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第二章 中二病には罹りません ー中学校ー
第264話 まなみちゃんのお願い (3)
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「始めまして、スタジオS&B所属モデルのSakiです。本日はよろしくお願いします。」
風紀委員のお嬢さんに案内されてやって来たのは陸上部の専用グラウンド。
遠いわ、どんだけ歩くんじゃい!途中で変な所に連れ込まれるんじゃないかってビクビクしちゃったじゃね~か!
これって案内が無かったら絶対迷子になってた。風紀委員のお嬢さん本当にありがとう。感謝の意味を込めて風子さんて呼んであげる。
そんで先ほどから番組スタッフと打ち合わせの最中です。
ここの陸上部、聞いたら無茶苦茶凄かった。インターハイ出場は当たり前、表彰台に何人も送り込む超強豪。オリンピックや世界陸上でメダルを獲得した有名選手を何人も輩出してるんだと。
私立桜泉学園高等部の男子生徒生贄政策、間違ってませんでした。
結果がすべての世の中においてはこのやり方も全然あり、お互いWin Winならみんなハッピーじゃね?
”郷に入りては郷に従え”、至言ですね。
「ではSakiさんにはこちらの衣装に着替えていただきます。少し露出が多めですが、よろしいでしょうか?」
渡されたのはランニングシャツにゼッケンの上着、ショートパンツにハイソックスとシューズ。いつもの鬼ごっこ同好会スタイルですな、これは。
露出が多いとはいったい?
「はい、では着替えてまいりますので、少々お待ちください。」
準備された更衣室でとっとと衣装チェンジ、モデルの着替えは秒が命ですんで。
「お待たせ致しました。こちらの衣装で大丈夫だったでしょうか?問題があれば指摘していただきたいのですが。」
すらりと伸びた大腿部、引き締まった大腿四頭筋、魅惑の膨らみ腓腹筋、キュッと盛り上がった臀部筋、服の下からもその存在感を主張する広背筋筋群、逞しい上腕二頭筋、抱きしめられたい大胸筋。
”ゴフッ”
口元を抑え倒れ込むスタッフたち、嬌声を上げる陸上部の面々。
何?何なの、いったい何が起きているの?
突然のこの状況にめちゃくちゃ焦るのっぺり佐々木。
いや、今日はSakiだったか。・・・Saki?
男女を変えて考えてみよう。
飛び切りの美少女が、生足短パンで現れて、しかもダイナマイトボディー。
うん、ヤバいね。しかもここは女子ばかり。
スタッフさ~ん、ロングジャケット貸して下さ~い。
(side:本条まなみ)
「おぉ、こちらがかの名門、私立桜泉学園高等部ですか~。門構えからして立派ですね~。」
「はい、私も入学当初は気後れしたものですが、夢にまで見た学園生活に毎日うきうきしていたのを思い出します。」
「なるほどなるほど、事前資料によりますと本条選手はこの桜泉学園でメキメキと実力を伸ばし、現在のような世界に羽ばたくトップアスリートになったとか。本条選手の原点が詰まった思い出の地になるんですね~。」
「そうですね~、ここでの三年間が無ければ今の私は無かったと言っても過言ではないくらい、とてもお世話になった場所ですね。」
「あ、校舎が見えてきました。正門から随分とあるんですね、学園の敷地面積が相当広いと言う事でしょうか。」
「はい、私も昔はよく迷子になりましたから~。」(照れ笑い)
「ここが陸上部専用グラウンドですね~。広いな~、これ全部陸上部のグラウンドなんですか?完全に競技場じゃないですか。」
「はい、この学園は他にも水泳部やバスケットボール部など全国大会で活躍している部活がありますが、それぞれの施設がとても充実しているんです。」
「あ、陸上部の後輩の皆さんが勢ぞろいしていますよ、皆さんこんにちは~。」
「「「こんにちは~。」」」
「皆さん大変元気がいいですね。みんな~、本条選手の走りが見たいですか~?」
「「「はー---い!」」」
「おっと、これは良い反応。本条選手の準備も完了したようです。本条選手、後輩たちの前で走る気分はどうですか?」
「はい、後輩たちには自分の姿を目標にして欲しいので、いつも以上に気合が入りますね。」
「そんな本条選手に番組からゲストをお呼びいたしました。他局ではありますが全国に旋風を巻き起こした第一回第二回逃走王決定戦、その本選にて本条選手と激しいデットヒートを繰り広げた永世名誉逃走王の称号を授かりし者。ファッションモデルのSakiさんです。」
”タンッ、タンッ、タンッ、タンッ”
静まり返るグラウンド
そこに設置された百メートルのコースに向かい
一人のモデルがウォークを決める
その眼差しは
本条まなみの瞳をジッと捉えて離さない
「本条選手、お久し振りです。番組スタッフの皆さん、今日はこのような機会を与えて下さってありがとうございます。
第三回逃走王、見させていただきました。貴女の活躍は本当に素晴らしかった。あの場所に立ちたかったと何度思った事か。
今日の舞台は貴女のテリトリーだ、全力で挑ませていただきますね。」
「Saki様、私の中ではあなたこそが永遠の逃走王。挑ませていただくのは私の方です。
こちらこそ、全力で行かせてもらいます。」
見詰め合うSakiと本条まなみ。
二人の間に余計な言葉は要らない。
”On Your Mark (位置について)"
”ビーーーーーーーーーーーッ”
風紀委員のお嬢さんに案内されてやって来たのは陸上部の専用グラウンド。
遠いわ、どんだけ歩くんじゃい!途中で変な所に連れ込まれるんじゃないかってビクビクしちゃったじゃね~か!
