯れ、善きかな善きかな。
「ちょっとやめてください、嫌だって言ってるじゃないですか。」
「そんなにつれない事言わないでよ~、ちょっとそこの男の子とお話ししたいってだけじゃない~。」
「離してください。」
おや、あれはみっちゃんにくみちゃん。って事は、ありゃ、西山君囲まれてんじゃん。
お~い、西山く~ん、なに遊んでるの~。
「あ、佐々木君。って言うか遊んでないから、絶賛絡まれ中だから。」
へ?いやいやいや、西山君何言ってんのよ?そんなの余裕でしょうに。
君鬼ごっこ同好会何年やってるのよ、もうそれだけの力はあるでしょうが。
「いやいやいや、何言ってるのさ、こんなおっかないのに僕がどうにか出来る訳無いですって。」
う~ん、それじゃあさ、目を瞑って鬼ごっこ同好会で一番大変だったことやおっかなかった事を思い出してごらん?その後目を開けたら世界が変わるから。
「う、うん。やってみる。」
そういうと西山君はゆっくり目を閉じる。
暫くして急に震えだし汗をかく西山君。
”うゎー!”、叫び声と共に目を開けた彼はもう周りの女性に怯えるだけの彼ではなくなっていた。
相手の目を見詰め、二三声を掛ける彼。そっと耳元に手を添え、優しく一言。
「ごめんね、今僕らは旅行の最中だから。じゃあ、ここでお別れ。」
添えたその手で女性の髪を軽く梳き、流し目をしながら身体の向きを変え、ゆっくりこちらに歩き始める。
顔を真っ赤にし、その場にしゃがみ込む者多数。
俺こんな光景昔見た事ある。
西山君やるじゃん。みっちゃんとくみちゃんもお疲れ、他のみんなも大変だったね。
それでさっき震えて叫び声を上げてたけど、何を思い出していたの?
「あ、あぁ。去年の夏合宿で行った肝試しをちょっと・・・。」
”ヒィ~ッ”
悲鳴を上げるみっちゃんとくみちゃん。乾いた笑いを上げる西山君。
本当、この三人に何があったし。
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