これって案内が無かったら絶対迷子になってた。風紀委員のお嬢さん本当にありがとう。感謝の意味を込めて風子さんて呼んであげる。
そんで先ほどから番組スタッフと打ち合わせの最中です。
ここの陸上部、聞いたら無茶苦茶凄かった。インターハイ出場は当たり前、表彰台に何人も送り込む超強豪。オリンピックや世界陸上でメダルを獲得した有名選手を何人も輩出してるんだと。
私立桜泉学園高等部の男子生徒生贄政策、間違ってませんでした。
結果がすべての世の中においてはこのやり方も全然あり、お互いWin Winならみんなハッピーじゃね?
”郷に入りては郷に従え”、至言ですね。
「ではSakiさんにはこちらの衣装に着替えていただきます。少し露出が多めですが、よろしいでしょうか?」
渡されたのはランニングシャツにゼッケンの上着、ショートパンツにハイソックスとシューズ。いつもの鬼ごっこ同好会スタイルですな、これは。
露出が多いとはいったい?
「はい、では着替えてまいりますので、少々お待ちください。」
準備された更衣室でとっとと衣装チェンジ、モデルの着替えは秒が命ですんで。
「お待たせ致しました。こちらの衣装で大丈夫だったでしょうか?問題があれば指摘していただきたいのですが。」
すらりと伸びた大腿部、引き締まった大腿四頭筋、魅惑の膨らみ腓腹筋、キュッと盛り上がった臀部筋、服の下からもその存在感を主張する広背筋筋群、逞しい上腕二頭筋、抱きしめられたい大胸筋。
”ゴフッ”
口元を抑え倒れ込むスタッフたち、嬌声を上げる陸上部の面々。
何?何なの、いったい何が起きているの?
突然のこの状況にめちゃくちゃ焦るのっぺり佐々木。
いや、今日はSakiだったか。・・・Saki?
男女を変えて考えてみよう。
飛び切りの美少女が、生足短パンで現れて、しかもダイナマイトボディー。
うん、ヤバいね。しかもここは女子ばかり。
スタッフさ~ん、ロングジャケット貸して下さ~い。
(side:本条まなみ)
「おぉ、こちらがかの名門、私立桜泉学園高等部ですか~。門構えからして立派ですね~。」
「はい、私も入学当初は気後れしたものですが、夢にまで見た学園生活に毎日うきうきしていたのを思い出します。」
「なるほどなるほど、事前資料によりますと本条選手はこの桜泉学園でメキメキと実力を伸ばし、現在のような世界に羽ばたくトップアスリートになったとか。本条選手の原点が詰まった思い出の地になるんですね~。」
「そうですね~、ここでの三年間が無ければ今の私は無かったと言っても過言ではないくらい、とてもお世話になった場所ですね。」
「あ、校舎が見えてきました。正門から随分とあるんですね、学園の敷地面積が相当広いと言う事でしょうか。」
「はい、私も昔はよく迷子になりましたから~。」(照れ笑い)
「ここが陸上部専用グラウンドですね~。広いな~、これ全部陸上部のグラウンドなんですか?完全に競技場じゃないですか。」
「はい、この学園は他にも水泳部やバスケットボール部など全国大会で活躍している部活がありますが、それぞれの施設がとても充実しているんです。」
「あ、陸上部の後輩の皆さんが勢ぞろいしていますよ、皆さんこんにちは~。」
「「「こんにちは~。」」」
「皆さん大変元気がいいですね。みんな~、本条選手の走りが見たいですか~?」
「「「はー---い!」」」
「おっと、これは良い反応。本条選手の準備も完了したようです。本条選手、後輩たちの前で走る気分はどうですか?」
「はい、後輩たちには自分の姿を目標にして欲しいので、いつも以上に気合が入りますね。」
「そんな本条選手に番組からゲストをお呼びいたしました。他局ではありますが全国に旋風を巻き起こした第一回第二回逃走王決定戦、その本選にて本条選手と激しいデットヒートを繰り広げた永世名誉逃走王の称号を授かりし者。ファッションモデルのSakiさんです。」
”タンッ、タンッ、タンッ、タンッ”
静まり返るグラウンド
そこに設置された百メートルのコースに向かい
一人のモデルがウォークを決める
その眼差しは
本条まなみの瞳をジッと捉えて離さない
「本条選手、お久し振りです。番組スタッフの皆さん、今日はこのような機会を与えて下さってありがとうございます。
第三回逃走王、見させていただきました。貴女の活躍は本当に素晴らしかった。あの場所に立ちたかったと何度思った事か。
今日の舞台は貴女のテリトリーだ、全力で挑ませていただきますね。」
「Saki様、私の中ではあなたこそが永遠の逃走王。挑ませていただくのは私の方です。
こちらこそ、全力で行かせてもらいます。」
見詰め合うSakiと本条まなみ。
二人の間に余計な言葉は要らない。
”On Your Mark (位置について)"
”ビーーーーーーーーーーーッ”
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